【就活】荏原製作所の就職難易度|強みや志望動機・選考情報!
荏原製作所への就職に役立つエントリーシート・志望動機の書き方・面接などの選考情報、同社の強みや特徴、 会社理解に役立つ企業研究を解説しています。まず、基本情報は以下の通りです。
会社名 | 荏原製作所 |
---|---|
就職難易度 | 穴場 |
売上高 | 6808億円 |
採用人数 | 事務系:15名程度 技術系:60名程度 |
初任給 | 学部卒:214,000円 院卒:236,500円 |
平均年収 | 844万円 |
年間休日 | 124日 |
経営理念 | 水と空気と環境の分野で、優れた技術と最良のサービスを提供することにより、広く社会に貢献します。 |
参照:荏原製作所|有価証券報告書(売上高・平均年収)
参照:荏原製作所|募集要項(初任給・年間休日)
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就活情報・選考の流れ
荏原製作所の就活情報や選考の流れについて解説していきます。 選考に乗り遅れないよう注意しましょう。
就職難易度
就職難易度は、穴場!
荏原製作所の就職難易度は穴場です。 事務系15名、技術系60名程度とメーカーでは普通の採用人数ですが、知名度がありません。 ESの応募は文系で500通、理系で250通ほどで、ESは全通です。人物重視の選考が行われると言えます。
採用大学は旧帝大からFランまで幅広く、学歴フィルターはないと言えます。
消費者向けのBtoCビジネスを手掛けていないため、 多くの就活生は「ポンプ国内最大手」で「半導体製造装置で大儲け」の荏原製作所を見逃してしまうのです。
同社は文系向けのインターンシップを行っていませんので、3月からの応募にすべてがかかっていると言えます。 WEBテストの後に面接が3回行われます。すべて個人面接で30分程度ずつ行われます。
ESの内容に沿った質問がされますので、ESの完成度を高め、面接前に確認しておくことも重要ですね。
荏原製作所に必要なTOEICスコアは明示されていませんが、730点ほしいところです。 かなりグローバルな企業であり、仕事上で英語は必須になってくるためです。
ただし、スコアが絶対かというと、そうではありません。 というのも英語はいずれ身につくものであり、現時点でペラペラに話せる必要はなく、入社後でも鍛えられるためです。 一方で英語への意欲は示さなければなりませんので、少なくとも受験してESにスコアを書くくらいはしましょう。
エントリーシート
「将来の夢」実現ストーリーをつくろう!
荏原製作所へのエントリーシートの書き方は、就職活動の軸を前提に「『将来の夢』実現ストーリー」をつくり、 同社の「経営理念・ビジョン・社風」と一致した志をアピールすることです。 最終的には「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」と結論付けます。
ESのお題は「学生時代に力を入れたこと」「志望動機」「入社してやりたいこと」の3本と、オーソドックスです。
実はESは、「『将来の夢』実現ストーリー」を書くものなのをご存知でしょうか。 ESはどの会社も以下の三部作構成になっています。
- (過去編):学生時代頑張ったこと:将来の夢に向かって今まで何をしてきたか
- (現在編):長所・短所:将来の夢の実現にあたって現状の自分を把握できているか
- (未来編):なぜこの会社を選んだのか・この会社に入って挑戦したいこと:何をして将来の夢の実現するか
ストーリーの作り方は【例文】エントリーシートの書き方|「おっ」と思わせる!で解説していますが、 ES本番を待つのではなく、インターンの段階でこれができていれば、かなり有利です。
同社の選考においても「就職活動の軸」を前提として、「過去編」「現在編」「未来編」の三部作構成でESを書き、 最終的には実現するには貴社のビジネスに携わるしかないという結論に持っていくのです。
ですから、採用ページのプロジェクトや社員紹介などを熟読し、 会社には何を目指す社風があるのかをじっくり研究し、志望動機に絡めていきましょう。
志望動機
ビジョンの一致をアピールしよう!
荏原製作所の志望動機の書き方は、会社の「経営理念・ビジョン・社風」と自分の「就職活動の軸」の一致をアピールし、 「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」と結論付けることです。
同社の経営理念は「水と空気と環境の分野で、優れた技術と最良のサービスを提供することにより、広く社会に貢献します。」でした。 ここから導き出せる志望動機は以下の通りです。
- 若いうちから活躍できる環境があること
- 世界で広く展開していること
- 業界では高いシェアを持ち、多く業績を上げていること
- 高付加価値のビジネスであること
- 幅広い製品や技術によって社会の基盤作りに最も貢献できる会社
- 非常に幅広く事業を展開しており、技術の応用に積極的であること
- 社員の上昇志向が強く、その輪にあこがれたため
- 合理性を重視している点が自分の性格と合っているため
- 1人の裁量権が大きく活躍のチャンスがあること
- 頑張りが評価される仕組みがあるところ
志望動機では同業他社との比較検討が欠かせません。一般的には会社の強みで比較したくなるものです。 ですが、「事業ごとの売上高」や「事業内容」「海外売上比率」などで比較するのは得策ではありません。 というのも、同業他社はどこも同じ事業をやっていて、就活生の視点で比較するのは至難を極めるためです。
最適なのは「経営理念・ビジョン・社風」と「就職活動の軸」の一致具合をアピールする方法です。 経営理念や社風といったものはその会社に唯一無二のものであり、 会社の持つ「夢」とあなたの持つ「夢」が一致しているほど、志望動機として説得力のあるものは他にありません。
先にも少し触れましたが、エントリーシートは「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」 と述べる「『将来の夢』実現ストーリー」になるように構成されています。 このように、志望動機に書くことは最初から決まっているのです。
「就職活動の軸」が海外に関連するものであれば、「海外展開に積極的な社風」、 環境に関連するものであれば「環境問題に積極的」というように、会社の性格で一致したものを書きましょう。
ですから、ここにある志望動機もほんの一例にすぎません。 あなたの将来の夢と、会社の企業理念・ビジネスの目的を結びつけて考えて、志望動機をつくるのです。
そのためにはまず、自己分析をして、就職活動の軸を導き出さなければなりません。
「Unistyle」という就活サイトでは、荏原製作所に実際に内定したエントリーシートを見ることができます。 本来こういった資料は、その企業に内定した先輩が身近にいないと見れなかったものです。 これが1社あたり何通・何十通も収録されていて、会員登録するだけで完全無料です。
荏原製作所の強み・特徴
同業他社とは経営理念で比較しよう!
荏原製作所の強み・特徴は、経営理念の「水と空気と環境の分野で、優れた技術と最良のサービスを提供することにより、広く社会に貢献します。」に表されています。 同社は「風水力機械」「精密・電子」「環境」の3つの分野で事業を行っており、 海外売上高比率が50%を超える、かなりグローバルは企業です。
「水と空気」の面ではポンプを祖業かつ主力事業としており、 上下水道などのインフラ、工場での冷却水・給水・排水などの工場設備、 石油・化学プラントやLNGを送る発電・化学プラントなど幅広い分野で国内1位のシェアを取っています。
「精密・電子」の面では半導体製造工程に欠かせない「真空」を作り出すポンプや、 シリコンウェハーを研磨する装置で高い利益を稼いでいます。
「環境」の面では雨水処理の排水ポンプ、農業用ポンプ、トンネル内の送風機の他、 「ごみ処理プラント」などのプラントエンジニアリング事業も行っています。
「広く社会に貢献します」とあるように、荏原製作所は留まるところを知りません。 これらの製品群を携え世界中を飛び回り、海外売上比率が50%超になるまで成長しています。
ビジネスモデル
モノづくりを通じて顧客の抱える悩みを解決する会社!
荏原製作所のビジネスモデルは、反復継続した関係をつくることです。
ポンプも半導体製造装置も、「売って終わり」ではありません。顧客工場の製造工程で重要な役割を果たし、 そのメンテナンスはとても重要です。メンテナンスを通じて顧客との関係を強固なものにし、 また製品の改善点などフィードバックを得られることもあり、次回の受注につながるのです。
工場のインフラとも呼べる部分を担う同社は信頼関係が何より必要で、 古くから築いてきた関係によって国内シェア1位の地位を強固なものにしています。 また、最近では「研究所を廃止したのに特許出願数が増えている」と研究熱心な会社としても知られています。
海外展開においても現地法人をおいてメンテナンス体制を敷くなど、 製品の品質に加えてアフターサービスも備えることで顧客の人気を勝ち取り、 ますますシェアを伸ばしていくことと思われます。
財務は超優良!
借金が少なく、利益も多い!
荏原製作所の財務状況は優良です。
注目すべきは営業利益率です。製造業の営業利益率は7%が平均的ですが、同社はこれが20%にものぼり、 かなり儲かっている会社だと言うことができます。 これは、事業が過当競争にさらされていないことがうかがえます。
また自己資本比率も59.5%あるところも特徴的です。
これは事業のほとんどを「自社のお金」で賄っており、借金が少ないことを意味します。 大企業平均は30%で、50%を超えると優良企業と言われるこの指標で59.5%ですから、 「優良」だということができます。
多少業績が悪化したところで倒産することはまずないといえます。
主要取引先
荏原製作所の主要取引先は、製造業全般と政府です。
典型的なBtoBビジネスで、一般人にとっては知名度がまるでありません。 ですが、製造業やビジネス界ではその名を知らない人はいないほど超有名企業です。
水や液体、空気を取り扱う以上はどんな会社でも、同社抜きに工場設備の検討などできません。 販売に当たっては顧客工場に合わせた相談を受けるため、仮に文系であっても、理系的知識、理系的思考に抵抗感のない人が向いているでしょう。 逆に、数字や数式に拒絶反応が出てしまう人は向いていないかもしれません。
またポンプは上下水道や雨水処理でも使われるため、官公庁向けでも扱われます。 海外展開もしていますから、顧客は幅広いですね。
競合他社
荏原製作所の競合他社は、ポンプでは重工業、半導体製造装置ではディスコと競合します。
ポンプやタービンといった製品は元来、三菱重工業なども得意としている分野で、 また半導体製造装置の特に「研磨」の分野ではディスコが国内最大手です。 ですが、荏原製作所も負けてはいません。
特にポンプでは国内シェア1位の地位を維持しており、また半導体製造装置では「真空装置」という強い武器をもっています。 強力なライバルとして切磋琢磨していくことでしょう。
弱み
荏原製作所には目立った弱みがありません。
世界中の景気が縮小するような極端な事態にならなければ荏原製作所の経営は非常に健全です。 なにしろ自己資本比率が59.5%もあり、倒産の可能性は今のところありません。
自己資本比率が高いということは、要は借金がほぼないということを意味します。 万一のため銀行からは少しだけお金を借りておくというのは経理上の常識なのですが、 その借金も荏原製作所にとっては一瞬で返せる金額です。
ただし、海外売上比率が高く、為替変動によっては利益が吹き飛ぶ可能性もはらんでいます。 世界情勢には注意が必要ですね。
同業他社の企業研究を見る
- アルプスアルパインの企業研究(売上高:9331億円、平均年収:624万円、年間休日:125日)
- キーエンスの企業研究(売上高:9224億円、平均年収:2279万円、年間休日:128日)
- オムロンの企業研究(売上高:8760億円、平均年収:899万円、年間休日:125日)
- ファナックの企業研究(売上高:8519億円、平均年収:1284万円、年間休日:125日)
- SMCの企業研究(売上高:8247億円、平均年収:865万円、年間休日:125日)
- マキタの企業研究(売上高:7647億円、平均年収:701万円、年間休日:127日)
- 荏原製作所の企業研究(売上高:6808億円、平均年収:844万円、年間休日:124日)
- ダイフクの企業研究(売上高:6019億円、平均年収:771万円、年間休日:123日)
- アドバンテストの企業研究(売上高:5601億円、平均年収:1020万円、年間休日:129日)
- 安川電機の企業研究(売上高:5559億円、平均年収:863万円、年間休日:125日)
- DMG森精機の企業研究(売上高:5394億円、平均年収:892万円、年間休日:121日)
- 日立造船の企業研究(売上高:4926億円、平均年収:693万円、年間休日:126日)
- SCREENホールディングスの企業研究(売上高:4608億円、平均年収:924万円、年間休日:124日)
- ホシザキの企業研究(売上高:3735億円、平均年収:751万円、年間休日:120日)
- THKの企業研究(売上高:3519億円、平均年収:602万円、年間休日:120日)
- 栗田工業の企業研究(売上高:3446億円、平均年収:912万円、年間休日:127日)
- ナブテスコの企業研究(売上高:3336億円、平均年収:696万円、年間休日:125日)
- ディスコの企業研究(売上高:2841億円、平均年収:1330万円、年間休日:126日)
- グローリーの企業研究(売上高:2558億円、平均年収:641万円、年間休日:124日)
- 浜松ホトニクスの企業研究(売上高:2214億円、平均年収:772万円、年間休日:121日)
- ダイヘンの企業研究(売上高:1852億円、平均年収:858万円、年間休日:120日以上)
- ヒロセ電機の企業研究(売上高:1832億円、平均年収:896万円、年間休日:124日)
- ウシオ電機の企業研究(売上高:1750億円、平均年収:762万円、年間休日:125日)
- 能美防災の企業研究(売上高:1055億円、平均年収:631万円、年間休日:125日)
- 島精機製作所の企業研究(売上高:378億円、平均年収:616万円、年間休日:120日)
- ソニーの企業研究(売上高:11兆5398億円、平均年収:1102万円、年間休日:126日)
- 日立製作所の企業研究(売上高:10兆8811億円、平均年収:916万円、年間休日:124日)
- パナソニックの企業研究(売上高:8兆3789億円、平均年収:909万円、年間休日:126日)
- 三菱電機の企業研究(売上高:5兆36億円、平均年収:827万円、年間休日:122日)
- 三菱重工業の企業研究(売上高:4兆2027億円、平均年収:919万円、年間休日:120日以上)
- ニデックの企業研究(売上高:2兆2428億円、平均年収:687万円、年間休日:124日)
- TDKの企業研究(売上高:2兆1808億円、平均年収:790万円、年間休日:125日)
- 東京エレクトロンの企業研究(売上高:2兆2090億円、平均年収:1399万円、年間休日:126日)
- IHIの企業研究(売上高:1兆3529億円、平均年収:793万円、年間休日:128日)
- 川崎重工業の企業研究(売上高:1兆7256億円、平均年収:737万円、年間休日:約120日)
- ミネベアミツミの企業研究(売上高:1兆2922億円、平均年収:729万円、年間休日:日数言及なし)
- 村田製作所の企業研究(売上高:1兆6867億円、平均年収:803万円、年間休日:123日)
荏原製作所のような優良企業に内定をもらうには?
自分の”今”の実力をチェック!
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本命企業の選考を受ける前に!
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志望企業の内定者はどう書いた?内定エントリーシートを見よう!(その2)
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本命企業に応募する前に、やっておきたいこと
「自己分析」をよくわからないまま、放置してない?
筆者の私は自己分析をしなかったがゆえに本命企業11社全滅という憂き目に遭いました。 自己分析のことを「性格診断か何か」だと思い込んで放置していたのですが、 そのためにエントリーシートで一貫した熱意を伝えることができなかったのです。
その後、やり直して1ヶ月で内定を得るに至ったのですが、「本命企業の応募前にやっておけば・・・」と思っても後の祭りです。 就活に悔いを残す結果となりました。
【キャリアチケットスカウト】 という就活アプリを使えば、アプリ起動から3分で自己分析が完了します。 エントリーシートの作成サポート機能もあるので、自分のESが伝わるESかどうかを確認することができます。
また、このアプリで作成した「就活の軸」や「自己PR」などを元に企業から特別選考に招待される機能もあります。 もちろん辞退してもいいのですが、その会社は「あなたとビジョンの一致した会社」ですから、内定確度は高いです。 オファーをもらってから検索してみたら、実はそれがあなたの天職かもしれません。
まずはアプリをインストールして、自己分析を始めてみましょう。もちろん完全無料です。
著者:村田 泰基(むらた やすき)
合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。
その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。