【就活】住友電気工業の就職難易度|強みや志望動機・選考情報!
住友電気工業の就職難易度やエントリーシート・志望動機の書き方・面接などの選考情報に加え、同社の強みや特徴など企業研究に役立つ情報を解説しています。新卒採用に応募する際、ぜひ参考にしてください。まず、基本情報は以下の通りです。
会社名 | 住友電気工業 |
---|---|
就職難易度 | かなり高い |
売上高 | 4兆4028億円 |
採用人数 | 事務系:60名程度 技術系:130名程度 |
初任給 | 学部卒:271,000円 院卒:288,200円 |
平均年収 | 820万円 |
年間休日 | 121日 |
経営理念 | 住友電工グループは、基本精神である「住友事業精神」と「経営理念」に基づく高い企業倫理の下、公正な事業活動を行うことを不変の基本方針としています。 |
参照:住友電工|有価証券報告書(売上高・平均年収)
参照:住友電工|募集要項(初任給・年間休日)
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就活情報・選考の流れ
住友電工の選考は、ES提出後にリクルーター面接を3~5回、面接本番を2回の「最低5回の面接」があります。 ESの完成度によって5回で済むか、それ以上にズルズル長引くかが変わります。 同社は新卒に求める人物像として、次の3点を掲げていますので、ESの内容にしっかり反映させて臨みましょう。
自ら考え、自ら行動できる人
創造力と探究心のある人
グローバルに活躍できる人
一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
住友電工の就職難易度
就職難易度は、かなり高い!
住友電工の就職難易度は、かなり高いです。 同社は超が付くほどの名門企業であり、理系も文系も採用人数が多いとはいえ、高学歴ハイスペックな学生が集まるためです。
採用大学は旧帝大・上位国公立大学や有名私大に限られ、学歴フィルターは「MARCH以上」だと言えます。 内定者のスペックは留学経験・起業経験(NPO法人・会社)もある「バイタリティのある学生」が多く、 こういった大学群の学生ですらインターンで活躍しなければ、なかなか選考本番にも進むことができません。
ただし、必ずしも体育会系でないと受からないということはありませんし、 留学経験や起業経験が必要ということもありません。 「就職活動の軸」と「経営理念」の一致をアピールしていけば、合格の目はあります。
住友電工に必要なTOEICスコアは明示されていませんが、730点ほしいところです。 かなりグローバルな企業であり、仕事上で英語は必須になってくるためです。
ただし、スコアが絶対かというと、そうではありません。 というのも英語はいずれ身につくものであり、現時点でペラペラに話せる必要はなく、入社後でも鍛えられるためです。 一方で英語への意欲は示さなければなりませんので、少なくとも受験してESにスコアを書くくらいはしましょう。
面接
リクルーター面接が内定の鍵!
住友電工の面接は、すべての質問に対して就活の軸をベースにした「『将来の夢』実現ストーリー」を意識して答えましょう。 そのためにESを、提出済みであってもブラッシュアップし直すことが合格のコツです。
また面接中は「明るく大きな声で話すこと」を意識しましょう。会社は「元気のある新卒」を求めています。 「緊張して話せない」場合も、最初に「第一志望なので緊張しています」と告白しておけば好感度も上がります。 加えて「自分を良く見せようとしない」ことにも注意を払い、「理想の後輩」を演じ切りましょう。
同社は、リクルーター面接3~5回、面接2回の計「最低5回」実施されます。 長い選考過程ですが、すべて雰囲気は和やかで、面接内容はESに沿った質問と逆質問で構成されています。 特に1~2回目のリクルーター面接では逆質問の時間が長いため、質問を15個程度用意しておくとよいでしょう。
リクルーター面接についてはエントリーシートを提出後、「会社への理解を深めてもらうこと」を建前としたオンライン面談のお誘いがあります。 これは事実上の面接であり、これを断るとその時点で選考は不合格扱いになります。
人によって3~5回実施されますが、ESの完成度で変わります。 3回目の面談で「就職活動の軸」と「経営理念」の一致、 「貴社のビジネスに携わらなければならない」という結論に持っていくストーリーができていれば、リクルーター面接は合格です。
一方でその作り込みが甘いと4回目・5回目とズルズル回数が増えていきます。 回数が増えればまだマシですが、落とされると費やした時間が無駄になりますから、 リクルーター面接が始まった後も、社員に添削してもらうなどして内容をブラッシュアップしましょう。
これにすべて合格すると、人事面談→最終面接の2回の面接が行われます。
特に同社は電線御三家の一角を成します。電線御三家とは「住友電気工業」「古河電気工業」「フジクラ」の3社のことですが、 これらの企業との比較は必須です。事業内容ではほとんど違いがありませんので、経営理念や社風に言及して比較しましょう。
エントリーシート
「将来の夢」実現ストーリーをつくろう!
住友電工へのエントリーシートの書き方は、就職活動の軸を前提に「『将来の夢』実現ストーリー」をつくり、 同社の「経営理念・ビジョン・社風」と一致した志をアピールすることです。 最終的には「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」と結論付けます。
ESのお題は「学生時代頑張ったこと」「志望動機・入社後挑戦したいこと」「自由記入欄」の3本です。
実はESは、「『将来の夢』実現ストーリー」を書くものなのをご存知でしょうか。 ESはどの会社も以下の三部作構成になっています。
- (過去編):学生時代頑張ったこと:将来の夢に向かって今まで何をしてきたか
- (現在編):長所・短所:将来の夢の実現にあたって現状の自分を把握できているか
- (未来編):なぜこの会社を選んだのか・この会社に入って挑戦したいこと:何をして将来の夢の実現するか
ストーリーの作り方は【例文】エントリーシートの書き方|「おっ」と思わせる!で解説していますが、 ES本番を待つのではなく、インターンの段階でこれができていれば、かなり有利です。
同社の選考においても「就職活動の軸」を前提として、「過去編」「現在編」「未来編」の三部作構成でESを書き、 最終的には実現するには貴社のビジネスに携わるしかないという結論に持っていくのです。
ですから、採用ページのプロジェクトや社員紹介などを熟読し、 会社には何を目指す社風があるのかをじっくり研究し、志望動機に絡めていきましょう。
「自由記入欄」はこのストーリーを補完するために使いましょう。 例えば「エピソード付き長所」による自己PR、「就職活動の軸」で夢を語るなどがよいでしょう。
志望動機
ビジョンの一致をアピールしよう!
住友電工の志望動機の書き方は、会社の「経営理念・ビジョン・社風」と自分の「就職活動の軸」の一致をアピールし、 「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」と結論付けることです。
同社の経営理念は次の通りです。
・顧客の要望に応え、最も優れた製品・サービスを提供します
・技術を創造し、変革を生み出し、絶えざる成長に努めます
・社会的責任を自覚し、よりよい社会、環境づくりに貢献します
・高い企業倫理を保持し、常に信頼される会社を目指します
・自己実現を可能にする、生き生きとした企業風土を育みます
ここから導き出せる志望動機は以下の通りです。
- 社会貢献
- 仕事にやりがいがあること
- 使命感を持って働けること
- チャレンジ精神のある会社
- 世界のスタンダードになりえる新しいものを作り出すこと
- 世界で広く展開していること
- 業界ではトップのシェアを持ち、最も多い業績を上げていること
- 幅広い製品や技術によって社会の基盤作りに最も貢献できる会社
- 非常に幅広く事業を展開しており、技術の応用に積極的であること
- 様々な技術を結集して作られる製品にモノづくりの魅力
- 日本の産業のトップとして常に世界を視野に入れた仕事
志望動機では同業他社との比較検討が欠かせません。一般的には会社の強みで比較したくなるものです。 ですが、「事業ごとの売上高」や「事業内容」「海外売上比率」などで比較するのは得策ではありません。 というのも、同業他社はどこも同じ事業をやっていて、就活生の視点で比較するのは至難を極めるためです。
最適なのは「経営理念・ビジョン・社風」と「就職活動の軸」の一致具合をアピールする方法です。 経営理念や社風といったものはその会社に唯一無二のものであり、 会社の持つ「夢」とあなたの持つ「夢」が一致しているほど、志望動機として説得力のあるものは他にありません。
先にも少し触れましたが、エントリーシートは「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」 と述べる「『将来の夢』実現ストーリー」になるように構成されています。 このように、志望動機に書くことは最初から決まっているのです。
「就職活動の軸」が海外に関連するものであれば、「海外展開に積極的な社風」、 環境に関連するものであれば「環境問題に積極的」というように、会社の性格で一致したものを書きましょう。
また、文系のメーカーの志望動機については、次の関連記事で書き方と例文を解説しています。
→【文系専用】メーカーの志望動機|必要な人材認定をもらうコツ
「Unistyle」という就活サイトでは、住友電気工業に実際に内定したエントリーシートを見ることができます。 本来こういった資料は、その企業に内定した先輩が身近にいないと見れなかったものです。 これが1社あたり何通・何十通も収録されていて、会員登録するだけで完全無料です。
住友電工の強み・特徴
同業他社とは経営理念で比較しよう!
住友電工の強み・特徴は、経営理念の「世界の願いすべてを実現する」に表現されています。 これは採用サイトに大きく書かれているメッセージであり、事業領域の広い同社は、夢を持った学生を待っています。 その夢を、同社でのビジネスによって実現するのです。
同社は電線で首位、自動車用ワイヤ―ハーネスで世界大手である他、光ファイバーや半導体材料など、 幅広い製品群を持っています。また「ライフサイエンス」「資源」「環境都市インフラ」の3領域で、 コア技術を活かした新規事業の開発も進めています。
ビジネスモデル
儲かる高機能品に注目!
住友電工を始めとした素材メーカーには、「量産品」と「高機能品」の2つのビジネスがあります。
前者は大量生産によって「いかに安く作れるか」が勝負のカギとなり、 悪く言えば薄利多売です。企業規模がモノを言い、「1位以外は負け」という厳しい世界です。 はっきり言って量産品は儲かりません。
後者は替えが効かないことが勝負のカギとなり、職人気質の日本企業が大得意とする分野です。 企業規模とは関係なく、少数精鋭で爆益を叩き出すことが可能です。 つまりは高機能品は儲かると言えます。
日本企業は工場用地や人件費、為替などの関係で量産品が不利な一方で、 職人気質が幸いして世界を独占する高機能品をつくるのが得意です。 よって、この業界は「知名度」や「売上規模」ではなく「儲かる高機能品をどれだけ持っているか」という視点で注目しましょう。
主要取引先
住友電工の主要取引先は、非鉄金属系の専門商社と、住友商事や三井物産などの総合商社です。
住友電工の素材は、トヨタなどの自動車メーカー、大林組や鹿島建設といったゼネコン、JRや東急などの鉄道会社、 光ファイバーや半導体を利用する電気部品メーカーなどさまざまな業界、規模にかかわらず様々な会社が利用します。 しかし、住友電工は利用者と直接取引しているわけではありません。
というのも、顧客が多すぎて1社では対応しきれないからです。取引をする際は、相手の「与信」を調査しなければなりません。 取引先企業の決算書を読んで、「商品の代金をきちんと支払ってくれる会社かどうか」を見極める必要があります。
そこで、住友電工は「与信調査」と「顧客のとりまとめ」を複数の商社に依頼し、 商社がそれぞれの顧客の「与信調査」をし、各顧客の購入希望を募って「大口注文」をつくり、 まとめて住友電工に発注するのです。
競合他社
住友電工の競合他社には、古河電気工業やフジクラ、昭和電線などがあります。
この中でも住友電工がトップの地位を維持しているのは、素材メーカーは企業規模がモノを言う側面があるためです。 電線やワイヤ―ハーネス、光ファイバー、半導体材料といった素材は大量生産によって単価を下げることが、 競合他社に勝つ方法です。
同社は頭1つとびぬけて規模が大きく、それだけ量産体制を敷いています。 既存事業はもちろんですが、規模ゆえに研究開発費を出すこともでき、それが新製品の開発につながっています。 同様に新規事業を行う上でも「投資」が可能になりますから有利ですね。
志望動機作成にあたって、住友電工は「電線御三家」の一角を成すため、古河電工・フジクラとの比較は必須です。 細かい事業内容より「経営理念」や「社風」で比較して、自分の「就職活動の軸」とつなげて述べるのが、 最も説得力が出やすいでしょう。
弱み
住友電工の弱みは、資源価格の高騰です。銅などの資源価格が高騰すると、 素材の価格に反映されてしまいます。また、円安も事実上、資源価格の高騰を招きますからリスクとして存在します。 素材の価格が上昇すると、高品質なものを求める顧客はともかくとして、そうでない顧客は海外の競合他社の安い製品に飛びついてしまう可能性があります。
一方で景気変動にはあまり左右されないという素材メーカーならではの強みがあります。 極端な話、「トヨタが売れなければホンダに売ればいい」が可能なのが素材メーカーであり、 最終製品がどこのものが売れようが、その素材は結局売れるためです。
以上より、それほど大きなリスクはないと言えます。
→非鉄金属メーカー15社!業界研究・ランキング・ホワイトな理由
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同業他社の企業研究を見る
- フジクラの企業研究(売上高:7997億円、平均年収:845万円、年間休日:121日)
- 日本製鉄の企業研究(売上高:8兆8680億円、平均年収:829万円、年間休日:119日)
- JFEスチールの企業研究(売上高:5兆1746億円、平均年収:1171万円、年間休日:119日)
- 住友電気工業の企業研究(売上高:4兆4028億円、平均年収:820万円、年間休日:121日)
- 古河電気工業の企業研究(売上高:1兆565億円、平均年収:678万円、年間休日:121日)
- 三菱マテリアルの企業研究(売上高:1兆5406億円、平均年収:709万円、年間休日:126日)
- 住友金属鉱山の企業研究(売上高:1兆4453億円、平均年収:823万円、年間休日:125日)
住友電気工業のような優良企業に内定をもらうには?
志望企業の内定者はどう書いた?内定エントリーシートを見よう!(その1)
模範解答があれば憂いなし!
あなたのエントリーシートは100点満点ですか? …と言われても、わかりませんよね。自己採点するにしても、その基準となる模範解答がなければどうしようもありません。
もしこのまま提出して、果たして大丈夫でしょうか。
そこで先輩が実際に内定をとったエントリーシートを使いましょう。 それと比較して何が足りないのか、どう書けばいいのかがわかれば、自ずと完成度が高まっていきます。
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著者:村田 泰基(むらた やすき)
合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。
その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。
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