エントリーシートの書き方|「おっ」と思わせるコツ
就職活動で耳にするエントリーシートとは何か、また企業が何を評価しているのかについて確認した後に、 エントリーシートの書き方のコツを各設問に応じて解説します。
目次
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エントリーシートとは?
エントリーシートとは、新卒の大学生が企業の選考を受けるために提出する応募書類を指します。 応募者の基本情報・自己PR・長所・短所・志望動機などを記入し、これをもって企業は書類選考を行います。 設問は企業ごとに異なりますが、一般的に採用される項目は以下の通りです。
- 基本情報:氏名・住所・連絡先・学歴(中学~大学卒業見込みまで)
- 学生時代頑張ったこと:大学生の間に、単位取得とは別に力を入れて取り組んだこと
- 長所:それを表す具体的なエピソード
- 短所:短所は特に「克服する姿勢」を見せる
- 志望動機:なぜその企業を志望するのか、どんな活躍をしたいのか
MY就活ネットではエントリーシートの見本をPDF・エクセル両方の形式で無料配布しています。 同時に「実際に内定を取った合格エントリーシート」を閲覧できるサイトも紹介していますので、ぜひご利用ください。
【関連記事】 【就活】エントリーシートがダウンロードできるサイト【無料】企業は何を評価している?
企業が採用選考で重視しているのは、次の3項目です。
- 1位:人柄:93.9%
- 2位:自社への熱意:76.5%
- 3位:今後の可能性:67.4%
これは就職みらい研究所が企業向けに実施したアンケート結果で、例年この3つが上位を占めています。 「人柄」「自社への熱意」「今後の可能性」の3つを効果的にアピールするためには、 次のことを心がけましょう。
- 人柄が確認できるような具体的なエピソードを記述する
- 熱意を表現するため、企業の事業内容・経営理念・社風などに触れ、同じ目的を持っていることをアピールする
- 今後の可能性を見せるため、目的のために愚直に努力する姿勢をアピールする
伝わりやすい文章のルール
エントリーシートは書類選考に利用するものですので、伝わりやすい文章を心がける必要があります。 そこで、次の5点に注意しましょう。
- 結論を冒頭に記述する:「結論・理由・具体例・結論」の流れ(PREP法)を守る
- 簡潔にまとめる:読点(、)を多用する長い文章は避け、句点(。)で区切る
- 具体性を持たせる:あいまいな表現は避け、数字や具体的なエピソードを記述する
- 誤字脱字を見直す:誤字脱字や文法ミスがないようチェックしてから清書する
- 略語・専門用語を避ける:伝わらない可能性がある言葉は使用を避ける
- 文体を統一する:「ですます調」に統一し、「である調」を混在させない
参考:PREP法とは?【例文付き】で相手に伝わる文章の練習方法をわかりやすく解説|Chatwork
参考:文章の書き方にはコツが! わかりやすい文章の構成まとめ方10大原則|Web担当者フォーラム
エントリーシートの書き方のコツ
エントリーシートの書き方のコツは、 就職活動の軸を前提に全体をストーリー化して、志望動機に説得力を持たせることです。
例えば自動車メーカーのSUBARUに応募する際、同社の経営理念や社風をもとに「貴社に入社し、交通事故をゼロにしたい」と述べるでしょう。 しかし、唐突に「交通事故ゼロ」と言っても、それに対する熱意が伝わりません。 そこで、各設問を次の例のように「志望動機の根拠にする」という書き方をしましょう。
就職活動の軸 | 交通事故をなくしたい |
---|---|
学生時代頑張ったこと | 交通事故をなくすために、子どもの通学を見守るボランティアに参加した。どうすれば交差点で立ち止まってもらえるかを考え、対策を実行し、目的を実現することができた。 |
長所 | 目的に対し愚直に取り組めるところ |
短所 | うっかりミスが多いので、指差し確認を習慣化しようと取り組んでいる |
志望動機 | 私は貴社の求める人物像と一致している |
「就職活動の軸」を設定する
「就職活動の軸」とは「自身の価値観や経験を元にした人生の方向性」のことです。 採用選考においては就職活動の軸と志望先の経営理念・社風が一致していることが、熱意を表すポイントです。 ゆえに、エントリーシートの作成に入る前に必ず準備しておかねばなりません。
就職活動の軸を作成することを自己分析と呼びますが、次の記事でそのやり方を解説していますので、ぜひ参照してください。
【関連記事】 【就活】自己分析の極意|具体的な方法を例文付きで解説!また、この項目は企業によって「やりがいを感じたこと」や「あなたにとって働く意味とは?」という設問で問われる場合があります。 その際は以下の記事を参照してください。
【関連記事】 【ES・面接】やりがいを感じたこと|効果的に回答する方法 【関連記事】 働く意味とは?ES・面接で効果的にアピールする例文「学生時代頑張ったこと」で熱意を具体化する
「学生時代頑張ったこと」とは、大学生の間に、単位取得とは別に力を入れて取り組んだことを記述する項目です。 エントリーシートでは「熱意の根拠」となる項目であり、志望動機に説得力を持たせる役割があります。 就職活動の軸に対して、熱意をもって取り組んだ具体的なエピソードを記述しましょう。
【関連記事】 【例文4選】学生時代頑張ったことの書き方|勉強やダイエットなどの例文!「長所」「短所」も具体的なエピソードを用意する
「長所」「短所」は、エントリーシートでは欄が小さく、エピソードを記述するスペースがない場合が多いです。 しかし、書類選考に合格して面接に進んだ際、エピソードについて質問されることがあります。 そこで「長所を表す具体的なエピソード」「短所を克服する姿勢」をそれぞれ用意しておきましょう。
【関連記事】 【例文】長所と短所の一覧|「おっ!」と思わせる回答例志望動機は「ビジョンの一致」をアピールする
「志望動機」で重要なのは、就職活動の軸と会社の経営理念・社風の一致をアピールすることです。 ここまでで「就職活動の軸」に対する熱意を表現してきました。これを「会社のビジネスで実現する」という形を取ることで、 「仕事にも熱心に取り組んでくれる」と思わせることができ、「自社への熱意」と「今後の可能性」をアピールできます。
【関連記事】 【例文】なぜこの会社を選んだのか|「おっ」と思わせる書き方また、志望動機に関連して「この会社に入って挑戦したいこと」を問われた場合や、 「企業の求める人物像との一致」をアピールしたい場合は、次の記事を参照してください。
【関連記事】 【例文】会社に入って挑戦したいこと|人事が喜ぶ書き方! 【関連記事】 【新卒】志望動機で求める人物像との一致をアピールする方法質問欄も効果的に活用する
企業によってはエントリーシートに「質問欄」を設けている場合があります。 この際、空欄のまま提出するべきではなく、入社意欲を効果的にアピールするために活用しましょう。 特に「入社後」のことを想像し、「学生の間にできることをやりたい」という姿勢を見せるとよいでしょう。
【関連記事】 エントリーシートの質問欄で人事を「おっ」と言わせる方法書き終えたら
エントリーシートを書き終えたら、提出日までに何度も自己添削を繰り返しましょう。
書類選考に合格した場合は面接に進むことになりますが、 この際にエントリーシートの完成度が低いと、次のような圧迫面接を受ける原因になってしまいます。
- 学生時代、なんでそれを頑張ろうと思ったの?
- 頑張ったっていうけど、目標とかなかったの?
- それを頑張って将来どうしたいの?
- その短所って致命的じゃない?
- その長所って何の役に立つの?
- それってうちの会社じゃなくても実現できるんじゃない?
- 簡単に実現できそうだけど、その後はどうするの?
本番でこのような事態を招かないためには、予め自分自身にこれらの質問を問いかけてみることが有効です。 もしすでに書類を提出してしまった場合や、面接を控えて不安な方は次の記事をご覧ください。
【関連記事】 圧迫面接とは?受かる人の特徴をつかんで合格しよう!自分の”今”の実力をチェック!
「OfferBox」 はスカウト型就活サイトで、設定したプロフィールを読んだ企業が選考への招待を送ってくれる無料サービスです。 が、これを自分の実力チェックに利用できます。
というのも、このサイトでは登録時にプロフィールを設定するのですが、 就活でするべき「アピールポイント」を詰め込んだ設問になっており、「スムーズに入力できれば問題なし」「詰まったらそこが面接で突かれるポイント」です。 入力率80%になるとおよそスカウトが受け取れるそうですが、そこが選考合格の最低ラインということになります。
そして最も役立つのが、「適性診断AnalyzeU+」を無料で利用できて、結果が見れる点です。 選考本番では適性診断を受けますが、受かっても落ちてもその結果はわからないままです。 ですが、こちらを受けておけば「面接官の持っている書類に自分がなんと書かれているか」がわかるというわけです。
これをもとに長所や短所を選び直せば「自分のことをよく理解できている」ことがアピールできますし、 面接で「悪いところが出ないように気を付ける」こともできます。 大学生なら完全無料ですから、自分の今の実力を知るために、一度受けておきましょう。
→「OfferBox」の公式サイト
本命企業の選考を受ける前に!
本番の前に、模擬試験!
筆者の私の就活は、本命中の本命企業が1社目の採用選考でした。 自己分析もなしにエントリーシート・WEBテストに失敗し、それでも幸い面接に呼んでもらえたのですが、 そこでも今思うとありえない失敗をしていました。当然不合格です。
「もしあの企業の選考が1社目じゃなかったら」と悔やんでも悔やみきれません。
「1社目を1社目ではなくする」ことができるのが、「ジョブトラ」 というイベントです。なんとジョブトラ卒業生、三菱商事やサントリー・JR東海・味の素などの人気企業の内定者が続出しています。 それもそのはず、ジョブトラでは自己分析やグループワークなど今の自分が完璧な状態かどうかを知ることができるからです。
このイベントは約4時間と長めですが、前半に自己分析や企業研究などの講座を行い、後半は「ビジネスゲーム(グループワーク)」を実施します。 このグループワークは国内大手企業や外資系企業が採用している形式で、終了後はフィードバックがもらえます。 自分の強みや弱みを客観的に評価してもらえるので、本命企業の選考を受ける前にぜひ参加しておきたいですね。
一切の事前準備が不要で完全無料、年間300回以上開催、すでに10万人以上が参加した人気イベントと、 ここでは伝えきれない魅力が詰まっています。公式サイトをぜひご覧ください。
→「ジョブトラ」の公式サイト
志望企業の内定者はどう書いた?内定エントリーシートを見よう!(その1)
模範解答があれば憂いなし!
あなたのエントリーシートは100点満点ですか? …と言われても、わかりませんよね。自己採点するにしても、その基準となる模範解答がなければどうしようもありません。
もしこのまま提出して、果たして大丈夫でしょうか。
そこで先輩が実際に内定をとったエントリーシートを使いましょう。 それと比較して何が足りないのか、どう書けばいいのかがわかれば、自ずと完成度が高まっていきます。
「Unistyle」では、歴代就活生の合格エントリーシートを無料閲覧できます。
総合商社やインフラ企業、メーカー企業、外資系企業をはじめ、超一流企業からベンチャー企業まで71,000通を超えるエントリーシートが収録されています(2023年5月時点)。 あなたの志望企業の合格エントリーシートもほぼ見つかるサイトと言っていいでしょう。
また、合格ESだけでなく「企業研究」「同業他社比較」「就職活動の軸別のおすすめ業界」 「志望動機の書き方」など就活に役立つ限定記事もすべて無料で読むことができます。
ぜひ自分のエントリーシートの見直しのために、作成の参考のために手に入れておきたいですね。
志望企業の内定者はどう書いた?内定エントリーシートを見よう!(その2)
選考体験談が詳しすぎる!
「ワンキャリア」では50,000件を超える合格エントリーシート・就活体験談が掲載されており、 全日本空輸(ANA)、伊藤忠商事、花王、日本航空(JAL)、味の素、アサヒビール、オリエンタルランド等日本の一流企業に加え、 ゴールドマンサックス、ボストンコンサルティング、モルガン・スタンレーなどの外資系一流企業も多数そろっています。
エントリーシートだけでなくインターンシップやその選考、WEBテスト、グループディスカッションの攻略情報、 さらに志望動機の書き方や業界研究を読むことができ、従来では手に入らなかった情報が満載です。
「ワンランク上のキャリアを目指す」というキャッチフレーズの通り、業界をリードする大手企業の資料が多く、 また総合商社、JR東海、電通、キーエンス、日本郵船、三菱地所といった一流企業の出展する限定イベントも開催されます。
ワンキャリアは月間60万人の就活生が利用しています。また内定後もES・体験談を投稿すると1件最大5000円の謝礼がもらえ、 就活体験を翌年の就活生のために役立てることもできます。先輩の「知」を継承し、 あなたが発展させた「知」を後輩に継承する好循環を生み出しましょう。
本命企業に応募する前に、やっておきたいこと
「自己分析」をよくわからないまま、放置してない?
筆者の私は自己分析をしなかったがゆえに本命企業11社全滅という憂き目に遭いました。 自己分析のことを「性格診断か何か」だと思い込んで放置していたのですが、 そのためにエントリーシートで一貫した熱意を伝えることができなかったのです。
その後、やり直して1ヶ月で内定を得るに至ったのですが、「本命企業の応募前にやっておけば・・・」と思っても後の祭りです。 就活に悔いを残す結果となりました。
【キャリアチケットスカウト】 という就活アプリを使えば、アプリ起動から3分で自己分析が完了します。 エントリーシートの作成サポート機能もあるので、自分のESが伝わるESかどうかを確認することができます。
また、このアプリで作成した「就活の軸」や「自己PR」などを元に企業から特別選考に招待される機能もあります。 もちろん辞退してもいいのですが、その会社は「あなたとビジョンの一致した会社」ですから、内定確度は高いです。 オファーをもらってから検索してみたら、実はそれがあなたの天職かもしれません。
まずはアプリをインストールして、自己分析を始めてみましょう。もちろん完全無料です。
著者:村田 泰基(むらた やすき)
合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。
その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。
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