【就活】TDKの就職難易度|強みや志望動機・選考情報!
TDKへの就職に役立つエントリーシート・志望動機の書き方・面接などの選考情報、同社の強みや特徴、 会社理解に役立つ企業研究を解説しています。まず、基本情報は以下の通りです。
会社名 | TDK |
---|---|
就職難易度 | 穴場 |
売上高 | 2兆1808億円 |
採用人数 | 事務系:25名程度 技術系:150名程度 |
初任給 | 学部卒:244,900円 院卒:268,900円 |
平均年収 | 790万円 |
年間休日 | 125日 |
経営理念 | 創造によって文化、産業に貢献する |
参照:TDK|有価証券報告書(売上高・平均年収)
参照:TDK|募集要項(初任給・年間休日)
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就活情報・選考の流れ
TDKの就活情報や選考の流れについて解説していきます。 選考に乗り遅れないよう注意しましょう。
就職難易度
就職難易度は、穴場!
TDKの就職難易度は穴場です。 事務系15名、技術系120名程度とメーカーでは普通の採用人数ですが、知名度がありません。 かつては「カセットテープ」の大手企業でしたが、現在では電子部品中心のBtoBメーカーになっており、 消費者として学生が触れる機会が少ないためです。
内定者の学歴も旧帝・早慶に偏っているということはなく、また優遇選考などの制度もありません。 ただし、インターンは会社理解の上で非常に有効です。 志望度が高ければ必ずインターンに参加して、会社の性格を知っておくと志望動機を書く際に有利になるでしょう。
TDKに必要なTOEICスコアは600点です。これは募集要項に明記されており、 また社員の9割が外国人というかなりグローバルな企業であり、仕事上で英語は必須になってきます。 欲を言えば730点ほど欲しいところですが、600点あれば足切りされるということはありません。
そして、現時点で英語をペラペラに話せる必要はありません。入社後でも鍛えられるためです。 一方で英語への意欲は示さなければなりません。
面接
面接は、2回!
TDKの面接は、すべての質問に対して就活の軸をベースにした「『将来の夢』実現ストーリー」を意識して答えましょう。 そのためにESを、提出済みであってもブラッシュアップし直すことが合格のコツです。
また面接中は「明るく大きな声で話すこと」を意識しましょう。会社は「元気のある新卒」を求めています。 「緊張して話せない」場合も、最初に「第一志望なので緊張しています」と告白しておけば好感度も上がります。 加えて「自分を良く見せようとしない」ことにも注意を払い、「理想の後輩」を演じ切りましょう。
同社では、リクルーター面接やインターン参加者向けの優遇選考はなく、 全員が3月から始まる通常ルートの選考を受けることになります。ES提出・WEBテスト→録画面接→面接2回という流れを経て、内定です。 録画面接の後に行われる2回の面接もオンライン面接で行われるため、家にいながら内定まで進むことになります。
面接はいずれも「志望動機」「ガクチカ」「希望職種で挑戦したいこと」が問われます。 「ガクチカ」はESでは問われませんが、社是の中に「夢」が掲げられているように、 面接では「『将来の夢』実現ストーリー」を説明しなければなりません。
よって、TDKのビジネスの目的を理解した上で、就職活動の軸を意識しながら、 就活開始前にエントリーシートをつくってしまうことも重要です。
面接の内容はエントリーシートに沿ったものですので、提出したエントリーシートは必ずコピーをとっておき、 面接前に復習できるようにしておきましょう。
エントリーシート
「将来の夢」実現ストーリーをつくろう!
TDKへのエントリーシートの書き方は、就職活動の軸を前提に「『将来の夢』実現ストーリー」をつくり、 同社の「経営理念・ビジョン・社風」と一致した志をアピールすることです。 最終的には「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」と結論付けます。
ESのお題は「志望理由」「希望職種の志望理由(第一希望・第二希望)」の3本と、オーソドックスです。 加えて「ガクチカ」と「長所・短所」は面接で問われますので、併せて用意しておきましょう。
実はESは、「『将来の夢』実現ストーリー」を書くものなのをご存知でしょうか。 ESはどの会社も以下の三部作構成になっています。
- (過去編):学生時代頑張ったこと:将来の夢に向かって今まで何をしてきたか
- (現在編):長所・短所:将来の夢の実現にあたって現状の自分を把握できているか
- (未来編):なぜこの会社を選んだのか・この会社に入って挑戦したいこと:何をして将来の夢の実現するか
ストーリーの作り方は【例文】エントリーシートの書き方|「おっ」と思わせる!で解説していますが、 ES本番を待つのではなく、インターンの段階でこれができていれば、かなり有利です。
同社の選考においても「就職活動の軸」を前提として、「過去編」「現在編」「未来編」の三部作構成でESを書き、 最終的には実現するには貴社のビジネスに携わるしかないという結論に持っていくのです。
ですから、採用ページのプロジェクトや社員紹介などを熟読し、 会社には何を目指す社風があるのかをじっくり研究し、志望動機に絡めていきましょう。
志望動機
ビジョンの一致をアピールしよう!
TDKの志望動機の書き方は、会社の「経営理念・ビジョン・社風」と自分の「就職活動の軸」の一致をアピールし、 「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」と結論付けることです。
同社の経営理念は「創造によって文化、産業に貢献する」でした。 ここから導き出せる志望動機は以下の通りです。
- 若いうちから活躍できる環境があること
- 世界で広く展開していること
- 業界では高いシェアを持ち、多く業績を上げていること
- 高付加価値のビジネスであること
- 幅広い製品や技術によって社会の基盤作りに最も貢献できる会社
- 非常に幅広く事業を展開しており、技術の応用に積極的であること
- 社員の上昇志向が強く、その輪にあこがれたため
- 合理性を重視している点が自分の性格と合っているため
- 1人の裁量権が大きく活躍のチャンスがあること
- 頑張りが評価される仕組みがあるところ
志望動機では同業他社との比較検討が欠かせません。一般的には会社の強みで比較したくなるものです。 ですが、「事業ごとの売上高」や「事業内容」「海外売上比率」などで比較するのは得策ではありません。 というのも、同業他社はどこも同じ事業をやっていて、就活生の視点で比較するのは至難を極めるためです。
最適なのは「経営理念・ビジョン・社風」と「就職活動の軸」の一致具合をアピールする方法です。 経営理念や社風といったものはその会社に唯一無二のものであり、 会社の持つ「夢」とあなたの持つ「夢」が一致しているほど、志望動機として説得力のあるものは他にありません。
先にも少し触れましたが、エントリーシートは「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」 と述べる「『将来の夢』実現ストーリー」になるように構成されています。 このように、志望動機に書くことは最初から決まっているのです。
「就職活動の軸」が海外に関連するものであれば、「海外展開に積極的な社風」、 環境に関連するものであれば「環境問題に積極的」というように、会社の性格で一致したものを書きましょう。
ですから、ここにある志望動機もほんの一例にすぎません。 あなたの将来の夢と、会社の企業理念・ビジネスの目的を結びつけて考えて、志望動機をつくるのです。
そのためにはまず、自己分析をして、就職活動の軸を導き出さなければなりません。
「Unistyle」という就活サイトでは、TDKに実際に内定したエントリーシートを見ることができます。 本来こういった資料は、その企業に内定した先輩が身近にいないと見れなかったものです。 これが1社あたり何通・何十通も収録されていて、会員登録するだけで完全無料です。
TDKの強み・特徴
主力事業の消失を乗り越えた会社!
TDKの強み・特徴は、主力事業の消失を乗り越えた会社であることです。 先ほども触れましたが、CDやパソコン・スマホの普及に伴って、かつて主力事業であったカセットテープは姿を消しました。 カセットテープの大手企業だった同社も大打撃かと思いきや、電子部品メーカーに転身していたという変わり身の早さが、ビジネス界で注目を集めています。
危機を乗り越えた会社としては富士フイルムやSCREENホールディングスがありますが、 TDKは「絶好調の時から次の飯のタネを開拓していた」という、危機意識の高さや「創造」への強い思いが特徴的です。
参照:TDKの事業転換、秘けつは2勝98敗のDNA|日経ビジネス
一般的に、絶好調のビジネスを持っている会社はその事業に安住してしまいます。 新しいことに挑戦するより、絶好調の仕事をしているほうが「短期的には」リスクが低いからです。
しかし、同社は「創業者がたった12年で『新しいことがやりたいから』と退職した」というエピソードもあるほど、 常に遠い未来を見ている社風があります。株主至上主義の浸透した現代日本社会では「今年の利益」「来年の利益」ばかり追ってしまうのですが、 同社は「こんなに稼げるのも永遠ではない」と常に次の飯のタネを探しています。
電池にしても電子部品にしても競合はたくさんあります。しかし、絶好調に安住しない同社なら、 今後も危機を乗り越えられると言えるでしょう。
ビジネスの目的を知ろう
同業他社とは経営理念で比較しよう!
受かるエントリーシートを書くには、「会社の経営理念と自分の将来の夢が一致している」と述べるのが最適です。 「自分の将来の夢」は「就職活動の軸」とも言いますが、つまりは両者の志が一致した、「仲間」に相応しい人材であることをアピールするのです。
そこでまず、会社の経営理念を調べ、どんなビジネスを展開していて、会社が持っている志を知るのが内定への第一歩となります。
TDKのビジネスの目的は、創造によって文化、産業に貢献することです。
TDKは現在「リチウムイオン二次電池」、ハードディスクの「磁気ヘッド」、コイルやコンデンサーなどの「受動部品」で稼ぐ電子部品メーカーの大手企業ですが、 実はかつて「カセットテープ」の大手企業でした。カセットの時代はとっくの昔に終わりましたが、 コア技術である「磁気」を活かして電子部品分野の開拓をしていたため、カセット事業の消失を乗り越えられました。
現在ではスマホやパソコンの製造に欠かせない同社ですが、 このように「磁気」を基礎とした創造によって「文化」や「産業」に貢献してきた会社だと言えます。
主要取引先
TDKの主要取引先は、電機メーカーや機械メーカー、自動車メーカーです。
典型的なBtoBビジネスで、一般人にとっては知名度がまるでありません。 ですが、製造業や研究機関ではその名を知らない人はいないほど超有名企業です。
「フェライト」という磁性材料を始めとした様々な電子部品は、あらゆる電子機器に使われます。 またスマホ用のリチウムイオン電池が現在絶好調で、この電池技術を活かして「電動バイク」「自転車」「家庭用蓄電池」などへの進出を試みています。
「センサ」事業も成長中で、こちらは5Gの大容量通信とともに進化していくIoT(モノとモノのインターネット)の流れに乗っています。
競合他社
TDKの競合他社は、三菱電機やパナソニック、村田製作所などの電機メーカーの他、 中国・韓国勢など多岐にわたります。主力のリチウムイオン二次電池は競合も参入も多く、 また成長中の「センサ」も競合がひしめいており、シェアを取るのは容易ではありません。
こういった競合の多い分野では、研究開発力だけでなく「顧客製品の構想段階から入り込む」ことが重要です。 「注文を受けて製造する」ではなく「顧客のやりたいことを自社技術で実現する」ということです。 これには文系スキルである「マーケティング」が欠かせません。
弱み
TDKの弱みは、電池事業や磁気ヘッドのシェア低下です。
これらの分野は競合が多く、技術力だけではいずれ食っていけなくなります。 そこで文系スキルの「マーケティング」が活躍するのですが、 技術系の会社は文系スキルの育成に力を入れていない面があり、先行きが不透明です。
ただし、同社には危機を乗り越えてきた実績があります。 カセットテープ→ハードディスク用磁気ヘッド→リチウムイオン二次電池というように、 主力事業が代わる代わる会社を支えています。
このように危機対応能力の高い会社は将来性が高いと言えます。 少なくとも、目先の利益を追って倒産するということは、考えられません。
同業他社の企業研究を見る
- アルプスアルパインの企業研究(売上高:9331億円、平均年収:624万円、年間休日:125日)
- キーエンスの企業研究(売上高:9224億円、平均年収:2279万円、年間休日:128日)
- オムロンの企業研究(売上高:8760億円、平均年収:899万円、年間休日:125日)
- ファナックの企業研究(売上高:8519億円、平均年収:1284万円、年間休日:125日)
- SMCの企業研究(売上高:8247億円、平均年収:865万円、年間休日:125日)
- マキタの企業研究(売上高:7647億円、平均年収:701万円、年間休日:127日)
- 荏原製作所の企業研究(売上高:6808億円、平均年収:844万円、年間休日:124日)
- ダイフクの企業研究(売上高:6019億円、平均年収:771万円、年間休日:123日)
- アドバンテストの企業研究(売上高:5601億円、平均年収:1020万円、年間休日:129日)
- 安川電機の企業研究(売上高:5559億円、平均年収:863万円、年間休日:125日)
- DMG森精機の企業研究(売上高:5394億円、平均年収:892万円、年間休日:121日)
- 日立造船の企業研究(売上高:4926億円、平均年収:693万円、年間休日:126日)
- SCREENホールディングスの企業研究(売上高:4608億円、平均年収:924万円、年間休日:124日)
- ホシザキの企業研究(売上高:3735億円、平均年収:751万円、年間休日:120日)
- THKの企業研究(売上高:3519億円、平均年収:602万円、年間休日:120日)
- 栗田工業の企業研究(売上高:3446億円、平均年収:912万円、年間休日:127日)
- ナブテスコの企業研究(売上高:3336億円、平均年収:696万円、年間休日:125日)
- ディスコの企業研究(売上高:2841億円、平均年収:1330万円、年間休日:126日)
- グローリーの企業研究(売上高:2558億円、平均年収:641万円、年間休日:124日)
- 浜松ホトニクスの企業研究(売上高:2214億円、平均年収:772万円、年間休日:121日)
- ダイヘンの企業研究(売上高:1852億円、平均年収:858万円、年間休日:120日以上)
- ヒロセ電機の企業研究(売上高:1832億円、平均年収:896万円、年間休日:124日)
- ウシオ電機の企業研究(売上高:1750億円、平均年収:762万円、年間休日:125日)
- 能美防災の企業研究(売上高:1055億円、平均年収:631万円、年間休日:125日)
- 島精機製作所の企業研究(売上高:378億円、平均年収:616万円、年間休日:120日)
- ソニーの企業研究(売上高:11兆5398億円、平均年収:1102万円、年間休日:126日)
- 日立製作所の企業研究(売上高:10兆8811億円、平均年収:916万円、年間休日:124日)
- パナソニックの企業研究(売上高:8兆3789億円、平均年収:909万円、年間休日:126日)
- 三菱電機の企業研究(売上高:5兆36億円、平均年収:827万円、年間休日:122日)
- 三菱重工業の企業研究(売上高:4兆2027億円、平均年収:919万円、年間休日:120日以上)
- ニデックの企業研究(売上高:2兆2428億円、平均年収:687万円、年間休日:124日)
- TDKの企業研究(売上高:2兆1808億円、平均年収:790万円、年間休日:125日)
- 東京エレクトロンの企業研究(売上高:2兆2090億円、平均年収:1399万円、年間休日:126日)
- IHIの企業研究(売上高:1兆3529億円、平均年収:793万円、年間休日:128日)
- 川崎重工業の企業研究(売上高:1兆7256億円、平均年収:737万円、年間休日:約120日)
- ミネベアミツミの企業研究(売上高:1兆2922億円、平均年収:729万円、年間休日:日数言及なし)
- 村田製作所の企業研究(売上高:1兆6867億円、平均年収:803万円、年間休日:123日)
TDKのような優良企業に内定をもらうには?
自分の”今”の実力をチェック!
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本命企業の選考を受ける前に!
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志望企業の内定者はどう書いた?内定エントリーシートを見よう!(その1)
模範解答があれば憂いなし!
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志望企業の内定者はどう書いた?内定エントリーシートを見よう!(その2)
選考体験談が詳しすぎる!
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ワンキャリアは月間60万人の就活生が利用しています。また内定後もES・体験談を投稿すると1件最大5000円の謝礼がもらえ、 就活体験を翌年の就活生のために役立てることもできます。先輩の「知」を継承し、 あなたが発展させた「知」を後輩に継承する好循環を生み出しましょう。
本命企業に応募する前に、やっておきたいこと
「自己分析」をよくわからないまま、放置してない?
筆者の私は自己分析をしなかったがゆえに本命企業11社全滅という憂き目に遭いました。 自己分析のことを「性格診断か何か」だと思い込んで放置していたのですが、 そのためにエントリーシートで一貫した熱意を伝えることができなかったのです。
その後、やり直して1ヶ月で内定を得るに至ったのですが、「本命企業の応募前にやっておけば・・・」と思っても後の祭りです。 就活に悔いを残す結果となりました。
【キャリアチケットスカウト】 という就活アプリを使えば、アプリ起動から3分で自己分析が完了します。 エントリーシートの作成サポート機能もあるので、自分のESが伝わるESかどうかを確認することができます。
また、このアプリで作成した「就活の軸」や「自己PR」などを元に企業から特別選考に招待される機能もあります。 もちろん辞退してもいいのですが、その会社は「あなたとビジョンの一致した会社」ですから、内定確度は高いです。 オファーをもらってから検索してみたら、実はそれがあなたの天職かもしれません。
まずはアプリをインストールして、自己分析を始めてみましょう。もちろん完全無料です。
著者:村田 泰基(むらた やすき)
合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。
その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。