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就職活動の軸

 就職活動軸(就活の軸)とは「将来こういうことがしたい」「こうなりたい」というもので、 すなわち将来の夢です。就職活動の軸=将来の夢を考えることを、自己分析と呼びます。 就活の軸がエントリーシートを書くときや、面接のとき重要になります。 

 就活で最も大切なことは、就活の軸です。エントリーシートや面接で求められているのは就活の軸なのです。 長所や短所、学生時代頑張ったこと、なぜこの会社を選んだのかといった質問はすべて、就活の軸を表現する場です。 各項目を独立して答えてはいけません。

 就活の軸がしっかりしていると面接官に褒められ、軸がぶれている、あるいは軸がないと落とされます。 リク面ですら就活の軸を求められるので、就活の始まる3月中には完成させておかなければなりません。 どんな人生を送りたいかということを常に考えておきましょう。

 就活の軸に「こういう人生を歩んできたので」「こういう経験をしたので」 「将来の夢を実現するにはこの業界のこの企業でないといけない」という理由付けをしていきます。 これが企業選びの軸です。

 

就職活動の軸とは?

 就職活動の軸とは、将来の夢です。将来の夢を就活用に言い換えた言葉が、就活の軸なのです。 こんな人生を送りたい、こんな仕事がしたいという、会社選びの理由になります。 行きたい会社について、「それはなぜ?」と自問自答を繰り返して最終的に得られた答えが就活の軸です。

 「就職活動の軸」などと難しい言葉を使っていますが、単に「将来の夢」のことだとわかると拍子抜けしてしまうことでしょう。 就活はやたら難しい言葉を使いたがる「意識高い系」によって、変な言葉が量産されています。 しかし、実は就活の軸も簡単なことなのです。

 就活の軸はESを書くときに必要となります。エントリーシートの全ての項目は、就活の軸を中心にして、派生して書いていくものなのです。 ただ「学生時代頑張った」「この会社に入りたい」というだけでなく、それらすべてに同じ理由があれば説得力が出ます。 この共通の理由のことを、就活の軸と呼ぶのです。

 就活を始めるとみんな当然のように「就活の軸」を語りますので、驚いたものです。 普通に大学に通っていたら全く使わない言葉ですよね。誰が広めているのでしょうか? まあ就活本とかそのあたりなんでしょうね。

 就活の軸が影響するのは、学生時代頑張ったこと、なぜこの会社を選んだかだけではありません。 長所や短所、趣味や特技も就活の軸に沿っているものであれば、説得力がさらに増します。 一種のポリシーのようなものです。

 エントリーシートには「将来の夢」を実現するにあたって過去・現在・未来の3つの視点でアプローチしていきます。 「過去」とは「学生時代頑張ったこと」、「現在」とは「なぜこの会社を選んだのか」「長所短所」、「未来」とは「この会社で挑戦したいこと」なのです。

 就活の軸を元に、「学生時代頑張ったこと」や「なぜこの会社を選んだのか」「長所」「短所」で1つのストーリーを作るのです。 「将来の夢を実現するために、役立つ長所があり、こういう短所があり、夢の実現に向かって学生時代はこんなことを頑張り、 この会社に入社してその仕事をすることで夢が実現できる」というストーリーです。

 就活ではこのような1つのストーリーを作ることが求められ、ストーリー性のあるESを書けた学生から内定をもらえます。

 少し気恥ずかしいですが、 将来の夢を語らないと内定がもらえないのです。仕方がありません。就活の軸をつくりましょう。 将来の夢のネタはなんでもいいのです。

 

就職活動の軸の例

 就職活動の軸は、例えば

  • 社会貢献したい
  • 地域に貢献したい
  • 世界に貢献したい
  • 世界を豊かにしたい
  • 良いものを世の中に広めたい
  • 人の笑顔を見たい
  • 人の役に立ちたい
  • お金持ちになりたい
  • 良い車に乗りたい
  • ある趣味をずっと続けたい
  • これがしたい
  • あれがほしい
  • 良いものを食べたい
  • 良い家に住みたい
  • 目立ちたい
  • 友達を増やしたい

といったものです。 これらは自分の根底にある夢、生きる理由から発展させて考えます。 就活をする理由、その会社を選ぶ理由、学生時代に頑張った理由など、全ての理由は就活の軸となるように、軸を決めるのです。

 就活の軸:家電メーカー志望「サッカーをずっと続けたい」

 サッカーをずっと続けたい→もしも洗濯機がなかったら手で洗濯をしなければならない→サッカーをする時間がますますなくなる →家電はタイムマシンといっても過言ではない→みんなに時間をつくるような家電を広めたい

・貢献するのは日本だけじゃだめなの?→世界の貧困問題を勉強し、世界中を裕福にしたいと思った
・自動車メーカーでもいいんじゃない?→車は高価で、貧困地域の発展には比較的安価な家電が必要だと考えた
・○○社さんも海外展開してるよ?→御社の社風が~、御社の説明会で~

例:自動車メーカー志望「世界に貢献したい」
・家電メーカーでもいいんじゃない?→自動車こそが安心安全の日本ブランドを最大限活かせる業界だと思う

 この場合「世界に貢献したい」が就職活動の軸で、他は企業選択の軸です。就職活動の軸を固定させれば、 業界、企業に合わせて細部を変えればいいだけなので就活が楽になります。使い回しが可能だということです。

 業界と業界の比較は簡単ですが、企業と企業の比較は難しいです。 同業他社も同じ業務をしています。仮に今シェアNo.1でもいつひっくり返るかわかりません。

 恰好いいことを言いたいですが、実際その業界で働いてみないと企業のアイデンティティはわからないと思います。 ではどうするか。社員の方々は「就活の時は社風とか社員の方の雰囲気とかで比較しました」 と仰っていたのでそれでいいと思います。

 

就活の軸の見つけ方

 就活の見つけ方を紹介します。将来の夢があれば将来の夢を使います。 将来の夢をそのまま就活の軸にするのです。将来の夢は先ほど挙げたようなものでかまいません。 エントリーシートに書くのはいったん抜きにして、どんな人生を送りたいか考えましょう。

 楽しいと感じること、嬉しいと感じること、やりたいこと、ほしいものを考えてみましょう。 そこからもう一歩踏み込み、「なぜ楽しいのか」「なぜ嬉しいのか」「なぜやりたいのか」「なぜほしいのか」を考えます。 ここで出てきた答えが就活の軸です。

 しかし、将来の夢がない場合、将来の夢から就活の軸を見つけるという方法が使えません。 そこで、入りたい会社から、就活の軸を決める方法を紹介します。

 入りたい会社から将来の夢を決定するのは手順が逆のようにも思えますが、 むしろ入りたい会社から考えたほうが説得力のある就活の軸をつくることができます。 しかし、この方法でつくった就活の軸は、他の業界、他の会社には使いまわせないのでESを作成する手間は増えます。

 見つけ方の例:「三井倉庫に入りたい」

 三井倉庫に入社たい→(なぜ三井でないといけないのか)→FLEXPRESS等、物流の最適化が行われている会社だから→(なぜ物流が最適だといいのか) →物を輸送することで経済が回る→(なぜ経済を回したいのか)→社会貢献がしたい

 このように、「なぜ入社したいのか」「なぜその会社なのか」から「なぜ?」「それはなぜ?」を繰り返し、 自問自答し続けた結果、就活の軸を発見できるという見つけ方です。 いきなり就活の軸を考えるより、入社したい会社から考えていく方が楽です。

 この見つけ方を使った場合、どの会社にどの就活の軸を使ってエントリーシートを書いたか覚えておく必要があります。 面接で別の軸をもとに話してしまうと、軸がブレていると思われてしまいます。 会社ごとに就活の軸をメモしておきましょう。

 

就職活動の軸をエントリーシートに書く

 就職活動の軸はエントリーシートの要であり、あらゆる設問に関連していなければなりません。 就活の軸から派生して自己PRや志望動機を書いていくのです。そのため就職活動の軸と呼ばれるのです。

 エントリーシートには「学生時代頑張ったこと」や「なぜこの会社を選んだのか」というテーマが与えられています。 それだけでなく、「長所や短所」「趣味や特技」も就活の軸を中心に書いていくのです。

 就職活動の軸に肉付けしていくことで、説得力のあるエントリーシートを書きましょう。 就活の軸、つまり将来の夢を、「御社に入社したい!」につなげていくのです。 そのためには、単なる将来の夢のままではいけません。

 まず、「将来の夢を実現するために何をやってきたか」を考えます。これが「学生時代頑張ったこと」です。 「なぜ頑張ったのか」と聞かれた時には「就活の軸」を理由に答えられたら良いです。 夢の実現のためにやってきたことを書きます。

 そして、「将来の夢の実現にはこの会社でなければならない」ということを述べます。 これが「志望動機」です。志望動機ももちろん、就活の軸から来ていなければなりません。 「将来の夢の実現には、○○の事業を行っている、○○の社風がある御社でなければなりません」と言えたら良いです。

 長所は将来の夢の実現に役立つ長所、短所は将来の夢の実現に邪魔になる短所を書きます。 もちろん短所は短所のまま放っておいてはいけません。長所と短所の書き方については、 長所と短所をご覧ください。

 平社員でできることを夢にしてしまうと、数年で夢を実現して会社を去っていく可能性も払拭できません。 大きな夢を語れば社内での階級も必要になってくるので、必然的に長く働くというアピールになります。 長く働くためにはその会社と自分の性格が合っていないといけません。

 そこで企業選択の理由として就職活動の軸に「社内の雰囲気、先輩社員の雰囲気」を肉付けします。 また同業他社との比較で「御社にはこんな技術がある」「こんな実績がある」等とほめつつ、 将来の夢の実現に最も近い会社であることを示します。

 将来の夢の実現のために、学生時代頑張ったことを述べ、夢の実現に役立つ長所、 夢の実現を妨害する短所とその改善策、「なぜこの会社を選んだのか?」に対する答えなど、 すべて就活の軸から導き出せるように肉付けしていくのです。

 このように就職活動の軸をしっかりもって、それに肉付けしていくと説得力のある志望動機になります。

 

就職活動の軸を面接で述べる

 面接でも就職活動の軸は重要です。面接官はチェック済みのエントリーシートを資料に、 面接を行います。あなたがどれだけ「スジの通った人間」で、一貫して夢を追い続けているかどうかを見られます。 就活の軸をしっかり意識して面接に臨む必要があります。

 面接ではエントリーシートに書いたことと全く同じことを問われます。 しかし、就活の軸がしっかりしていれば、エントリーシートに書いた内容を一字一句まで暗記する必要はありません。 面接でエントリーシートと同じ項目を問われるのは、記憶力を問われているのではなく、「一貫した軸」を持っているかどうかを確かめるためです。

 「なんとなくエントリーシートを書いたらたまたま一貫性のあるエントリーシートになった」のではなく、 「こういう目的を果たすために日々を生きている」という「就活の軸」を、 エントリーシートと面接の両方で証明するのです

 面接に準備していくのは以下の項目だけです。

  • 就活の軸
  • 夢を果たすのに役立つ長所・邪魔になる短所
  • 「なぜこの会社を選んだのか」の大まかな流れ
  • 「学生時代頑張ったこと」の大まかな流れ

 「大まかな流れ」というがコツです。一言一句暗記してしまうと、「単に記憶力のいいやつ」で終わってしまいます。 「エントリーシートを覚えているだけ」だと「軸がしっかりしている」ことの証明にならないからです。 大まかな流れだけ覚えておいて、「将来の夢」を意識して面接で話すのが一番効果的です。