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圧迫面接を乗り切る方法

 圧迫面接は就活生にとって大変ストレスになる面接方法です。 圧迫面接とは、答えにくい質問をする、面接官が高圧的な態度を取るなど就活生にストレスをかける面接方法です。 圧迫面接を採用している会社は少なくありません。検索をかけるといろんな会社名が出てくると思います。

 私が就活をした当時では、新日本製鉄(現・新日鉄住金)、NTT西日本、住友倉庫がそうでした。 志望している会社が圧迫面接をする会社ならどうすればいいでしょうか。 圧迫面接を乗り切る方法について解説していきます。 

 

会社が圧迫面接をする理由

 会社が圧迫面接をするにはどんな理由があるのでしょうか。 こういった面接は就活生にトラウマをもたらすこともあります。会社の評判も落としかねません。 一体誰が得をするのでしょうか。

 1つは、就活生の「ストレス耐性」を見るという理由があるそうです。 ボロクソに言われてもなおその会社に入社したいという熱意を見たいのです。 入社して「思っていたのと違う」とすぐに辞めないかどうかを確かめたいのです。

 会社の採用担当者にとって、入社後すぐに辞められるのが一番困ります。 それぞれの部署に配属された後に辞めた場合、所属の課長に責任がのしかかります。 しかし、入社後3年以内だと採用担当者にも責任がのしかかってくるのです。

 「せっかく入社した新入社員を課長がいじめて辞めさせた」と課長が非難される一方、 「ストレス耐性のない人を採用した人事も悪い」というわけです。 採用担当者の査定にもつながりますので、すぐに辞められるのは困るのです。

 また、会社で働くとお客さんが消費者であれ法人であれ、感情を逆なでしてくるようなお客さんはいくらでもいます。 そんなビジネスの世界で働くにあたって、圧迫面接以上のストレスをかけられることは多いのです。 圧迫面接をされて感情的になり、怒ったり泣いたりすると「お客さんには会わせられない」というマイナス評価がつきます。

 理由はもう1つあります。それは「間違いや力不足を素直に認める能力」を見るためです。 特に高学歴な学生になればなるほど、「プライド」が邪魔をすることが往々にしてあります。 これまでの人生で築き上げてきた「自信」がときにはビジネスの邪魔をするのです。

 新入社員に一番大事なスキルは「ビジネスマナー」でも「口のうまさ」でもありません。 上司の言うことを素直に受け入れられる能力です。 せっかく新人教育をするのに、素直に受け入れてくれないのであれば新人教育をする意味がありません。

 「ストレス耐性」と「間違いや力不足を素直に認める能力」が会社が圧迫面接をする理由です。

 ときどき「圧迫面接は社員のストレス解消のためにある」と言われますが、これは間違いです。 怒るのが好きな人はほとんどいません。

 サラリーマンというものは「お前のためだ」と言いながら「お説教」をするのは好きです。 「年次が高いと無条件に偉く、無能な若者に対しては何を言っても『ありがたいお説教』になる」と思い込んでいます。 実際に入社してみると、飲み会は「ありがたいお説教」の会です。

 下の世代である就活生にとっては「怒られている」と感じることも多いと思います。 しかし、「ありがたいお説教」をしている年配の社員は、まったく怒っているつもりはありません。 自分の人生経験をもって、一生懸命にあなたを教育しようとしているのです。

 何しろ「無料の高級セミナー」をやっているつもりですから、 よかれと思ってやっているという点で、たちが悪いです。悪いことをしているという認識が一切ありません。 残念ながらそういう年配の社員は会社にたくさんいます。

 結局は本や新聞、雑誌に載っているような月並みな言葉なので大して役には立ちません。 彼らが教えてくれるのは、しょせんは昭和時代の「サラリーマン」の知識です。 しかし、こういった「ありがたいお説教」を深刻に受け止めないという能力も、会社で働く上では必要になります。

 ちなみに飲み会という「ありがたいお説教」は、お酒を注いであげることでさえぎってしまいましょう。

 もちろん入社後、あらゆる上司やお客さんがストレスをかけてくるというわけではありません。 しかし、会社ではたくさんの人と関わることになりますので、圧迫面接のようなストレスがかかるときはいずれやってきます。 圧迫面接では「入社後の最悪の環境を体験できる」くらいに思っておきましょう。

 

圧迫面接の例

「なぜあなたは内定がもらえていないのですか?」

「つまらない自己PRですね」

「自分が社会の役に立つと思う?」

「で?」

「今まで親の金で遊んでたんでしょ?」

「友達いるの?」

「なんか暗いね」

 この例のように、圧迫面接とは人格否定、ただ困らせるだけの質問を受けることがあります。 こういったことは入社しても繰り返されます。口うるさい年配社員や口の悪いお客さんはたくさんいます。 しかし、怒ったり泣いたりしてはいけません。

 このような意地悪な質問、人格否定だけが圧迫面接ではなく、 無茶振り奇抜な質問も圧迫面接に含むと言われています。 しかし、無茶振りや奇抜な質問は圧迫ではないと考えています。

「すべらない話をどうぞ!」

「自分を動物に例えると何ですか?」

「好きな花はなんですか?」

「一曲歌ってください」

 確かにこのような意図のわからない質問をされると驚きますし、あせります。

 しかし入社すると、あちこちから電話がかかってきます。 Aという案件を抱えていてA案件の仕事をしているときに、B案件やC案件についての電話がかかってくるのです。 さらには上司に呼ばれ「D案件の客先に挨拶に行こう」、同僚から「そういえばE案件の納期って何日だった?」などと、 一つの仕事に集中できることはまず、ありません

 頭になかったことを突然聞かれた時、すぐに答えられるかというのが重要な能力になってきます。 要は頭の回転ですね。無茶振りや奇抜な質問はアドリブ力を見られています。 こういった能力が必要な会社では、頭の回転、アドリブ力を試すのも当然考えられます。

 

圧迫面接を乗り切る方法

 圧迫面接の本質を理解したら、圧迫面接乗り切る方法について考えましょう。 まず、圧迫面接にありがちな質問はだいたい「就職活動の軸」をはっきりさせれば解決します。

 圧迫面接では、学生時代頑張ったことなぜこの会社を選んだのかという、 自己PRと志望動機を話したときに首をひねられたり、ため息をつかれたりということが多いようです。 「自己PRと志望動機がうちの会社とつながらない」とまで言われることもあります。

 これは、就職活動の軸がはっきりしていないことに原因があります。 通常、就職活動の軸がはっきりしていないエントリーシートでは面接には呼んでもらえません。 しかし、面接に呼んでもらえたということは、就職活動の軸をもう一度アピールしなおす機会が与えられるのです。

 実は、面接に呼んでもらえたのはラッキーなのです。敗者復活戦に参加が認められたのです。

 エントリーシートをもう一度、就職活動の軸を中心に考え直してみましょう。 「将来の夢の実現」のために、「学生時代はこれを頑張って(過去)」、「夢の実現に役立つ長所と弊害になる短所があって(現在)」、 「この会社のビジネスに携わることで夢を実現する(未来)」と、ロジカルに組み立てなおすのです。

 この組み立て方については、エントリーシートのページを参照してください。

 さて、圧迫面接の本質は「ストレス耐性」と「間違いや力不足を素直に認める能力」をみることです。 まずは「ストレス耐性」から見ていきましょう。

 「ストレス耐性」はいわば「才能」のような部分もあります。かんしゃく持ちだったり、短気だったり、 怒りっぽい人には圧迫面接を乗り切るには難しいところがあります。 そうでない人にとっても深刻に受け止めて傷ついてしまう場合もあります。

 こればっかりは精神論になってしまいますが、「本気で怒られているわけではない」ことを意識し、 「深刻に受け止めない」ようにしましょう。面接官も好きで圧迫面接をしているのではなく、会社の指示で仕方なくしています。 「これも仕事なんだ!それにしても迫真の演技だなあ!」くらいに思うことで、心の平静を保ちましょう。

 就活生が怒ったり泣いたりした時点で不合格決定です。 感情を抑えて、冷静に対処しましょう。

 「間違いや力不足を素直に認める能力」は、誰でもアピールできることです。 そもそも会社で働いたことなどないのですから、間違いや力不足があるのは当然です。 面接官に間違いや力不足を指摘されたとしても、恥ずかしいことではありません。

 答えられない質問や、「で?」と言われたとき、「意味がわからない」と言われたとき、カッコつける必要はありません。 嘘をついたり、はぐらかしたり、言い訳をするのはNGです。 素直に謝ってしまいましょう。もしくは素直に認めましょう。これこそが新入社員に一番求められている能力です。

 私の先輩で、今では官僚として出世街道を走っている人がいます。 私が今までの人生を通して見てきた「超人」のうち2番目に入るくらいのとんでもなく優秀な人物です。 しかし、そんな先輩も官庁訪問では圧迫面接を受けています。

 「経済学を語れるくらい修めてきた」と豪語していたのですが、面接官もやはり超人の官僚です。 「じゃあ〇〇先生の〇〇という本は読んだ?」と矢継ぎ早に聞かれ、「勉強不足ですね」と指摘されます。 先輩は「泣きそうになった」とも言っていましたが、面接ではごまかさずに勉強不足を認めました

 これが合否をわけることになります。

 一方で私がとある会社のグループ面接を受けたとき、同席した就活生が圧迫面接を受けました。 対応もまずかったので、その人は集中砲火を受けてしまいました。

 その就活生はいろんな国へ海外旅行したことを自己PRとしていました。 しかし、面接官にこう問われます。「アルバイト経験なしって書いてあるけど親のお金で遊んでたの?

 ここでの正解は、「お恥ずかしながらその通りです」と認めることです。 しかしその就活生はごまかそうとしました。「両親が共働きなので家事を手伝うことでお小遣いをもらっていました」と。 ここから集中砲火が始まってしまいました。

 「何度も海外旅行に行けるくらいのお金を家事の手伝い程度でもらえると思う?」 「あなたが就職してしまったら家事はどうなるの?就職しないほうがいいのでは?」 という具合で、それはもうひどいものでした。聞いているこっちが泣きたくなるほどに。

 面接官は日頃から上司やお客さんの厳しい言葉に慣れています。 言い訳やごまかしが通用しないこともよく知っています。「圧迫されること」のプロである面接官に、 言い訳やごまかしで勝負を挑んではいけません。まず、負けます。

 面接ではどうしても自分をよく見せたいと思ってしまいますが、それこそが不合格になる原因です。 指摘されたことについては、素直に認め素直に謝りましょう

 

無茶振り、奇抜な質問の対処法

 面接無茶振り奇抜な質問をされたときの対処法は、 なんでもいいからとにかく答えることです。答えに説得力を持たせるのは、答えた後に考えればいいのです。

 ここで見られているのは、レスポンスのはやさです。 黙り込んでしまうのが一番いけません。上でも述べたように、間違っていれば謝ればいいのです。 正解を出すために考え込むよりも、間違っていてもすぐに答えましょう

 例えば「あなたを動物に例えると?」と聞かれた場合

 「動物」と聞いて一番最初に思い浮かんだ動物を答えます。 動物と聞いて「カバ」が思い浮かんだら、「私を動物に例えると、カバです。」と後先考えずに答えてしまいましょう。

 すると、面接官は「なぜカバなのですか?」と聞いてくるでしょう。 「なぜカバなのかというとですね」と面接官の言葉を繰り返し述べる間に答えを考えるのです。

 さらにカバの特徴を述べて時間稼ぎをしましょう。

 「一見おとなしそうに見えるカバですが、実はとても走るのが速く、強力なパワーを伴って突進する動物です。

 その間にカバの特徴を自分に当てはめてしまいます。

 「私もカバのようにおとなしく見えますが、仕事に向かって猛烈に突進していきます。

 このように、奇抜な質問に答えるコツは、即座に思いつきで答えることとしゃべりながら時間稼ぎをすることです。

 しかし、圧迫面接では面接官はさらに意地悪な質問をしてきます。

 「でもカバって一直線にしか走れないでしょ?それじゃ困るんだよなあ

 ここで素直に認める能力を発揮しましょう。「一直線にしか走れないことは知りませんでした。」 「私に足りない能力がわかりました。ありがとうございます。」 「仰る通りですね。カバというのは誤りでした。臨機応変に方向を変えられて突進できる動物はいないでしょうか?」

 レスポンスのはやさ素直に認める素直に謝る能力は、一種のコミュニケーション能力です。 圧迫面接をしない会社でも、入社後にはいずれ必要になるスキルです。 覚えておいて損はしないでしょう。