レゾナックの就職難易度|強み・志望動機・選考フローを解説!
レゾナックへの就職に役立つエントリーシート・志望動機の書き方・面接などの選考情報、同社の強みや特徴、 会社理解に役立つ企業研究を解説しています。まず、基本情報は以下の通りです。
会社名 | 就職難易度 |
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レゾナック | 高め 2.7 / 5.0 |
売上高 | |
1兆2888億円 | |
平均年収 | 年間休日 |
959万円 | 124日 |
採用人数 | 初任給 |
事務系:15名程度 技術系:70名程度 | 学部卒:250,000円 院卒:270,000円 |
参照:レゾナック|募集要項(初任給・年間休日)
※昭和電工からレゾナックに社名変更になりました。
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選考フロー
選考開始 | 3月 |
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レゾナックの選考フローは次の通りで、3月開始です。
- ES提出・WEBテスト
- グループワーク1回
- 面接3回
- 内々定
同社はインターン参加者優遇の早期選考があります。開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →レゾナックの採用ページ
一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
就職難易度
就職難易度 | 高め |
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レゾナックの就職難易度は、高めです。 採用倍率は文系約45倍・理系約23倍で、学歴フィルターはありません。採用大学は次の通りです。
文系 | 一橋大・神戸大・慶應義塾大・上智大・明治大・中央大・関西大・立命館大・名古屋市立大・横浜市立大・東京女子大・立正大 |
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理系 | 東京大・東京科学大・大阪大・北海道大・東北大・九州大・東京理科大・横浜国立大・筑波大・お茶の水女子大・名古屋工業大・京都工芸繊維大・長岡技術科学大・関西大・立命館大・山形大・岩手大・千葉大・信州大・金沢大・熊本大・鹿児島大・成蹊大・日本大 |
旧帝大など上位国公立大が目立ちますが、採用実績校は幅広いです。 採用人数は少ないものの、応募者は文系677人・理系1035人と就職人気が低いです。
一方で就職四季報によると総合職平均年収が959万円、30歳年収が726万円と総合化学ではトップクラスで、 残業時間は月22.2時間、有給取得率は90%とホワイト企業です。 ただし、たびたび赤字を出しているため、その点は注意しましょう。
インターン優遇 | あり |
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インターン優遇の早期選考を実施しています。その場合、グループディスカッションと一次面接が免除になり、面接2回で内々定に至ります。 採用人数の少なさゆえに倍率が高いため、インターンで「社風」の理解を進めて志望動機に役立てましょう。 特に化学メーカーは事業内容が分かりにくい部分がありますので、会社理解は必須です。
レゾナックに必要なTOEICスコアは明示されていませんが、730点ほしいところです。 かなりグローバルな企業であり、仕事上で英語は必須になってくるためです。
ただし、スコアが絶対かというと、そうではありません。 というのも英語はいずれ身につくものであり、現時点でペラペラに話せる必要はなく、入社後でも鍛えられるためです。 一方で英語への意欲は示さなければなりませんので、少なくとも受験してESにスコアを書くくらいはしましょう。
面接
面接回数 | 4回 |
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レゾナックの面接は、グループワークの後に面接が3回行われる「通常ルート」と、 面接2回で内定へ至る「インターンルート」の2種類があります。面接内容はいずれも次のような質問がされます。
- 自己紹介
- 就職活動の軸
- 学生時代に力を入れたこと
- 志望動機
- 志望職種とその理由
- 入社後のキャリアプラン
- 逆質問
インターンシップで活躍した就活生はグループワークと1次面接が免除され、 2月下旬から2次面接、最終面接を実施して3月上旬に内定まで行くルートがあります。 志望度が高い場合はインターンシップへの参加が必須でしょう。
また、入社後のキャリアプランは「この会社に入って挑戦したいこと」を問うものです。 「就職活動の軸の実現」を前提として、「どの部署で何を学んで最終的にどこで実現するか」を答えましょう。
志望動機は例文付きで、この記事中で解説します。MY就活ネットでは「経営理念・社風への共感」を結論とし、 「ガクチカ」や「長所・短所」とつながるようにすることをおすすめしています。 これに説得力を増すために、採用サイトの「プロジェクト」「社員インタビュー」の他にインターンで「実際に肌で感じた社風」を盛り込むのがよいでしょう。
ESに沿った内容で進められますが、すべての質問に対して就活の軸をベースにした「『将来の夢』実現ストーリー」を意識して答えましょう。 そのためにESを、提出済みであってもブラッシュアップし直すことが合格のコツです。 次の関連記事では「立ち振る舞い」「うまい話し方」など「理想の新人」をアピールするコツを、私自身の社会人経験を踏まえて解説しています。
エントリーシート
ES設問 | 2本 |
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レゾナックのエントリーシートは、次の2本の設問が課されます。
- 学生時代に力を入れて取り組んだこと
- 強み・弱みとその根拠
1つ目は「学生時代頑張ったこと」を書くものです。 面接で問われる「志望職種」や「入社後のキャリアプラン」と矛盾しないように「就職活動の軸の実現のために取り組んだこと」を書きましょう。 そうすることで話に一貫性が出て、志望動機の説得力が高まります。
2つ目は「長所と短所」を答えるものです。 特に注意したいのは「短所」で、弱みをそのまま放っておくのでは「向上心がない」と捉えられてしまいます。 そこで短所を克服しようと努力している姿勢を見せましょう。
また、長所は「就職活動の軸の実現」に役立つ長所を選び、 ガクチカから関連するエピソードを抜き出してくると、話に一貫性が出るためおすすめです。
このようにESは「就職活動の軸」を前提としてストーリー化することで、志望動機の説得力を高めることができます。 ストーリー化については「【完全版】エントリーシートの書き方|165社の深掘り対策搭載!」の記事で解説しています。
志望動機
ビジョンの一致をアピールしよう!
レゾナックの志望動機の例文と書き方を解説します。ここまでを踏まえた例文は次の通りです。
例文
私が貴社を志望する理由は、貴社の「先端材料パートナーとして時代が求める機能を創出し、グローバル社会の持続可能な発展に貢献する」という理念に深く共感したからです。 学生時代は災害復興ボランティアに参加し、被災地で生活基盤の復旧を支援する中で、安心して暮らせる環境の提供や、課題を解決するための技術や素材の重要性を強く実感しました。 この経験から、社会を支え、課題解決に貢献できる仕事に携わりたいと考えるようになりました。
貴社がエレクトロニクスや自動車、医療分野などで展開する先端材料は、日常生活や産業の基盤を支え、より快適で安全な社会を実現するものだと感じています。 特に、次世代技術の開発を通じて持続可能な社会に寄与している点に大きな魅力を感じています。
私は、ボランティア活動を通じて培った課題発見力や解決力を活かし、貴社で社会に必要とされる新しい素材や技術を生み出したいと考えています。 貴社の一員として、人々の暮らしを支える製品の開発に貢献し、より良い未来の創造に挑戦したいです。
解説
この例文では「経営理念への共感」をアピールするため、「共感」の根拠づけとして「災害復興ボランティア」の経験を述べています。 また経営理念では「社会を変える」との文言もありますので、「社会課題の解決」「技術・素材の重要性」にも触れています。 このように「ガクチカ」を「共感」の材料へと結び付けることが重要です。
さらに説得力を増すためには、インターンシップやOB・OG訪問等で社員と直接コミュニケーションを取り、 実際に肌で感じた社風を取り込むのがおすすめです。同社の開催するイベントには積極的に参加しましょう。
このように志望動機は「就職活動の軸」「ガクチカ」と関連付けて、一連のストーリーに仕上げる必要があります。 まだエピソードが用意できていない場合は、自己分析をまず行いましょう。
また、次の関連記事では文系向けに「化学メーカーの志望動機の書き方」を「就職活動の軸」「業界の志望動機」「当社の志望動機」の三段階、例文付きで解説しています。
「ワンキャリア」という就活サイトでは、レゾナックに実際に内定したエントリーシートを見ることができます。 本来こういった資料は、その企業に内定した先輩が身近にいないと見れなかったものです。 これが1社あたり何通・何十通も収録されていて、会員登録するだけで完全無料です。
レゾナックの強み
強み | 高機能品のシェア |
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レゾナックの強みは、半導体向けの高機能品で世界シェア1位を取る製品が多いことです。 例えば「プリント配線板用積層材料(マザーボード等の基板の材料)」「パワー半導体原材料」「半導体用エッチングガス」 「感光性フィルム(フォトレジスト材料)」などで世界首位です。
総合化学メーカーは通常、石油化学でつくる「汎用品」を大量生産することで、「薄利多売」のビジネスを展開します。 しかしレゾナックは「汎用品」の売上比率は2~3割に過ぎず、高い利益の取れる「高機能品」の開発に注力しています。
「シリコンウエハー」では信越化学工業が世界首位ですが、高電圧に耐えられる「SiCエピタキシャルウエハ」ではレゾナックが世界首位です。 これを利用して製造するパワー半導体はデータセンター・太陽光発電・鉄道車両・電気自動車などに使われ、 需要は今後も大きく伸び続けます。
これら技術力は「パソコン・スマートフォン」「液晶パネル」「自動車」「再エネ」など幅広く支えていて、 まさに「縁の下の力持ち」の会社です。
海外売上比率は55%あり、「黒鉛電極(製鉄業の電炉に利用)」「CMPラスリー(半導体研磨材料)」「ハードディスク」など、 世界を舞台に活躍するグローバル企業だと言えます。
競合他社
レゾナックの競合他社は、主に総合化学メーカーと、アルミニウム事業を行うメーカーです。
石油化学による「汎用品」は「大量生産」によって薄利多売を狙う商売です。 ゆえに、この分野は競合が多いとあまり利益が出せません。
ですが、同社の主力製品は「高機能品」であり、こちらは「先に開発した会社の勝ち」です。 同社は特に半導体向けの製品が多く、半導体需要の急増の波に乗っています。
今後も「高機能品」で得た潤沢な利益をもとに研究開発を進め、高シェアを取り続けるでしょう。 そんなときに活躍するのが「市場で何が求められているか」を分析するマーケティングの視点です。
提案営業に必須の「マーケティング」は文系特有のスキルですから、レゾナックでの文系の活躍余地は非常に大きいです。
弱み
レゾナックの弱みには、「景気の急減速」「原材料費の高騰」があります。
同社は電炉に使用する「黒鉛電極」で世界シェア1位を取っていますが、電炉は景気の影響を受けやすいものです。 需要の急減・急増に振り回されることも多く、コロナ禍では工場の停止などもありますから、不安定な製品です。
また化学メーカー全体に言えることですが、「石油化学」は原材料が石油ですから、原油価格の高騰はリスクになります。 特に「汎用品」は熾烈な価格競争になっていますので、増加した材料費を製品価格に転嫁できず、 自社で消化しなければならない場合があります。
ですが、レゾナックは「高機能品」を中心に多角展開しており、新規事業にも積極的です。 近年では日立化成の買収で「高機能品」の製品群・技術力を強化していますから、弱みの克服はいずれ達成されるでしょう。
→超優良!化学メーカーへの就職は難しい?63社の業界研究
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同業他社の企業研究を見る
- 日東電工の企業研究(売上高:9151億円、平均年収:944万円、年間休日:123日)
- 三菱ガス化学の企業研究(売上高:8134億円、平均年収:989万円、年間休日:122日)
- クラレの企業研究(売上高:7809億円、平均年収:1048万円、年間休日:120日)
- カネカの企業研究(売上高:7623億円、平均年収:855万円、年間休日:124日)
- ダイセルの企業研究(売上高:5580億円、平均年収:814万円、年間休日:124日)
- 日亜化学工業の企業研究(売上高:5021億円、平均年収:757万円、年間休日:125日)
- UBEの企業研究(売上高:4682億円、平均年収:952万円、年間休日:124日)
- JSRの企業研究(売上高:4088億円、平均年収:829万円、年間休日:127日)
- 日本触媒の企業研究(売上高:3920億円、平均年収:817万円、年間休日:120日以上)
- デンカの企業研究(売上高:3892億円、平均年収:935万円、年間休日:124日)
- ニフコの企業研究(売上高:3716億円、平均年収:664万円、年間休日:120日)
- トクヤマの企業研究(売上高:3419億円、平均年収:790万円、年間休日:121日)
- アイカ工業の企業研究(売上高:2366億円、平均年収:785万円、年間休日:124日)
- 日産化学の企業研究(売上高:2267億円、平均年収:1010万円、年間休日:120日以上)
- エフピコの企業研究(売上高:2221億円、平均年収:802万円、年間休日:126日)
- 日本化薬の企業研究(売上高:2017億円、平均年収:749万円、年間休日:128日)
- 高砂香料工業の企業研究(売上高:1959億円、平均年収:824万円、年間休日:123日)
- 東京応化工業の企業研究(売上高:1622億円、平均年収:994万円、年間休日:122日)
- 東亞合成の企業研究(売上高:1593億円、平均年収:810万円、年間休日:123日)
- 日本パーカライジングの企業研究(売上高:1250億円、平均年収:749万円、年間休日:125日)
- 太陽HDの企業研究(売上高:1047億円、平均年収:907万円、年間休日:125日)
- 三菱ケミカルの企業研究(売上高:4兆3872億円、平均年収:851万円、年間休日:123日)
- 旭化成の企業研究(売上高:2兆7848億円、平均年収:904万円、年間休日:120日)
- 富士フイルムの企業研究(売上高:2兆9609億円、平均年収:974万円、年間休日:125日)
- 信越化学工業の企業研究(売上高:2兆4149億円、平均年収:886万円、年間休日:120日以上)
- 住友化学の企業研究(売上高:2兆4468億円、平均年収:982万円、年間休日:124日)
- 東レの企業研究(売上高:2兆4645億円、平均年収:975万円、年間休日:日数言及なし)
- エア・ウォーターの企業研究(売上高:1兆245億円、平均年収:877万円、年間休日:126日)
- 三井化学の企業研究(売上高:1兆7497億円、平均年収:1068万円、年間休日:日数言及なし)
- レゾナックの企業研究(売上高:1兆2888億円、平均年収:959万円、年間休日:124日)
- 積水化学工業の企業研究(売上高:1兆2565億円、平均年収:912万円、年間休日:125日)
- 東ソーの企業研究(売上高:1兆56億円、平均年収:925万円、年間休日:122日)
レゾナックのような優良企業に内定をもらうには?
大企業を狙うならスカウト型!
大企業の半分以上がスカウト型を利用!
実は、大企業への就職を狙うならスカウト型を使うべき時代が来ています。 意外かもしれませんが、大企業ほどスカウト型での採用が増えており、 特に従業員5,000人以上の規模では、51.2%がその採用方法をとると回答しています(※データは[PDF]就職白書2024|就職みらい研究所)。
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志望企業の内定者はどう書いた?内定エントリーシートを見よう!
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ぜひ自分のエントリーシートの見直しのために、作成の参考のために手に入れておきたいですね。
内定の前提条件をまだ満たしていない!?就活泥沼化の原因
「自己分析」をよくわからないまま、放置していませんか?
自己分析とは「ビジョンを決めてその実現ストーリーをつくること」ですが、 大卒総合職としての就活では「私は貴社とビジョンが一致しています」という特有の志望動機を要求されます。 ゆえに内定を得るためには自己分析をすることが前提条件です。
ですが、多くの就活生がよくわからないまま放置して内定がもらえず、就活が長引いて泥沼化します。 「学歴」や「経験」がどれだけよくても、自己分析をしないだけで地獄を見るのです。
そこで【キャリアチケットスカウト】
という就活アプリを利用しましょう。
このアプリでは5つの質問に答えるだけで自己分析が完了し、それを元にエントリーシートを作成するサポートもしてくれます。 「最初に何を」「次に何を」すべきかを順番に示してくれるので、「前提条件を満たしていなかった」という事故が防げます。
また、このアプリで作成した「就活の軸」や「自己PR」などを元に企業から特別選考に招待される機能もあります。 もちろん辞退してもいいのですが、その会社は「あなたとビジョンの一致した会社」ですから、内定確度は高いです。 オファーをもらってから検索してみたら、実はそれがあなたの天職かもしれません。
まずはアプリをインストールして、自己分析から始めてみましょう。もちろん完全無料です。
著者:村田 泰基(むらた やすき)
合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。
その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。
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