【新卒】書類選考に落ちるのはなぜ?|落ちる確率と対策

新卒採用の書類選考で落ちる確率と理由について解説します。実は学歴や経験など「実績面」は重視されず、 「何を目指しているのか」というビジョンのほうが重視されるのが新卒の特徴です。 あなたのエントリーシートは「今後の可能性」をアピールできる内容になっているでしょうか。
この記事の要点
- 書類選考では70%が落ちる!
- なぜ落ちるのかは、就活の軸がないから!
- 同じネタで受かるESを作れる!
目次
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書類選考ではどれくらい落ちる?
書類選考では、70%の学生が落ちる!
書類選考に受かる確率は30%、つまり70%が落ちるということになります。 確率通りでいけば、10社受ければ7社は書類選考で落ちるわけです。 もちろん通過率は会社によって異なりますが、みんなが受けるような人気企業は平均してこの確率です。
しかし、落ちるのは単純な確率論ではなく「原因」があります。何もしなければ「70%側」ですが、 「受かる30%側」になる方法がちゃんとあります。
落ちた会社が多いとだんだん「内定がもらえる気がしない」気分になってきますよね。 ですが、いったんそのような状況に陥っても復活することができます。 私や友人が実際にどうやって「あっさり内定」にこぎつけたのか、その具体的な方法を次の記事で解説しています。
書類選考で落ちる理由
書類選考で落ちる理由は、主に次の6つです。
- 自己分析をしていないから
- ES全体が「ビジョン実現ストーリー」になっていないから
- ガクチカが「やらされたこと」になっているから
- 短所に「どうでもいいもの」を書いているから
- 志望動機が会社を褒めているだけだから
- 志望先が有名企業ばかりだから
1.自己分析をしていないから
自己分析をして就活の軸を持つのが内定の前提条件!
書類選考で落ちる最大の原因が、自己分析をしていない(=就活の軸がない)ということです。
大卒総合職に求められる必須の条件は「会社とビジョンが一致していること」です。 例えば「交通事故をゼロにしたい」という会社ならば「交通事故をゼロにしたい」という学生が採用されます。 ビジョンのことを就活用語で「就活の軸」と言いますが、これがなければ内定は出ません。
しかし多くの学生が「自己分析」をよくわからないまま放置して、そのまま書類選考に応募してしまいます。 内定の前提条件を満たしていないため、落ちる70%側に振り分けられてしまうというわけです。
2.ES全体が「ビジョン実現ストーリー」になっていないから
ESは、ビジョン実現のために生きていることの証拠書類!
ESの設問「ガクチカ」「長所」「短所」「志望動機」をそれぞれ単品で考えていませんか? 実は、これらはすべてビジョン実現のために生きていることを証明する設問です。 ゆえに必ず以下の三部作構成のストーリーとして書かなくてはなりません。
- (過去編):学生時代頑張ったこと:将来の夢に向かって今まで何をしてきたか
- (現在編):長所・短所:将来の夢の実現にあたって現状の自分を把握できているか
- (未来編):なぜこの会社を選んだのか・この会社に入って挑戦したいこと:何をして将来の夢の実現するか
「就活の軸」は簡単な言葉に言い換えると「将来の夢」のことです。 ESの各設問は「夢の実現のための過去編・現在編・未来編」だと思ってください。 これを守れば、一貫性のあるESに仕上げることができます。
3.ガクチカが「やらされたこと」になっているから
いくら立派でも、肩書はやらされる人のもの!
社会では、どれだけ頑張って結果を出しても「誰かの命令」である限りは命令した人の成果です。 ですから、ガクチカには「自分の思いつきで勝手にやったこと」を書かなければ、頑張ったことにならないのです。 ガクチカが、次のような書き方になっていませんか?
「バイトリーダーに任命されたので、みんなをまとめる仕事を頑張った」
「部活の部長として、みんなを優勝に導いた」
これでは「任命されたから働いた」という書き方になってしまいます。 確かに立派な肩書は自慢したくなりますし、リーダーシップの証拠になる気がしますよね。 ですが肩書は「部下にやる気を出させる手段」であり、むしろ任命した人(バイト先の店長・前任の部長)の成果です。
そこで、肩書の話を消して、自分のやりたかったことに書き変えましょう。 以下のように、肩書を書かないだけで自分の思いつき感が出ます。
「売上を増やしたかったので、みんなをまとめることを頑張った」
「大人数で達成感を味わいたかったので、みんなを優勝に導いた」
また、「ガクチカに書くネタがない」とお悩みの方に向けて、裏技的な方法を紹介します。 「趣味」がある方は上の記事を参考にしたほうがいいくらいの「最終手段」ですから、利用にはお気を付けください。
4.短所に「どうでもいいもの」を書いているから
致命的な短所と克服する姿勢をセットにする!
ダメージを軽減するために「短所にどうでもいいものを選ぶ」のは落ちる原因です。 これは、会社と学生で「理想の新人」のイメージが異なるために起きることです。
実は、会社にとって「優秀な新人」とは「至らなさを素直に認めて克服しようとする新人」です。 逆に「ミスをごまかす」「不都合なことを隠す」のは「悪い新人」で、採用しても仕方がありません。 「短所のダメージ軽減を図る」のは悪い新人だとアピールしているようなものです。
短所は「致命的」とも思えるほど本当に困る短所を書いてください。 その後、面接に呼ばれたら「この短所、やばくない?」と質問されますから、 「克服するために〇〇している」と述べてください。このやり取りをするために短所を書かされると思ってください。
5.志望動機が会社を褒めているだけだから
ビジョン実現のために貴社に入社しなければなりません!
志望動機に「貴社のビジネスが好き」「将来性がある」「影響力ある素晴らしい会社」などと書いて終わっていませんか? 会社を褒めるだけではただのファンです。先ほども触れましたが、志望動機は「ビジョンを実現するため」でなければなりません。
<悪い例>
貴社について研究した結果「インターネットといえばブロードバンド」「スマホといえばiPhone」という空気を作り出し、 マーケティングに優れていることを知りました。 これは今後の日本社会に必須なスキルであり、貴社に高い将来性を感じたため志望するに至りました。
<良い例>
貴社について研究した結果「インターネットといえばブロードバンド」「スマホといえばiPhone」という空気を作り出し、 人の心理をつかむ会社だということを知りました。 私はモテたいという夢を果たすため、貴社で人の心理をつかむビジネスに携わらなければならないと思い、志望するに至りました。
「自分の欲望のために会社を利用するなんて」と思うかもしれません。 ですが、自分の欲望のために働く人が一番活躍することは、ビジネスの歴史が証明しているのでむしろこのほうが良いです。
特に文系でメーカー志望の場合、「ものづくり」や「製品が好き」を志望動機にすると失敗します。 よくあるミスなのですが、「事務系総合職」としてどんな役割を果たすのか知っておくと、 志望動機で自分をうまくアピールできます。これについては、次の関連記事で解説しています。
→【文系専用】メーカーの志望動機|必要な人材認定をもらうコツ
→【志望動機】「製品が好き」はやめとけ|良い言い換え方を解説!
6.志望先が有名企業ばかりだから
有名企業は内定確率0.3%!
有名企業の競争倍率は100倍以上に及び、特に業界最大手では倍率300倍、言い換えれば内定確率0.3%です。 これに受かるためには高い学歴とインターンでの活躍そして早期選考に招待されるしかないのですが、 それでも確実に受かるとは言えないくらい競争が激しいです。
心当たりがある場合、原因は間違いなくこれです。 就活前から知っていた会社は、全就活生が応募する会社だと思ってください。 逆に言えば、「業界研究をして初めて知った会社」はライバルの少ない穴場になっています。
特に法人向けのBtoBビジネスをする会社は、学生への知名度が皆無です。 しかし日本社会は「法人向け」が非常に得意で世界を独占するような会社がたくさんあります。 そんな会社が競争倍率10~80倍程度で放っておかれています。
ぜひBtoB企業を15社ほど、志望先に加えてください。
しかし名前も知らないゆえに、BtoB企業を探すのは大変です。
そこでぜひ利用したいのが
「OfferBox」
です。
OfferBoxは「待ち」型の就活サイトで、SNSの要領でプロフィールを充実させていくと、 あなたに興味を持った企業の人事から「スカウト」が送られてくる就活サイトです。 時には「一次面接免除」「いきなり最終面接」などの優遇選考に招待されることもあります。
他のスカウトサイトとの大きな違いは、「企業による一斉送信ができない仕組み」になっていて、冷やかしの宣伝メールが来ないことです。 企業は限られた数のスカウトしか出せないため、本気のスカウトだけが来るのが特徴です。 これが人気を博し、就活生24万人が利用(OfferBox 2024年卒利用実績データより)しています。
一流企業やベンチャー企業はもちろん、BtoBの隠れ優良企業など15,000社以上が利用しています。 すでに学部3年生(修士1年生)の受付も開始しており、早い段階なら採用枠がフルで空いています。
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受かるために大切なことは?
大卒総合職は、ビジョンを実現するために生きている!
選考に受かるために大切なことは、ビジョン実現のために生きているとアピールすることです。
大卒総合職は経営幹部候補であり、「実務能力」よりも「部下を導く」ことが求められます。 「会社のビジョンのために、みんなに『これをやろうぜ!』と言える人」が必要なのです。
ゆえに自己分析をして就活の軸を持つことが前提条件ですし、 ガクチカでは「肩書」ではなく「自分の思いつきで『これをやろうぜ!』と言った経験」がほしいのです。 もちろん、会社に入ったら「ビジョン実現のために」働いてほしいのです。
「ビジョン実現」に関係のないこと、 例えば「どこかで聞いたカッコいいセリフ」「専門用語で知性アピール」「肩書を盛って優秀な人間アピール」をするのは、 プラスの効果が一切ないどころか「悪い新人」を彷彿とさせるので、やめましょう。
以上のことに気を付けて、競争倍率の低いBtoB企業を志望先に加えていくと、書類選考はかなり受かるようになります。
今から最短で内定をもらうには?
大企業を狙うならスカウト型!
大企業の半分以上がスカウト型を利用!
実は、大企業への就職を狙うならスカウト型を使うべき時代が来ています。 意外かもしれませんが、大企業ほどスカウト型での採用が増えており、 特に従業員5,000人以上の規模では、51.2%がその採用方法をとると回答しています(※データは[PDF]就職白書2024|就職みらい研究所)。
MY就活ネットのおすすめは「OfferBox」です。
なぜなら、就活生24万人(OfferBox 2024年卒利用実績データ)、企業17,000社以上と盛り上がりを見せており、大手は実績あるスカウトサイトを選ぶからです。
実際に私も体験してみましたが、適性検査と入力するプロフィールが書類選考以上の内容になっており、 企業が採用で重視する「人柄」「熱意」「将来性」をアピールできる仕組みになっています。 さらに企業が冷やかしの宣伝メールを送れない仕様で、本気のスカウトしか来ません。
もちろん学生は完全無料ですべての機能を使えます。 今すぐプロフィールを設定して、人事に見つけてもらう準備を始めましょう。
→「OfferBox」の公式サイト
志望企業の内定者はどう書いた?内定エントリーシートを見よう!
模範解答があれば憂いなし!
あなたのエントリーシートは100点満点ですか? …と言われても、わかりませんよね。自己採点するにしても、その基準となる模範解答がなければどうしようもありません。
もしこのまま提出して、果たして大丈夫でしょうか。
そこで先輩が実際に内定をとったエントリーシートを使いましょう。 それと比較して何が足りないのか、どう書けばいいのかがわかれば、自ずと完成度が高まっていきます。
そこで、ワンキャリアの利用がおすすめです。
総合商社やインフラ企業、メーカー企業、外資系企業をはじめ、超一流企業からベンチャー企業まで年間3万件を超えるエントリーシートや面接体験談が収録されています。 あなたの志望企業の合格エントリーシートもほぼ見つかるサイトと言っていいでしょう。
また、合格ESだけでなく「締切間近のインターンシップ」「内定直結型のイベント」「一流企業の集まる合同説明会」など、 会員限定で参加できるイベントもすべて無料で利用できます。
ぜひ自分のエントリーシートの見直しのために、作成の参考のために手に入れておきたいですね。
内定の前提条件をまだ満たしていない!?就活泥沼化の原因
「自己分析」をよくわからないまま、放置していませんか?
自己分析とは「ビジョンを決めてその実現ストーリーをつくること」ですが、 大卒総合職としての就活では「私は貴社とビジョンが一致しています」という特有の志望動機を要求されます。 ゆえに内定を得るためには自己分析をすることが前提条件です。
ですが、多くの就活生がよくわからないまま放置して内定がもらえず、就活が長引いて泥沼化します。 「学歴」や「経験」がどれだけよくても、自己分析をしないだけで地獄を見るのです。
そこで【キャリアチケットスカウト】
という就活アプリを利用しましょう。
このアプリでは5つの質問に答えるだけで自己分析が完了し、それを元にエントリーシートを作成するサポートもしてくれます。 「最初に何を」「次に何を」すべきかを順番に示してくれるので、「前提条件を満たしていなかった」という事故が防げます。
また、このアプリで作成した「就活の軸」や「自己PR」などを元に企業から特別選考に招待される機能もあります。 もちろん辞退してもいいのですが、その会社は「あなたとビジョンの一致した会社」ですから、内定確度は高いです。 オファーをもらってから検索してみたら、実はそれがあなたの天職かもしれません。
まずはアプリをインストールして、自己分析から始めてみましょう。もちろん完全無料です。
著者:村田 泰基(むらた やすき)
合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。
その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。
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