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筆者の就活経験記|2013卒の大失敗!反面教師に使おう

 筆者の就活体験記を記録しています。 結果として大失敗していますので、こうはならないように反面教師としてお使いください。



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2013卒の就活は、こうだった!

バブル崩壊並みの最悪期!

 2013卒の就活は、リーマンショック後の就職超氷河期と言われた時代で、 大卒求人倍率はコロナ禍(1.50~1.58)未満の1.27倍という買い手市場でした。

参考:大卒求人倍率調査(2025年卒)|リクルートワークス研究所

 ですが、現在とは異なり内閣官房ではなく経団連が就活ルールを決めていた時代。 スケジュールは以下の通りで、外資系やマスコミを除いたほとんどの企業がルールを守っていました。

  • 広報解禁:学部3年生の12月1日
  • 選考解禁:学部4年生の4月1日

 実際には「1対1の質問会」という名目で、およそMARCH以上の高学歴の学生を対象としたリクルーター面接が実施され、 「4月1日の面接に来れば内々定を出すよ」という「内々々定」とも言えるにおわせをしていたのですが・・・

 最終的に筆者は4月の終わりに内々定を獲得し、就活を終えています。

 

筆者のプロフィール(当時)

学歴大阪大学法学部法学科
年齢21歳(1年浪人しました)
アルバイトコンビニエンスストア
サークルなし
海外経験なし
TOEIC等なし
保有資格普通自動車第一種免許、普通自動二輪免許

 「就職超氷河期」と言われていた割に、TOEICすら受けていないという状況でした。 今思えば、TOEICを受けないということは海外展開している会社すべてに悪印象です。 たとえスコアが悪くても、「海外に行く気がある」という姿勢を見せるべきでした。

 一方で、サークルや海外経験、保有資格については今でも特に問題ないと思っています。 サークルは遊びの話であり、海外経験は自分の資産状況にもよります。 資格は入社してから取らされますが、先に持っているからといってメリットにはなりません。

海外経験がない!|帰国子女が有利なの?

 

実際の活動履歴

 ここからは、実際に筆者が就活でどんな体験をしたのか記録しています。 これから就活をするみなさんは、少なくとも私よりは真面目に就活をしてください。 下記失敗経験を踏まえた「就活のやり方」については、次の関連記事で解説しています。

【関連記事】 【新卒】就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!  

2011年6月~8月|学部3年生

あまりに不真面目すぎる・・・

 「就活」という言葉くらいは聞いたことがありましたので、6月にリクナビ・マイナビに登録して、 多少の報酬のあるインターンシップを探しました。

 そこで見つけたのが大阪ガス。 「交通費・昼食代相当として1日1000円が支給される」のですが、途中少し歩けば1日の経費を数百円浮かせられます。 当時の私は極貧で、この数百円のために応募しました。

 7月に面接に呼ばれましたが、当時はまだ「就活の軸」「ガクチカ」といった難しいことは聞かれず、 軽い雑談をして終わり。その後電話にて合格の連絡がありました。

 8月に一週間、インターンシップに参加しました。このころはあまり真剣に就活のことを考えておらず、 なんとなく参加してなんとなく飲み会をしてなんとなく終えました。 インターンシップも大阪ガス本社の会議室で行っていましたので、「働くってこんな感じか」と感じることもなく、特に目立つこともありませんでした。

 インターンシップ終了後、「フォローアップ研修」というものが開催されましたが、 めんどくさくて辞退していました。なんというやる気のなさ。 優秀なみなさまにおかれましては、インターン参加者向けのイベントは必ず出席してください

内定直結インターン!|優遇選考で早期内定

 

2011年9月~11月|学部3年生

自己分析しなさい

 夏季インターンシップの後、就活のことは何もしていませんでした。 具体的に言えば、飲み会やカラオケに行き、散歩してダイエットするという日々に戻っていたのです。

 この時期は本来、秋季インターンシップに参加するか、自己分析を深めてエントリーシートの内容を練るほかに、 BtoB企業を中心とした会社探しをするべきでした。 自己分析なくして内定はありません。さらに、会社探しをしないと有名企業ばかりに応募して、競争倍率100倍以上の激戦に晒されることになります。

【関連記事】 【自己分析のやり方】説得力あるESがあなたにも書ける!  

2011年12月|学部3年生

イベントは参加するだけでは意味がない!

 12月1日になると、2013卒の就活が解禁されました。 とは言っても解禁されるのは「プレエントリー」「会社説明会」の2つだけで、 まだ面接を行ってはいけない時期です(エントリーシートの提出は2月から始まっていましたが)。

 案の定、会社探しをしていなかった私はエネルギー業界鉄道業界その他名前を知っている会社にばかりプレエントリーしていました。 後になって「就職四季報」を読んでみると、すべて競争倍率100~200倍の激戦区でした。 ロクに自己分析すらしていないため、学歴があっても受かるはずがありません。

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 トヨタの学内会社説明会、富士フイルムの単独説明会、関西電力の少人数懇談会、 JR東海ワンデービジネスフォーラム、三井住友カードのチャレンジングセミナー、 NTT西日本セミナー、JR西日本セミナー等に参加しました。

会社説明会に大量参加すべきこれだけの理由|後悔しない就活

 特に関西電力の少人数懇談会はインターンシップ参加者が目立っていました。 その他の説明会は本当に説明会で、次のステップにつながるような印象はありませんでした。 しかしこの時期に会社説明会に参加した会社からは後にリクルーター面接に呼ばれることになります。

リクルーター面接とは?|つく条件と受かる方法

 

2012年1月|学部3年生

お正月にでも自己分析していれば・・・

 年が明けて2012年1月。1月1日に三井住友カードからメールが送られてきて驚きましたが、 ほとんどの会社が1月5日から就活再開。セミナーや会社説明会が本格化しました。

 そう、会社説明会です。当時はみんなが経団連のルールを守っていましたので、 自己分析会社探しをする時間がありました。 ですが、筆者はただ説明会に参加するだけで、何も準備をしていませんでした。

 阪神電鉄のランチタイムリーガルゼミ、東京メトロや新日鉄(現:日本製鉄)、キリンビール、豊田自動織機、 東京ガス、JR西日本、JT、NEXCO西日本の会社説明会に参加しました。

 また1月末にはJTから電話がかかってきて、初のリクルーター面接のお誘いがありました。 これを皮切りに豊田自動織機、JFEエンジニアリング、NTT西日本などのリクルーター面接が始まります。

 

2012年2月~3月|学部3年生

ここが最後のチャンスだった

 エントリーシートの提出と、リクルーター面接が本格化します。 これらはおよそ2月下旬から3月上旬にかけて終了し、3月中旬以降は小休憩状態となりました。

 リクルーター面接はすべて落ちていたのと、エントリーシートも内容を詰めずに提出していただけで、 本来ならもっと忙しくするべき時期。なんならまだ出遅れを取り戻せたはずの時期です。 筆者の私はこれをも見逃し、後にひどい目に遭います。

 当時も多少の抜け駆けをする企業はありました。2月上旬には阪神電鉄が面接を開始し、 2月末には三井住友カードのグループディスカッションがありました。 ほとんどの会社はこの時期はリクルーター面接だけで、堂々と面接をやっている会社は少数派でした。

 3月になると財閥倉庫の会社説明会が始まり、同時に筆記試験、グループディスカッションが課される場合もありました。 JR西日本のリクルーター面接も始まりましたが、これも1回目で落ちました

面接のコツ|これであなたが輝いて見える!

 

2012年4月|学部4年生

焦るのが遅い!

 2012年4月1日を迎え、面接が始まりました。 4月1日~6日の間は毎日が面接で、過密スケジュールでした・・・とは言っても面接に進んだのはたったの6社でした。 そして、最初の2週間で全滅しています。

 ようやくここで不安や焦りを感じ始め、まだ募集をしている会社を検索し、 大学に来ている求人票をめくり、応募を増やしました。 当初の志望企業に全落ちしてから本気を出すという体たらく。完全なる失敗です。

 どうせこんな思いをしなければならないなら、本命企業群に応募する前にやっておけばよかったですね。 ですが、もはや後の祭り。就活では時期を逃すといろんな可能性が断たれるということを身に染みて実感しました。

 そんな中で見つけたのが建設系メーカーのBtoB企業です。 業界1位なのですが、学生への知名度がないゆえ応募者がほとんどいない会社でした。 人事の持っていた名簿を見る限り、競争倍率は2倍という状況でした。

 この時点で就活に対する反省をしていたので、面接では社長に「その言葉が聞きたかった!」と言わしめ、 帰りの新幹線内で内々定の電話連絡を受けました(2012年4月27日)。これにて就活は終了です。

【関連記事】 【就活】失敗してよかった!今からやり直して逆転する方法!  

選考を受けた会社の詳細

これはひどい

 恥ずかしい話ですが、私が受けて全滅した企業についての記録です。 あまりに散々な記録ですが、筆者を反面教師にしないと同じ目に遭います

阪神電車書類落ち
阪急電車少人数説明会の後、書類落ち
JR西日本リクルーター面接1回の後、書類落ち扱い
キリンビール書類落ち
サントリー書類落ち
NTT西日本ES提出後の懇談会の後、書類落ち扱い
JTリクルーター面接3回の後、書類落ち扱い
新日本製鉄懇談会の後、書類落ち
新日鉄エンジニアリングリクルーター面接1回の後、書類落ち扱い
JFEエンジニアリングリクルーター面接3回の後、書類落ち扱い
三井住友カード1次面接落ち
トヨタ自動車学内懇談会の後、書類落ち扱い
豊田自動織機リクルーター面接1回の後、書類落ち扱い
富士フイルム二次面接落ち
三井倉庫二次面接落ち
三菱倉庫一次面接落ち
住友倉庫一次面接落ち
安田倉庫選考辞退
三菱自動車選考辞退
東京ガス選考辞退
大阪ガス一次面接落ち
阪神高速書類落ち

※「書類落ち扱い」=ESでなくリクルーター面接等が原因の不合格
※その他ES提出しなかった企業や面接呼ばれたけど予約しなかった企業も数社

 また、高学歴でも就活に失敗する理由や原因について、次の関連記事で詳しく分析しています。

高学歴就活の失敗の末路とその理由|メリットを活かし有利になる方法

 

最後に

みんなはこうならないようにね

 大学受験のために1年以上勉強した方がほとんどかと思われますが、 たった4年間の大学生活のために、それだけの時間を費やしたことを思い出してください。

 会社員人生はその10倍、40年近くあります。 本来なら、大学受験よりよっぽど苦労して研究を続け、万全な準備をして選考に臨むべきです。

 私の失敗経験から言えることは、自己分析会社探しを怠ってはならないということです。 特に、自己分析がしっかりできていれば、有名企業であっても内定が取れた可能性があります。 こうはならないように、みなさんにはしっかり対策してほしいと思います。

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著者:村田 泰基(むらた やすき)
 合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。 その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。 →Xのアカウントページ