【就活】エフピコの就職難易度|強みや志望動機・選考情報!
エフピコの就職難易度やエントリーシート・志望動機の書き方・面接などの選考情報に加え、同社の強みや特徴など企業研究に役立つ情報を解説しています。新卒採用に応募する際、ぜひ参考にしてください。まず、基本情報は以下の通りです。
会社名 | エフピコ |
---|---|
就職難易度 | 穴場 |
売上高 | 2221億円 |
採用人数 | 事務系:10名程度 技術系:10名程度 |
初任給 | 学部卒:234,100円 院卒:245,100円 |
平均年収 | 720万円 |
年間休日 | 126日 |
経営理念 | 食文化・食生活の変化を先取りし、お客様満足を第一とした高品質な製品とサービスを提供 |
参照:エフピコ|有価証券報告書(売上高・平均年収)
参照:エフピコ|募集要項(初任給・年間休日)
目次
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就活情報・選考の流れ
隠れ優良企業として人気を集めている、エフピコの就活情報や選考の流れについて解説していきます。 インターンシップや選考に乗り遅れないよう注意しましょう。
一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
就職難易度
就職難易度は、穴場!
エフピコの就職難易度は、穴場です。 化学メーカー全体的に言えることですが、知名度が低く、ライバルが少ないためです。 ES提出数は550通ほどで、通過率は34%ということで、比較的通りやすいと言えます。
内定者の学歴も旧帝大・早慶に偏ったりはしていません。 ですから、早期に目をつけて行動を開始すれば、十分戦えるということになります。 インターン等を通じて会社への理解を深めていきましょう。
ちなみに、同社は学生に知名度が低い一方でビジネス界で高く評価されている「隠れ優良企業」として、次の関連記事でも紹介しています。
面接
会社説明会は参加必須!
エフピコの面接は、すべての質問に対して就活の軸をベースにした「『将来の夢』実現ストーリー」を意識して答えましょう。 そのためにESを、提出済みであってもブラッシュアップし直すことが合格のコツです。
また面接中は「明るく大きな声で話すこと」を意識しましょう。会社は「元気のある新卒」を求めています。 「緊張して話せない」場合も、最初に「第一志望なので緊張しています」と告白しておけば好感度も上がります。 加えて「自分を良く見せようとしない」ことにも注意を払い、「理想の後輩」を演じ切りましょう。
同社では、リクルーター面接は実施していません。
エントリーシート提出・WEBテストの受験に加えて動画選考があり、またグループディスカッションも課されます。 その後、個人面接が2回行われ、7月上旬に内々定です。
3~4月に行われる会社説明会は参加必須です。WEB説明会になりますが、 こちらに参加しないとESをもらうことができませんので、早期に参加しておきましょう。
エントリーシート
「将来の夢」実現ストーリーをつくろう!
エフピコへのエントリーシートの書き方は、就職活動の軸を前提に「『将来の夢』実現ストーリー」をつくり、 同社の「経営理念・ビジョン・社風」と一致した志をアピールすることです。 最終的には「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」と結論付けます。
ESのお題は「学生時代に力を注いだこと」「強みと弱み」「志望動機」「入社して挑戦したいこと」など一般的な内容です。
実はESは、「『将来の夢』実現ストーリー」を書くものなのをご存知でしょうか。 ESはどの会社も以下の三部作構成になっています。
- (過去編):学生時代頑張ったこと:将来の夢に向かって今まで何をしてきたか
- (現在編):長所・短所:将来の夢の実現にあたって現状の自分を把握できているか
- (未来編):なぜこの会社を選んだのか・この会社に入って挑戦したいこと:何をして将来の夢の実現するか
ストーリーの作り方は【例文】エントリーシートの書き方|「おっ」と思わせる!で解説していますが、 ES本番を待つのではなく、インターンの段階でこれができていれば、かなり有利です。
同社の選考においても「就職活動の軸」を前提として、「過去編」「現在編」「未来編」の三部作構成でESを書き、 最終的には実現するには貴社のビジネスに携わるしかないという結論に持っていくのです。
ですから、採用ページのプロジェクトや社員紹介などを熟読し、 会社には何を目指す社風があるのかをじっくり研究し、志望動機に絡めていきましょう。
志望動機
ビジョンの一致をアピールしよう!
エフピコの志望動機の書き方は、会社の「経営理念・ビジョン・社風」と自分の「就職活動の軸」の一致をアピールし、 「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」と結論付けることです。
同社の経営理念は「食文化・食生活の変化を先取りし、お客様満足を第一とした高品質な製品とサービスを提供」でした。 ここから導き出せる志望動機は以下の通りです。
- 高品質なものづくりがしたい
- 健康を増進する仕事がしたい
- 新しいことに挑戦する姿勢に惹かれた
- 世界に驚きと感動を与える仕事
- 変化に強い経営基盤に魅力を感じた
- 非常に幅広く事業を展開しており、技術の応用に積極的であること
- 新技術の応用をする仕事がしたい
- 様々な技術を結集して作られる製品にモノづくりの魅力
- 社会に新しい価値を提供したい
志望動機では同業他社との比較検討が欠かせません。一般的には会社の強みで比較したくなるものです。 ですが、「事業ごとの売上高」や「事業内容」「海外売上比率」などで比較するのは得策ではありません。 というのも、同業他社はどこも同じ事業をやっていて、就活生の視点で比較するのは至難を極めるためです。
最適なのは「経営理念・ビジョン・社風」と「就職活動の軸」の一致具合をアピールする方法です。 経営理念や社風といったものはその会社に唯一無二のものであり、 会社の持つ「夢」とあなたの持つ「夢」が一致しているほど、志望動機として説得力のあるものは他にありません。
先にも少し触れましたが、エントリーシートは「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」 と述べる「『将来の夢』実現ストーリー」になるように構成されています。 このように、志望動機に書くことは最初から決まっているのです。
「就職活動の軸」が海外に関連するものであれば、「海外展開に積極的な社風」、 環境に関連するものであれば「環境問題に積極的」というように、会社の性格で一致したものを書きましょう。
ですから、ここにある志望動機もほんの一例にすぎません。 あなたの将来の夢と、会社の企業理念・ビジネスの目的を結びつけて考えて、志望動機をつくるのです。
そのためにはまず、自己分析をして、就職活動の軸を導き出さなければなりません。
また、文系向けに「メーカーの志望動機の書き方」を例文付きで、次の関連記事で解説しています。 同社のESでも使える内容ですので、ぜひ参考にしてください。
→【文系専用】メーカーの志望動機|必要な人材認定をもらうコツ
「ワンキャリア」という就活サイトでは、エフピコに実際に内定したエントリーシートを見ることができます。 本来こういった資料は、その企業に内定した先輩が身近にいないと見れなかったものです。 これが1社あたり何通・何十通も収録されていて、会員登録するだけで完全無料です。
エフピコの強み・特徴
食品トレーのNo.1企業!
エフピコの強み・特徴は、物流網・商品力の高さによる食品トレーで国内シェア30%というシェアの高さです。 「真っ白ではないカラートレー」「電子レンジで使える耐熱トレー」など、 みんなが当たり前に手に取っているものは、実はエフピコが開発したものです。
同社は環境意識が高いことでも将来性があります。 スーパーの店頭などにリサイクルボックスを置いたのはやはり、エフピコが最初です。 食品容器のトレーやペットボトルを回収して再びトレーをつくるリサイクルの仕組みを構築しています。
もはや環境に配慮していないと社会でやっていけない時代ですが、 エフピコはこのような環境意識の高さから、環境省にエコ・ファースト企業として指定を受けていて、 リサイクル先端企業として知られています。
ビジネスの目的を知ろう
同業他社とは経営理念で比較しよう!
受かるエントリーシートを書くには、「会社の経営理念と自分の将来の夢が一致している」と述べるのが最適です。 「自分の将来の夢」は「就職活動の軸」とも言いますが、つまりは両者の志が一致した、「仲間」に相応しい人材であることをアピールするのです。
そこでまず、会社の経営理念を調べ、どんなビジネスを展開していて、会社が持っている志を知るのが内定への第一歩となります。
エフピコのビジネスの目的は、「食文化・食生活の変化を先取りし、お客様満足を第一とした高品質な製品とサービスを提供」に表されています。
エフピコは、食品容器の国内最大手企業で、弁当・総菜のトレーで圧倒的な地位を築いています。 これは「カラートレー」や「耐熱容器」で消費者の満足度を重視した結果であり、 ただ作るだけのメーカーとは「BtoCの視点」がある分、一線を画しています。
自己資本比率は50.3%(大企業平均30%)を超え、営業利益率も9.5%(一般的には6~7%が普通)に達するなど、 財務体質も非常によく、儲かっていて、給料も高いという優良企業です。
ビジネスモデル
エフピコの容器を使えばスーパーが儲かる!
エフピコのビジネスモデルは、消費者の支持を受けて、顧客に採用されることです。
エフピコの顧客は直接的には「食品メーカー」や「スーパー」などの事業者で、消費者と直接取引するわけではありません。 ですが、同社は消費者が望むものをつくることで、顧客がエフピコ製容器を使うしかない状況を生み出すのです。
例えばカラートレーは、今では当たり前になりました。 弁当や総菜の容器に色がついていると「真っ白のトレー」に比べて高級感が出ますよね。 同じ食品がのっていても、消費者はカラートレーの弁当を選ぶのです。
また本来、トレーは電子レンジであたためると溶けます。 ですがエフピコは耐熱容器を開発し、弁当を温められる社会を作り出しました。 もはやエフピコ製を使わないとクレームすらついてしまうかもしれません。
このように消費者理解を徹底した開発力が強みとなり、 食品メーカーや小売店はエフピコの食品容器のとりこになっているのです。 このことからエフピコはマーケティングのスキルがあると言えます。
化学メーカーの経営が安定している理由
生産の上流工程だから!
化学メーカーは、就活では「隠れ優良企業」と呼ばれます。 儲かっていて給料が高く、その一方で残業や休日出勤は少なめでほとんどがホワイト企業という業界です。
化学メーカーの高待遇を支えるのは、その経営の安定性です。
それはほかの素材メーカー(製鉄・非鉄金属業界)と同様、素材メーカーであることが大きな理由です。
一般に、消費者を相手としたBtoCビジネスは経営が安定しません。 というのも、消費者は製品の「性能」より「雰囲気」や「流行」などあいまいな基準で購入を判断するからです。
日本国内でも「容量が小さい」「弁当の中身が少ない」など文句を言いながらもセブンイレブンで買い物をしますよね。 実はミニストップは容量が多めで、弁当も上げ底ではなくガッツリ入っているのですが、 それでもお客さんはセブンイレブンを選びます。
ですが、素材メーカーにとっては消費者がどの会社の製品を手に取ろうが、関係ありません。
ミニストップが売れなければ、セブンイレブンに売ればいいからです。
このように「原料→材料→最終製品」という一連の工程で、 上流工程を抑えている会社ほど経営が安定するというメーカーの特徴があります。
これが化学メーカーの経営が安定していて、高収入を実現する秘密です。
主要取引先
エフピコの主要取引先は主に食品メーカーや商社、スーパーやコンビニなどの小売店です。
食品はあくまで食べ物が主役です。食品トレーはあくまでその「容器」に過ぎないのですが、 消費者目線で喜ばれる容器をつくってきたために、 メーカーや小売店は「エフピコの容器を使えば売れる」という時代になりました。
BtoB企業でありながら、取引先だけでなく消費者目線であることが同社の特徴で、 「環境重視」な同社製品は、顧客も「エコトレー」として消費者にアピールできます。 このように「選ばれる理由」をつくるのが得意です。
競合他社
エフピコの競合他社は他の化学メーカーのうち食品トレーを手掛けるメーカーです。 シーピー化成や中央化学、丸善といった会社があります。
しかし開発力・環境配慮に加えて売り場づくりやお弁当のメニュー開発までサポートしてしまうエフピコは、 この総合力で他社を圧倒しています。 このように消費者目線を持っていることは、志望動機の作成の際に大いに使えます。
弱み
エフピコの弱みとしては、目立ったものがありません。
有価証券報告書のリスクの欄にもそれが現れています。 「大規模災害で工場を破壊してしまう」、「原料価格が急騰して製品の価格改定が遅れた場合」といった極端な事象が発生しない限り、 経営に重大な危機を及ぼすことはありません。
たいていの会社は「競合に負ける」「市場が縮小する」などを危惧するものですが、エフピコにそれはほとんどありません。
ただし、環境については欧州で特に過剰反応する傾向があり、 いくら環境負荷のないプラスチックを使おうと「プラスチック」というだけでバッシングを受ける可能性があります。 「エコ」のイメージ作りがなにより重要になってくるでしょう。
→超優良!化学メーカーへの就職は難しい?63社の業界研究
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同業他社の企業研究を見る
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- 旭化成の企業研究(売上高:2兆7848億円、平均年収:752万円、年間休日:120日)
- 富士フイルムの企業研究(売上高:2兆9609億円、平均年収:1074万円、年間休日:125日)
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- 東レの企業研究(売上高:2兆4645億円、平均年収:765万円、年間休日:日数言及なし)
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- 三井化学の企業研究(売上高:1兆7497億円、平均年収:864万円、年間休日:日数言及なし)
- レゾナックの企業研究(売上高:1兆2888億円、平均年収:1026万円、年間休日:123日)
- 積水化学工業の企業研究(売上高:1兆2565億円、平均年収:912万円、年間休日:125日)
- 東ソーの企業研究(売上高:1兆56億円、平均年収:740万円、年間休日:122日)
エフピコのような優良企業に内定をもらうには?
著者:村田 泰基(むらた やすき)
合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。
その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。
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