【就活】栗田工業の就職難易度|強みや志望動機・学歴フィルターなど
栗田工業の就職難易度やエントリーシート・志望動機の書き方・面接などの選考情報に加え、同社の強みや特徴など企業研究に役立つ情報を解説しています。新卒採用に応募する際、ぜひ参考にしてください。まず、基本情報は以下の通りです。
会社名 | 栗田工業 |
---|---|
就職難易度 | 低い |
売上高 | 3848億円 |
採用人数 | 事務系:10名程度 技術系:30名程度 |
初任給 | 学部卒:250,000円 院卒:274,000円 |
平均年収 | 934万円 |
年間休日 | 127日 |
経営理念 | “水”を究め、自然と人間が調和した豊かな環境を創造する |
参照:栗田工業|有価証券報告書(売上高・平均年収)
参照:栗田工業|募集要項(初任給・年間休日)
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就活情報・選考の流れ
選考は2月スタート!
栗田工業の選考は、2月のES提出・WEBテストに始まり、面接が3回あります。 一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
就職難易度
就職難易度は、低い!
栗田工業の就職難易度は低いです。 BtoBメーカーのため知名度が低く、ライバルが少ないためです。採用人数は少ないながらも、採用倍率は低いと予想されます。
学歴フィルターはないと言えます。 採用大学はMARCH・地方国公立大がボリュームゾーンですが、日東駒専未満も目立ちます。 大学の偏差値は、採用に特に関係しないようです。
しかし、ライバルが少ないとは言ってもエントリーシートはしっかり作り込んでいく必要があります。 優遇選考などの制度はありませんが、インターンは会社理解の上で非常に有効です。 志望度が高ければ必ずインターンに参加して、会社の性格を知っておくと志望動機を書く際に有利になるでしょう。
栗田工業に必要なTOEICスコアは明示されていませんが、730点ほしいところです。 海外進出が進んでおり、仕事上で英語は必須になってくるためです。
ただし、スコアが絶対かというと、そうではありません。 なぜなら海外事業は英語圏だけではなく、加えて語学研修などを通じて入社後でも鍛えられるためです。
現時点でペラペラに話せる必要はありませんが、外国語への意欲は示さなければなりませんので、少なくともTOEICを受験してESにスコアを書くくらいはしましょう。 また海外旅行などのエピソードを通じて「海外に興味が強い」という「海外赴任の素質」を見せることも重要ですね。
面接
面接は、3回!
栗田工業の面接は、回数は3回でいずれも個人面接かつオンライン上で行われます。 面接内容はいずれも次のような質問がされます。
- 学生時代頑張ったこと
- (関連して)なぜそれを頑張ったのか
- (関連して)活動の中で困ったこと
- (関連して)経験から得られたこと
- 志望動機
- 就職活動の軸について
ESに沿った内容で進められますが、すべての質問に対して就活の軸をベースにした「『将来の夢』実現ストーリー」を意識して答えましょう。 そのためにESを、提出済みであってもブラッシュアップし直すことが合格のコツです。
また面接中は「明るく大きな声で話すこと」を意識しましょう。会社は「元気のある新卒」を求めています。 「緊張して話せない」場合も、最初に「第一志望なので緊張しています」と告白しておけば好感度も上がります。 加えて「自分を良く見せようとしない」ことにも注意を払い、「理想の後輩」を演じ切りましょう。
面接はいずれも「志望動機」が問われます。「なぜプラント業界なのか」「なぜ栗田工業なのか」は必ず問われますので、 「『将来の夢』実現ストーリー」を前提に「就職活動の軸」と「社風」の一致を説明しなければなりません。
またガクチカの深掘りもありますので、【学生時代頑張ったこと】どんなネタでも人事の心を打つ書き方の記事を参考に、 細部まで作りこんでおきましょう。 提出したエントリーシートは必ずコピーをとっておき、面接前に復習できるようにしておくことが大切です。
エントリーシート
「将来の夢」実現ストーリーをつくろう!
栗田工業へのエントリーシートの書き方は、就職活動の軸を前提に「『将来の夢』実現ストーリー」をつくり、 同社の「経営理念・ビジョン・社風」と一致した志をアピールすることです。 最終的には「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」と結論付けます。
ESの内容は次の3本でオーソドックスです。
- 志望動機
- 強い思いをもって達成に向けて取り組んだ経験
- 社会人になっても変わらず大事にしていきたいこと
実はESは、「『将来の夢』実現ストーリー」を書くものなのをご存知でしょうか。 ESはどの会社も以下の三部作構成になっています。
- (過去編):学生時代頑張ったこと:将来の夢に向かって今まで何をしてきたか
- (現在編):長所・短所:将来の夢の実現にあたって現状の自分を把握できているか
- (未来編):なぜこの会社を選んだのか・この会社に入って挑戦したいこと:何をして将来の夢の実現するか
ストーリーの作り方は【例文】エントリーシートの書き方|「おっ」と思わせる!で解説していますが、 ES本番を待つのではなく、インターンの段階でこれができていれば、かなり有利です。
同社の選考においても「就職活動の軸」を前提として、「過去編」「現在編」「未来編」の三部作構成でESを書き、 最終的には実現するには貴社のビジネスに携わるしかないという結論に持っていくのです。
ですから、採用ページのプロジェクトや社員紹介などを熟読し、 会社には何を目指す社風があるのかをじっくり研究し、志望動機に絡めていきましょう。 志望職種ではなるべく営業を選んで「仕事」ではなく「ビジネス」の観点で挑戦したいことを書きたいですね。
同社ESの場合、3つ目の「社会人になっても変わらず大事にしていきたいこと」は就職活動の軸を回答するものです。 あなたの長期ビジョンが問われる項目ですので、会社の「経営理念・ビジョン・社風」との一致をアピールしていきましょう。
また、近年ではスタートアップとの協業も進めており、 有望な新興企業に積極的アプローチしていくバイタリティもアピールできるとよいでしょう。
参照:栗田工業 「知名度ゼロ」から海外スタートアップの信頼を得て協業|日経ビジネス
志望動機
ビジョンの一致をアピールしよう!
栗田工業の志望動機の書き方は、会社の「経営理念・ビジョン・社風」と自分の「就職活動の軸」の一致をアピールし、 「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」と結論付けることです。
同社は企業理念として、次のように掲げています。
“水”を究め、自然と人間が調和した豊かな環境を創造する
- 水を通じて、社会との共通価値を創造することで、自然環境と人間社会の共存、共栄に貢献していく。
- 水の本質を深く、広く探究することによって、水の新しい機能、価値を生み出していく。
- 社員一人一人がお客様の視点に立ち、クリタ独自の技術、商品、サービスを駆使し、お客様の水と環境の課題解決に邁進していく。
ここから導き出せる志望動機は以下の通りです。
- 若いうちから活躍できる環境があること
- 世界で広く展開していること
- 業界では高いシェアを持ち、多く業績を上げていること
- 高付加価値のビジネスであること
- 幅広い製品や技術によって社会の基盤作りに最も貢献できる会社
- 非常に幅広く事業を展開しており、技術の応用に積極的であること
- 社員の上昇志向が強く、その輪にあこがれたため
- 合理性を重視している点が自分の性格と合っているため
- 1人の裁量権が大きく活躍のチャンスがあること
- 頑張りが評価される仕組みがあるところ
志望動機では同業他社との比較検討が欠かせません。一般的には会社の強みで比較したくなるものです。 ですが、「事業ごとの売上高」や「事業内容」「海外売上比率」などで比較するのは得策ではありません。 というのも、同業他社はどこも同じ事業をやっていて、就活生の視点で比較するのは至難を極めるためです。
最適なのは「経営理念・ビジョン・社風」と「就職活動の軸」の一致具合をアピールする方法です。 経営理念や社風といったものはその会社に唯一無二のものであり、 会社の持つ「夢」とあなたの持つ「夢」が一致しているほど、志望動機として説得力のあるものは他にありません。
先にも少し触れましたが、エントリーシートは「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」 と述べる「『将来の夢』実現ストーリー」になるように構成されています。 このように、志望動機に書くことは最初から決まっているのです。
「就職活動の軸」が海外に関連するものであれば、「海外展開に積極的な社風」、 環境に関連するものであれば「環境問題に積極的」というように、会社の性格で一致したものを書きましょう。
ですから、ここにある志望動機もほんの一例にすぎません。 あなたの将来の夢と、会社の企業理念・ビジネスの目的を結びつけて考えて、志望動機をつくるのです。
そのためにはまず、自己分析をして、就職活動の軸を導き出さなければなりません。
また、文系向けに「メーカーの志望動機の書き方」を例文付きで、次の関連記事で解説しています。 同社のESでも使える内容ですので、ぜひ参考にしてください。
→【文系専用】メーカーの志望動機|必要な人材認定をもらうコツ
「ワンキャリア」という就活サイトでは、栗田工業に実際に内定したエントリーシートを見ることができます。 本来こういった資料は、その企業に内定した先輩が身近にいないと見れなかったものです。 これが1社あたり何通・何十通も収録されていて、会員登録するだけで完全無料です。
栗田工業の強み・特徴
日本一の水のプロ集団!
栗田工業の強み・特徴は、水処理装置の最大手企業であることです。 工場用水の製造、工場排水の浄化・リサイクル、高純度の水「超純水」の製造など、「水」に関わることはなんでもやります。
世界的に水不足や水汚染が問題になっていますが、同社は汚染水を処理し、水資源を有効利用する「水のマネジメント」に強い会社で、 まさに水に関するプロ集団です。
半導体や液晶パネルの製造工程では不純物の一切が許されない純粋なH2Oが必要になりますし、 医療分野では注射液や目薬などの医療用水、食品分野では飲み物に使う飲料用水など安全かつクリーンな水が必要です。 これらを製造しているのは同社の建設した「水処理プラント」であり、栗田工業のおかげです。
排水処理プラントで工場から出る汚染水を浄化するのみならず、土壌汚染の浄化・地下水浄化まで手がけており、 経済産業省から局長表彰を受ける、 省エネ大賞でも会長賞を受けるなどエコの企業としてもビジネス界では有名です。
水処理装置メーカーの中でも最大手の地位を維持できるのは、文系でも技術営業をするという、顧客からの信頼獲得が得意なためです。 公害や環境意識の高まりにつれて、工場排水はメーカーにとって命取りになります。 そんなとき、栗田工業の営業マンに相談すればなんとかしてもらえます。
営業マンが技術的知見を身につけることで顧客の質問にその場で答えられるようになり、 スピーディなやり取りが可能になれば、顧客は「困ったら栗田工業の営業マンに聞こう」と思ってくれるわけです。 豊富な実績・水のことならなんでもやっている知見の幅広さ・技術営業が同社の強みです。
ビジネスの目的を知ろう
同業他社とは経営理念で比較しよう!
受かるエントリーシートを書くには、「会社の経営理念と自分の将来の夢が一致している」と述べるのが最適です。 「自分の将来の夢」は「就職活動の軸」とも言いますが、つまりは両者の志が一致した、「仲間」に相応しい人材であることをアピールするのです。
そこでまず、会社の経営理念を調べ、どんなビジネスを展開していて、会社が持っている志を知るのが内定への第一歩となります。
栗田工業のビジネスの目的は、水と環境の独創的価値の創造者であることです。
排水処理・工業用水の製造・医療や食品用水の製造・地下水の浄化など水の面での安心安全・環境保護を実現している同社は、 「持続可能な社会」が重視される昨今、栗田工業は将来性の高い企業だと言うことができます。
研究開発の面では微生物を利用して工場排水を浄化し、その過程で微生物が出すメタンガスでバイオマス発電をする技術を開発したり、 水のない宇宙空間で「国際宇宙ステーション内での水再生システム」を開発したり、 水のプロ集団らしい独創的な新規事業を生み出しつつあります。
主要取引先
栗田工業の主要取引先は、電力会社・素材メーカー・機械メーカー・電子部品メーカー・医薬品メーカー・食品メーカーに加え、 地下水や土壌汚染は公共事業ですから行政も相手にするなど顧客の幅が広いです。
特に鉄鋼メーカーや化学メーカーは環境負荷の高い事業ゆえに、排水処理プラントの需要が旺盛です。 また「半導体」の需要に供給が追いついていない状況にありますが、 その製造過程では必ず同社装置のつくる「超純水」が必要になります。
このように、顧客の幅が広く海外売上比率が40%に上る同社は景気の変動をカバーできるという強みがあります。 簡単に言えば、日本が不景気ならアメリカで売ればいいというわけです。
未曽有の危機であるコロナ禍においても増収増益を重ねており、ビジネス環境は良好です。
競合他社
栗田工業の競合他社は、東洋紡・神鋼環境ソリューション・野村マイクロサイエンス等があり、 「超純水」の製造では中小企業も数多く存在します。ですが、水のことならなんでもやっているのは栗田工業だけで、最大手の地位を維持しています。
特に水処理に関しては最大規模を誇る同社ですから、財務諸表で判断されがちな海外事業で大きな強みとなり、 加えて豊富な実績や技術営業によって「安心感」をもたらしますから、選ばれる理由があります。
そして「現状に満足していない」ところも重要です。経営理念では「水を究める」と、具体的な事業内容に触れていません。 これは、水に関わる社会課題を今も探し続けていることの証拠です。
新規事業の開拓で役立つのが、顧客が潜在的に何を欲しがっているかという「マーケティング」の視点です。 提案営業に必須の「マーケティング」は文系特有のスキルですから、栗田工業での文系の活躍余地は非常に大きいです。
弱み
栗田工業の弱みは、実質ありません。
競合他社の項目の通り、ライバルとの差は開く一方です。 加えて顧客の幅が非常に広いことから、景気変動の影響も受けにくいという特徴があります。
また近年のヒステリックなまでの「環境規制」についても、栗田工業は環境保護で売っている会社ですから、むしろこの風潮は追い風になります。 「排水処理でバイオマス発電」の技術に至っては「土壌汚染対策」と「化石燃料の使用削減」を同時に実現するわけですから、非常に将来性が明るいです。
「豊富な実績」「景気変動への強み」に加えて「環境保護の時代」にもマッチした同社は、無敵の優良企業だと言ってもよいでしょう。
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栗田工業のような優良企業に内定をもらうには?
志望企業の内定者はどう書いた?内定エントリーシートを見よう!(その1)
模範解答があれば憂いなし!
あなたのエントリーシートは100点満点ですか? …と言われても、わかりませんよね。自己採点するにしても、その基準となる模範解答がなければどうしようもありません。
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著者:村田 泰基(むらた やすき)
合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。
その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。
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