【就活】日本化薬の就職難易度|内定への選考情報!
日本化薬の就職難易度やエントリーシート・志望動機の書き方・面接などの選考情報に加え、同社の強みや特徴など企業研究に役立つ情報を解説しています。新卒採用に応募する際、ぜひ参考にしてください。まず、基本情報は以下の通りです。
会社名 | 日本化薬 |
---|---|
就職難易度 | やや高い |
売上高 | 2017億円 |
採用人数 | 事務系:5名程度 技術系:25名程度 |
初任給 | 学部卒:238,200円 院卒:256,200円 |
平均年収 | 736万円 |
年間休日 | 128日 |
経営理念 | 最良の製品を不断の進歩と良心の結合により社会に提供し続けること |
参照:日本化薬|有価証券報告書(売上高・平均年収)
参照:日本化薬|募集要項(初任給・年間休日)
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就活情報・選考の流れ
日本化薬の就活情報や選考の流れについて解説していきます。 一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
就職難易度
就職難易度は、やや高い!
日本化薬の就職難易度は、やや高いです。 学歴の偏りはありませんが採用人数が少なく、文系のESは300通、理系で1000通と倍率が高く、ES通過率は文系6%、理系20%です。
化学メーカー全体に言えることですが、事業内容がわかりにくいため、 早期に接触して会社への理解を深めることが内定に直結します。 志望度が高ければインターンに必ず参加しておくべきでしょう。
日本化薬に必要なTOEICスコアは明示されていませんが、730点ほしいところです。 かなりグローバルな企業であり、仕事上で英語は必須になってくるためです。
ただし、スコアが絶対かというと、そうではありません。 というのも英語はいずれ身につくものであり、現時点でペラペラに話せる必要はなく、入社後でも鍛えられるためです。 一方で英語への意欲は示さなければなりませんので、少なくとも受験してESにスコアを書くくらいはしましょう。
日本化薬の残業時間は月12時間、有給取得率は50%超、ボーナスも年間5ヶ月分以上出るなど、 ホワイトかつ高給の企業と言うことができます。
面接
面接は、3回!
日本化薬の面接は、すべての質問に対して就活の軸をベースにした「『将来の夢』実現ストーリー」を意識して答えましょう。 そのためにESを、提出済みであってもブラッシュアップし直すことが合格のコツです。
また面接中は「明るく大きな声で話すこと」を意識しましょう。会社は「元気のある新卒」を求めています。 「緊張して話せない」場合も、最初に「第一志望なので緊張しています」と告白しておけば好感度も上がります。 加えて「自分を良く見せようとしない」ことにも注意を払い、「理想の後輩」を演じ切りましょう。
同社では、3月にES提出→WEBテスト→面接2回という選考を経ます。 ESでほとんどが落ちますので、面接に進めれば4~10人に1人が内定を得られる計算になります。
また面接と同時に「私の生き方」という題で、45分間での作文が課されます。 こちらはもちろん就職活動の軸について述べるものですが、 ESとの整合性を意識して「『将来の夢』実現ストーリー」をぶつけましょう。
エントリーシート
「将来の夢」実現ストーリーをつくろう!
日本化薬へのエントリーシートの書き方は、就職活動の軸を前提に「『将来の夢』実現ストーリー」をつくり、 同社の「経営理念・ビジョン・社風」と一致した志をアピールすることです。 最終的には「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」と結論付けます。
ESのお題は「学生時代力を注いだこと」「志望動機」それぞれ400字とオーソドックスです。
実はESは、「『将来の夢』実現ストーリー」を書くものなのをご存知でしょうか。 ESはどの会社も以下の三部作構成になっています。
- (過去編):学生時代頑張ったこと:将来の夢に向かって今まで何をしてきたか
- (現在編):長所・短所:将来の夢の実現にあたって現状の自分を把握できているか
- (未来編):なぜこの会社を選んだのか・この会社に入って挑戦したいこと:何をして将来の夢の実現するか
ストーリーの作り方は【例文】エントリーシートの書き方|「おっ」と思わせる!で解説していますが、 ES本番を待つのではなく、インターンの段階でこれができていれば、かなり有利です。
同社の選考においても「就職活動の軸」を前提として、「過去編」「現在編」「未来編」の三部作構成でESを書き、 最終的には実現するには貴社のビジネスに携わるしかないという結論に持っていくのです。
ですから、採用ページのプロジェクトや社員紹介などを熟読し、 会社には何を目指す社風があるのかをじっくり研究し、志望動機に絡めていきましょう。
「なぜ化学メーカーなのか」「なぜ日本化薬なのか」ということは必ず問われます。 競合との細かい違いを答えるのではなく、 経営理念やインターンシップ参加時に感じた社風などを交えて答えるのが理想です。
志望動機
ビジョンの一致をアピールしよう!
日本化薬の志望動機の書き方は、会社の「経営理念・ビジョン・社風」と自分の「就職活動の軸」の一致をアピールし、 「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」と結論付けることです。
同社の経営理念は「最良の製品を不断の進歩と良心の結合により社会に提供し続けること」でした。 ここから導き出せる志望動機は以下の通りです。
- 高品質なものづくりがしたい
- 健康を増進する仕事がしたい
- 新しいことに挑戦する姿勢に惹かれた
- 世界に驚きと感動を与える仕事
- 変化に強い経営基盤に魅力を感じた
- 非常に幅広く事業を展開しており、技術の応用に積極的であること
- 新技術の応用をする仕事がしたい
- グローバルな環境に魅力を感じた
- 様々な技術を結集して作られる製品にモノづくりの魅力
- 社会に新しい価値を提供したい
- 破壊的イノベーションの実績があることに惹かれた
志望動機では同業他社との比較検討が欠かせません。一般的には会社の強みで比較したくなるものです。 ですが、「事業ごとの売上高」や「事業内容」「海外売上比率」などで比較するのは得策ではありません。 というのも、同業他社はどこも同じ事業をやっていて、就活生の視点で比較するのは至難を極めるためです。
最適なのは「経営理念・ビジョン・社風」と「就職活動の軸」の一致具合をアピールする方法です。 経営理念や社風といったものはその会社に唯一無二のものであり、 会社の持つ「夢」とあなたの持つ「夢」が一致しているほど、志望動機として説得力のあるものは他にありません。
先にも少し触れましたが、エントリーシートは「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」 と述べる「『将来の夢』実現ストーリー」になるように構成されています。 このように、志望動機に書くことは最初から決まっているのです。
「就職活動の軸」が海外に関連するものであれば、「海外展開に積極的な社風」、 環境に関連するものであれば「環境問題に積極的」というように、会社の性格で一致したものを書きましょう。
ですから、ここにある志望動機もほんの一例にすぎません。 あなたの将来の夢と、会社の企業理念・ビジネスの目的を結びつけて考えて、志望動機をつくるのです。
そのためにはまず、自己分析をして、就職活動の軸を導き出さなければなりません。
また、文系向けに「メーカーの志望動機の書き方」を例文付きで、次の関連記事で解説しています。 同社のESでも使える内容ですので、ぜひ参考にしてください。
→【文系専用】メーカーの志望動機|必要な人材認定をもらうコツ
「ワンキャリア」という就活サイトでは、日本化薬に実際に内定したエントリーシートを見ることができます。 本来こういった資料は、その企業に内定した先輩が身近にいないと見れなかったものです。 これが1社あたり何通・何十通も収録されていて、会員登録するだけで完全無料です。
日本化薬の強み・特徴
同業他社とは経営理念で比較しよう!
日本化薬の強み・特徴は、経営理念の「オンリーワンであること」に表現されています。
例えば「半導体封止材用エポキシ樹脂」で世界シェア40%、シートベルトを引き込む装置である「マイクロガスジェネレータ」で世界首位、 「DVD用UV硬化型樹脂」では世界2位などスキマ産業で圧倒的シェアを取る企業としてビジネス界では有名です。 隠れ優良企業としても人気が出てきています。
経営理念にもある「最良の製品」は、市場規模や需要の大きさとは関係ありません。 むしろ同社にとって、他社がやらないような仕事こそ力を入れて、オンリーワンを目指すのです。
ビジネスモデル
スキマ産業で世界を独占する!
日本化薬のビジネスモデルは、スキマ産業で圧倒的シェアを取ることです。
先にも解説しましたが、「他社がやらないような仕事」にこそ力を入れます。 スキマ産業は「市場規模が小さい」「大きな需要が見込めない」分野のことを言います。 同社の手掛ける製品はどれも「必要なモノ」な一方で「たいした量はいらない」のです。
量は売れずとも競合がいないために利益を乗せて売れる上に、 そんなスキマビジネスをたくさん持っているために、結果として高収益体質を実現できるというわけです。
同社は営業利益率が10%を超えていますが、大企業平均は7%ですから、儲かっている会社だと言うことができます。 これはオンリーワンであるからに他なりません。
「コーポレートスローガン」として「世界的すきま発想」を掲げています。 社名が表に出ることは少ないですが、世界中で「お世話になっていない人がいない」と言えるような会社です。
化学メーカーの経営が安定している理由
生産の上流工程だから!
化学メーカーは、就活では「隠れ優良企業」と呼ばれます。 儲かっていて給料が高く、その一方で残業や休日出勤は少なめでほとんどがホワイト企業という業界です。
化学メーカーの高待遇を支えるのは、その経営の安定性です。
それはほかの素材メーカー(製鉄・非鉄金属業界)と同様、素材メーカーであることが大きな理由です。
一般に、消費者を相手としたBtoCビジネスは経営が安定しません。 というのも、消費者は製品の「性能」より「雰囲気」や「流行」などあいまいな基準で購入を判断するからです。
日本国内でも性能面だけを見れば、国内電機メーカーのつくるスマートフォンのほうが良いにも関わらず、 iPhoneが売れ続けます。ディスプレイもソニーやパナソニックではなく、サムスンやLGが売れますよね。
ですが、素材メーカーにとっては消費者がどの会社の製品を手に取ろうが、関係ありません。
ソニーが売れなければ、サムスンに材料・部品を売ればいいからです。
このように「原料→材料→部品→最終製品」という一連の工程で、 上流工程を抑えている会社ほど経営が安定するというメーカーの特徴があります。
これが化学メーカーの経営が安定していて、高収入を実現する秘密です。
主要取引先
日本化薬の主要取引先は、あらゆるメーカーと化成品専門商社です。 スキマビジネスをたくさん持つゆえに取引先は幅広く、メーカーと直接取引する商品もあれば、 専門商社を通じて市場に流す商品もあります。
取引先が幅広いと景気の変動に強いというメリットがあり、 どれかの分野が縮小しても、他の分野、他の取引先との仕事が、その分をカバーしてくれるというわけです。
競合他社
日本化薬の競合他社は、実質ありません。
幅広い製品群がそれぞれ高シェア・高収益を実現しており、それは他の誰もやらない仕事だからに他なりません。 要は競合を避けて製品をつくっているため、競合はいないといっても差支えないでしょう。
逆に言えば、競合を避けなければならないため化学メーカー全体の動向に注意しなければならず、 市場規模や需要を検討して、競合が参入してこないような製品を考えなければなりません。
弱み
日本化薬の弱みとしては、目立ったものがありません。 有価証券報告書のリスクの欄にもそれが現れています。
最初に書かれているのが「製品の品質」ですが、これは非常に優れている証拠が同社の高収益体質に表れています。 国内化学メーカーでもかなり高めの営業利益率を実現しており、 これは「リスク」というより「自戒の念」つまりは「品質に気をつかっている」という宣言です。
唯一リスクがあるとすれば、海外展開している企業特有の為替リスクがある程度でしょう。 ただし、自民党政権は為替の安定を政策の1つとして取り組んでおり、 よっぽど為替を重視しない政権に取って代わられない限り、大きな影響はないと言えます。
→超優良!化学メーカーへの就職は難しい?63社の業界研究
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同業他社の企業研究を見る
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- 三菱ガス化学の企業研究(売上高:8134億円、平均年収:881万円、年間休日:122日)
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- 高砂香料工業の企業研究(売上高:1959億円、平均年収:824万円、年間休日:123日)
- 東京応化工業の企業研究(売上高:1622億円、平均年収:872万円、年間休日:122日)
- 東亜合成の企業研究(売上高:1593億円、平均年収:678万円、年間休日:123日)
- 日本パーカライジングの企業研究(売上高:1250億円、平均年収:749万円、年間休日:125日)
- 太陽HDの企業研究(売上高:1047億円、平均年収:907万円、年間休日:125日)
- 三菱ケミカルの企業研究(売上高:4兆3872億円、平均年収:973万円、年間休日:123日)
- 旭化成の企業研究(売上高:2兆7848億円、平均年収:752万円、年間休日:120日)
- 富士フイルムの企業研究(売上高:2兆9609億円、平均年収:1074万円、年間休日:125日)
- 信越化学工業の企業研究(売上高:2兆4149億円、平均年収:886万円、年間休日:120日以上)
- 住友化学の企業研究(売上高:2兆4468億円、平均年収:842万円、年間休日:124日)
- 東レの企業研究(売上高:2兆4645億円、平均年収:765万円、年間休日:日数言及なし)
- エア・ウォーターの企業研究(売上高:1兆245億円、平均年収:815万円、年間休日:126日)
- 三井化学の企業研究(売上高:1兆7497億円、平均年収:864万円、年間休日:日数言及なし)
- レゾナックの企業研究(売上高:1兆2888億円、平均年収:1026万円、年間休日:123日)
- 積水化学工業の企業研究(売上高:1兆2565億円、平均年収:912万円、年間休日:125日)
- 東ソーの企業研究(売上高:1兆56億円、平均年収:740万円、年間休日:122日)
日本化薬のような優良企業に内定をもらうには?
志望企業の内定者はどう書いた?内定エントリーシートを見よう!(その1)
模範解答があれば憂いなし!
あなたのエントリーシートは100点満点ですか? …と言われても、わかりませんよね。自己採点するにしても、その基準となる模範解答がなければどうしようもありません。
もしこのまま提出して、果たして大丈夫でしょうか。
そこで先輩が実際に内定をとったエントリーシートを使いましょう。 それと比較して何が足りないのか、どう書けばいいのかがわかれば、自ずと完成度が高まっていきます。
「Unistyle」では、歴代就活生の合格エントリーシートを無料閲覧できます。
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著者:村田 泰基(むらた やすき)
合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。
その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。
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