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【就活】WEBテスト(適性検査)の難しさは時間が足りないところ|練習方法を解説

 「WEBテスト」と「適性検査」はどんなものか、何が難しいのかについて解説します。 「替え玉受験やカンニングも可能では?」と思ってしまいがちですが、「問題の難易度」ではなく「時間配分」が結果を大きく左右します。



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WEBテストとは

 WEBテストとは、就活における筆記試験です。適性検査あるいは筆記試験と呼ばれるテストをネット上で行うものです。 国語、数学(数I,II,A,B等の知識は不要)、(極稀に英語)、性格検査が主な内容です。 WEBテストはSPI形式のものがほとんど。WEBテストの時期は、エントリーシート提出時期と同じです。

 SPI形式は、問題数や問題の難易度も人によって変わります。 素早く正解を連発できれば、問題数は増え、問題の難易度も難しくなっていきます。 逆に、解答が遅かったり、不正解を連発してしまうと問題数は減り、難易度も簡単になっていきます。

 難易度の高い問題を大量に解きまくるのが、SPI形式のWEBテストで高得点を得る条件です。 簡単な問題ばかり出題され、10問くらいしか解けなかった場合、点数はほとんどありません。 国語も数学も20問解いて初めて面接に進出できるくらいの気持ちでいましょう。

 SPIはグラフを読み取るものや簡単な計算、文章読解等で、センター試験よりはるかに簡単です。 SPI対策問題集を買いに行く暇があったら選考の早い会社を探して実践練習したほうが良いです。

 WEBテストは自宅のPCで回答する場合が多いのですが、稀に専用の会場(テストセンター)に呼ばれてそこで回答することもあります。 また企業別に筆記試験を課す場合もWEBテストとほぼ同じ内容です。

 就活では面接での人物評価やエントリーシートの出来具合と異なって唯一、数値化できる指標になります。 数値化できるということは、「○点以下は不採用!」という定型的な選考ができるということです。

 これがWEBテストは足切りのためと言われる理由です。 エントリーシートの出来がよくても、WEBテストで点数が取れなければパソコンで自動的に不採用という結果になってしまいます。

 一方でWEBテストの成績が良くても、単に面接を受ける権利がもらえるだけで、内定に有利になるというわけではありません。 「WEBテストは意味がない」は言い過ぎですが、結局のところは「人物重視」ですので、 WEBテストは「最低ライン」でしかないのです。

 エントリーシートを提出してからWEBテストを受験する会社、WEBテストを受験してからエントリーシートを提出する会社、 どちらを先に行っても良い会社など様々ありますが、WEBテストかテストセンターでの筆記試験を受験しない限り、面接には進めません。 稀に会社で筆記試験を行う場合もあります。

 テストセンターで受験する場合もありますが、ほとんどは自宅でWEBテストを受験します。 インターネット環境がなければ大学のパソコンを使ってWEBテストを受験しましょう。 WEBテストはJavaを使ったシステムですが、一般的な家庭用パソコンで受験可能です。

 自宅でできるなんてカンニングし放題じゃないか!と思うのも無理はありません。 試験監督がそばにいるわけではありません。別にWEBカメラを設置して顔を見られながら受験するわけでもありません。 パソコンで遊んでいて、「そろそろWEBテストでも受験するか」と気軽に受検できるものなのです。

 しかし残念ながら、カンニングは意味がありません。 というのも、WEBテストの答えは、調べればわかるというものではないからです。 知識を問う問題はほとんど出題されません。その場で考え、正解を導き出すものなのです。

 問題自体は難しくありませんが、時間配分には慣れが必要です。とにかく時間が足りないのです。 カンニングのためにスマホでブラウザを開いて検索しているような時間はありません。 数秒でパッパッと答えていかなければ、WEBテストで点数は取れません。

 

種類

 WEBテスト種類はいくつかあります。 有名どころではSPI玉手箱がありますね。 SPIと玉手箱はどう違うのでしょうか。

 SPIと玉手箱に違いはほとんどありません。 どちらも国語と数学がメインで、「言語」や「計数」という呼び方の科目の試験があります。

 言語ではSPIも玉手箱も、読解力を問われ、文章の趣旨を判断したり、 文章の並べ替えをしたり、空欄補充をしたりします。 文章を読んで、その意味を理解し、流れに合うように空欄補充をするのです。

 私の経験では、玉手箱形式より、SPI形式のほうが簡単で楽でした。 玉手箱形式は少し頭を使いますが、「文章を読んで理解する」という点では同じです。

 非言語ではSPIも玉手箱も、図やグラフから読み取って答えるものや、 空欄補充(虫食い計算)などです。難しい公式や方程式を持ち出す必要はほどんどありません。 これもやはり玉手箱よりSPIのほうが簡単です。

 SPIの非言語問題は図やグラフから「推測する」系の問題が多いため、 「答えを出す」玉手箱より気分的に楽なのです。

 玉手箱とSPIの違いは、難易度(玉手箱が難しい)以外では、 運営している会社が違う(玉手箱は日本エス・エイチ・エル、SPIはリクルートマネジメントソリューションズ) くらいでしょうか。難しく考える必要はありません。 どちらの種類のWEBテストであっても、高校数学より簡単なのは確かです。

 

難しさは、時間が足りないところにある

 WEBテストは実践練習あるのみです。 とにかく時間がないため、初回受験は全問解ききれないと思います。

 どれくらい時間が足りないかというと、センター試験で87%の得点を獲得し、 二次試験では数学で90%得点した大阪大学の学生だった私が半分しか解けないほどです。 SPIは慣れれば中学数学レベルなので楽勝です。しかし、慣れておかないと失敗します。私のように。

 私はJTのリクルーター面接に3回呼ばれましたが、その後のwebテストで半分しか解けない大失態を犯し、 工場見学と面接本番の権利を失いました。こんなくだらない失敗は繰り返してはいけません。

 本命企業ではじめてWEBテストを受験すると絶対失敗します。 適当に興味のない企業でよいのでプレエントリーしてWEBテストを練習しておくべきでしょう。 選考の早い会社にプレエントリーしてWEBテストを受けまくることで対策ができます。

 1問に10秒も20秒も使っていては全然時間が足りません。 瞬時に判断し、瞬時に回答しなければなりません。 紙に計算式を書いて検算している時間もほとんどないでしょう。

 SPI対策本を購入してWEBテストを練習する方法もありますが、 制限時間をしっかり設定し、時計を見ながらとにかく早く回答することを心がけてください。

 短い時間にたくさんの問題を解くのは難しいです。 集中力はそんなに長く続きませんし、正解を出せば出すほど問題数は増えて行きます。 終わりが見えない試験はなかなかしんどいものです。

 WEBテストだからといって気軽に受験するのはよくありません。 試験会場で受験するのと同じくらい、緊張感を持って臨みましょう。

 

替え玉受験

 WEBテストで横行する替え玉受験。 身分証明書、受験票以前に自宅で行えるWEBテストは、替え玉受験が横行しがちです。 替え玉受験をしてもバレないため、替え玉受験をする人は多いです。

 WEBテストを替え玉受験しても、バレることはありません。 私の周りでも数人で集まって、数人で一人のためにWEBテストを受験している人たちもいました。 東大生や京大生を雇って代わりに受験してもらうなんて話も聞いたことがあります。

 替え玉受験を善悪で言えば、です。カンニングであり、不正行為です。 許されざる悪行です。しかし、こうなることは容易に想像がつくのにWEBテストを導入した会社にも問題があります。

 全ての就活生のために筆記試験の会場とイスと机を準備するのは大変ですし、お金もかかります。 多い会社では2万人がエントリーシートを提出し、書類選考を受けようとします。 2万人分のイスと机を用意している余裕はないのです。

 そこで、会社はWEBテストというアウトソーシングを考えました。 イスや机を準備する代わりに、WEBテスト屋に委託して、代わりに筆記試験をやってもらうのです。 コストは抑えられ、採点するという面倒な仕事も回避できます。

 逆にWEBテストを使ってイスと机を用意しなかったために、 替え玉受験が横行してしまいました。しかし、こんなことは百も承知でしょう。 自分たちのコスト削減を、すべて就活生の良心に依存するのはあまりにも危険です。

 というのも、就活生は就活に人生がかかっています。 どんな手を使ってWEBテストで高得点を取るかわかったものではありません。 そんな就活生を善悪で言えば悪ですが、その不正行為でギャーギャー騒ぐ会社はナンセンスです。

 

対策

 WEBテスト対策で最も重要なことは、 実践練習です。SPI対策本を買うより実践練習が重要です。

 センター試験の対策を思い出してください。普段は個々の受験勉強をしていたと思います。 しかし、センター試験の対策では必ず制限時間内に解ききるという練習があったはずです。 1問にかけていい時間配分は、SPI対策本で問題を1つずつ練習しているのでは全く勉強になりません。

 もちろん個々の問題の解き方を対策し、SPIに強くなることも重要です。 しかしWEBテストで最も難しいのは時間配分です。時間をかけて問題がとけても、 時間が足りなければ意味がありません。

 プレエントリーさえすればWEBテストを受験できる会社はいくらでもあります。 メールアドレスを余分に取得し、プレエントリーしまくりましょう。 そしてWEBテストの練習台にして後は放置しておけばいいのです。

 WEBテストの問題自体は簡単なものです。 センター試験を受験し、8割~9割くらい得点を取れたような人はほぼ、問題の対策も不要です。 国語も数学も高校レベルすらありません。中学生くらいの学力があれば解けます。

 見られているのは知識や暗算能力ではなく、パッパッと回答できるレスポンス力です。 深く考え込まずに瞬時に回答し、全問解ききる勢いで練習しましょう。

 

SPI対策資料を無料でもらおう!

 SPI対策本より実践練習と言いましたが、第一志望のWEBテストが一発目だとほぼ失敗します。 運良く志望度が低く、選考の早い会社を見つけられたら良いのですが、なかなかそうもいきません。

 そこで、キャリアパークのSPI対策資料を使いましょう。 無料登録するだけでSPIの対策資料がもらえます。出題される問題の傾向や時間配分、解法をつかんで、 就活一発目から高得点をたたき出しましょう。

 キャリアパークではその他にも内定エントリーシートや面接官が実際に使う評価シートなど、 様々な極秘資料が無料でもらえる上、「内定直結イベント」に加えて「キャリアパーク会員専用の特別選考枠」ももっているなど、 メリットがたくさんありますから、会員登録しておいて損はしません。

 

性格検査の対策

 性格検査がなかなか難しいです。適性検査の中で一番の難関ではないでしょうか。 国語や数学は客観的な正解があるので、間違えた個所も自分でなんとなくわかります。

 性格検査では、会社に対して自分を良く見せようとして嘘をついてしまったり、 誇張して回答してしまうものです。ときどき嘘をついたりすると、他の回答と矛盾してめちゃくちゃになりますし、 印象はよくないです。

 性格検査は間違い等わからない上、面接で性格検査の結果が使われます。 面接で「ええ・・・俺そんな性格だったっけ・・・」とならないように、 あいまいな部分はどの選択肢を選ぶ、嘘はつかない等と、予め回答ルールを設けるようにしましょう。

 自分の性格を予め要約して紙に書いて、それを見ながら回答することをおすすめします。 「大勢でするのが好き」「自分が先頭に立ちたい」「負けず嫌い」「野心がある」「分析するタイプ」 など、心理テストを参考に自分の性格を列挙していきましょう。

 性格検査でやってはならないのが、矛盾した回答です。 こっちでは冷静に分析するって書いているのに、あっちでは行き当たりばったりだと回答している、 などのように、一見別の問題のように見えますが、実は同じことを聞いているような問題も多いです。 注意しましょう。

 スカウト型就活サイトの「OfferBox」 では適性検査を体験できるツールがあり、データを活用した分析も受けられます。 無料で利用できますので、使わない手はないでしょう。

 

AnalyzeU+とは?

 OfferBoxで利用できる「AnalyzeU+」について紹介します。 こちらは本番さながらの設問に回答して、じっくり自分の性格を診断できます。

 性格検査”本番”でも「AnalyzeU+」と同じような結果が出ます。 つまり、これを利用して出た結果をもとに自己PRをつくれば、 自己PRと性格検査が矛盾しないというわけです。


 私の検査結果ですが、このように100万人のデータと比較して、各「ビジネス力」がどれくらい高いのかわかります。 この中から特に高い項目低い項目を自己PRや長所・短所に利用すればよいわけです。

 私の場合、「計画力」と「規律性」が低く出ています。 しかし、低いところを高めようとして本番で調整したり嘘をついてはいけません。 本番では「矛盾した回答」も測定されます。それに、なんでも完璧だとむしろ不自然ですよね。

 「結果を良く見せる」のではなく、悪い結果を克服しようとしている姿勢をアピールするのが重要です。

 便利なことに強み弱みを自動でまとめてくれます。

 何が長所で短所なのか、本番では社員が同じ結果の資料をもって面接をします。 あらかじめ結果がわかっていれば、面接で有利になりますよね。

 ぜひ「OfferBox」 で検査を受けておきましょう。

 

WEBテストを実施している会社

会社名WEBテストの種類
三井住友銀行SPI
みずほ銀行玉手箱
三菱東京UFJ銀行SPI
日本郵政SPI
りそな銀行SPI
住友商事玉手箱
丸紅SPI
野村証券玉手箱
大和証券玉手箱
博報堂SPI
NTT西日本玉手箱
NTT東日本玉手箱
NTTドコモ玉手箱
KDDI玉手箱
日産自動車玉手箱
トヨタ自動車SPI
JTSPI
ソニーSPI
パナソニックSPI
大阪ガスSPI
JR東日本SPI
キリンビールTG-WEB
マイクロソフトTG-WEB
HISタンジェント
森永製菓タンジェント
花王SPI
味の素SPI
日立製作所SPI
ヤマハSPI
東京エレクトロンSPI
大成建設TG-WEB
小学館SPI
東レSPI

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著者:村田 泰基(むらた やすき)
 合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。 その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。 →Xのアカウントページ