【就活】住友金属鉱山の就職難易度|強みや志望動機・選考情報!
住友金属鉱山の就職難易度やエントリーシート・志望動機の書き方・面接などの選考情報に加え、同社の強みや特徴など企業研究に役立つ情報を解説しています。新卒採用に応募する際、ぜひ参考にしてください。まず、基本情報は以下の通りです。
会社名 | 住友金属鉱山 |
---|---|
就職難易度 | 穴場 |
売上高 | 1兆4453億円 |
採用人数 | 事務系:10名程度 技術系:10名程度 |
初任給 | 学部卒:232,950円 院卒:250,390円 |
平均年収 | 823万円 |
年間休日 | 125日 |
経営理念 | 「世界の非鉄リーダー」を目指す |
参照:住友金属鉱山|有価証券報告書(売上高・平均年収)
参照:住友金属鉱山|募集要項(初任給・年間休日)
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就活情報・選考の流れ
住友金属鉱山の就活情報や選考の流れについて解説していきます。インターンシップや選考に乗り遅れないよう注意しましょう。 一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
就職難易度
就職難易度は、穴場!
住友金属鉱山の就職難易度は、穴場です。 財閥系ではありますが、就活生への知名度がなく、ES提出数は文系で300通・理系で240通とかなり少ないです。 そのうち約34%が合格して面接に進みます。
採用実績校も旧帝大や早慶に偏っているということはなく、 インターンシップなどを通じて早期に接触し、会社への理解を深めていけば、 誰にでもチャンスがあるということができます。
住友金属鉱山に必要なTOEICスコアは明示されていませんが、730点ほしいところです。 かなりグローバルな企業であり、仕事上で英語は必須になってくるためです。
ただし、スコアが絶対かというと、そうではありません。 というのも英語はいずれ身につくものであり、現時点でペラペラに話せる必要はなく、入社後でも鍛えられるためです。 一方で英語への意欲は示さなければなりませんので、少なくとも受験してESにスコアを書くくらいはしましょう。
面接
面接は、3回!
住友金属鉱山の面接は、すべての質問に対して就活の軸をベースにした「『将来の夢』実現ストーリー」を意識して答えましょう。 そのためにESを、提出済みであってもブラッシュアップし直すことが合格のコツです。
また面接中は「明るく大きな声で話すこと」を意識しましょう。会社は「元気のある新卒」を求めています。 「緊張して話せない」場合も、最初に「第一志望なので緊張しています」と告白しておけば好感度も上がります。 加えて「自分を良く見せようとしない」ことにも注意を払い、「理想の後輩」を演じ切りましょう。
同社では、リクルーター面接やインターン参加者向けの優遇選考などは実施していません。 3月に開始されるES提出から、一次面接・二次面接・最終面接の3回の面接が行われます。
同社の面接は1回あたり1時間とかなり長めです。 ESの項目にはなくとも「就職活動の軸」や「入社後挑戦したいこと」といったオーソドックスな質問については、 事前に対策をしておきましょう。
「就職活動の軸」と「経営理念」の一致、 「貴社のビジネスに携わらなければならない」という結論に持っていくストーリーを忘れずに、 また提出したESはコピーをとっておき、面接前に復習するようにしましょう。
エントリーシート
「将来の夢」実現ストーリーをつくろう!
住友金属鉱山へのエントリーシートの書き方は、就職活動の軸を前提に「『将来の夢』実現ストーリー」をつくり、 同社の「経営理念・ビジョン・社風」と一致した志をアピールすることです。 最終的には「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」と結論付けます。
ESのお題は「自己PR」「学生時代頑張ったこと」「志望動機」の3本です。
実はESは、「『将来の夢』実現ストーリー」を書くものなのをご存知でしょうか。 ESはどの会社も以下の三部作構成になっています。
- (過去編):学生時代頑張ったこと:将来の夢に向かって今まで何をしてきたか
- (現在編):長所・短所:将来の夢の実現にあたって現状の自分を把握できているか
- (未来編):なぜこの会社を選んだのか・この会社に入って挑戦したいこと:何をして将来の夢の実現するか
ストーリーの作り方は【例文】エントリーシートの書き方|「おっ」と思わせる!で解説していますが、 ES本番を待つのではなく、インターンの段階でこれができていれば、かなり有利です。
同社の選考においても「就職活動の軸」を前提として、「過去編」「現在編」「未来編」の三部作構成でESを書き、 最終的には実現するには貴社のビジネスに携わるしかないという結論に持っていくのです。
ですから、採用ページのプロジェクトや社員紹介などを熟読し、 会社には何を目指す社風があるのかをじっくり研究し、志望動機に絡めていきましょう。
「自己PR」は「エピソード付き長所」です。ガクチカの取り組みの中での話でも構いませんが、 長所は長所専用のエピソードがあると「中身が濃い人間」としてアピールになるでしょう。
志望動機
ビジョンの一致をアピールしよう!
住友金属鉱山の志望動機の書き方は、会社の「経営理念・ビジョン・社風」と自分の「就職活動の軸」の一致をアピールし、 「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」と結論付けることです。
同社の経営理念は「『世界の非鉄リーダー』を目指す」ことで、その内容は次の通りです。
・資源権益やメタル生産量においてグローバルでの存在感(=世界のTop5に入るメタル)がある
・資源メジャーでも容易に模倣できない、卓越した技術や独自のビジネスモデルを有している
・持続的成長を実現し、安定して一定規模の利益をあげている
・SDGs等の社会課題に積極的に取り組んでいる
・従業員がいきいきと働いている
ここから導き出せる志望動機は以下の通りです。
- 社会貢献
- 仕事にやりがいがあること
- 使命感を持って働けること
- チャレンジ精神のある会社
- 世界のスタンダードになりえる新しいものを作り出すこと
- 世界で広く展開していること
- 業界ではトップのシェアを持ち、最も多い業績を上げていること
- 幅広い製品や技術によって社会の基盤作りに最も貢献できる会社
- 非常に幅広く事業を展開しており、技術の応用に積極的であること
- 様々な技術を結集して作られる製品にモノづくりの魅力
- 日本の産業のトップとして常に世界を視野に入れた仕事
志望動機では同業他社との比較検討が欠かせません。一般的には会社の強みで比較したくなるものです。 ですが、「事業ごとの売上高」や「事業内容」「海外売上比率」などで比較するのは得策ではありません。 というのも、同業他社はどこも同じ事業をやっていて、就活生の視点で比較するのは至難を極めるためです。
最適なのは「経営理念・ビジョン・社風」と「就職活動の軸」の一致具合をアピールする方法です。 経営理念や社風といったものはその会社に唯一無二のものであり、 会社の持つ「夢」とあなたの持つ「夢」が一致しているほど、志望動機として説得力のあるものは他にありません。
先にも少し触れましたが、エントリーシートは「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」 と述べる「『将来の夢』実現ストーリー」になるように構成されています。 このように、志望動機に書くことは最初から決まっているのです。
「就職活動の軸」が海外に関連するものであれば、「海外展開に積極的な社風」、 環境に関連するものであれば「環境問題に積極的」というように、会社の性格で一致したものを書きましょう。
また、文系のメーカーの志望動機については、次の関連記事で書き方と例文を解説しています。
→【文系専用】メーカーの志望動機|必要な人材認定をもらうコツ
「Unistyle」という就活サイトでは、住友金属鉱山に実際に内定したエントリーシートを見ることができます。 本来こういった資料は、その企業に内定した先輩が身近にいないと見れなかったものです。 これが1社あたり何通・何十通も収録されていて、会員登録するだけで完全無料です。
住友金属鉱山の強み・特徴
同業他社とは経営理念で比較しよう!
住友金属鉱山の強み・特徴は、経営理念の『世界の非鉄リーダー』を目指すに表現されています。 同社は銅・ニッケル・金に強いですが、製造過程で出る有害物質の低減、材料メーカーとして質と量の確保、 技術力の向上などさまざまな目標を立てて事業に取り組んでいます。
ビジネスモデル
資源から高機能品まで一気通貫!
住友金属鉱山は、資源採掘・精錬・材料製造という「自社内サプライチェーン」を構築しています。 資源に乏しい日本は資源を輸入に頼りがちですが、同社は鉱山を自社開発して、 「鉱石を金属に精錬」するばかりか、「電子材料」「電池材料」などまで作ってしまうのです。
銅やニッケルは電機・機械・自動車などの材料として使い道が幅広いのですが、 資源価格の高騰や政治的・地政学的問題に左右されずに資源を確保できる点は、住友金属鉱山の大きな強みです。
「『世界の非鉄リーダー』を目指す」という経営理念の通り、非鉄金属界の頼れる存在としての地位を確立しています。
住友金属鉱山を始めとした素材メーカーには、「量産品」と「高機能品」の2つのビジネスがあります。
前者は大量生産によって「いかに安く作れるか」が勝負のカギとなり、 悪く言えば薄利多売です。企業規模がモノを言い、「1位以外は負け」という厳しい世界です。 はっきり言って量産品は儲かりません。
後者は替えが効かないことが勝負のカギとなり、職人気質の日本企業が大得意とする分野です。 企業規模とは関係なく、少数精鋭で爆益を叩き出すことが可能です。 つまりは高機能品は儲かると言えます。
日本企業は工場用地や人件費、為替などの関係で量産品が不利な一方で、 職人気質が幸いして世界を独占する高機能品をつくるのが得意です。 よって、この業界は「知名度」や「売上規模」ではなく「儲かる高機能品をどれだけ持っているか」という視点で注目しましょう。
主要取引先
住友金属鉱山の主要取引先は、非鉄金属系の専門商社と、住友商事や三井物産などの総合商社です。
住友金属鉱山の素材は、トヨタなどの自動車メーカー、電機メーカー、機械メーカーなどさまざまな業界、 規模にかかわらず様々な会社が利用します。しかし、住友金属鉱山は利用者と直接取引しているわけではありません。
というのも、顧客が多すぎて1社では対応しきれないからです。取引をする際は、相手の「与信」を調査しなければなりません。 取引先企業の決算書を読んで、「商品の代金をきちんと支払ってくれる会社かどうか」を見極める必要があります。
そこで、住友金属鉱山は「与信調査」と「顧客のとりまとめ」を複数の商社に依頼し、 商社がそれぞれの顧客の「与信調査」をし、各顧客の購入希望を募って「大口注文」をつくり、 まとめて住友金属鉱山に発注するのです。
競合他社
住友金属鉱山の競合他社には、三菱マテリアルやJX金属、DOWAホールディングスなどがあります。
多くの非鉄金属メーカーとの違いは「鉱山」を持つことです。 基本的には資源は輸入でまかなうことが多いのですが、同社は自社で採掘していますから、 その分「調達」に関するリスクは少なめです。
また、鉱山権益を持つ会社としてはJX金属がありますが、JX金属が「銅」なのに対し、 住友金属鉱山は「銅・ニッケル・金」と幅広く、「非鉄金属のリーダー」を目指しているその姿勢もまた、 JX金属との違いをもたらします。
弱み
住友金属鉱山の弱みは、鉱山経営に関連するリスクです。
戦前に「足尾銅山鉱毒事件」などが起きたように、鉱山での採掘では「有害物質」が発生するほか、 現地で採用している作業員にも「健康被害」が起きるリスクが常にあります。 危険な事業であり、現地の先住民の怒りを買うこともあります。
そこで同社は中期経営計画で「有害物質低減」「健康管理」「先住民の権利の尊重」などを掲げて、 毎年改善を進めています。やはりこれも「非鉄金属のリーダー」を目指す同社らしい取り組みですね。
以上より、それほど大きなリスクはないと言えます。
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同業他社の企業研究を見る
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- 住友金属鉱山の企業研究(売上高:1兆4453億円、平均年収:823万円、年間休日:125日)
住友金属鉱山のような優良企業に内定をもらうには?
著者:村田 泰基(むらた やすき)
合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。
その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。
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