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公務員と民間就活

 公務員民間就活は、いつの時代でも悩ましい選択です。 公務員には公務員のメリット、民間には民間のメリットがあります。 どちらのほうが優れているとは一概には言えませんし、時期、時代によってもどちらがいいかは変わります。 

 一般的に景気が良いときは民間企業のほうが良いと言われます。 例えばバブル時代に公務員になる人は「何を考えているの?」だとか「民間企業に行けなかった人」と言われていました。 なぜならバブル時代は、民間企業の給料が圧倒的に良かったからです。

 民間企業のボーナスは年に6か月分を超え、タクシーを乱用し、「タクシーに乗った」ことにして会社に「タクシー代」を請求したり、 カラ出張、つまりは遠くへ出張したことにして出張代を請求したりといったことが、奨励されていました。

 このように高い給料やボーナスの他に福利厚生も充実し、給料以外の収入までも高かったのです。 このとき公務員の給料はほとんど上がりませんでした。カラ出張もなく、ボーナスも変わらず、 毎年どんどん収入の増えていく民間企業に比べて公務員は見劣りしたのです。

 しかし今では逆に、公務員のほうが給料が良い場合も多いです。 大企業以外では軒並みボーナスがカットされ、もちろんカラ出張もありません。 タクシーチケットの利用は課長以上に限り、経費は削減されました。

 それでも大企業では公務員より給料が高いです。大企業に総合職で就職できる見込みがあるなら、 給料だけを見れば民間就職したほうが待遇が良いとも言えます。

 

民間企業と公務員の違い

 民間企業公務員違いはなんでしょうか。 まず、公務員に利益というものがないということでしょう。仕事を頑張ったからといって、 利益が発生するわけではありません。「儲かった!」というものがないのです。

 民間企業では、儲かればボーナスに跳ね返ってきます。たくさん仕事を受注して、 多くの仕事をこなすとそれだけ利益が上がり、次のボーナスの増額が見込まれるのです。 これが働く気力につながります。

 公務員は「儲かる」ことがありませんので、頑張ったからボーナスが上がる!という期待は持てません。 もちろん仕事を頑張れば査定が良くなり、多少ボーナスは上がりますが・・・

 とはいえ、公務員にやりがいがないかというと、やりがいはあります。 公務員の仕事は、国民や住民のための仕事です。1つ1つの仕事が確実に、国民や住民全体へ影響します。

 あらゆる人が使う道路を建設し、あらゆる人のためのゴミ回収事業を発注し、 都市整備を行ったり、選挙の準備をしたりと、何万人、何百万人、時には1億の国民に影響する仕事をするのです。 仕事のやりがいという点ではこれ以上ないほど、やりがいがあるでしょう。

 また、公務員は安定しているという違いもあります。民間企業は倒産する可能性があります。 新しく設立された会社も、10年後にはほとんどが倒産しているのです。 民間企業はよく倒産します。

 しかし、公務員には倒産というリスクがほとんどありません。 もちろん夕張市のように財政破たんする地方公共団体もあります。 それでも、企業よりはよっぽど安定しています

 国や県がつぶれるときには、企業はすでに全滅しているはずです。 どんな大恐慌が来ても、最後まで生き残るのは国家です。 その意味では公務員は一定の身分保障があり、安定していると言えます。

 

公務員のメリット

 公務員メリットには、クビにならないというメリットがあります。 公務員ではクビになることはまず、ありません。大企業ならクビにならないと言われていたこともありましたが、 大企業でも「希望退職」をつのってリストラする場合があります。

 公務員では希望退職のような制度がありませんし、公務員を路頭に迷わせるようなことはありません。 というのも、公務員をクビにしようものなら情報流出もありえますし、 そもそも憲法で禁止されている「副業」を始めてしまう可能性だってあります。

 クビになることをおそれて仕事ができなくなってしまっては困るのです。 公務員の身分保障はしっかり保護しなければなりません。だからクビはないのです。

 国家公務員総合職となると話は別で、天下りという事実上のクビはあります。 国家公務員の場合、出世するには役職が足りず、局長、部長になっていく過程で、 席を取れなかった人から順に肩を叩かれ「○○という会社が人材を欲しがっている」と声をかけられます。

 公務員には給料が一定というメリットもあります。 景気が良くても給料は上がりませんが、景気が悪くなっても給料は下がらないのです。 景気の影響を受けないのが公務員だったのです

 このメリットは徐々に消えつつあります。まだ公務員の給料は高い水準にあり、 基本給とは別にいろんな手当がつきます。しかし、基本給は下げられる一方です。

 公務員叩きが横行し、「公務員の給料が高すぎる」と叫ぶ人たちがいるのです。 これは間違った指摘であり、公務員の給料が高いのではなく、民間企業の給料が低いのです。 民間企業の給料を上げるべく努力すべきところです。

 景気が悪くても儲かっている企業は給料が高いです。 しかし、景気が悪いからといって公務員の給料が下がるのはとんだとばっちりです。 そもそも利益というものと関係がないのに、もうかっていない企業が多いからと給料を下げられるのはおかしな話です。

 そして公務員のメリットとして欠かせないのが権力と肩書です。 公務員の仕事は社会全体に影響を及ぼします。公務員の仕事によって人生が変わる人だっています。 「社会を動かしている」という実感があり、いろんな人が公務員に期待しています。

 また公務員という肩書は、信頼を生み出します。 どんな大企業より安定しているため、結婚相手としては非常に優秀です。 相手の親族からは必ずプラスで評価されます。

 また、家を借りるとき、ローンを組むとき、クレジットカードを作るとき、 公務員だと審査に落ちることがまず、ありません。 公務員にお金を貸しても、返してもらえることがほぼ確実だからです。

 家を借りるときも、公務員なら常識人であることがまず、確実です。 勉強した上で面接を受けないと公務員になれません。民間企業に就職するより、ステップが多い分、 公務員に就職するのは難しいです。そのため常識人であることが予想されるのです。

 

公務員試験と民間就活の違い

 公務員試験民間就活の違いを説明します。 公務員試験は、民間就活に比べてとても大変です。まず、試験勉強をしなくてはなりません。 教養科目と、専門科目を勉強しなくてはなりません。

 教養科目は高校までの現代文、古文、数学、英語、物理、化学、生物、地学、日本史、世界史、地理、倫理、政経、現代社会などすべてです。 時事問題もありますし、勉強しなくてはならない範囲は非常に広範です。あらゆることを知っていなければならないのです。 教養科目である程度の点数が取れないと、専門科目の受験すらできません。

 そして、専門科目は法律、経済、行政と分かれていますが、どれもかなりの勉強を要します。 ロースクール、つまり司法試験を目指して勉強していた人や、ダブルスクールで公務員試験の受験予備校に通っていた人が合格していきます。 なかなか独学では厳しい世界です。

 これだけの勉強をして試験に受かっても、面接を受ける権利を得るにすぎません「公務員は勉強だけしていれば受かる」なんていうのは完全な嘘っぱちです。

 公務員の書類選考は公務員試験であり、民間企業の書類選考はエントリーシートです。 エントリーシートと公務員試験では圧倒的に公務員試験のほうが大変です。

 公務員試験で高得点をとっても、面接で気に入られなければ容赦なく落とされます。 民間企業と同じく、面接も受けなければならないのです。 ここで公務員になってこれをしたい!という熱意を示さなければならないという点では、民間企業と変わりません。

 以上より、公務員への就職は非常に厳しいものです。 試験を受けるなら、早めに対策を始めなければなりません。