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メーカー【就活】

 メーカーは就活生に人気の業種です。 工場を持ち、製品の製造を行い、商社を通して商店などに販売します。 

 メーカーはBtoB企業であり、接客のアルバイトをしてきた大学生は、 嫌な一般消費者と直接関わらなくて済むメーカーへの就職を熱望します。

 一般的にメーカーはホワイト企業が多く、労働基準法の遵守も外食、小売などのBtoC企業に比べてしっかりしています。 「メーカーはホワイト」というイメージからのんびりまったりと間違ったイメージも持たれますが、 確かに銀行や商社、公務員に比べるとのんびりまったりと言えなくもないでしょう。

 就活でいうメーカーは広範な定義であり、メーカーの中にもさまざまな業界があります。

  • 食品メーカー
    • 明治製菓、森永乳業、味の素、日本ハム、キューピー、山崎パン、カルピス、サントリー、キリンビール、アサヒビール、サッポロビール、JT
  • 化粧品メーカー
    • DHC、日本メナード、ロレアル、資生堂、ユニリーバ
  • ハウスメーカー
    • 住友不動産、積水ハウス、アイフルホーム、タマホーム、ダイワハウス、セキスイハイム
  • 化学メーカー
    • クラレ、富士フイルム、日本触媒、住友化学、三井化学、昭和電工、東ソー、宇部興産、カネカ、チッソ、 信越化学工業、三菱ガス化学、日本触媒、JSR、富士フイルム、日東電工
  • 機械メーカー
    • 日立製作所、ソニー、パナソニック、シャープ、富士通、NEC、キャノン、東芝、デンソー、三菱電機、 ヤマハ、京セラ、ニコン、ダイキン工業、三菱重工、川崎重工、IHI、トヨタ、ホンダ、日産、三菱自動車
  • 素材メーカー
    • 新日鉄住金、JFEスチール、神戸製鋼、旭硝子、住友電工、三菱マテリアル、JX金属、古河電工、王子製紙、帝人、三井金属クラレ

 ハウスメーカーや化粧品メーカー、ハウスメーカーは知名度があり、就活でも人気です。 また新日鉄住金やJFEスチール、神戸製鋼など鉄鋼メーカーは世界屈指の素材メーカーであり、 給料も高く人気があります。

 文系でメーカーへの就職を希望する場合、化学メーカーや機械メーカーが穴場です。 テレビCM等で見かける業界ではないため、文系には知名度が低いためです。

 メーカーに就職するメリットとして以下が挙げられます。

 

メーカーが人気の理由

 就活ではメーカー人気です。 銀行や商社などと異なり、メーカーには以下のようなメリットがあるためです。

  • 待遇が良い
  • 家庭向け営業がない
  • わりと安定している
  • 企業規模が大きい
  • 海外展開をしている
  • 実際に製品をつくっているので成果が目に見える
  • 日常生活でも会社の製品が至る所にあり、自慢にもなる

 とりわけ人気の理由は、安定です。銀行や商社は大量採用、大量退職の世界です。 仕事が厳しく結果が出せないと子会社に転籍出向させられたり、退職していったりするのです。

 しかし、メーカーは少数採用です。銀行や商社が何百人、千人と採用するのに対して、 メーカーはせいぜい数十人です。出世競争も銀行や商社ほど激しくありません。

 メーカーはブランドを築き上げており、このブランドはなかなか消えるものではありません。 長年培われてきたブランド力は強力で、ちょっとやそっとでは倒産しません。

 一方で、メーカーの法人向け営業は想像するほど楽なものではありません。 家庭用営業では、そのお客が買ってくれなくても、別のお客を探せばいいわけです。 必ずそのお客に売らなければならないというわけではありません。

 しかしながら、法人営業、特にルート営業の場合、その会社が買ってくれなくなったとき、 非常に大きな損失となります。法人営業の場合、お客1社あたりの売上が大きいためです。 法人1社逃してしまうと取り返しがつきません。

 一般消費者とは異なり、接待も必要ですし、へりくだってこびへつらう必要もあります。 お酒も飲めばゴルフもします。楽なものではありません。

 就活で特に人気なメーカーは、新日鉄住金、JFEスチールなどの鉄鋼メーカー、 ソニーやパナソニック、シャープなど機械メーカーの中の家電メーカー、 トヨタやホンダ、日産など自動車メーカーです。

 

メーカー就活の時期

 メーカーへの就活時期はいつごろでしょうか。 メーカーとは言ってもメーカーの中にもさまざまな業界があります。 しかしどこのメーカーでも、就活の開始時期は同じです。

 メーカー就活の時期は3月1日からです。3月1日になったらプレエントリーし、合同説明会で参加票を提出し、 リクナビ、マイナビ、会社のマイページから単独説明会に申し込みをします。 リクルーター制度のあるメーカーなら、5月~7月の間に接触があるでしょう。

 メーカーのエントリーシートの提出時期は会社によってバラバラです。 食品メーカーの中でも特にキリンビール、アサヒビール、サントリー、サッポロビールなどビールメーカーはES提出時期が早いです。 4月~6月の間にはエントリーシートの締切があるでしょう。

 素材メーカー、特に新日鉄住金やJFEスチールではリクルーター制度をとっており、 プレエントリーの情報に基づいて電話をかけてきます。 鉄鋼メーカーのリクルーター面接は4月~5月という、早い段階で行われますので注意しましょう。

 リクルーター面接を除けば、エントリーシートを5月~7月で提出し、8月1日から面接という会社がほとんどでしょう。 エントリーシートについては早めに作成し、リクルーターにみてもらう、自分で添削して何度も書き直すといった作業が必要です。

 

メーカーのメリット、デメリット

 メーカーメリットは、工場があるということです。 まさにその製品をつくっているのであり、日常生活に自社製品が一般的に使われている、 というのは誇りにもなります。やりがいのある仕事です。

 大企業のメーカーほど、大量生産によるコスト縮減で競争力があり、 他の業界と比べて倒産の危険が低く、常に新しい製品を企画するなど面白い仕事も多いです。

 メーカーデメリットは、これも工場があるということです。 工場の職人さんの待遇のため、残業や休日出勤の管理は労働協約でしっかり定められています。 工場は2交代制、3交代制をとってきっちり労働時間を守れます。

 ところがホワイトカラーはそうもいきません。 1人でいくつかの案件を抱えるので2人で交代、という風にはいかない仕事なのです。 でも労働協約があるから残業や休日出勤は定められた時間しかできない。 (記録として残業や休出がつくといけない) じゃあどうするか?

 サービス残業です。残業が月40時間と定められているなら、 月に40時間しか残業をしていないという風にタイムカードを書くのです。

 サービス残業をするかどうかは会社の労働協約の残業の項目によります。 全ての企業でサービス残業ばっかりというわけではないでしょう。 またメーカーでなくとも、労働協約で残業時間や休日出勤の制限を厳しく定めている会社もあるでしょう。

 しかし工場のあるメーカーは厳しい制限がかけられている可能性が高いのです。

 私の会社や友人の就職した会社もメーカーですが、 工場を持たないグループ子会社のほうが残業代がしっかりついて給与が高いです。 その分彼らは激しく残業をしますし、休日出勤も多いです。

 しかし30代前半で年収が1千万を超える、利益をあげるとボーナスに跳ね返ってくるなど、 給与の面での待遇はとてもいいです。

 では工場を持つ親会社はどうかというと、 赤字でも必ずボーナスが出ます。その代り利益が大きくなってもボーナスが跳ね上がるということはありません。 リストラはありませんし、上司も残業代が出ないなら無駄に残る必要もないのでさっさと帰ります。

 土日は休みです。工場の職人さん主体の労働組合のおかげで休日が多かったり、 リフレッシュのための制度が用意されていたりします。 有給はたいていの人が余らせてしまうので、強制的に有給消化させる全社一斉休業があったりします。

 要はバランスの問題ですね。 鬼のように働いて鬼のように給与をもらうが不景気には首を切られる覚悟をするか
そこそこの時間働いてそこそこの給与をもらい、不景気でも会社が守ってくれるか

 安定という意味では後者のほうが良いと思います。 いくらお金をもらえても、使う時間がなければ仕方ないですし、成果を挙げるには休みも必要です。 そんなわけで、メーカー企業はおすすめです。

 

素材メーカー

 素材メーカーは文系にとって理想の就職先です。 特に新日鉄住金やJFEスチール、神戸製鋼といった高炉メーカーは他のメーカーと比べて別格です。

 まず新日鉄住金は、元は新日本製鉄と住友金属で別々の会社でした。 新日本製鉄は歴代の経団連の会長を務めてきた日本最強のメーカーであり、 日本どころか世界一の高炉メーカーでした。

 今では粗鋼生産ランキングでアルセロール・ミッタルが1位で、新日鉄住金は2位ですが、 M&Aを繰り返して大きくなったアルセロール・ミッタルに対し新日鉄住金は特許件数が桁違いに多いです。

 なぜ高炉メーカーが別格なのかというと、強力な客が多いためです。 鉄鋼メーカーは自動車や橋梁から缶コーヒーのスチール缶まであらゆる鉄の素材を作っているメーカーです。 普通は買い手の方が売り手より立場が強いものですが、高炉メーカーは逆です。

 パワーバランスは明らかに釣り合っておらず、高炉メーカーは機械メーカーなどより圧倒的に強いのです。 買い手が弱ければ弱いほど「嫌なら売らないよ?」と言ってしまえるのが高炉メーカーです。

 また、高炉メーカーの工場がある県や市は、高炉メーカーに頭が上がりません。 高炉メーカーは莫大な法人税、住民税を支払ってくれます。さらに大量の雇用も産みだします。 通勤のために車も乗りますし、労働者が増えればスーパーやコンビニなども増えます。

 工場があると街ができるのです。

 高炉メーカーのある地域は活性化し、県や市の財政も潤います。 高炉メーカーは行政機関よりパワーがあるのです。

 高炉メーカーの人気は、給料が高いとか待遇が良い以外にもこういった理由があるわけです。 高学歴ハイスペックな就活生が高炉メーカーに集結し、就活は激戦を極めます。 しかし高炉メーカーへの就職も検討してみてはいかがでしょうか。