MY就活ネット
リアルタイム閲覧者数:22人
※本サイトはプロモーションが含まれています

 

【就活】売上高に惑わされてはいけない!賢い会社選び

 実は、売上高で会社同士を比較してはいけません。 「優良企業」を見分けるために「売上高」が役に立たないカラクリと、 賢い就活をするには会社の何を見ればいいのか、会社経営者としての知識をフル活用してわかりやすく解説します。



おすすめ・人気記事

記事一覧へ

 

売上高で比較してはいけないカラクリ

 会社選びでは「売上高で企業規模を比較しろ」とよく言われます。 しかし実は、会社を評価するのに「売上高」が使えるのは以下の場合に限られます。

 「その会社の過去から現在までの成長を測定したいとき

 以上です!

 実は、同業他社やまったく異なる業界の会社と比較するとき、売上高は何の役にも立ちません。 サプライチェーンのどの位置に携わるかで、売上高は「仕組み上」増えたり減ったりするからです。 そのカラクリを解説していきたいと思います。

 

BtoC企業は売上高が大きくなる仕組みになっている

 BtoC企業とは「消費者向けのビジネス」を展開する、いわゆる「有名企業」のことですが、 これら有名企業は会計上、「売上高」が大きくなる仕組みがあります。

 例えばトヨタ自動車は30兆円、ソニーは8.6兆円、パナソニックは8兆円と、売上高はとてつもなく大きいですよね。 しかし実は、その大半はBtoB企業の取り分なのです。 次のグラフをご覧ください。

売上高の仕組み

 最終製品、例えばクルマやテレビなどができるまでには、「素材」「部品」「最終製品」という工程を経ます。 まずは素材メーカーが「鉄」を製造し、部品メーカーが「エンジン」や「ボディ」などをつくります。 そして最終製品メーカーが組み立てて消費者に販売します。

 つまり、「部品メーカーの売上高」には素材メーカーの売上高が含まれており、 「最終製品メーカーの売上高」には部品メーカーはもちろん、素材メーカーの売上高も含まれているというわけです。 こういうカラクリになっていますので、BtoC企業の売上高は自動的に大きくなります。

 以上より、会社間を比較するのに「売上高」は意味がありません

 

同業他社でも「売上高」の中身が違う

 サプライチェーンの同じ位置、つまり同業他社なら比較できそうな気がしますよね。 しかし、実は同業他社でも売上高では比較できません

 なぜなら、同業他社であっても「売上高」の中身が違うからです。

 例えばルイヴィトンとユニクロでは、どっちが「良い会社」でしょうか。 わかりませんよね。ルイヴィトンは高級品なので利益率が高いですが、ユニクロはその分「量」を売っています。

 同じことがソニーとパナソニックでも言えます。両者では商品のコンセプトが異なりますし、 同じ家電メーカーでもソニーは「金融」、パナソニックは「住環境」と強みが異なります。

 産業機械のキーエンスとファナックも、前者は「生産性コンサルティング」であり、 後者は「NC工作機械」と、やはり売っているモノが異なります。

 中身が違う以上、「自社の取り分ではない売上高」がいくら含まれているかも違います。 これが、同業他社でも売上高で比較するのは意味がない理由です。

 

「営業利益」や「経常利益」でも比較できない

 本当は会社間の比較は「付加価値」でするべきです。つまり、「仕入れ代金や機械代を除いた、自社の取り分」です。 しかしながら、有価証券報告書にその数値は現れません

 つまり、「その会社の取り分」を算出する方法がないのです。

 「営業利益」や「経常利益」で比較しようという人もいますが、 就職先を選ぶにあたって、それだけでは比較するべきではありません

 というのも、営業利益や経常利益は、仕入れ代金や機械代を引いた上に、 さらに給料を払ったうえで残ったお金を表す数値だからです。

 簡単に言えば、給料をたくさん払っている会社は利益が少ないというわけです。 「良い会社」はもちろん、頑張った分は給料として支払ってくれる会社ですよね。 ですが、給料をたくさん払えば利益が減りますし、給料を節約すれば利益が増えます。

 「営業利益」や「経常利益」は「配当金」の原資になりますから、株主にとっては意味のある数値です。 しかし、社員にとってはあまり関係のない数値どころか、むしろ利益は少ないほうがトクなのです。

 以上より、「売上高」「営業利益」「経常利益」はそれ単一では会社間の比較ができないと結論付けられます。

 

どうやって会社を比較すればいい?

 実は財務で会社を比較するのは難しいのですが、 それでも「良い会社」に就職したいですよね。その方法を可能な限りわかりやすく紹介します。

 

「売上高」等で「会社の安定性」を確認する

 会社間の比較には使えない「売上高」ですが、同じ会社の過去を比較するのは可能です。 有価証券報告書を見ながら「売上高」などの指標を使って、「会社の安定性」を確認する方法を解説していきます。

 例としてトヨタ自動車の有価証券報告書を挙げます。

トヨタの有価証券報告書の抜粋
※タップで拡大(PDFファイルを開く

 こちらは有価証券報告書の2ページ目に記載されている概要です。 上場企業ならどの会社でもこのページがありますので、会社選びの際はぜひ見てみてください。

 会社の安定性を確認するためには、緑色で囲った「売上高」「利益」「キャッシュフロー」「現金及び現金同等物」で比較します。

 「売上高」では急激な減少がないかどうかを確認しましょう。 右肩上がりに増え続けていると良いのですが、必ずしも毎年成長できるとは限りません。 景気の変化などで売上高が減少する場合もあります。「急激な減少がなければOK」とゆるく評価しましょう。

 「利益」は少し複雑です。先にも述べた通り、給料を増やせば利益は減りますし、リストラすれば利益は増えます。 「株主のための指標」であって「社員のための指標」ではないことに注意をしつつ、 こちらも「大赤字を垂れ流していなければOK」とさらにゆるく評価しましょう。

 「キャッシュフロー」はシビアに評価します。

 「営業活動によるキャッシュフロー(以下、営業CF)」は「本業での儲け」を表す数値です。 これがマイナスの場合は本業赤字であり、「リストラ」が実施される可能性が高いです。 この数値は「黒字でないとまずい」です。

 「投資活動によるキャッシュフロー(以下、投資CF)」は「設備投資をするとマイナス」になる数値です。 逆に言えばこれが黒字だと、土地や機械を売却しているということになります。 つまり、「赤字であるのが普通」です。黒字の場合は「お金に困っている」可能性があります。

 「財務活動によるキャッシュフロー(以下、財務CF)」は「借金を返済するとマイナス」になる数値です。 赤字の場合は借金の返済が続いていると言え、黒字の場合は借金が増えていると言えます。 ですが、その借金の使い道が設備投資なら企業活動として当然のものです。

 以上を考慮すると、「優良企業」を判定するには「営業CFが黒字」であることと、 「投資CFが赤字」であることを重視してください(「財務CF」は赤字でも黒字でも良いです。)

 絶対に見ておかなければならないのが、「現金及び現金同等物」の項目です。 実は、会社の財務を分析するにあたっての最重要項目ですので、一番重視してください。

 会社が倒産するのは、「現金がなくなったとき」です。 多少の赤字が出ても、現金さえあれば倒産しません。しかし、現金がなくなれば「黒字でも倒産」します。 「現金及び現金同等物」が急激な減少をしていたら、倒産秒読みです。

 「現金」の重要性については、スカイマークの倒産事例を題材に詳しく解説していますので、 ぜひ参照してください。

無借金経営は危険!?~スカイマーク倒産に学ぶ

 以上を表にまとめましたので、会社の安定性を分析する際に活用してください。

売上高急激に減少していなければ可
利益大赤字を垂れ流していなければ可
営業CF絶対に「黒字」であること
投資CF赤字」が望ましい
財務CF「赤字」が望ましいが、「黒字」でも可
現金及び現金同等物大幅な減少がないこと

 

「売れる理由」を調べる

 会社として存続できるからには「売れる理由」が必ずあります。 この売れる理由に納得出来たら優良企業ですし、「それじゃいつか他社に負けるじゃん」と思ったら優良企業ではありません。

 例えばトヨタ自動車とSUBARUなら、多くの人が「トヨタ自動車のほうが優良企業」だと思うでしょう。 しかし、トヨタがスバルの顧客を奪えるかというと、そうとは言い切れません。 なぜなら、スバルにも売れる理由があるからです。

 トヨタ車は「環境性能」や「家族で乗れる」など「大衆ウケ」するクルマです。つまりは「流行りモノ」ですね。

 対するスバル車は「安全性能」で買われるクルマです。 戦前の中島飛行機をルーツに持つ同社は、自動車産業に参入した当初から「安全性能」にこだわり続けています。 「交通事故ゼロ」をビジョンとして掲げ、「安全といえばスバル」というブランドイメージが出来上がっています。

 ブランドイメージは数値で表しにくいからこそ日本企業があまり重視してこなかったものです。 しかし、そのブランドイメージがある以上、他社が真似をしても簡単に追いつけないのです。

 その証拠に、トヨタ自動車はSUBARUと株式持ち合いの形で出資し合っています。 「SUBARUの顧客を簡単に奪うことができない」とわかりきっているために、 倒さずに仲間に引き入れるという選択を取ったのです。

 このように、「売れる理由がある会社は優良企業」ということができます。

 ですが、「売れる理由」はSUBARUのようにホームページを見れば一目瞭然な会社もある一方で、 キーエンスやファナックのようなBtoB企業はビジネスマン向けのホームページになっているため、 技術者でもない限りわかりません。

 そこで、会社説明会に参加して「なぜ売れるのか」を研究しましょう。 なぜ他社に負けないのか、なぜ勝てるのか、何が強みなのか、どういうコンセプトの商品なのか、 質問してでも明らかにしましょう。

 「売れる理由」をつくる仕事がマーケティングです。 テレビやスマホがそうだったように、技術力ではいずれ他社に追いつかれます。 その時、生き残るのは「マーケティング」によって「売れる理由」を持っている会社です。

 言い換えれば「マーケティング力のある会社」は優良企業ということになります。

マーケティングって何?将来性のすごい文系最高峰スキル

 

間違った会社選びをしてはいけない

 ここまでお読みいただいてご理解いただけたかと思いますが、 単純に「売上高」など単一の指標で「会社同士を比較する」のは間違った会社選びです。

 いくら売上高が大きくても、その中身はほとんど「BtoB企業の取り分」かもしれません。 利益がいくら高くても、それは「給料を節約しているから」かもしれません。 なんならその両方が良い数値でも、「現金及び現金同等物」が底をつけば倒産します

 このように会社の経理は複雑で、しかも事業も異なれば商品も異なる会社同士を、 単一の財務指標で比較することなどできないのです。

 さらに言えば、「売上高」と「利益」は粉飾決算でウソをつくことが可能です。 私自身が会社を経営しているのでわかるのですが、やろうと思えば「売上高」や「利益」は操作が可能です。 (私はやりませんが)

 ですが、「キャッシュフロー」と「現金及び現金同等物」は銀行口座に証拠が残るため、ウソがつけません。 それに会社の成長性や倒産確率を分析するのに有効な指標です。 会社の財務を分析する場合は、この2つを重視したほうがよっぽど賢いです。

 こういったことは就職してビジネスマンになるとわかってくるのですが、 就活生の間はメディアや友達の話、掲示板の書き込みなどに惑わされがちです。 就職してから「会社選びを間違えた」ことが発覚しても、後の祭りです

 このようにMY就活ネットでは「間違った会社選び」を防止するための記事を他にも用意しています。 ぜひご覧になって、後悔しない就活を実現してください。

 →業界研究のやり方に戻る

 

4月の今から最短で内定をもらうには?

 

全滅リスクにセーフティネットを貼っておこう

 内定確度の高い応募先を持っておこう!

 平均的な就活生は30社に応募して、10社の面接に進みます。 ですが、これはあくまで平均。応募先が有名企業ばかりだと、運悪く全落ちの可能性すらあります。 その対策に、知名度の低い「隠れ優良企業」を志望先に加えたいのですが、名前も知らない会社は検索すらできません。

 そこで利用したいのが「OfferBox」です。

 SNSの要領でプロフィールを設定し、本番さながらの適性検査を受けると会社の人事がそれを読みます。 「あなたがほしい!」と思われれば、ときには書類選考が免除いきなり最終面接などの特典付きで選考に呼ばれます。 つまり、内定確度の高い応募先を確保できるというわけです。

 OfferBoxでは学生の知らない「隠れ優良企業」が待ち受けていて、 そんな会社の人事に響く「アピールの仕方」も書いてあります。 加えて本番さながらの適性検査も受けられるので、結果を見れば自己分析も簡単に終わります。

 学生なら完全無料な上に、登録するのが早ければ早いほど会社の採用枠が多く残っています学部3年生(修士1年生)の受付も開始していますから、今のうちに会社との接点をつくって全落ちリスクを減らしましょう。

→「OfferBox」の公式サイト

 

早期選考にまだ間に合う!

 就活まだ何もしていない人が勝ち組になる方法!

 「就活、まだ何もしていない」というその不安、実は正解です。 そして何より「選考がどんなものかわからない」のが最大の不安ではないでしょうか。

 それを解決するには早期選考に行くのが一番です。「選考に慣れる」ことができる上に、 通常選考よりライバルが少なく10倍受かりやすいため、「実はもう内定がある」という余裕を持つことすら可能なのです。

 そんな早期選考に招待されるために「インターンシップに行く」のが通常なのですが、 まだ何もしていない人でも「インターンなし」で、今から同じ条件に立てる方法があります。 それが「「ジョブトラ」に参加する」という方法です。

 ジョブトラは「合同説明会」に加えて「グループワーク」が実施されるのが特徴の就活イベントで、 事前準備なし最大6社の早期選考が一度に受けられるというものです。 「エントリーシート・自己分析」は不要で、「学部3年生(修士1年生)」なら就活完全初心者でOKです。

 もちろん学生は完全無料ですから、早期選考を受けて「まだ何もしていない」状態を解消し、 「選考には慣れている」あわよくば「実はもう内定がある」という状態に持って行ってしまいましょう。 イベントは「たった半日」です。通常選考で泥沼に浸かるくらいなら、ジョブトラへ行きましょう。

「ジョブトラ」に参加する

 

志望企業の内定者はどう書いた?内定エントリーシートを見よう!(その1)

 模範解答があれば憂いなし!

 あなたのエントリーシートは100点満点ですか? …と言われても、わかりませんよね。自己採点するにしても、その基準となる模範解答がなければどうしようもありません。

 もしこのまま提出して、果たして大丈夫でしょうか。

 そこで先輩が実際に内定をとったエントリーシートを使いましょう。 それと比較して何が足りないのか、どう書けばいいのかがわかれば、自ずと完成度が高まっていきます。

 「Unistyle」では、歴代就活生の合格エントリーシートを無料閲覧できます。

 総合商社やインフラ企業、メーカー企業、外資系企業をはじめ、超一流企業からベンチャー企業まで71,000通を超えるエントリーシートが収録されています(2023年5月時点)。 あなたの志望企業の合格エントリーシートもほぼ見つかるサイトと言っていいでしょう。

 また、合格ESだけでなく「企業研究」「同業他社比較」「就職活動の軸別のおすすめ業界」 「志望動機の書き方」など就活に役立つ限定記事もすべて無料で読むことができます。

 ぜひ自分のエントリーシートの見直しのために、作成の参考のために手に入れておきたいですね。

内定エントリーシートを読む

 

志望企業の内定者はどう書いた?内定エントリーシートを見よう!(その2)

 選考体験談が詳しすぎる!

 「ワンキャリア」では50,000件を超える合格エントリーシート・就活体験談が掲載されており、 全日本空輸(ANA)、伊藤忠商事、花王、日本航空(JAL)、味の素、アサヒビール、オリエンタルランド等日本の一流企業に加え、 ゴールドマンサックス、ボストンコンサルティング、モルガン・スタンレーなどの外資系一流企業も多数そろっています。

 エントリーシートだけでなくインターンシップやその選考、WEBテスト、グループディスカッションの攻略情報、 さらに志望動機の書き方や業界研究を読むことができ、従来では手に入らなかった情報が満載です。

 「ワンランク上のキャリアを目指す」というキャッチフレーズの通り、業界をリードする大手企業の資料が多く、 また総合商社、JR東海、電通、キーエンス、日本郵船、三菱地所といった一流企業の出展する限定イベントも開催されます。

 ワンキャリアは月間60万人の就活生が利用しています。また内定後もES・体験談を投稿すると1件最大5000円の謝礼がもらえ、 就活体験を翌年の就活生のために役立てることもできます。先輩の「知」を継承し、 あなたが発展させた「知」を後輩に継承する好循環を生み出しましょう。

内定ES・選考情報を読む

 

内定の前提条件をまだ満たしていない!?就活泥沼化の原因

 「自己分析」をよくわからないまま、放置していませんか?

 自己分析とは「ビジョンを決めてその実現ストーリーをつくること」ですが、 大卒総合職としての就活では「私は貴社とビジョンが一致しています」という特有の志望動機を要求されます。 ゆえに内定を得るためには自己分析をすることが前提条件です

 ですが、多くの就活生がよくわからないまま放置して内定がもらえず、5月以降も就活が長引いて泥沼化します。 「学歴」や「経験」がどれだけよくても、自己分析をしないだけで地獄を見るのです。

 そこで「キャリアチケットスカウト」という就活アプリを利用しましょう。

 このアプリでは5つの質問に答えるだけで自己分析が完了し、それを元にエントリーシートを作成するサポートもしてくれます。 「最初に何を」「次に何を」すべきかを順番に示してくれるので、「前提条件を満たしていなかった」という事故が防げます。

 また、このアプリで作成した「就活の軸」や「自己PR」などを元に企業から特別選考に招待される機能もあります。 もちろん辞退してもいいのですが、その会社は「あなたとビジョンの一致した会社」ですから、内定確度は高いです。 オファーをもらってから検索してみたら、実はそれがあなたの天職かもしれません。

 まずはアプリをインストールして、自己分析から始めてみましょう。もちろん完全無料です。

キャリアチケットスカウトをダウンロードしてみる


プロフィール写真

著者:村田 泰基(むらた やすき)
 合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。 その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、8年間に渡り学生の就職活動を支援している。



 就活コラム

 MY就活ネット独自の企業研究を公開中!

×