【ガクチカ】挫折経験がない|深掘り対策搭載の例文4選

ガクチカに関連した質問で「挫折経験がない」とお悩みではありませんか? 実は「辞めようと思った」くらいの経験でよく、本当に挫折した必要はありません。 この記事では「人間関係」「アルバイトのクレーム」「部活のスランプ」「レギュラー落ち」をテーマに例文を4つ紹介します。
目次
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挫折経験がない!
ポイント | 挫折してなくていい |
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「挫折経験がない」とお悩みかもしれません。 ですが、挫折経験はなくても大丈夫です。「辞めたいと思った」という「心が折れそうになった経験」で十分です。
言葉をそのまま解釈すると「諦めてしまったこと」となりますが、面接では「乗り越えた方法」をセットで聞いてきます。 つまり、「挫折」と言いながら「挫折を聞いていない」のです。 ちなみに、これを質問する企業は私の知るだけでもこれだけありますが、すべての企業が乗り越えた方法をセットで聞きます。
そして「挫折経験」は「ガクチカ」に対する深掘り質問として問われます。 関連して「直面した困難と乗り越えた方法」や「失敗経験と乗り越えた方法」を聞く会社が非常に多いですから、「言葉を変えてみただけ」と考えられます。 その結果、学生の間で「諦めてしまったらガクチカが成立しない」と混乱を呼んでいるのです。
以上より、「取り組みを辞めたいと思った瞬間」「でも続けることにした理由」の2つが言えたらOKです。
会社の言う挫折とは?
ポイント | 心が折れそうな経験 |
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会社の言う挫折とは、心が折れそうになる経験であって、「諦めてしまったこと」ではありません。
私が会社で雑談をしていたとき、次のような話題が出ました。
「設計にいる東大卒の〇〇君、今度、一級土木施工管理技士を受けるんだって。彼は今まで何も失敗したことがなさそうだな。 一度挫折経験を味わってほしいけど、彼のことだから受かりそうだな~。」
ちなみに、上記資格は建設系の理系に必須のもので、最終的には合格してもらわないと困るものです。 つまり、本当に挫折されたら困る一方で、心が折れそうになる経験はしてほしいというわけです。
大学受験を使うのはアリ?
ポイント | 大学受験はナシ |
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挫折経験に大学受験は使わないほうがよいでしょう。
というのも、「学生時代の経験」はおよそ「大学時代のエピソード」が求められており、かつ「乗り越えた方法」が必要です。 特に「第一志望に落ちた」などの経験は「本当に諦めてしまった経験」ですので、使ってはいけません。
ガクチカと同じネタでもいい?
ポイント | 同じネタでいい |
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挫折経験は、ガクチカと同じネタでいいです。
大事なのは「心が折れそうになる経験」と「それでも諦めずに続けた経験」です。 これはガクチカの深掘り質問として人気の「直面した困難と乗り越えた方法」とまったく同じです。 つまり、わざわざ別の経験を引っ張り出してくる必要はないというわけです。
エピソードの例
挫折経験には、次のような例が挙げられます。
- 人間関係の挫折経験
- アルバイトでのミスを発端としたクレームを受けた経験
- 部活のスランプ・怪我・大会で負けた経験・レギュラー落ちした経験
ただし、本当に諦めてしまっては「乗り越えた方法」に答えられませんので、次のように準備します。
人間関係 | 意見対立により諦めそうになったが、「価値創造への熱意(就職活動の軸)」により立ち直った。データを収集して論理的に説明すると同時に、反対意見にも共感を示すことで衝突を防止した。 |
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アルバイト | 自分のミスが発端になり、クレームに発展してしまい、アルバイトを辞めたいと思った。しかし、「快適な空間への熱意(就職活動の軸)」が再度私を奮い立たせ、取り組みを継続することができた。 |
部活1 | スランプに陥り、部活を辞めたいと思った。しかし「困難への挑戦(就職活動の軸)」を決意した当時を思い出し、再度奮い立つことができた。 |
部活2 | レギュラー落ちし、大会に出ることができず部活を辞めたいと思った。しかし、「チームワークを活かす活動(就職活動の軸)」への熱意を思い出し、後輩育成や応援などでチームに貢献することを選択した。 |
このように、立ち直った方法は「就職活動の軸への熱意」と関連付けるのがおすすめです。
例文1.人間関係
就職活動の軸 | 価値創造による社会貢献がしたい |
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テーマ | サークルでの意見対立 |
例文
ゲーム制作サークルでの活動において、意見対立という困難に直面しました。 私はゲームのストーリー構成を担当していましたが、メンバーの間でシナリオの方向性について意見が分かれ、議論が平行線をたどりました。 一時はこの対立により、制作の継続を諦めようと考えました。
しかし、「価値創造への熱意」を持ち続けることで、解決策を模索しようと決意しました。
まず、自分の意見を客観的に裏付けるために、過去の人気ゲームのストーリー分析やプレイヤーの評価データを収集しました。 そのデータをもとに、自分の主張を論理的に説明することで、感情的な衝突を避けました。
同時に、反対意見にも耳を傾け、その意図や価値を理解しようと努めました。 その結果、互いの意見を融合させた新たなシナリオを生み出し、チーム全体の納得感を得ることができました。
この経験を通じて、対立を乗り越えるにはデータを用いた説得力のある説明と、相手の意見に共感を示す姿勢が重要であることを学びました。 このスキルを活かし、今後も多様な価値観を尊重しながら、より良い成果を生み出していきたいと考えています。
解説
この例文では、「意見対立という困難」に対して「取り組みを諦めようとした」という挫折経験を述べています。 それに対し、就職活動の軸である「価値創造」に対する熱意を思い出し、取り組みの継続を決意しています。
具体的な解決策として「データを集めて論理的に説明する」「反対意見にも共感を示す」などし、最終的には円満解決を迎えています。
ちなみに、ガクチカの深掘り質問では「意見対立はありましたか?」「それをどう乗り越えましたか?」のセットも人気です。 ゆえに、挫折経験が思いつかない場合は、「意見対立」をテーマにしましょう。
例文2.アルバイトのクレーム
就職活動の軸 | 快適な空間の創造で人を喜ばせる |
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テーマ | 自分のミスを発端としたクレーム |
例文
アルバイト先での接客業務中、私のミスが原因でお客様からクレームを受ける困難が発生しました。 誠意を持って対応しましたが、厳しい言葉をかけられ、大きな落胆を感じました。 その出来事がきっかけで、「自分はこの仕事に向いていないのではないか」と考え、アルバイトを辞めたいと思うようになりました。
しかし、「快適な空間への熱意」を思い返し、もう一度挑戦することを決意しました。
私は、クレームの原因を分析し、改善策を考えることにしました。具体的には、業務マニュアルを見直し、同じミスを防ぐためのチェックリストを作成しました。 また、先輩社員にアドバイスを求め、適切なクレーム対応の方法を学びました。 これらの取り組みを続けるうちに、お客様から「丁寧な対応をありがとう」と感謝の言葉をいただく機会が増え、自信を取り戻すことができました。
この経験を通じて、失敗を成長の機会と捉え、より良い空間を提供するために努力し続けることの重要性を学びました。 今後もこの姿勢を大切にし、快適な環境づくりに貢献していきたいと考えています。
解説
この例文では「クレームという困難」に対して「アルバイトを辞めたいと思った」という挫折経験を述べています。 同様に「就職活動の軸」への熱意を思い出し、再挑戦を決意しています。
「原因分析」「改善策」を施し、最終的には自信を取り戻すことができています。
例文3.部活のスランプ
就職活動の軸 | 困難なことへの挑戦 |
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テーマ | 結果が出ずスランプに陥った経験 |
例文
部活動において、思うような成果が出せずスランプに陥った時期がありました。 練習を重ねても結果につながらず、自信を失い、次第に「このまま続けても意味がないのではないか」と考え、部活を辞めることを真剣に考えるようになりました。
しかし、その時私は、入部当初の「困難への挑戦」を決意した気持ちを思い出しました。 もともと私は、自分の限界を突破し成長するためにこの部活を選んだのです。その初心を取り戻し、まずは自分の課題を客観的に分析することから始めました。
先輩や顧問の先生にアドバイスを求め、改善点を明確にしました。また、成功している仲間の練習方法を参考にし、自分なりに工夫を加えながら試行錯誤を続けました。 その結果、少しずつ手応えを感じるようになり、最終的には大会で自己ベストを更新することができました。
この経験を通じて、困難に直面した際に大切なのは、初心を思い出し、粘り強く努力を続けることだと学びました。今後もこの姿勢を大切にし、新たな挑戦を続けていきたいと考えています。
解説
この例文では「スランプという困難」に対して「部活を辞めたいと思った」という挫折経験を述べています。 同様に「就職活動の軸」への熱意を思い出し、再挑戦を決意しています。
「改善点の把握」「仲間の練習方法を参考にする」などの対策をし、最終的には自己ベストの更新を遂げています。
例文4.部活のレギュラー落ち
就職活動の軸 | チームワーク |
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テーマ | レギュラー落ちした経験 |
例文
部活動において、私はレギュラー争いに敗れ、大会に出場することができませんでした。 努力を重ねても結果が出ず、「このまま続けても意味がないのではないか」と考え、部活を辞めることを真剣に考えました。
しかし、その時私は、「チームワークを活かす活動」への熱意を思い出しました。 これまで部活動を通じて、仲間と協力しながら目標に向かうことにやりがいを感じていたことに気づき、別の形でチームに貢献しようと決意しました。
具体的には、後輩の技術向上をサポートするために自主練習に付き合い、自分の経験をもとにアドバイスを行いました。 また、大会では積極的に応援や分析を行い、試合中の流れをチームメイトに伝える役割を担いました。そうした活動を続けるうちに、チーム全体の成長に貢献できている実感を持つことができ、部活動への新たなやりがいを見出しました。
この経験を通じて、結果が出ないときでも周囲を支えることでチームに貢献できることを学びました。 今後も、個人の成果だけでなく、組織全体の成長を意識しながら行動していきたいと考えています。
解説
この例文では「レギュラー落ちという困難」に対し、「部活を辞めることを考えた」という挫折経験を述べています。 同様に「チームワークを活かす活動」という就職活動の軸を思い出し、チームへの貢献を決意しています。
後輩育成・応援・分析などの取り組みを通じてチームに貢献できている実感を持ち、部活への熱意を取り戻しています。
ES全体とのつながりを意識しよう
ポイント | 軸の実現で統一する |
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挫折経験を書く際は、ES全体とのつながりを意識しましょう。
例えば「交通事故ゼロを目指す会社」には「交通事故ゼロを目指す学生」が内定をもらいます。 そのため、「交通事故ゼロ」を就職活動の軸に設定し、軸に対する本気度をES全体で表現するのです。 そして、志望動機で「社風との一致」を述べれば、「軸への本気度」が「会社への本気度」に直結します。
このように、ガクチカや挫折経験でも軸への本気度を示す必要があります。 これが、立ち直った理由を「就職活動の軸」にするべき理由です。
ESを以上のような構成にしなければならない理由については、165社の面接での深掘り質問を分析し、次の関連記事で解説しています。 企業が具体的にどんな質問をし、何を求められているのか、ぜひ確認してください。
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著者:村田 泰基(むらた やすき)
合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。
その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。
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