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【ガクチカ】深掘り質問の実例一覧と回答例|165社の面接を分析!

ガクチカ|リーダーシップ経験の例文

 ガクチカの深掘り質問を一覧にして紹介し、その回答の例文を「サークル」「ボランティア」「ゼミ」「アルバイト」の4つをテーマにそれぞれ紹介します。 165社の面接を分析し、その深掘り対策を搭載した内容になっています。



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深掘り質問の一覧

 ガクチカについて、面接で実際にされた深掘り質問の一覧です。

 以上をまとめて、予めガクチカに次の要素を盛り込んでおくと対応が簡単になります。

チームで取り組んだ経験アルバイト・サークル・ゼミ活動など
取り組みの動機就職活動の軸の実現
【就職活動の軸とは?】例の一覧108選と決め方
チームの目標「売上10万円」「ゴミ回収10キロ」「表彰される」などの具体的な目標。できれば数値目標
困難と乗り越えた方法チームで意見対立が発生し、それを解消した方法。リーダーシップをアピールする。
【ガクチカ】リーダーシップ経験の例文7選|肩書は不要!
経験から得た学び・能力軸の実現に役立つもの。「入社後挑戦したいこと」につなげる。
【例文】会社に入って挑戦したいこと|「おっ」と思わせる!

 特に意見対立を問う企業には、川崎重工業・KDDI・三井物産・ウシオ電機の4社がありました。 そこで、困難は「意見対立」にしておくと幅広く使えます。

 この記事では例文にフォーカスしていますが、これらを踏まえた「ガクチカの書き方」は次の関連記事で解説しています。

【関連記事】 【例文】学生時代頑張ったことの書き方|面接の定番質問に対応!  

サークル活動での回答例

 ハンドメイドのサークル活動をテーマに回答の例文を紹介します。

 

取り組みの動機

例文

 取り組みの動機は、新たな価値創造を実現したかったためです。 「何かをつくって喜ばれる」ことが好きで、ハンドメイドを通じて価値をもたらそうと考えました。

解説

 「新たな価値創造」は多くの企業の中期経営計画に記載のあるキーワードで、 「新たな価値創造を目指す社風に共感しました」という志望動機が使いやすいため、おすすめです。 何かをつくった経験、例えば「ゲーム」「プラモデル」「料理」「イラスト」などの経験と併せてアピールしましょう。

 

チームで設定した目標

例文

 大学祭での売上10万円を目標に設定し、取り組みました。

 素材の選定やデザインの工夫に加え、SNSを活用した宣伝や販売戦略の最適化を行った結果、多くのお客様に商品を手に取っていただくことができました。 この経験を通じて、目標達成に向けた計画立案や実行力の重要性を学びました。

解説

 「売上10万円」という具体的な数値目標を設定し、それに対して「素材の選定」「デザイン」「SNSの活用」といった工夫を述べています。 また、ここから学んだこと・身についたこととして「目標達成に向けた計画立案の重要性」や「実行力」が自己PRに利用可能になります。

 

困難と乗り越えた方法

例文

 価格設定に関して意見対立がありました。

 メンバー間で価格帯の妥当性について意見が分かれたため、実際の市場調査を行い、他のサークルや企業の価格帯を参考にしました。 さらに、製作コストやターゲット層を考慮し、メンバー全員が納得できる価格帯を設定しました。 このプロセスを通じて、市場調査とコミュニケーションの重要性を学びました。

解説

 「困難」に関しては「意見対立」と指定して質問する企業が多いため、意見対立をテーマにすると便利です。

 ここではリーダーシップをアピールするため、メンバー全員が納得するという結果を書いています。 特に「反対意見にも共感を示した」などメンバーへの気づかいや全員を活躍させることが重要です。

 

経験から得た学び・能力

例文

 活動を通じて、目標設定の重要性と、計画立案・実行力を学びました。 また、デザインの工夫や素材選定を通じて、創造力や顧客ニーズの分析力も養いました。 さらに、SNSを活用した宣伝活動を行うことで、マーケティング戦略の理解と、ターゲット層にアプローチする能力を身につけました。

 

それを活かしていること

例文

 活動で得た経験を通じて、活動の取り組み方に変化をもたらしました。 最初は自分の制作に集中していたものの、徐々に目標達成に向けた計画立案やチームワークの重要性を認識し、サークル全体の活動に対するアプローチを変えました。 具体的には、デザインや素材選定の段階から全員で意見を出し合い、役割分担の最適化を意識して活動するようになりました。

 

ボランティア活動での回答例

 地域清掃のボランティア活動をテーマに回答の例文を紹介します。

 

取り組みの動機

例文

 取り組みの動機は、持続可能社会を実現したかったためです。 まずは身近なところから着手しようと、地域の清掃ボランティア活動に参加を決めました。

解説

 「持続可能社会」も多くの企業の中期経営計画に記載のあるキーワードで、 「持続可能社会を目指す社風に共感しました」という志望動機が使いやすいため、おすすめです。 この他にも「機械を長持ちさせるため掃除を頑張った」「学童保育で子どもにゴミの分別を教えた」などの経験が使えます。

 

チームで設定した目標

例文

 「1回の活動で10kgのゴミを回収する」という目標を設定し、効率的な清掃方法を考えながら取り組みました。

 具体的には、効率的な清掃ルートの設定・役割分担の最適化・台車や火ばさみなどの道具の活用といった工夫をしました。 活動を通じて、環境問題への意識が高まり、継続的な取り組みの重要性を実感しました。

解説

 「1回10kg」という具体的な数値目標を設定し、それに対して「効率的な清掃ルートの設定」「役割分担の最適化」「道具の活用」といった工夫を述べています。 また、ここから学んだこと・身についたこととして「継続的な取り組み」が自己PRに利用可能になります。

 

困難と乗り越えた方法

例文

 清掃ルートの設定や役割分担に関して意見対立が発生しました。 特に、どのエリアを優先的に清掃するかや、誰がどの作業を担当するかでメンバー間で意見が分かれました。

 この対立を解消するために、まず全員で話し合い、各メンバーの意見を平等に聞きました。 その後、実際のゴミの分布を確認し、優先すべきエリアを決めました。 また、役割分担については、各自の得意分野や体力に合わせて最適な担当を決め、効率的に作業を進められるよう調整しました。

 これにより、全員が納得した形で活動を進めることができ、目標達成に繋がりました。

解説

 リーダーシップのアピールでは、「意見を平等に聞く」「適材適所を実現する」といった管理職の仕事を書いています。 「指示命令した」「自分の意見に従わせた」ではなく「全員を活躍させる・納得させる」ことが重要です。

 

経験から得た学び・能力

例文

 活動を通じて、効率的な作業計画やチームワークの重要性を学びました。

 特に、目標設定の大切さを実感し、活動ごとに明確な目標を立てることで、効率的に成果を上げることができました。 また、道具の使い方や役割分担の最適化を工夫し、限られた時間で最大の効果を出す方法を考える力も養いました。 環境問題に対する意識も高まり、地域社会への貢献を通じて、社会的責任を果たすことの重要性を感じました。

 

それを活かしていること

例文

 現在、活動で得た学びや能力を活かして、地域活性化活動やゼミでのプロジェクトに取り組んでいます。

 特に効率的な計画立案とチームでの役割分担を意識して進めています。 例えば、地域活性化のためのイベントや活動を企画する際には、目標を設定し、リソースを最適に活用する方法を考えています。 また、持続可能な社会づくりに対する意識を活かし、地域の環境改善活動に積極的に参加しています。

 

ゼミ活動での回答例

 都市計画ゼミでの活動をテーマに回答の例文を紹介します。

 また、学業をテーマにしたガクチカの例文は、次の関連記事でも解説しています。

【関連記事】 【ガクチカ】学業での書き方と例文7選|深掘り質問に対応!  

取り組みの動機

例文

 取り組みの動機は、地域活性化を実現したかったためです。 地元の人口流出に問題意識を持ち、都市計画ゼミに参加を決めました。

解説

 「地域活性化」は建設・不動産・鉄道・高速道路・地方銀行などが中期経営計画に掲げており、使いやすい軸です。 この他にも「国内旅行でインフラが整っていない地域に問題意識を持った」「愛知にも渋谷のような街をつくりたいと思った」などが動機として使えます。

 これに関連して、次の記事では「まちづくり」をテーマにした軸の例文と、おすすめの「ガクチカ」「志望動機」「挑戦したいこと」の3点セットを紹介しています。

【関連記事】 【就活の軸】まちづくりの例文12選|地域密着をアピールする  

チームで設定した目標

例文

 「ゼミの研究成果をもとに、地域活性化の提案を3件作成する」という目標を設定しました。

 現地調査や住民へのヒアリングを重ね、地域の課題を深く理解し、具体的な施策を考案しました。 この経験を通じて、データ分析と実践的な提案の重要性を学び、地域の持続的な発展に向けたアプローチを考える力を養いました。

解説

 「提案3件」という具体的な数値目標を設定し、それに対して「住民へのヒアリング」といった工夫を述べています。 また、ここから学んだこと・身についたこととして「データ分析力」「提案力」などが自己PRに利用可能になります。

 

困難と乗り越えた方法

例文

 施策の優先順位やアプローチ方法について意見対立が生じました。

 対立を解消するため、まず各メンバーが持つアイデアの根拠を共有し、データや住民の意見を基に論理的に議論しました。 その後、課題の重要度や地域への影響を評価基準にして共通認識を持ち、施策を選定。 さらに、役割分担をしてそれぞれの強みを生かす形で進めました。

 これにより、全員が納得し、地域に貢献できる具体的な提案を作成することができました。

解説

 リーダーシップについて、「アイデアの根拠を共有する」という中立的な立場から両方の意見を聞く姿勢をアピールしています。 その後、「共同で評価基準をつくる」ことで全員が納得する形を実現しています。 これを主導したことを話せば、理想のリーダーとしての評価が得られるでしょう。

 

経験から得た学び・能力

例文

 経験を通じて、地域の課題を深く理解するための調査能力や、データ分析を重視するようになりました。

 現地調査や住民へのヒアリングを通じて、実際のニーズを把握することの重要性を学び、具体的な施策の提案力も向上しました。 また、ゼミでの共同研究を通じて、チームでの協力や、意見を調整しながら最適な解決策を見つける能力も身につけました。 地域の持続的な発展に向けたアプローチを考える力が養われました。

 

それを活かしていること

例文

 現在、ゼミで得た知識やスキルを活かし、地域活性化の活動に取り組んでいます。

 ゼミで培った調査方法やデータ分析を用いて、地域の課題を把握し、それに基づく具体的な施策を提案しています。 さらに、チームでの協力や、意見調整を重視する姿勢を活かし、ゼミメンバーや地域の人々との連携を大切にしています。 これにより、実践的な地域改善活動やプロジェクトの推進に貢献しています。

 

アルバイトでの回答例

 カフェでのアルバイトをテーマに回答の例文を紹介します。

 また、アルバイトをテーマにしたガクチカの例文は、次の関連記事でも解説しています。

【関連記事】 【ガクチカ】アルバイトで説得力を出す構成と例文7選!  

取り組みの動機

例文

 取り組みの動機は、快適な空間を実現したかったためです。 自分自身、快適なカフェをめぐるのが好きで、何がそうさせているのか理由を究明したく、アルバイトを始めました。

解説

 「快適な空間」は建設・不動産・建材メーカー・家電メーカーなどに使用可能です。 アルバイトに限らず「国内旅行」や「カフェ巡り」などをガクチカに使い、「快適な空間を研究するため」と関連付けてもよいでしょう。

 

チームで設定した目標

例文

 「リピーターの倍増」を目標に設定しました。

 まず、店内のレイアウトや照明を見直し、居心地の良い雰囲気を作ることに注力しました。 また、清潔感を保つことや、音楽や香りの選定にも気を配り、リラックスできる空間を提供しました。

 さらに、季節ごとの装飾や、店内のテーマに合わせたディスプレイを工夫することで、お客様に新鮮な印象を与えました。 その結果、リピーターの増加を実感し、快適な空間の提供が顧客満足度に直結することを学びました。この経験を通じて、空間が与える影響力の大きさを理解しました。

解説

 「リピーター倍増」という具体的な数値目標を設定し、それに対して「清潔感」「音楽や香りの選定」「季節ごとの装飾」といった工夫を述べています。 また、ここから学んだこと・身についたこととして「顧客満足度を高められるところ」などが自己PRに利用可能になります。

 

困難と乗り越えた方法

例文

 店内のレイアウトや装飾に関して意見対立が生じました。 特に、シンプルで落ち着いたデザインを重視する意見と、華やかで視覚的にインパクトのある装飾を好む意見が対立しました。

 対立を解消するために、お客様の反応を調査し、居心地の良さと視覚的な楽しさのバランスを取ることにしました。 具体的には、シンプルなレイアウトを保ちながら、季節ごとのアクセントを加えることで、全員が納得できるデザインに調整しました。

解説

 この例文では意見対立という困難に対して「お客様の反応調査」で説得力ある選択へと誘導した他に、 「反対意見も部分的に取り入れる」ことで理想のリーダーを振舞っています。

 

経験から得た学び・能力

例文

 経験を通じて、空間作りや顧客満足度の向上に関する多くの学びを得ました。

 特に、居心地の良い空間作りや、お客様のニーズを理解する力が養われました。 店内のレイアウトや照明、音楽、香りなどの細部に気を配り、リラックスできる環境を提供する重要性を学びました。 また、迅速かつ丁寧な対応が顧客満足に直結することを実感し、接客の質が業績に与える影響を理解しました。

 

それを活かしていること

例文

 現在、この経験を活かして、空間作りや接客のスキルをさらに磨いています。

 例えば、店内のレイアウトや装飾に気を配り、常に居心地の良い空間を提供することを意識しています。 また、リピーターを増やすために、顧客の好みやニーズに応じたサービスを提供し、より快適な体験を提供することを心掛けています。 お客様とのコミュニケーションを通じて、柔軟な対応力や細やかな気配りを強化しています。

 

取り組みの動機の詳しい解説

ポイント就職活動の軸の実現

 ガクチカでは取り組みの動機モチベーションの源泉を問われます。 結論からいうと、回答は「就職活動の軸の実現」です。 そしてこれは、志望先の「社風」に一致したものを選びましょう。

 例えば「交通事故ゼロを目指す会社」には「交通事故ゼロを目指す学生」が内定をもらいます。 ですが、いきなり「交通事故ゼロ」と言っても説得力がありません。 そこで面接官は「就職活動の軸に対する本気度(ここでは交通事故ゼロ)」を確認しようとするのです。

 このように「就職活動の軸」はESすべての項目に関連しますので、必ず作成してください。 次の関連記事ではおすすめの軸を一覧にして解説しています。

【関連記事】 【就職活動の軸とは?】例の一覧118選と決め方  

目標と工夫の詳しい解説

ポイントわかりやすい目標

 また、多くの企業で目標設定をしたかどうかが問われます。 こちらは「数値目標」や「表彰される」「資格試験に合格する」などわかりやすい目標を立てることが必要です。

 その目標に対し、「工夫したこと」として具体的な取り組みを書きましょう。 「工夫」から自己PRを導くことで、軸・ガクチカ・自己PRの一貫性を出すことができます。

【関連記事】 【新卒】自己PRは何を答えればいい?|1000文字分の例文で解説!  

直面した困難と乗り越えた方法の詳しい解説

ポイント全員を活躍させる

 直面した困難と乗り越えた方法非常に人気の質問です。

 「挫折経験」と呼ぶ会社もありますが、「困難」と同様にとらえてください。 そして「困難の中でも意見対立」を指定される場合が多いです。

 また「チームで困難に直面する」というのは、リーダーシップが表れやすい局面です。 「リーダーシップ経験はありますか?」という追加質問を防止する意味でも、ここでアピールしておきましょう。

 次のようなエピソードを取り入れておくと、理想のリーダーであることがアピールできます。

 一言でまとめると「全員を活躍させて達成感を共有する」ということです。 1人で解決してしまったら、また「他にもチームで取り組んだことはありますか?」と「全員を活躍させたエピソード」が出るまで無茶な質問が続いてしまいます。

 リーダーシップのアピール方法については、次の関連記事でも解説しています。 特に「リーダーじゃない」と肩書がないことに悩んでいる方におすすめです。

【関連記事】 【ガクチカ】リーダーシップ経験の例文7選|肩書は不要!  

経験から得た学びの詳しい解説

ポイント挑戦したいことに関連付ける

 経験から得た学びは、「入社後に挑戦したいこと」という、ES・面接の定番質問にも利用します。

 アルバイトの例では、「空間作りや顧客満足度の向上」をアピールしています。 そこで、次の例文のように「経験から得た学びを活かして」という風に話をつなげて回答します。

例文

 私は入社後、「出勤したくなるオフィスビル」の実現に挑戦したいと考えています。

 オフィスビルにおいては、働く人々が生産性を高め、リラックスできる環境が重要だと感じています。 またリモートワークからの復帰を嫌がる声もあがっており、これを「快適な空間」の観点から解決したいと思っています。

 学生時代の経験から得た「空間作り」の能力や「顧客満足度の向上」の学びを活かして、 「出勤が苦でない」「出勤することが楽しみになる」「誇りになる」ような社会を目指します。

 以上のように、学びについては「入社後に挑戦したいこと」を先に書いておくのもおすすめです。

【関連記事】 【例文】会社に入って挑戦したいこと|「おっ」と思わせる!

 また、次の関連記事ではエントリーシート全体で「社風への共感」に説得力を持たせる方法を解説しています。 165社の深掘り質問を分析し、その対策を盛り込んだ内容になっていますので、ぜひご覧ください。

【関連記事】 【完全版】エントリーシートの書き方|165社の深掘り対策搭載!  

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著者:村田 泰基(むらた やすき)
 合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。 その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。 →Xのアカウントページ




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