【就活】安川電機の就職難易度|強みや志望動機・企業研究!
安川電機の就職難易度やエントリーシート・志望動機の書き方・面接などの選考情報に加え、同社の強みや特徴など企業研究に役立つ情報を解説しています。新卒採用に応募する際、ぜひ参考にしてください。まず、基本情報は以下の通りです。
会社名 | 安川電機 |
---|---|
就職難易度 | 高め |
売上高 | 5756億円 |
採用人数 | 事務系:15名程度 技術系:35名程度 |
初任給 | 学部卒:237,000円 院卒:261,000円 |
平均年収 | 872万円 |
年間休日 | 125日 |
経営理念 | 事業の遂行を通じて広く社会の発展、人類の福祉に貢献すること |
参照:安川電機|有価証券報告書(売上高・平均年収)
参照:安川電機|募集要項(初任給・年間休日)
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就活情報・選考の流れ
安川電機の就活情報や選考の流れについて解説していきます。 一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
就職難易度
就職難易度は、高め!
安川電機の就職難易度は高めです。 事務系15名、技術系35名程度とメーカーでは普通の採用人数で、知名度はほぼありません。
しかし、日本屈指の超優良企業なのでよく勉強している学生だけが知っている企業です。 つまり、ライバルは少ないながら超エリートの集う会社というわけです。
文系学生にとっては知名度は皆無といっていいほどで、 インターンシップ等を通じて早めに企業研究をスタートすれば、 エントリーシート提出までにかなり有利な立場に立てると思われます。
安川電機に必要なTOEICスコアは明示されていませんが、730点ほしいところです。 かなりグローバルな企業であり、仕事上で英語は必須になってくるためです。
ただし、スコアが絶対かというと、そうではありません。 というのも英語はいずれ身につくものであり、現時点でペラペラに話せる必要はなく、入社後でも鍛えられるためです。 一方で英語への意欲は示さなければなりませんので、少なくとも受験してESにスコアを書くくらいはしましょう。
面接
面接は、2回!
安川電機の面接は、すべての質問に対して就活の軸をベースにした「『将来の夢』実現ストーリー」を意識して答えましょう。 そのためにESを、提出済みであってもブラッシュアップし直すことが合格のコツです。
また面接中は「明るく大きな声で話すこと」を意識しましょう。会社は「元気のある新卒」を求めています。 「緊張して話せない」場合も、最初に「第一志望なので緊張しています」と告白しておけば好感度も上がります。 加えて「自分を良く見せようとしない」ことにも注意を払い、「理想の後輩」を演じ切りましょう。
同社では、リクルーター面接を行っておらず、インターンシップ参加者限定の選考会も行っていません。 ですが、どんな会社でもインターンシップ参加者のことは必ず記録しているので、 志望度が高ければ参加しておくべきでしょう。
エントリーシートは5月中旬が締め切りと遅めで、 ES(1次選考)→WEBテスト(2次選考)→面接(3次選考)→最終面接の4段階で選考が行われます。
エントリーシート
「将来の夢」実現ストーリーをつくろう!
安川電機へのエントリーシートの書き方は、就職活動の軸を前提に「『将来の夢』実現ストーリー」をつくり、 同社の「経営理念・ビジョン・社風」と一致した志をアピールすることです。 最終的には「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」と結論付けます。
ESのお題は「自己PR」「学生時代頑張ったこと」「入社したら何を実現したいか」の3本です。
実はESは、「『将来の夢』実現ストーリー」を書くものなのをご存知でしょうか。 ESはどの会社も以下の三部作構成になっています。
- (過去編):学生時代頑張ったこと:将来の夢に向かって今まで何をしてきたか
- (現在編):長所・短所:将来の夢の実現にあたって現状の自分を把握できているか
- (未来編):なぜこの会社を選んだのか・この会社に入って挑戦したいこと:何をして将来の夢の実現するか
ストーリーの作り方は【例文】エントリーシートの書き方|「おっ」と思わせる!で解説していますが、 ES本番を待つのではなく、インターンの段階でこれができていれば、かなり有利です。
同社の選考においても「就職活動の軸」を前提として、「過去編」「現在編」「未来編」の三部作構成でESを書き、 最終的には実現するには貴社のビジネスに携わるしかないという結論に持っていくのです。
ですから、採用ページのプロジェクトや社員紹介などを熟読し、 会社には何を目指す社風があるのかをじっくり研究し、志望動機に絡めていきましょう。
同社のESの場合、1~2つ目は「学生時代頑張ったこと」を深堀して答えるものです。 3つ目は実質的に志望動機の項目で、「なぜこの会社を選んだのか」「この会社に入って挑戦したいこと」も準備しておきましょう。
志望動機
ビジョンの一致をアピールしよう!
安川電機の志望動機の書き方は、会社の「経営理念・ビジョン・社風」と自分の「就職活動の軸」の一致をアピールし、 「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」と結論付けることです。
同社の経営理念は「事業の遂行を通じて広く社会の発展、人類の福祉に貢献すること」でした。 ここから導き出せる志望動機は以下の通りです。
- 若いうちから活躍できる環境があること
- 世界で広く展開していること
- 業界では高いシェアを持ち、多く業績を上げていること
- 高付加価値のビジネスであること
- 幅広い製品や技術によって社会の基盤作りに最も貢献できる会社
- 非常に幅広く事業を展開しており、技術の応用に積極的であること
- 社員の上昇志向が強く、その輪にあこがれたため
- 合理性を重視している点が自分の性格と合っているため
- 1人の裁量権が大きく活躍のチャンスがあること
- 頑張りが評価される仕組みがあるところ
志望動機では同業他社との比較検討が欠かせません。一般的には会社の強みで比較したくなるものです。 ですが、「事業ごとの売上高」や「事業内容」「海外売上比率」などで比較するのは得策ではありません。 というのも、同業他社はどこも同じ事業をやっていて、就活生の視点で比較するのは至難を極めるためです。
最適なのは「経営理念・ビジョン・社風」と「就職活動の軸」の一致具合をアピールする方法です。 経営理念や社風といったものはその会社に唯一無二のものであり、 会社の持つ「夢」とあなたの持つ「夢」が一致しているほど、志望動機として説得力のあるものは他にありません。
先にも少し触れましたが、エントリーシートは「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」 と述べる「『将来の夢』実現ストーリー」になるように構成されています。 このように、志望動機に書くことは最初から決まっているのです。
「就職活動の軸」が海外に関連するものであれば、「海外展開に積極的な社風」、 環境に関連するものであれば「環境問題に積極的」というように、会社の性格で一致したものを書きましょう。
ですから、ここにある志望動機もほんの一例にすぎません。 あなたの将来の夢と、会社の企業理念・ビジネスの目的を結びつけて考えて、志望動機をつくるのです。
そのためにはまず、自己分析をして、就職活動の軸を導き出さなければなりません。
また、文系向けに「メーカーの志望動機の書き方」を例文付きで、次の関連記事で解説しています。 同社のESでも使える内容ですので、ぜひ参考にしてください。
→【文系専用】メーカーの志望動機|必要な人材認定をもらうコツ
「Unistyle」という就活サイトでは、安川電機に実際に内定したエントリーシートを見ることができます。 本来こういった資料は、その企業に内定した先輩が身近にいないと見れなかったものです。 これが1社あたり何通・何十通も収録されていて、会員登録するだけで完全無料です。
安川電機の強み・特徴
同業他社とは経営理念で比較しよう!
安川電機の強み・特徴は、事業の遂行を通じて広く社会の発展、人類の福祉に貢献することに表されています。
古くから八幡製鉄所(現:日本製鉄)向けの電機製品を手掛け、独自の制御技術を培ってきた安川電機は、 ACサーボドライブ、インバータ、産業用ロボットで世界首位を誇る優良企業です。
ACサーボドライブとは、回転するモータを決められた位置で超精密に止めることができるシステムで、 あらゆる産業装置に組み込まれています。
インバータとは、電力を変換する装置のことで、モータの速度を変えるのに必須のシステムです。 こちらもACサーボドライブ同様、世界のデファクトスタンダードとして組み込まれています。
そして産業用ロボットが、溶接や塗装を自動で行う際に使うもので、 ファナックを抑えて世界一のシェアを誇っています。
これら世界一の技術力を組み合わせて工場の自動化を推進している企業で、 海外売上比率は70%を超え、世界29か国で展開しています。
もちろん仕事上で英語は必須スキルになります。
ビジネスモデル
工場の自動化で強力な商品が多数!
安川電機のビジネスモデルは、工場の自動化です。
主力商品もはや世界のスタンダードとなった装置ですが、 これら3つの製品、すなわち安川電機抜きには工場は動かないというレベルです。
そして機械を販売するだけではなく、数値を入力する「YASUKAWA Cockpit」という制御ソフト、 そしてマシンのコントローラ、そして実際に作業するロボットまで一貫して提供するところに同社の強みがあります。
ロボットの作業割り当てや動作を自動的に生成し、AIピッキングにより多品種生産に対応し、 ビッグデータを活用した故障予知や品質検査まで対応するアイキューブ メカトロニクスを提供しています。
一度採用されると工場システムがすべて安川電機製になり、安定した固定客となる上、 メンテナンスなどの反復継続した取引関係も出来上がります。
顧客工場の問題解決を一身に請け負い、信頼を勝ち取ってきたのです。
財務は超優良!
借金の少なさ、利益の多さは大企業平均以上!
安川電機の財務状況は超優良です。
注目すべきは自己資本比率です。 これは全資産の出所が「出資金・稼いだ利益」か「借金」かという比率ですが、 これが54.1%にものぼります。
これは事業のほとんどを「自社のお金」で賄っており、借金が少ないことを意味します。 大企業平均は30%で、54.1%を超えると優良企業と言われるこの指標でなんと54.1%ですから、 「超優良」だということができます。
多少業績が悪化したところで倒産することはまずないといえます。
また、営業利益率が11.5%と日本企業では高めの収益力を誇ります。
主要取引先
安川電機の主要取引先は、製造業全般です。
典型的なBtoBビジネスで、一般人にとっては体温計や体重計での知名度しかないでしょう。 ですが、製造業やビジネス界ではその名を知らない人はいないほど超有名企業です。
なにしろ工場の自動化の会社ですから、顧客の製造部門担当者とバリバリに議論ができなければなりません。 専門用語や機械の仕組みをバリバリ勉強して、顧客より「生産」について詳しくならなければなりません。
仮に文系であっても、理系的知識、理系的思考に抵抗感のない人が向いているでしょう。 逆に、数字や数式に拒絶反応が出てしまう人は向いていないかもしれません。
また、製造業だけでなく大学など研究機関も顧客になり得ます。
競合他社
安川電機の競合他社は、ファナックや三菱電機の他、 同じく工場の自動化を行っているキーエンスやオムロンなどの、 ファクトリーオートメーション(FA工作機械)のメーカーです。
IoTの時代、工場の自動化は世界的な流れですから、今後も切磋琢磨して成長していく分野でしょう。
この点、自社工場を持たないファブレスのキーエンスは、最大の脅威となります。 ファブレスであるがゆえに「自社工場でつくれるもの」にこだわる必要がなく、 なんでも売れるという強みがあります。
そして何よりこれまで培ってきた「生産性コンサルタント」としての知識と経験の蓄積が最大の武器になります。 どの会社よりもいろんな工場で徹底的に生産性改善を追求してきました。 簡単には打ち崩せない「キーエンス帝国」があります。
しかし安川電機も負けてはいません。というよりこの分野ではファナックと並び、世界最強の会社です。 何十年にもわたって世界中で工場を自動化してきた実績があり、 圧倒的な人気を誇ります。
強力なライバルとして切磋琢磨していくことでしょう。
弱み
安川電機の弱みは、為替変動です。
世界中の景気が縮小するような極端な事態にならなければ安川電機の経営は非常に健全です。 なにしろ自己資本比率が50.4%もあり、倒産の可能性は今のところありません。
自己資本比率が高いということは、要は借金がほぼないということを意味します。 万一のため銀行からは少しだけお金を借りておくというのは経理上の常識なのですが、 その借金も安川電機にとっては一瞬で返せる金額です。
ただし、海外売上比率が高く、為替変動によっては利益が吹き飛ぶ可能性もはらんでいます。 世界情勢には注意が必要ですね。
→電機メーカー76社!将来性あるおすすめ企業!
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同業他社の企業研究を見る
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- 安川電機の企業研究(売上高:5756億円、平均年収:872万円、年間休日:125日)
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- ホシザキの企業研究(売上高:3735億円、平均年収:751万円、年間休日:120日)
- グローリーの企業研究(売上高:3724億円、平均年収:746万円、年間休日:124日)
- THKの企業研究(売上高:3519億円、平均年収:602万円、年間休日:120日)
- ナブテスコの企業研究(売上高:3336億円、平均年収:696万円、年間休日:125日)
- ディスコの企業研究(売上高:3075億円、平均年収:1507万円、年間休日:126日)
- 浜松ホトニクスの企業研究(売上高:2214億円、平均年収:772万円、年間休日:121日)
- ダイヘンの企業研究(売上高:1885億円、平均年収:911万円、年間休日:120日以上)
- ウシオ電機の企業研究(売上高:1794億円、平均年収:766万円、年間休日:125日)
- ヒロセ電機の企業研究(売上高:1655億円、平均年収:866万円、年間休日:124日)
- 能美防災の企業研究(売上高:1185億円、平均年収:611万円、年間休日:125日)
- 島精機製作所の企業研究(売上高:359億円、平均年収:557万円、年間休日:120日)
- ソニーの企業研究(売上高:13兆207億円、平均年収:1113万円、年間休日:126日)
- 日立製作所の企業研究(売上高:9兆7287億円、平均年収:935万円、年間休日:124日)
- パナソニックの企業研究(売上高:8兆4964億円、平均年収:930万円、年間休日:126日)
- 三菱電機の企業研究(売上高:5兆2579億円、平均年収:829万円、年間休日:122日)
- 三菱重工業の企業研究(売上高:4兆6571億円、平均年収:965万円、年間休日:120日以上)
- ニデックの企業研究(売上高:2兆3471億円、平均年収:720万円、年間休日:124日)
- TDKの企業研究(売上高:2兆1038億円、平均年収:783万円、年間休日:125日)
- IHIの企業研究(売上高:1兆3225億円、平均年収:836万円、年間休日:128日)
- 川崎重工業の企業研究(売上高:1兆8492億円、平均年収:809万円、年間休日:約120日)
- ミネベアミツミの企業研究(売上高:1兆4021億円、平均年収:726万円、年間休日:日数言及なし)
- 村田製作所の企業研究(売上高:1兆6401億円、平均年収:760万円、年間休日:123日)
- 東京エレクトロンの企業研究(売上高:1兆8305億円、平均年収:1272万円、年間休日:126日)
安川電機のような優良企業に内定をもらうには?
志望企業の内定者はどう書いた?内定エントリーシートを見よう!(その1)
模範解答があれば憂いなし!
あなたのエントリーシートは100点満点ですか? …と言われても、わかりませんよね。自己採点するにしても、その基準となる模範解答がなければどうしようもありません。
もしこのまま提出して、果たして大丈夫でしょうか。
そこで先輩が実際に内定をとったエントリーシートを使いましょう。 それと比較して何が足りないのか、どう書けばいいのかがわかれば、自ずと完成度が高まっていきます。
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インターンから内定まで口コミが満載!
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著者:村田 泰基(むらた やすき)
合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。
その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。
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