【熊谷組の就職】難易度や面接に役立つ「強み」を解説!
会社名 | 就職難易度 |
---|---|
熊谷組 | 低い 0.7 / 5.0 |
売上高 | |
4431億円 | |
平均年収 | 年間休日 |
879万円 | 日数言及なし |
採用人数 | 初任給 |
事務系:18人程度 技術系:100人程度 | 学部卒:280,000円 院卒:300,000円 |
参照:熊谷組|募集要項(初任給・年間休日)
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選考フロー
熊谷組の選考フローは次の通りで、2月開始です。
- ES提出・WEBテスト
- オンライン面接1回
- リアル面接1回
- 内々定
ただし、開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →熊谷組の採用ページ
就職難易度
就職難易度 | 低い |
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熊谷組の就職難易度は、低いです。 採用倍率は文系で約9倍・理系で約3倍です。ES通過率は70~80%で、学歴フィルターはありません。
ちなみに建設業は、企業規模に関わらず高待遇な珍しい業界です。 なんとなく売上高で比較してしまいがちなため、準大手ゼネコンが穴場になっています。 ぜひ次の記事もチェックしてみてください。
採用大学は上位校からFラン大学まで幅広く、学歴フィルターはないと言って差支えないでしょう。 人物重視の選考が行われると言え、インターンシップなどを通じて十分に企業研究をする時間を取れれば、 エントリーシートや志望動機で有利に立てます。
また、必ずしも体育会系でないと受からないということはありませんし、留学経験や起業経験が必要ということもありません。 「就職活動の軸」と「経営理念」の一致をアピールしていけば、合格の目はあります。
同社の採用区分には「総合職」「地域総合職」「エリア職」の3つがあり、「エリア職」はいわゆる「一般職」のことですので、応募の際には注意しましょう。
熊谷組に必要なTOEICスコアは明示されていません。 ただし、同社は現状打開のため海外事業にも着手しており、英語への意欲は示さなければなりません。 そこでスコアが低くともTOEICを受験し、面接では「英語力の低さを痛感したので現在勉強中です」と言えるようにしておきましょう。
面接
面接回数 | 2回 |
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熊谷組の面接は、回数は2回でいずれも個人面接ですが、一次面接はオンライン、最終面接は東京本社で実施されます。 面接内容はいずれも次のような質問がされます。
- 自己紹介
- 自己PR
- 志望動機
- 学生時代に力を入れたこと
- 自分の性格・周囲からの評価
- 好きな施工物件
- 他社の選考状況
ESに沿った内容で進められますが、すべての質問に対して就活の軸をベースにした「『将来の夢』実現ストーリー」を意識して答えましょう。 そのためにESを、提出済みであってもブラッシュアップし直すことが合格のコツです。
また面接中は「明るく大きな声で話すこと」を意識しましょう。会社は「元気のある新卒」を求めています。 「緊張して話せない」場合も、最初に「第一志望なので緊張しています」と告白しておけば好感度も上がります。 加えて「自分を良く見せようとしない」ことにも注意を払い、「理想の後輩」を演じ切りましょう。
スーパーゼネコンに対して見劣りしたり、「滑り止め」程度の認識で選考を受ける学生が多いようです。 他社の選考状況や複数内定をもらった場合の対応など、志望度を確認する質問が必ずされます。
ただ「第一志望です」というだけでは説得力がありませんので、同業他社との比較が必須です。 特に「経営理念・ビジョン・社風」と「就活の軸」の一致をアピールするのが最適でしょう。
エントリーシート
ES設問 | 5本 |
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熊谷組のエントリーシートのは、次の5本の質問と多めで、2月末必着での郵送です。
- ゼミの内容
- 志望動機
- 熊谷組で実現していきたいこと
- 学生時代に力を注いだこと
- 自身を単語4つで表して自己PR
「熊谷組で実現したいこと」は「この会社に入って挑戦したいこと」を書くものです。 詳しくはリンク先の記事で解説していますが、前提として「就職活動の軸」が必要です。 これは志望動機にも関係する項目ですので、セットで書いてください。
「自身を単語4つで表して自己PR」とは長所を4つ選んで、それぞれをガクチカのエピソードをもとに裏付けます。 こちらも同様に志望動機でアピールしたい「環境」や「インフラ整備」に役立つ長所を選べると、説得力が高まります。 長所の選び方については、「【例文】長所と短所の一覧|「おっ!」と思わせる回答例」の記事で解説しています。
志望動機では「なぜ建設業界なのか」「なぜ熊谷組なのか」が面接で突っ込んで質問されます。 これに対応するためには「就職活動の軸と社風の一致」または「経営理念・社風への共感」を結論とすることで、熊谷組専用の志望動機になります。 ゆえに、インターンシップ・採用サイト・社員インタビューなどで会社の性格を見極めておきましょう。
志望動機の書き方ついては、次の項目で例文付きで解説します。
志望動機
ビジョンの一致をアピールしよう!
熊谷組の志望動機の例文と書き方を解説します。ここまでを踏まえた例文は次の通りです。
例文
私が熊谷組を志望する理由は、貴社の経営理念「高める、つくる、そして、支える」およびビジョン「単なる建物や構造物ではなく、コミュニティーをつくりあげる」という考えに深く共感したからです。
学生時代、私は災害復興ボランティアに参加し、被災地の復旧作業に携わりました。 現場では、単なる物理的な復興だけでなく、人々が安心して再び生活を営むための環境やコミュニティーの重要性を強く実感しました。 この経験から、「人々の暮らしを支える基盤をつくる」ことに使命感を抱くようになりました。
貴社は、単に建設物を提供するだけでなく、その先にある人々の生活や地域社会の在り方を見据えたプロジェクトに取り組んでおり、私が目指す価値観と完全に一致しています。 また、災害復興やインフラ整備といった社会的課題への積極的な取り組み姿勢にも感銘を受けました。
私は、災害復興ボランティアで培った現場対応力やチームワークを活かし、貴社の一員として、人々が安心して暮らせる環境やコミュニティーを創造し続けたいと考えています。 そして、「高める、つくる、そして、支える」という理念のもと、社会に貢献する建設を実現したいです。
解説
この例文では「経営理念・ビジョンへの共感」という結論に対し、自身の「災害復興ボランティア」の経験を根拠として説得力を高めています。 同社は土木の名門企業であり、災害防止と密接にかかわる企業です。 ゆえに、災害・減災などに関係するガクチカがあると、志望動機の説得力を高めることができます。
ただしゼネコンはおよそどの企業も同じ事業を行っており、事業内容だけでの比較はできません。 そこでインターンシップなど同社の開催するイベントに積極的に参加し、 「実際に肌で感じた社風」を盛り込むことで説得力を持たせることができます。
このように、志望動機は「ガクチカ」と不可分一体です。 これらエピソードの準備が済んでいない場合、まずは自己分析から始めましょう。
「ワンキャリア」という就活サイトでは、熊谷組に実際に内定したエントリーシートを見ることができます。 本来こういった資料は、その企業に内定した先輩が身近にいないと見れなかったものです。 これが1社あたり何通・何十通も収録されていて、会員登録するだけで完全無料です。
熊谷組の強み・特徴
強み | 難工事こそ得意 |
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熊谷組の強み・特徴は、創業者の「難所難物(困難な工事)があれば、私にやらせてください」という言葉に表されています。
同社は土木の名門企業であり、トンネル・ダム・橋梁など難工事を成功させてきた実績があります。 これらで培った技術力をもとに街づくりの面でも、「強い建物」をテーマに高い耐震性を備えた建設を行っています。
例えば地上50階建ての「新宿野村ビル」を日本で初めて単独施工したり、台湾の超高層ビル「TAIPEI101」もJV(共同企業体)を結成して施工するなど、 「難工事こそ引き受ける」という社風があります。
加えて熊谷組をはじめとしたゼネコンでは建設業だけでなく「不動産業」としての側面もあり、 国内外で数千億円規模の不動産を所有しています。
「駅前再開発」のように街をまるごと開発しなおし、 商業ビルやマンションなどの住宅を建設し、販売したり家賃収入を得たりするのです。
将来性
社風 | 難工事に挑戦的 |
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熊谷組の将来性は高いです。その理由は次の3つです。
- 難工事について挑戦的な社風
- 海外展開に積極的
- 高い耐震技術
採用ページの「熊谷組ヒストリー」をみるとわかりますが、難工事の歴史ばかりが載っています。 歴史的に「他社のやりたがらない難工事」を次々に引き受けて成功させてきており、 その信頼性はスーパーゼネコンにも劣りません。
また、海外工事は通常、ODAを通じた「土木工事」で行くものですが、同社は商業ビル・ホテル・マンションなど「民間工事」で海外進出している特徴があります。 これは高いポテンシャルを秘めています。なぜなら日本の耐震技術という優れた武器を持っているからです。
日本ほどの災害大国ですから、現在の耐震技術をもってすれば地震で倒壊するということは、まずありません。 この技術力を武器に海外展開し、地震で倒れない建物を建設すればかなりの付加価値になるはずです。
競合他社
熊谷組の競合他社は、 同じ準大手ゼネコンの長谷工コーポレーション・戸田建設・五洋建設・フジタ・前田建設工業・三井住友建設・西松建設・NIPPOです。
ただし、長谷工コーポレーションはマンション専業のため、マンション以外では特に競合しません。 また工事規模の大きい案件を取りに行くと、スーパーゼネコンとも競合する場合があります。 しかし、価格競争では「企業規模の小さいほう」が有利になりますので、必ずしも他社に対して不利というわけではありません。
弱み
弱み | 利益率が低い |
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熊谷組の弱みは、利益率の低さです。
土木事業で4.4%、建築事業で0.9%とかなり低水準です。 建築事業は特に儲かっていないと言えます。激しい価格競争にさらされていると見え、高付加価値化の取り組みが急務です。 また、土木事業は多くの同業他社が10%近い利益率を出している分野のため、同社は社内の業務フローに問題がありそうです。
同社は現在、中期経営計画にて「DX推進(デジタル化)」でのコスト削減、新規事業(不動産開発・技術商品販売・再生可能エネルギー)の立ち上げ完了・ 新たな事業領域の開拓などで対応しようとしています。しかし新規事業への取り組みが他社に比べて遅く、 効果を発揮するにはまだ時間がかかると思われます。
同業他社の企業研究を見る
- 日揮の企業研究(売上高:8325億円、平均年収:1162万円、年間休日:120日以上)
- 前田建設工業の企業研究(売上高:7932億円、平均年収:1002万円、年間休日:日数言及なし)
- 五洋建設の企業研究(売上高:6177億円、平均年収:932万円、年間休日:128日)
- フジタの企業研究(売上高:5289億円、平均年収:915万円、年間休日:日数言及なし)
- 戸田建設の企業研究(売上高:5224億円、平均年収:902万円、年間休日:日数言及なし)
- 千代田化工建設の企業研究(売上高:5059億円、平均年収:1025万円、年間休日:120日以上)
- 三井住友建設の企業研究(売上高:4794億円、平均年収:930万円、年間休日:日数言及なし)
- 熊谷組の企業研究(売上高:4431億円、平均年収:879万円、年間休日:日数言及なし)
- 日鉄エンジニアリングの企業研究(売上高:4092億円、平均年収:1167万円、年間休日:124日)
- 西松建設の企業研究(売上高:4016億円、平均年収:914万円、年間休日:日数言及なし)
- 安藤ハザマの企業研究(売上高:3941億円、平均年収:1048万円、年間休日:日数言及なし)
- JFEエンジニアリングの企業研究(売上高:3374億円、平均年収:1040万円、年間休日:126日)
- 東急建設の企業研究(売上高:2856億円、平均年収:852万円、年間休日:日数言及なし)
- 東洋エンジニアリングの企業研究(売上高:2608億円、平均年収:1032万円、年間休日:122日)
- NIPPOの企業研究(売上高:2135億円、平均年収:1015万円、年間休日:日数言及なし)
- 鹿島建設の企業研究(売上高:2兆6651億円、平均年収:1256万円、年間休日:120日以上)
- 大林組の企業研究(売上高:2兆3251億円、平均年収:1066万円、年間休日:120日以上)
- 清水建設の企業研究(売上高:2兆55億円、平均年収:1064万円、年間休日:120日以上)
- 長谷工コーポレーションの企業研究(売上高:1兆944億円、平均年収:998万円、年間休日:日数言及なし)
- 大成建設の企業研究(売上高:1兆7650億円、平均年収:1117万円、年間休日:120日以上)
- 竹中工務店の企業研究(売上高:1兆6124億円、平均年収:1077万円、年間休日:日数言及なし)
熊谷組のような優良企業に内定をもらうには?
大企業を狙うならスカウト型!
大企業の半分以上がスカウト型を利用!
実は、大企業への就職を狙うならスカウト型を使うべき時代が来ています。 意外かもしれませんが、大企業ほどスカウト型での採用が増えており、 特に従業員5,000人以上の規模では、51.2%がその採用方法をとると回答しています(※データは[PDF]就職白書2024|就職みらい研究所)。
MY就活ネットのおすすめは「OfferBox」です。
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→「OfferBox」の公式サイト
志望企業の内定者はどう書いた?内定エントリーシートを見よう!
模範解答があれば憂いなし!
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もしこのまま提出して、果たして大丈夫でしょうか。
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ぜひ自分のエントリーシートの見直しのために、作成の参考のために手に入れておきたいですね。
内定の前提条件をまだ満たしていない!?就活泥沼化の原因
「自己分析」をよくわからないまま、放置していませんか?
自己分析とは「ビジョンを決めてその実現ストーリーをつくること」ですが、 大卒総合職としての就活では「私は貴社とビジョンが一致しています」という特有の志望動機を要求されます。 ゆえに内定を得るためには自己分析をすることが前提条件です。
ですが、多くの就活生がよくわからないまま放置して内定がもらえず、就活が長引いて泥沼化します。 「学歴」や「経験」がどれだけよくても、自己分析をしないだけで地獄を見るのです。
そこで【キャリアチケットスカウト】
という就活アプリを利用しましょう。
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まずはアプリをインストールして、自己分析から始めてみましょう。もちろん完全無料です。
著者:村田 泰基(むらた やすき)
合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。
その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。
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