就活鬱は甘えじゃない!|高学歴でも7人に1人がかかる
就活鬱を「甘え」だと言う人が多いです。むしろこれになった人ほど「これは甘えだ」と自分に言い聞かせているのではありませんか? それでは悪化する一方です。まずは「自分を受け入れる」ところから始めましょう。
この記事の要点
- これにかかる割合は、7人に1人!
- 甘えじゃない!
- なりやすい人の特徴
- 治すにはたった1つの内定が効く!
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就活鬱とは?
就活鬱とは、就活のストレスが原因で鬱状態になることを意味します。 以下のような状態になってはいませんか?
- 意味もなく泣く
- 何もやる気が出ない
- 夜も眠れない・寝つきが悪い
- 常に身体がだるい・疲れやすい
- 常に不安や焦りを感じている
- 何も希望を見出せない
- 何をしても楽しくない
かかる人の割合
7人に1人の割合!
就活鬱になる割合は、就活生の7人に1人(14.3%)という調査結果があります。
NPC法人POSSEが実施した2010年度「就活調査」によると、 就活経験者の7人に1人が「就活鬱」状態になっているという事実が明らかになりました。 (→調査活動|NPO法人POSSE)
調査が実施されたのは2010年度とかなり前ですが、リーマンショック後の「就職超氷河期」と言われた時代で、 コロナ禍に苦しむ現在とそれほど「就活の苦しさ」は変わりません。 現在も同等以上の割合で苦しんでいると考えられます。
甘えじゃない理由
就活は、動物本来の活動ではないから!
就活鬱が甘えじゃない理由は、就活がそもそも異常な活動だからです。
人間が「就活」を始めたのは、現生人類20万年の歴史の中でたった100年の話であり、本能が必要な活動だと認めていません。 それまでは「農業をして、食べ物を獲る」ことをしていたわけですが、現在では「就活をして、就職して、お金を稼いで、食べ物を買う」と、 本能にたどり着くまで遠回りすぎます。
ゆえに本当は就活などしたくないのですが、「しなければならない」という義務感によって就活を無理やり続け、 「自分を否定され続ける」「イヤなことをガマンし続ける」ことで気分が落ち込んでいってしまうのです。
ガマンをする動物など人間しかいません。 このように、悩みを論理的に解釈すると「脳のせいか!」と気分が晴れる場合もあります。 次の関連記事では「就活にありがちな悩みと解消法」を紹介していますので、いったんすべて吐き出してみましょう。
就活鬱になりやすい人の特徴
就活鬱になりやすい人の特徴は、以下の5つです。
- やる気が出ないのを甘えだと思っている
- 義務感が強い
- 人の目を気にしている
- 落ちることを深刻に捉えている
- 高学歴である
1.やる気が出ないのを甘えだと思っている
やる気が出ないのを甘えだと思っている人ほど、就活鬱になりやすいです。
- 自分は甘えている
- 内定がないのは、がんばりが足りないからだ
- 内定がないのに、寝ている暇などない
上記のように考えていませんか? 自分を鼓舞する熱血系は、気分を悪化させます。 就活がうまくいかないのは「がんばりが足りない」からではありません。
まずは寝てください。気分をスッキリさせてから取り組まないと、 ESに書く文章も面接で話す内容も支離滅裂になってしまい、むしろ逆効果です。
2.義務感が強い
義務感で動いている人も、就活鬱になりやすいです。
- 就活をしなければならない
- 有名企業に内定を取らなければならない
- 親を安心させなければならない
上記のように考えていませんか? 義務感は仕事や勉強に役立つ場面も多いですが、無理をしてしまう原因でもあります。 「しなければならない」ではなく「したい」と置き換えて考えてみましょう。
3.人の目を気にしている
人の目を気にしている人も、就活鬱になりやすいです。
- 無い内定なのが恥ずかしい
- 周囲より就活の進捗が悪くて情けない
- 自分の状況を他人に知られたくない
上記のように考えていませんか? 人間が社会生活を始めたのはおよそ7万年前と言われていますが、 そのころから人の目を気にするのは本能としてこびりついています。
ですが、よく考えてみれば周りにどう思われようが、自分自身の幸せに関係ないですよね。 進捗の悪さについては「一生を決める活動に妥協したくないんだ」とでも言っておきましょう。
4.落ちることを深刻に捉えている
選考に落ちることを深刻に捉えている人も、同様になりやすいです。
- 自分はこの会社に必要ない人間だ
- 人事にとって自分は価値のない人間だ
- 自分は社会の役に立たない人間だ
上記のように考えていませんか? 考えすぎです。青色LEDの発明でノーベル賞を受賞した中村修二氏だって、学生時代はパナソニック(当時は松下電器)の選考に落ちています。 書類選考やたった数回の面接で人生を見通すことなど不可能です。
選考に落ちるのは、ただ「ビジョンが一致しなかった」というだけのことです。 例えば「交通事故をゼロにしたい」という会社には、「交通事故をゼロにしたい」という学生が採用されます。 仕事の能力や歩んできた人生を評価しているのではないので、自分自身の価値で落ちているのではありません。
5.高学歴である
高学歴な人も悩みを抱えがちです。
- 高学歴なのに内定がない
- 自分には高学歴に相応しくない欠陥がある
- 高学歴なのにこの状況では恥ずかしい
上記のように考えていませんか? 「高学歴」はプレッシャーになりがちです。 「高学歴は就活楽勝」と言われがちですが、実際にはまったく楽勝ではなく、そのギャップに苦しめられるのです。
「つらい受験勉強」「がんばってきた事実」「それらの誇り」を否定された気分になってしまうのですが、 やはり企業は学歴を重視していません。せいぜい人気企業が足切りに使う程度で、実際に内定を取る人の学歴はバラバラですよね。
人事はそんなに深く考えて採否を決めておらず、ただ機械的に「ビジョンが一致しているかどうか」です。 それを「就活の軸」でアピールするのですが、思っている以上に「学歴は関係ない」上に、 「人生」や「自分自身の価値」を評価されているわけでもありません。
治せる!
安心してください。就活鬱は治せます。その治し方は、内定を1つ確保することです。
不採用になると「自分自身を否定された」ような気分になるでしょう。 「拒絶」された経験があまりないでしょうから、自分が思っている以上にダメージを受けます。 ですが、実は人格が否定されているのではありません。
就活を正しく理解しよう
就活とは「会社とあなたのビジョンの一致」を条件に、経営幹部候補生としての採用の約束を取り付けることです。
内定がもらえないのは、あなたが悪いのではありません。 ただやり方を間違えているだけです。
就活を「能力」や「人格」で勝負しようとしていませんか? 「学歴」や「筆記試験の成績」「人事に気に入られること」などを考えているかもしれません。 残念ながら、それは就活を間違って解釈していると言わざるを得ません。
大卒総合職で就職する以上、あなたは経営幹部候補生です。 確かにそれは「能力」も「人格」も必要ですが、入社後に成長する余地のほうが圧倒的に大きいものです。 要は「現時点の能力などどうでもいい」というわけです。
それよりも大事なことは、「会社と同じビジョンを持っているか」です。
例えばソフトバンクなら「情報革命で人々を幸せに」スバルなら「交通事故をゼロにする」というビジョンを持っていますが、 採用される就活生は「賢い人」ではなく「同じビジョンを追いかけている人」です。
この「ビジョン」だけは入社後に持つのでは遅く、 簡単に言えば「将来の夢に関係のない就職はしてはいけないし・内定はもらえない」ということです。 逆に、ビジョン中心の就活をすれば内定は簡単に取れます。
詳しくは長くなるので、専用の解説記事を参照してください。
内定を1つ確保しよう
対処法は、たった1つの内定です。
「どうせ行かない会社の内定をもらっても仕方がない」と思っていませんか? 「家族や親せきが喜ぶような有名企業に内定をもらわなければならない」と無駄なプレッシャーを自分に与えていませんか?
どんな会社であろうと、内定を1つ確保していれば「認められた」という自信につながります。 その成功体験を分析して「勝ちパターン」を見出し、他社の選考にも役立てられます。
何より「就職はできる状態」にあるというだけで、心に余裕が生まれます。 周りには「内定はもうあるんだけど、満足いってないからもうちょっと続けるよ」とでも言っておけばいいのです。
ついでに言えば、「有名企業」はテレビCMで知っているだけの会社です。 実際に就職してから、「消費者には無名だけど、ビジネス界では有名」な会社がいくらでもあることに気がつきます。
「どうせ行かない」と思っていた会社が、実は世界を独占する大物企業かもしれません。 「学生の常識」で「有名企業を選ぶ」のは人生の無駄ですから、直ちにやめましょう。
治す手順
就活鬱を治す手順は、次の4ステップです。
- 自己分析をして、ビジョンを持つ
- エントリーシートを事前準備する
- 内定の取りやすい業界を狙う
- 内定を1つ確保する
自己分析とESの事前準備
自己分析とESの事前準備をすれば、人事の反応は劇的によくなります。
先ほども触れましたが、就活は「会社とあなたのビジョンの一致」を、 いかに説得力をもってアピールできるかにかかっています。 就活のやり方を間違えていたのなら、自己分析をすれば解決します。
自己分析と聞くと、なんとなく「性格診断のようなものかな」と思ってしまいがちですが、そうではありません。 「将来の夢」と「その夢のために生きてきた」という証拠書類を用意するのです。
志望動機で「夢の実現のため、貴社のビジネスをやるしかない」と言えたら内定です。
「エントリーシートの事前準備」と言いましたが、実はESはどの会社も以下の三部作構成になっていて、 先に準備しておけば、どんな会社に向けても説得力あるストーリーが書けます。
- (過去編):学生時代頑張ったこと:将来の夢に向かって今まで何をしてきたか
- (現在編):長所・短所:将来の夢の実現にあたって現状の自分を把握できているか
- (未来編):なぜこの会社を選んだのか・この会社に入って挑戦したいこと:何をして将来の夢の実現するか
「将来の夢」のための「過去編」「現在編」「未来編」になっており、 最終的に「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければなりません。」と結論付けることで、人事は喜んでGOサインを出してくれるというわけです。
選考では次の2つのポイントが採否を分けます。
- エントリーシートが「ビジョン」をアピールする内容になっているかどうか
- 面接で「ビジョン」の話ができているか
これさえできれば、内定がグッと近づきます。 まずは自己分析をしましょう。すべてはそれからです。
内定の取りやすい業界を狙う
内定の取りやすい業界は、専門商社・準大手ゼネコン・機械メーカー・化学メーカーです。
業界 | 採用倍率 |
---|---|
1位.専門商社 | 10~30倍 |
2位.準大手ゼネコン | 10~30倍 |
3位.機械メーカー | 10~40倍 |
4位.化学メーカー | 40~80倍 |
※業界名をタップするとMY就活ネット独自の業界研究を読めます。
有名企業の採用倍率が200~300倍あることを考えると、これらの業界は10倍受かりやすいと言えます。 そして「学生の常識」によってスルーされがちな業界ですが、 実は有名企業以上に儲かっている会社が多く、高待遇な会社がゴロゴロあります。
ビジネス経験のある親・親せきにとっては有名企業よりウケがいいはずです。
内定直結型イベントに参加する
たった1つの内定が、好循環の始まり!
従来型の就活を続けていては、内定を取るまでにいくつも落とされて、やる気を失ってしまいます。 そこで、内定直結イベントで内定を1つ確保してしまいましょう。
もちろん、その内定はいずれ蹴ってもいいです。 しかし、「無い内定」の状態に比べて「内定がある」のは気が楽ですよね。 周囲の人にも「まだ納得していないから就活を続ける」と言えば少しカッコいいですよね。
詳しい方法については、次の関連記事で解説していますので参照してください。
スカウトをもらって自己肯定感を高める
会社から特別選考のスカウトをもらって、自己肯定感を高めるのもおすすめです。
不採用通知をもらって「自分は社会に必要とされていない」という気分になっていませんか? 先ほども解説した通り、「就活のやり方を間違えている」だけで「必要とされていない」のではありません。 とはいえ、実際に必要とされたほうが気分がよくなるのは確かですよね。
そこで、スカウト型就活サイトを利用してみましょう。 おすすめは 「OfferBox」 です。
OfferBoxは「待ち」型の就活サイトで、SNSの要領でプロフィールを充実させていくと、 あなたに興味を持った企業の人事から「スカウト」が送られてくる就活サイトです。 時には「一次面接免除」「いきなり最終面接」などの優遇選考に招待されることもあります。
他のスカウトサイトとの大きな違いは、「企業による一斉送信ができない仕組み」になっていて、冷やかしの宣伝メールが来ないことです。 企業は限られた数のスカウトしか出せないため、本気のスカウトだけが来るのが特徴です。 これが人気を博し、就活生24万人が利用(OfferBox 2024年卒利用実績データより)しています。
一流企業やベンチャー企業はもちろん、BtoBの隠れ優良企業など15,000社以上が利用しています。 すでに学部3年生(修士1年生)の受付も開始しており、早い段階なら採用枠がフルで空いています。
→「OfferBox」でスカウトをもらう
今から最短で内定をもらうには?
大企業を狙うならスカウト型!
大企業の半分以上がスカウト型を利用!
実は、大企業への就職を狙うならスカウト型を使うべき時代が来ています。 意外かもしれませんが、大企業ほどスカウト型での採用が増えており、 特に従業員5,000人以上の規模では、51.2%がその採用方法をとると回答しています(※データは[PDF]就職白書2024|就職みらい研究所)。
MY就活ネットのおすすめは「OfferBox」です。 なぜなら、就活生24万人(OfferBox 2024年卒利用実績データ)、企業17,000社以上と盛り上がりを見せており、大手は実績あるスカウトサイトを選ぶからです。
実際に私も体験してみましたが、適性検査と入力するプロフィールが書類選考以上の内容になっており、 企業が採用で重視する「人柄」「熱意」「将来性」をアピールできる仕組みになっています。 さらに企業が冷やかしの宣伝メールを送れない仕様で、本気のスカウトしか来ません。
もちろん学生は完全無料ですべての機能を使えます。 今すぐプロフィールを設定して、人事に見つけてもらう準備を始めましょう。
→「OfferBox」の公式サイト
早期選考にまだ間に合う!
就活まだ何もしていない人が勝ち組になる方法!
「就活、まだ何もしていない」というその不安、実は正解です。 そして何より「選考がどんなものかわからない」のが最大の不安ではないでしょうか。
それを解決するには早期選考に行くのが一番です。「選考に慣れる」ことができる上に、 通常選考よりライバルが少なく受かりやすいため、「実はもう内定がある」という余裕を持つことすら可能なのです。
そんな早期選考に招待されるために「インターンシップに行く」のが通常なのですが、 まだ何もしていない人でも「インターンなし」で、今から同じ条件に立てる方法があります。 それが「「ジョブトラ」に参加する」という方法です。
ジョブトラは「合同説明会」に加えて「グループワーク」が実施されるのが特徴の就活イベントで、 事前準備なしで最大6社の早期選考が一度に受けられるというものです。 「エントリーシート・自己分析」は不要で、「学部3年生(修士1年生)」なら就活完全初心者でOKです。
もちろん学生は完全無料ですから、早期選考を受けて「まだ何もしていない」状態を解消し、 「選考には慣れている」あわよくば「実はもう内定がある」という状態に持って行ってしまいましょう。 イベントは「たった半日」です。通常選考で泥沼に浸かるくらいなら、ジョブトラへ行きましょう。
→「ジョブトラ」に参加する
内定の前提条件をまだ満たしていない!?就活泥沼化の原因
「自己分析」をよくわからないまま、放置していませんか?
自己分析とは「ビジョンを決めてその実現ストーリーをつくること」ですが、 大卒総合職としての就活では「私は貴社とビジョンが一致しています」という特有の志望動機を要求されます。 ゆえに内定を得るためには自己分析をすることが前提条件です。
ですが、多くの就活生がよくわからないまま放置して内定がもらえず、就活が長引いて泥沼化します。 「学歴」や「経験」がどれだけよくても、自己分析をしないだけで地獄を見るのです。
そこで【キャリアチケットスカウト】 という就活アプリを利用しましょう。
このアプリでは5つの質問に答えるだけで自己分析が完了し、それを元にエントリーシートを作成するサポートもしてくれます。 「最初に何を」「次に何を」すべきかを順番に示してくれるので、「前提条件を満たしていなかった」という事故が防げます。
また、このアプリで作成した「就活の軸」や「自己PR」などを元に企業から特別選考に招待される機能もあります。 もちろん辞退してもいいのですが、その会社は「あなたとビジョンの一致した会社」ですから、内定確度は高いです。 オファーをもらってから検索してみたら、実はそれがあなたの天職かもしれません。
まずはアプリをインストールして、自己分析から始めてみましょう。もちろん完全無料です。
志望企業の内定者はどう書いた?内定エントリーシートを見よう!
模範解答があれば憂いなし!
あなたのエントリーシートは100点満点ですか? …と言われても、わかりませんよね。自己採点するにしても、その基準となる模範解答がなければどうしようもありません。
もしこのまま提出して、果たして大丈夫でしょうか。
そこで先輩が実際に内定をとったエントリーシートを使いましょう。 それと比較して何が足りないのか、どう書けばいいのかがわかれば、自ずと完成度が高まっていきます。
そこで、ワンキャリアの利用がおすすめです。
総合商社やインフラ企業、メーカー企業、外資系企業をはじめ、超一流企業からベンチャー企業まで年間3万件を超えるエントリーシートや面接体験談が収録されています。 あなたの志望企業の合格エントリーシートもほぼ見つかるサイトと言っていいでしょう。
また、合格ESだけでなく「締切間近のインターンシップ」「内定直結型のイベント」「一流企業の集まる合同説明会」など、 会員限定で参加できるイベントもすべて無料で利用できます。
ぜひ自分のエントリーシートの見直しのために、作成の参考のために手に入れておきたいですね。
著者:村田 泰基(むらた やすき)
合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。
その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。
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