【就活】日本特殊陶業の就職難易度|強みや志望動機・選考情報!
日本特殊陶業の就職難易度やエントリーシート・志望動機の書き方・面接などの選考情報に加え、同社の強みや特徴など企業研究に役立つ情報を解説しています。新卒採用に応募する際、ぜひ参考にしてください。まず、基本情報は以下の通りです。
会社名 | 日本特殊陶業 |
---|---|
就職難易度 | 穴場 |
売上高 | 6144億円 |
採用人数 | 事務系:20名程度 技術系:60名程度 |
初任給 | 学部卒:225,000円 院卒:247,300円 |
平均年収 | 894万円 |
年間休日 | 120日 |
経営理念 | 私たちは、相互信頼を深め、未来を見つめた新たな価値を提案し、世界の人々に貢献します。 |
参照:日本特殊陶業|有価証券報告書(売上高・平均年収)
参照:日本特殊陶業|募集要項(初任給・年間休日)
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就活情報・選考の流れ
日本特殊陶業の選考は、ES提出の後に面接が3回行われます。 インターン参加者向けの優遇選考があり、活躍すると1月に始まる早期選考に呼ばれ、かつ一次面接が免除という特典つきです。 同社は新卒に求める人物像として、次の3点を掲げていますので、ESの内容にしっかり反映させて臨みましょう。
目標達成に向けて”DASH”でやりきることができる人財
- 四海兄弟:他者の価値観を尊重し、お互いを活かし合うことができる人財。
- 素志貫徹:絶対に譲れない志や使命感を持ち、常に目標を意識して最後までやりきることができる人財。
- 独立自営:自律的に行動することができる人財。
- 至誠信実:常に誠意と正直さをもって最善を尽くす人財。
一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
就職難易度
日本特殊陶業の就職難易度は穴場です。 BtoBメーカーのため知名度が低く、ライバルが少ないためです。一方で採用人数は文系20名、理系60名程度とメーカーでは普通の水準です。 内定者の学歴も旧帝・早慶に偏っているということもありません。
自動車の耐久性に深く関わる企業であり、自動車整備士でこの会社を知らない人はいないほどの超優良企業ですから、 見逃してしまうのは非常にもったいないことです。
インターン参加者向けの優遇選考の制度があり、内定が取りやすくなる上に会社理解の上でも非常に有効です。 志望度が高ければ必ずインターンに参加して、会社の性格を知っておくと志望動機を書く際に有利になるでしょう。
日本特殊陶業に必要なTOEICスコアは明示されていませんが、730点ほしいところです。 かなりグローバルな企業であり、仕事上で英語は必須になってくるためです。
ただし、スコアが絶対かというと、そうではありません。 というのも英語はいずれ身につくものであり、現時点でペラペラに話せる必要はなく、入社後でも鍛えられるためです。 一方で英語への意欲は示さなければなりませんので、少なくとも受験してESにスコアを書くくらいはしましょう。
面接
日本特殊陶業の面接は、回数は3回で、一次面接のみ集団面接で二次面接以降は個人面接です。 面接内容は、いずれも次のような質問がされ、雰囲気は雑談に近く和やかです。
- 自己紹介
- 学生時代頑張ったこと
- 志望動機・入社して挑戦したいこと
- 趣味・特技
- 逆質問
ESに沿った内容で進められますが、すべての質問に対して就活の軸をベースにした「『将来の夢』実現ストーリー」を意識して答えましょう。 そのためにESを、提出済みであってもブラッシュアップし直すことが合格のコツです。
また面接中は「明るく大きな声で話すこと」を意識しましょう。会社は「元気のある新卒」を求めています。 「緊張して話せない」場合も、最初に「第一志望なので緊張しています」と告白しておけば好感度も上がります。 加えて「自分を良く見せようとしない」ことにも注意を払い、「理想の後輩」を演じ切りましょう。
面接はいずれも「志望動機」が問われます。 「なぜ日本特殊陶業なのか」は必ず問われますので、 「『将来の夢』実現ストーリー」を前提に「就職活動の軸」と「社風」の一致を説明しなければなりません。
面接の内容はエントリーシートに沿ったものですので、提出したエントリーシートは必ずコピーをとっておき、 面接前に復習できるようにしておきましょう。
エントリーシート
日本特殊陶業へのエントリーシートの書き方は、就職活動の軸を前提に「『将来の夢』実現ストーリー」をつくり、 同社の「経営理念・ビジョン・社風」と一致した志をアピールすることです。 最終的には「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」と結論付けます。
ESの内容は「就職先を選択するにあたり重視する項目3つ」「学生時代に力を入れたこと」「長期経営計画を読んで感じたこと」「日特WAYのうち、最も大切にしているもの」の4本です。
実はESは、「『将来の夢』実現ストーリー」を書くものなのをご存知でしょうか。 ESはどの会社も以下の三部作構成になっています。
- (過去編):学生時代頑張ったこと:将来の夢に向かって今まで何をしてきたか
- (現在編):長所・短所:将来の夢の実現にあたって現状の自分を把握できているか
- (未来編):なぜこの会社を選んだのか・この会社に入って挑戦したいこと:何をして将来の夢の実現するか
ストーリーの作り方は【例文】エントリーシートの書き方|「おっ」と思わせる!で解説していますが、 ES本番を待つのではなく、インターンの段階でこれができていれば、かなり有利です。
同社の選考においても「就職活動の軸」を前提として、「過去編」「現在編」「未来編」の三部作構成でESを書き、 最終的には実現するには貴社のビジネスに携わるしかないという結論に持っていくのです。
ですから、採用ページのプロジェクトや社員紹介などを熟読し、 会社には何を目指す社風があるのかをじっくり研究し、志望動機に絡めていきましょう。
同社ESの場合、1つ目は就職活動の軸、2つ目は学生時代頑張ったことを書くものです。 「日本特殊陶業の長期経営計画」と「日特ウェイ」は、 「経営理念」を詳しくしたものです。同様に「就職活動の軸」に沿って「自分の人生観との一致」をアピールしていきましょう。
志望動機
日本特殊陶業の志望動機の書き方は、会社の「経営理念・ビジョン・社風」と自分の「就職活動の軸」の一致をアピールし、 「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」と結論付けることです。
同社の経営理念は次の通りです。
私たちは、相互信頼を深め、未来を見つめた新たな価値を提案し、世界の人々に貢献します。
ここから導き出せる志望動機は以下の通りです。
- 若いうちから活躍できる環境があること
- 世界で広く展開していること
- 業界では高いシェアを持ち、多く業績を上げていること
- 高付加価値のビジネスであること
- 幅広い製品や技術によって社会の基盤作りに最も貢献できる会社
- 非常に幅広く事業を展開しており、技術の応用に積極的であること
- 社員の上昇志向が強く、その輪にあこがれたため
- 合理性を重視している点が自分の性格と合っているため
- 1人の裁量権が大きく活躍のチャンスがあること
- 頑張りが評価される仕組みがあるところ
志望動機では同業他社との比較検討が欠かせません。一般的には会社の強みで比較したくなるものです。 ですが、「事業ごとの売上高」や「事業内容」「海外売上比率」などで比較するのは得策ではありません。 というのも、同業他社はどこも同じ事業をやっていて、就活生の視点で比較するのは至難を極めるためです。
最適なのは「経営理念・ビジョン・社風」と「就職活動の軸」の一致具合をアピールする方法です。 経営理念や社風といったものはその会社に唯一無二のものであり、 会社の持つ「夢」とあなたの持つ「夢」が一致しているほど、志望動機として説得力のあるものは他にありません。
先にも少し触れましたが、エントリーシートは「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」 と述べる「『将来の夢』実現ストーリー」になるように構成されています。 このように、志望動機に書くことは最初から決まっているのです。
「就職活動の軸」が海外に関連するものであれば、「海外展開に積極的な社風」、 環境に関連するものであれば「環境問題に積極的」というように、会社の性格で一致したものを書きましょう。
ですから、ここにある志望動機もほんの一例にすぎません。 あなたの将来の夢と、会社の企業理念・ビジネスの目的を結びつけて考えて、志望動機をつくるのです。
そのためにはまず、自己分析をして、就職活動の軸を導き出さなければなりません。
また、文系向けに「メーカーの志望動機の書き方」を例文付きで、次の関連記事で解説しています。 同社のESでも使える内容ですので、ぜひ参考にしてください。
→【文系専用】メーカーの志望動機|必要な人材認定をもらうコツ
「ワンキャリア」という就活サイトでは、日本特殊陶業に実際に内定したエントリーシートを見ることができます。 本来こういった資料は、その企業に内定した先輩が身近にいないと見れなかったものです。 これが1社あたり何通・何十通も収録されていて、会員登録するだけで完全無料です。
日本特殊陶業の強み・特徴
日本特殊陶業の強み・特徴は、自動車用点火プラグ・排気系センサーで世界トップであることです。 「焼き物」のイメージからはかけ離れた「自動車部品」の会社ですが、実は「陶磁器」の技術を応用した部品を製造しています。
セラミックスという「金属・非金属」を問わず無機物をミックスした素材の「耐熱性に優れる」という特徴を利用して、 自動車の特に「熱のかかる部分」で大活躍しているのです。
営業利益率は11%にも達し、大企業平均が6~7%であることを考えると、この会社規模で他社の倍儲かっているのは優良企業という他ありません。 これだけ利益をとってもなお、顧客は日本特殊陶業に頼るほかないというわけです。 海外売上高比率も85%とグローバル優良企業だということができます。
セラミックスは実は、戦前の森村財閥出身のTOTO、LIXIL、日本特殊陶業、日本ガイシなどが世界シェア4割を握っており、 森村グループの中で「自動車部品」を担当する同社は、実質ライバルがいないという状況です。 それゆえ高いシェア・高い利益率を実現できるというわけですね。
同社の強みはそれだけではありません。「世界一」という地位に満足しておらず、 採用サイトでは事業案内に関して「新時代への挑戦」「新興国への挑戦」「新事業への挑戦」と新しいことしか書いていません。 通常なら「自社のすごさ」をアピールするところですが、同社は自慢話をすることに興味などないのです。
目まぐるしく変わっていく自動車業界において、同社は変化のスピードに十分対応できる会社であり、 日本特殊陶業は将来性が高いということができます。
ビジネスの目的を知ろう
受かるエントリーシートを書くには、「会社の経営理念と自分の将来の夢が一致している」と述べるのが最適です。 「自分の将来の夢」は「就職活動の軸」とも言いますが、つまりは両者の志が一致した、「仲間」に相応しい人材であることをアピールするのです。
そこでまず、会社の経営理念を調べ、どんなビジネスを展開していて、会社が持っている志を知るのが内定への第一歩となります。
日本特殊陶業のビジネスの目的は、心と夢に火をつけることです。 これは同社のコーポレートメッセージとして策定されており、 セラミックスの「熱に強い」という特徴をよく表している言葉ですね。
「これまでの延長線上にない変化を目指す
」と経営者メッセージにも記載がありますが、
セラミックスはもともと「土器」に始まる非常に古い技術です。これがまさか自動車部品に活かされるなどなかなか思いつかないもので、
実際に「これまでの延長線上にない変化」をもたらしてきた企業だと言えます。
同社は今後も「耐熱」に関わる部分で、「実現したい夢」を前提に研究開発を行い、 電気自動車や他の分野でも活躍を続けていくでしょう。
主要取引先
日本特殊陶業の主要取引先は、世界中の自動車メーカーです。
国内自動車産業は「ケイレツ」と呼ばれる「完成車メーカーに部品メーカーがぶら下がる」という形態をとっていますが、 日本特殊陶業は独立系のメーカーで、どこかの支配下に収まるということはありません。 なぜなら同社製品は世界シェアが高く、1社の下に収まっていられる技術力ではないからです。
典型的なBtoBビジネスで、一般人にとっては知名度がまるでありません。 ですが自動車メーカーではその名を知らない人はいないほど超有名企業です。
特定の完成車に依存しないため、極端な話「トヨタが売れなければホンダに売ればいい」のであって、 コロナ禍で世界的に自動車販売台数が低迷する事態を除き、基本的には増収増益を続けています。
競合他社
日本特殊陶業の競合他社は、実質ありません。 なぜならセラミックス自体、旧森村財閥のグループ企業が世界的に超強力であり、 グループ各社もそれぞれ得意としている分野がありますので、わざわざ同じ部品に参入してこないからです。
ですが同社は挑戦的な社風ですから、今後は競合ひしめく半導体産業やエネルギー・環境・次世代自動車などへと、 その事業領域を展開していこうとしています。もちろん新分野には競合がたくさん出てきますから、 コア技術である「セラミックス」の特徴を活かした研究開発が望まれます。
特に新規事業では、研究開発力だけでなく「顧客製品の構想段階から入り込む」ことが重要です。 「注文を受けて製造する」ではなく「顧客のやりたいことを自社技術で実現する」ということです。 これには文系スキルである「マーケティング」が欠かせません。
このようにバリバリの理系企業のようですが、文系の活躍余地は大きいです。
弱み
日本特殊陶業の弱みは、次世代自動車への移行です。 特に電気自動車ではエンジンがなくなるなど「点火プラグ」が不要になる可能性があり、 また次世代自動車は有毒ガスの排気がなくなり「排気センサー」が不要になる可能性も考えられます。
ですが同社はすでに次世代技術にも取り組んでおり、採用サイトで「これまでの実績」の話をしていないところからもわかるように、 常に未来のことを考えている会社です。セラミックスはもともと「土器」ですから、 同社は何も「エンジン」や「排気ガス」にこだわっているわけではありません。
一方で現状のセラミックス製自動車部品のシェア低下などはまず起こり得ないと考えられています。
同社の有価証券報告書でも、「先進国では長寿命プラグの採用を指向にあり、販売量の拡大が継続しない可能性
」と記載されています。
簡単に言えば「うちの製品の耐久性が高すぎてツライ」などと言っているのですから面白いですね。
→自動車部品メーカー35社!業界研究・志望動機・平均年収
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同業他社の企業研究を見る
- 日本特殊陶業の企業研究(売上高:6144億円、平均年収:894万円、年間休日:120日)
- トヨタ自動車の企業研究(売上高:45兆953億円、平均年収:899万円、年間休日:121日)
- ホンダ(本田技研工業)の企業研究(売上高:20兆4288億円、平均年収:831万円、年間休日:121日)
- 日産自動車の企業研究(売上高:12兆6857億円、平均年収:877万円、年間休日:121日)
- デンソーの企業研究(売上高:7兆1447億円、平均年収:839万円、年間休日:122日)
- SUBARUの企業研究(売上高:4兆7029億円、平均年収:691万円、年間休日:121日)
日本特殊陶業のような優良企業に内定をもらうには?
志望企業の内定者はどう書いた?内定エントリーシートを見よう!(その1)
模範解答があれば憂いなし!
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もしこのまま提出して、果たして大丈夫でしょうか。
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著者:村田 泰基(むらた やすき)
合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。
その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。
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