【就活】志望業界はバラバラでもいい!|全落ちしない絞り方
志望業界がバラバラでも大丈夫!業界絞りに追われる中、一つの業界に絞らなければならないというプレッシャーを感じているかもしれません。 しかし、安心してください。実は、志望する業界がバラバラでも問題ありません。 この記事では、業界絞りの必要性やリスク、そしてビジョンに基づく志望企業の選び方について解説します。
この記事の要点
- 業界絞りは全落ちリスクが高い!
- 就活の軸と一致する企業は残す!
- 年収や知名度だけで業界を選ぶのはやめる
- ビジョンが一致するなら、志望企業の業界はバラバラでも問題ない
目次
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志望する業界はバラバラでいい!
志望する業界は、バラバラでいい!
「業界絞り」「業界決定」という言葉が独り歩きして、いかにも絞らなければならないかのように迫ってきて困惑しているかもしれません。 「業界が絞れない」と困っている方、安心してください。業界絞りはサボりたい人がやるだけのことですから、志望する業界がバラバラでも何の問題もありません。
選考で「他社の選考状況」を聞かれたときに、業界がバラバラだとつっこまれるかもしれません。 ですが、これも就活の軸を前提に「『業界単位』ではなく『ビジョンを実現できそうな会社』を志望しているからです」と言えば済みます。 むしろこう答えてほしいから質問してくるのであって、ダメだと言われているわけではありません。
「業界がバラバラ」なのは「なんとなく業界単位」ではなく「ビジョン基準で会社を選んでいる」証拠ですから、逆に良いことです。
業界絞りとは?
業界絞りとは、志望先を減らして集中すること!
業界絞りとは、志望する業界を少数に減らして負担を軽減することを言い、業界決定とも呼ばれます。
就活サイトや就活イベント、内定者懇談会などで「業界絞り」は当然の行為として紹介されます。 「この時期に業界絞りをして、志望先を一本化しました」などと示されることでしょう。 確かに絞ると楽にはなるのですが、必須の過程ではありません。
業界絞りはしてはいけない?
絞ると全滅する可能性がある!
業界絞りが危険な理由は、全落ちリスクがあるからです。
例えばある業界が、想像と実態が違って「この業界には向いていない」と判断されてしまったとき。 その業界に絞っていたら、全落ちします。
コンサルタント・インフラ・鉄道業界・家電メーカー・食品メーカー・スーパーゼネコン等のように競争倍率の高い業界に絞ってしまった場合も、やはり全落ちする可能性が高いです。
就活失敗の可能性を減らすためには、リスク分散をすることが重要です。 業界を絞ってしまうよりは、より多くの業界からたくさんの会社を受ける方が、全落ちリスクを減らせるというわけです。
また、内定を得て就職した新卒へのリサーチでは、就活を振り返って「就活中にもっとこうしておけばよかったと思うこと」がまとめられています。 その中で特に「もっと幅広く業界を見ておけばよかった」「もっと多くの企業を受ければよかった」という後悔が上位を占めており、 業界絞りは後悔するというデータがあります。
- 1位:もっと幅広く業界を見ておけばよかった
- 2位:もっと多くの企業を受ければよかった
- 3位:もっとOB・OG訪問をすればよかった
- 4位:もっとインターンシップに参加すればよかった
- 5位:もっと自己分析をしっかりしておけばよかった
- 6位:もっと選考対策をしっかりしておけばよかった
参照:元「キャリタス就活2023 学生モニター」入社1年目社員のキャリア満⾜度調査
業界絞りにはメリットもある
業界絞りのメリットは、次の2つがあります。
- 就活の負担軽減になる
- 志望動機との一貫性を出せる
就活の負担軽減になる
就活の負担が軽減できる!
業界絞りのメリットの1つは、就活の負担の軽減です。 エントリーシート提出数を減らすことができ、残った会社にリソースを割くことができます。
どのみち入社する気のない会社なら、そもそも選考を受けるのが無駄な作業・無駄な疲労になります。 受かっても内定辞退するくらいなら、絞りにかけて切り捨ててしまってもいいでしょう。
しかし、就活はめんどくさがると負けです。上で述べたように、 絞った結果「この業界には向いていない」と判断されて全落ちしてしまうくらいなら、 エントリーシートを大量提出したほうが安全です。
志望動機との一貫性を出せる
ビジョン基準で会社を選んでいることを示せる!
業界絞りをしておくと、「他社の選考状況」を聞かれたときに志望動機との一貫性を示すことができます。
例えば「交通事故をゼロにするために、自動車業界を志望しています」と言いながら、 「他社の選考状況」で「エネルギー業界・総合商社」などが出てきたら一貫性がないですよね。 この時「自動車メーカー・自動車部品メーカー」に絞っていれば、つっこまれることはありません。
ただし、先ほど述べたように「安全というビジョンを実現できる会社を選んでいたら、業界がバラバラになってしまいました」と言えば済む話です。 むしろ人事は「ビジョン基準で就活をしている」ことを確認したくて質問しているため、 絞らないであえて質問を受けるほうが高評価を得られる可能性が高いです。
「全落ちしない」業界の絞り方
「就活の軸」に合わない業界は、応募をやめよう!
業界の絞り方は、「何を目指している業界なのか」という視点で、 自分の「就活の軸」と関わりの濃い業界を選択することです。そこで、次の2つの基準で志望業界を絞りましょう。
- 就活の軸と一致する業界・会社は残す
- 年収・知名度だけで見ていた業界・会社は捨てる
ここまで解説した通り、絞った業界に実は向いていなかったことが発覚した場合、全落ちします。 これを防ぐためには、絞りすぎないことが重要です。
就活の軸と一致する業界は残す
ビジョンの一致しない業界はどのみち落ちる
実は、採用選考では「就活の軸」と「経営理念・ビジョン・社風」の一致具合で内定が出ます。 そのため「自己分析」によって「就活の軸」を導き出すのですが、 これが会社のビジョンと一致しない限りは内定は出ません。
逆に言えば、ビジョンが一致する業界なら内定が出やすいというわけです。 ですから業界を絞る際は、「ビジョンが一致する業界」を残しておくのが得策です。
例えば「家でゴロゴロしていたい」という就活の軸の場合、 以下のような業界のビジネスとつなげることができます。
- 家事を楽にする家電メーカー
- 仕事を楽にする機械メーカー
- ゆっくり眠れる環境をつくる寝具メーカー
- くつろげる理想の家をつくる建設業界
このように「夢」と「ビジネス」を関連付けられる業界は、志望業界として残しておきましょう。 もし「就活の軸」を考えていなかった場合は、そのままでは全落ちです。今すぐ就活の軸をつくりましょう。
年収や知名度だけで見ていた業界は捨てる
ヨコシマな理由で志望していた業界は、受けるのをやめる!
なんとなく見ていた業界の中には、「年収が高い」「知名度が高い」「モテそう」といった、 ビジネスとは関係のない理由で見ていた業界が含まれていると思います。
大卒総合職として就職する以上は、「ビジョンの一致」がない限りは採用されません。 本心で望んでいない上に、内定ももらえないのですから、志望業界から外してしまって構いません。
上記の「家でゴロゴロしていたい」という就活の軸の場合、以下のような業界とは関連付けることができません。
- 給料が高い銀行や総合商社
- みんなに自慢できそうなインフラ業界
- モテそうなコンサル会社
特に「年収」は「仕事の難易度」と比例しますし、 「知名度」は「消費者向け」というビジネスの性質上、テレビCMなどで高めてあるだけです。 これらは「入社までの1年間」しか自慢にならず、無意味な選択基準です。
ですから、就活の軸と関係のない業界は捨ててしまいましょう。
ビジョンが同じなら業界がバラバラでも問題なし
ビジョンが一致さえすれば絞る必要なし!
志望業界がバラバラなのは、問題ありません。 業界は株式市場の都合で分けられたものに過ぎず、その区分と「ビジネスで目指すもの」に関わりはないからです。
上の例では「家電メーカー」「機械メーカー」「寝具メーカー」「建設業界」と志望先がバラバラなような気がしますよね。 しかし、「家でゴロゴロしていたい」という同じビジョンを掲げる限り、つっこまれても「ビジョンの実現のためです」という完璧な回答ができます。
そして、ビジョンが同じならES作成もほとんどコピペで済むというメリットがあります。
ESには「夢を実現するストーリー」を書きます。 「家でゴロゴロしていたい」という理想のために、学生時代は何を頑張って、現在は何が足りていて何が不足しているのか、 そしてその会社のビジネスで夢を実現するというストーリーです。
つまり、「その会社のビジネスで」の部分を志望する会社ごとに入れ替えるだけでいいのです。
要するに、同じビジョンなら、業界がバラバラでも負担は軽いというわけです。 そんな会社を切ってしまうのはもったいないので、絞るのはやめましょう。
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著者:村田 泰基(むらた やすき)
合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。
その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。
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