【自己分析のやり方】説得力あるESがあなたにも書ける!
「自己分析のやり方がわからない」大学生に向けて、必要な項目・例を挙げつつ、簡単にできる具体的な方法を解説しています。 選考では「社風と就職活動の軸の一致」をアピールするのですが、その根拠を固めていくことが重要です。 まずはどんな項目を分析するのかを確認しましょう。
この記事の要点
- 自己分析の重要性と目的を解説!
- 自己分析の方法を4つ紹介!
- これを活用した就活戦略を解説!
目次
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自己分析とは?
人生の方向性を考えること!
自己分析とは、自分自身の性格・価値観・強みや弱み・経験などを理解し、 これらに基づいて将来のキャリアや人生の方向性を考えることです。 就活では「自分に合った仕事・会社」を見つけるための最初のステップに当たります。
これを簡単に言い換えると、「就職活動の軸をつくる」「軸のために取り組んだ『学生時代頑張ったこと(ガクチカ)』を文章化する」 「軸に関連した長所・短所を明文化する」「以上をもって会社を選ぶ基準とする」になります。
そしてこれを、以下の例のようにストーリー化すると、さらにわかりやすくなると思います。
夢への本気度 | 就職活動の軸・学生時代頑張ったこと 私の将来の夢は「交通事故をゼロにすること(就職活動の軸)」です。そのため学生時代は「アルバイト先のお客様の転倒防止(学生時代頑張ったこと)」を頑張りました。 |
---|---|
現状把握 | 長所・短所 長所は「妥協しないところ」で夢の実現に役立ちます。短所は「うっかりミスが多いところ」で夢の邪魔になりますが、 声に出して確認するという対策を取り、短所を克服しようとしています。 |
実現の方法 | 志望動機 貴社の経営理念・ビジョンは「交通事故をゼロにする」という夢と一致しており、 私は貴社のビジネスに携わらなければならないと思っています。(志望動機) |
言い換えると、このような「ビジョン実現ストーリーをつくること」が自己分析だと言えます。
自己分析をする目的
面接対策だけじゃない!
自己分析をする目的は、主に次の4つです。
1.自分を知る
自分に合った仕事かどうかはとても重要!
自分の価値感や向き不向きを理解することで、どんな仕事や会社が合っているのかを考えます。
例えば、「家で転がっているのが好きで、外に出るのは嫌い」な人が、 もし総合商社に入社して世界各国を飛び回るような仕事に就いたら大変です。 そう長くは続かないでしょう。
一方で、「クルマの内装を充実させれば、外出先でもリラックスできる」 「外に出るのが嫌になるほど快適なホテルをつくりたい」と思うことができれば、 自動車メーカーやホテル業界などに向いていると言えます。
このように、自分の価値観や向き不向きを理解すれば、自分に合った仕事や会社が浮かび上がってくるというわけです。
2.キャリアプランを立てる
その会社が自分に相応しいかの判断基準ができる!
キャリアプランを立てることで、その会社が入社するに相応しいかどうかの判断基準を持つことができます。
「キャリアプラン」と言っても、難しいことではありません。 例えば「快適なホテルをつくりたい」場合、自分の裁量でホテルの方向性を決められる立場になるには、時間がかかります。 それどころか、帝国ホテルのような伝統も人気もあるホテルを大改造するのは困難でしょう。
しかし、星野リゾートならかなり現場に権限が委譲されていますので、 比較的若い時からホテルを大改造することができます。
このように、自分のやりたいことを、いつまでにやりたいかを考えると簡単です。
3.強みのアピール
強みを効果的にアピールできる!
エントリーシートや面接では「強み」をアピールする機会が多くあります。 ですが、ここで長所を適当に選んで回答するのでは、あまり効果的なアピールになりません。
そこで、自己分析によって「就職活動の軸」をつくり、 それに関連した「強み」を用意できれば会社に効果的にアピールすることができます。
例えば上記のホテルの例では、「相手の立場に立って考えることが得意です。 学生時代は私の家に『泊まりたくなる』よう整え、友人との親交を深めることができました。」 と言えたら、会社で役立ちそうな強みとしてアピールできますよね。
このように、強みを考える際には学生時代頑張ったこととリンクさせるとよいでしょう。
4.弱みの克服
弱みは必ず克服しようとする!
同様に「弱み」も質問されることが多いです。そのために「弱み」を用意するのですが、 それだけでは足りません。必ず弱みを克服しようとしている姿勢を見せる必要があります。
上記の例では、「家から出たがらない」ことが弱みになります。 もちろんそのままにしておくと仕事をする上で不都合ですから、克服しなければなりません。 おそらく面接でも「この短所、どうするの?」と聞かれるでしょう。
そこで、「外出を『自宅に取り入れたい快適さ探しの旅』と捉えて、 用事の前後に家具やインテリアの店に立ち寄ることで、前向きに外出できるよう訓練しています」というように、 弱みを克服しようとしていることをアピールします。
5.熱意の表明
「人柄」「熱意」「今後の可能性」!
企業は採用選考で「人柄」「熱意」「今後の可能性」を重視しています。
- 1位:人柄:93.9%
- 2位:自社への熱意:76.5%
- 3位:今後の可能性:67.4%
その熱意を表明するためには、自己分析によって作り出した「就職活動の軸」と会社の「経営理念・社風」が一致していると説得力が出ます。 さらに、上記「学生時代頑張ったこと」や「長所」「短所」で「企業の求める人物像」をアピールできれば、さらに熱意を印象付けることができますよね。 よって、採用選考では、次のことを意識してください。
- 人柄が確認できるような具体的なエピソードを記述する
- 熱意を表現するため、企業の事業内容・経営理念・社風などに触れ、同じ目的を持っていることをアピールする
- 今後の可能性を見せるため、目的のために愚直に努力する姿勢をアピールする
自己分析の方法
自己分析の方法には、次の4つがあります。
1.自問自答する
予め自分で自分を圧迫しておけば傷つかない!
自分自身の性格・価値観・強みや弱み・経験などを自問自答する方法です。 以下の項目について、自分に質問してみましょう。
就職活動の軸 | 自分はどんな性格で、人生において何を重視していますか? |
---|---|
学生時代頑張ったこと | 軸に関連して、学生時代は何に取り組みましたか? |
強み | 自分の強みはなんですか? |
弱み | 自分の弱みはなんですか?どうすれば克服できますか? |
これだけでは終わりません。 次に、1つ志望企業を決め、その会社の面接官になったつもりで自分を圧迫面接しましょう。 例えば以下のような質問を投げかけます。
- 「なぜそれを頑張ろうと思ったの?(学生時代頑張ったことに対して)」
- 「その強みはうちの会社で役に立つの?」
- 「その弱みがあると、会社で働けなくない?」
- 「うちのビジネスをやりたいと思った理由を教えてください」
- 「〇〇部を希望する理由は?」
ハッキリ言って面倒な質問ですよね。 ですが、自己分析が甘いと実際の面接で圧迫されるか、もしくは圧迫以前に流されて終わります。 今のうちに自分で圧迫しておけば、選考本番で恥をかくことを防げますから、やっておきましょう。
2.経験を振り返る
頑張ったことは、だいたい頑張ったつもりがない!
経験を振り返って「学生時代頑張ったこと」から作る方法です。
「学生時代頑張ったこと」というと、身構えてしまうかもしれません。 しかし、「汗水流してイヤなことを苦労して取り組んだ」必要はありません。 往々にして、成果を上げた人は「好きでやっていただけ」であって、「頑張ったつもりがない」ものです。
筆者の私の場合、学生時代は遊んでばっかりでした。 飲み会やビリヤード、バイクなどの他にスロットにハマり、 自分でスロットを作ろうとプログラミングしたり、趣味のホームページを流行らせるために文章やデザインを研究したり・・・。
これは他人から見ると十分「頑張ったこと」になると思いますが、 筆者本人は楽しくてやっていただけなので頑張ったつもりはありません。 このように、自身の経験を振り返って「第三者の目」で見てみると、頑張ったことが発掘できると思います。
これができれば後は簡単です。「なぜそれが楽しくてしょうがなかったのか」を自問自答していくと、 私の例の場合、「仕組みをつくることが好き」なのだとわかります。 それなら、工場の自動化を担う機械メーカーやIT企業などが向いていそうですよね。これで「就職活動の軸」もできました。
また「ガクチカが本当に何もない」という方に向けて「無から有を生み出す方法」を解説しています。 アルバイト・サークル・部活どころか趣味すらないという方はこちらをご覧ください。
3.周囲の人のフィードバックを受ける
第三者の目を入れると説得力アップ!
友人や家族、バイト仲間などから自分の強み・特徴について意見をもらう方法です。
先ほども触れましたが、「自分は頑張ったつもりがない」「自分は強みだと思っていない」ことはたくさんあります。 自問自答で「第三者の目」になれたらよいのですが、それより周囲の人に聞いてしまったほうが手っ取り早いです。
「最近、プログラミングがんばってるよな」「そういえば、絵がうまいよな」などの意見がもらえるでしょう。 それを「頑張ったこと」にして、「就職活動の軸」にしてしまいましょう。
面接では「周囲の人にどんな人物だと言われますか?」と聞かれることもありますので、 自力で自己分析ができた場合も、フィードバックは受けておくとよいでしょう。
4.適性検査や自己分析ツールを利用する
本番さながらのツールで矛盾がないか確認しよう!
就活では書類選考の際に「適性検査」を受けることが多いですが、その結果は自分で見ることができません。 会社の人事だけがあなたのエントリーシートと適性検査の結果を照らし合わせて、 ウソをついていないかなどを確認します。
そこで、「OfferBox」の適性検査ツールを利用しましょう。
本番さながらの適性検査を受検でき、結果を見ることができます。 10万人のデータを活用した本気の検査ですので、その精度はぴか一です。
つまり、これを利用して出た結果をもとに自己PRをつくれば、 自己PRと性格検査が矛盾しないというわけです。
私の検査結果ですが、このように100万人のデータと比較して、各「ビジネス力」がどれくらい高いのかわかります。 この中から特に高い項目・低い項目を自己PRや長所・短所に利用すればよいわけです。
私の場合、「計画力」と「規律性」が低く出ています。 しかし、低いところを高めようとして本番で調整したり嘘をついてはいけません。 本番では「矛盾した回答」も測定されます。それに、なんでも完璧だとむしろ不自然ですよね。
「結果を良く見せる」のではなく、悪い結果を克服しようとしている姿勢をアピールするのが重要です。
便利なことに強みと弱みを自動でまとめてくれます。
何が長所で短所なのか、本番では社員が同じ結果の資料をもって面接をします。 あらかじめ結果がわかっていれば、面接で有利になりますよね。
ぜひ「OfferBox」で検査を受けておきましょう。
最後に
自己分析は、「採用選考に受かる」ためだけではなく、将来の幸せのために重要なプロセスです。
上で解説したように、「好きでやっていただけなので、頑張ったつもりがない」ようなことを仕事にできれば、 毎日遊んでお金をもらっているようなものになります。
逆に、自己分析をせずに「給料が高い」「有名企業だ」「自慢できる会社だ」などの理由で会社を選んでしまうと、 「汗水流してイヤなことを苦労して取り組む人生」が待ち受けています。 この時、後悔せずに済むでしょうか?
よりよい人生を築くためにも、必ず就活の初めに自己分析に取り組むことをおすすめします。
MY就活ネット独自の自己分析ツール
最後になりましたが、MY就活ネット独自の自己分析ツール(ゲーム)を製作しました。 こちらは登録不要・ダウンロード不要ですぐに開始できるものです。 RPG形式で、ゲーム内の登場人物と会話することで、就活を簡単に学びましょう。
11月の今から最短で内定をもらうには?
志望企業の内定者はどう書いた?内定エントリーシートを見よう!(その1)
模範解答があれば憂いなし!
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著者:村田 泰基(むらた やすき)
合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。
その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。
→Xのアカウントページ
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