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神戸製鋼所の就職難易度|志望動機・選考フローを解説!

 神戸製鋼所の就職難易度やエントリーシート・志望動機の書き方・面接などの選考情報に加え、同社の強みや特徴など企業研究に役立つ情報を解説しています。新卒採用に応募する際、ぜひ参考にしてください。まず、基本情報は以下の通りです。

会社名就職難易度
神戸製鋼所非常に高い
売上高
2兆5431億円
平均年収年間休日
726万円121日
採用人数初任給
事務系:20名程度
技術系:60名程度
学部卒:257,060円
院卒:279,000円
※平均年収が赤で表示されるものは就職四季報の総合職平均。その他は有価証券報告書を参照。

参照:神戸製鋼所|有価証券報告書(売上高・平均年収)

参照:神戸製鋼所|募集要項(初任給・年間休日)



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選考フロー

 神戸製鋼所の選考フローは次の通りで、3月開始です。

  1. ES提出・WEBテスト
  2. カジュアル面談1回(全通
  3. 面接3回
  4. 内々定

 ただし、開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →神戸製鋼所の採用ページ

 一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。

 

就職難易度

 就職難易度は、非常に高い

 神戸製鋼所就職難易度は、非常に高いです。 三大高炉メーカーの一角であり、日本製鉄JFEスチールと併願する学生が多いです。 つまり、旧帝大・早慶・MARCHなどの上位国公立大学や有名私大の学生と争うことになるからです。

 この業界は「鉄を売る」というよりは「鉄鋼関連ビジネス」が非常に多く、 社内起業や関連会社などで経営幹部として働くチャンスがあり、バイタリティのある学生が求められています。 内定者には留学経験・起業経験のある学生が多く、そういった人でもインターンで活躍する必要があります。

内定直結インターン!|優遇選考で早期内定

 神戸製鋼所に必要なTOEICスコアは明示されていませんが、730点ほしいところです。 かなりグローバルな企業であり、仕事上で英語は必須になってくるためです。

 ただし、スコアが絶対かというと、そうではありません。 というのも英語はいずれ身につくものであり、現時点でペラペラに話せる必要はなく、入社後でも鍛えられるためです。 一方で英語への意欲は示さなければなりませんので、少なくとも受験してESにスコアを書くくらいはしましょう。

海外経験がない!|帰国子女が有利なの?

 

面接

 面接は3回

 神戸製鋼所の面接は、「学生時代頑張ったこと」を深掘りする形で行われます。 「取り組みの中で困難だったこと」「それを乗り越えた方法」「どんな目標をもち、何を大切に活動したか」 「自分の強みをどう発揮したか」などの質問がされます。

 これに関しては「学生時代頑張ったこと」の解説記事で述べていますが、 必要な要素を予め組み込んでおけば、心配することはありません。

 それ以上に重要なのが、「明るく大きな声で話すこと」です。 会社が求めているのは「元気のある新卒」であり、理想の後輩として振舞うには「明るく大きな声」が大前提です。 加えて「自分を良く見せようとしない」「間違いは素直に認める」などのコツも踏まえましょう。

コミュニケーション能力がない!|でも就職できる面接法

 面接の前に「カジュアル面談」が実施されますが、こちらはリクルーター面接とは異なり、選考ではありません。 「選考前の逆質問タイム」とも呼べる内容ですので、会社説明会で「おっ!」と思わせる優良質問集23選を参考に、 質問を用意しておきましょう。

 

エントリーシート

 「将来の夢」実現ストーリーをつくろう!

 神戸製鋼所のエントリーシートは、例年「学生時代頑張ったこと」の1問だけです。 しかし、面接3回に渡ってこの内容を深掘りされますので、ESに書かされないとはいえ「長所・短所」「志望動機」をセットで作成し、 一連の「『将来の夢』実現ストーリー」を作っておくことが重要です。

 言い換えれば、志望動機で「就職活動の軸」と「経営理念・ビジョン・社風」の一致をアピールするために、 その根拠として「就職活動の軸への本気度」をガクチカで示すのです。 例えば「素材から社会インフラを支える仕事がしたい」であれば、「社会インフラ」に関わるガクチカを書けばよいのです。

 ストーリーの作り方は【例文】エントリーシートの書き方|「おっ」と思わせる!で解説していますが、 ES本番を待つのではなく、インターンの段階でこれができていれば、かなり有利です。

 採用ページのプロジェクト社員紹介などを熟読し、 会社には何を目指す社風があるのかをじっくり研究し、志望動機に絡めていきましょう。

 また、最終面接では「なぜ鉄鋼メーカーなのか」「なぜ神戸製鋼所なのか」ということを問われますので、 「なぜこの会社を選んだのか」をしっかり組み立てておきましょう。

 

志望動機

 ビジョンの一致をアピールしよう!

 神戸製鋼所の志望動機の述べ方は、会社の「経営理念・ビジョン・社風」と自分の「就職活動の軸」の一致をアピールし、 「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」と結論付けることです。

 同社の「実現したい未来」は「安全・安心で豊かな暮らしの中で、今と未来の人々が夢や希望を叶えられる世界。」で、 使命・存在意義は「個性と技術を活かし合い、社会課題の解決に挑みつづける。」でした。 ここから導き出せる志望動機は以下の通りです。

例文

 私が貴社を志望する理由は、素材の力で社会インフラを支えるという貴社の使命に共感し、事務系総合職としてその基盤を支える仕事に挑戦したいと考えたためです。 鉄鋼、アルミニウム、溶接など、多岐にわたる素材事業を通じて社会に貢献している貴社は、これからの持続可能な社会に欠かせない存在だと感じています。

 私は大学時代に経済学の学びを通じて、組織を支えるマネジメントや効率的な運営の重要性を理解しました。 また、ゼミ活動やアルバイト経験では、限られたリソースで目標を達成するための調整力やコミュニケーション力を培いました。 これらの経験を活かし、貴社で事業運営の円滑化や業務効率の向上に貢献したいと考えています。

 特に貴社の事務系総合職では、経営戦略や事業運営に関わり、企業全体を支える重要な役割を担えると伺っています。 例えば、物流や調達業務で素材供給の効率化を図ることで、貴社の強みである高品質な製品がより多くの顧客に届く仕組みづくりに携わりたいです。 また、グローバル展開を進める貴社の中で、異文化理解や語学力を活かし、海外との調整業務にも積極的に挑戦したいと考えています。

 「素材から社会インフラを支える」という貴社の理念を体現するため、バックオフィスの立場から事業を支え、神戸製鋼所のさらなる成長に寄与したいと思っています。

 

解説

 この志望動機では「素材から社会インフラを支える」というビジョンの一致をアピールしています。 そのため「社会インフラ」への本気度を示すため、ガクチカは「社会インフラに関わる内容」である必要があります。

 例えば「被災地ボランティア」や「物流関係のアルバイト」「自動車や鉄道の部活・サークル」など、 「鉄が社会を支えていると思い知らされた活動」の話が書けるとよいですね。

 もちろん「就職活動の軸」は人それぞれですし、ガクチカに書ける活動もそれぞれです。 この準備が済んでいない場合は「自己分析」によって、予めネタを用意しておく必要があります。

【自己分析のやり方】説得力あるESがあなたにも書ける!

 また、文系向けに「メーカーの志望動機の書き方」を例文付きで、次の関連記事で解説しています。 同社のESでも使える内容ですので、ぜひ参考にしてください。

【文系専用】メーカーの志望動機|必要な人材認定をもらうコツ

 「ワンキャリア」という就活サイトでは、神戸製鋼所に実際に内定したエントリーシートを見ることができます。 本来こういった資料は、その企業に内定した先輩が身近にいないと見れなかったものです。 これが1社あたり何通・何十通も収録されていて、会員登録するだけで完全無料です。

ワンキャリアで合格エントリーシートを読む

 

神戸製鋼所の強み・特徴

 同業他社とは経営理念で比較しよう!

 神戸製鋼所の強み・特徴は、鋼材そのものよりも、それを活用した自動車部品溶接システムに強いところです。 例えば「自動車用弁ばね用線材」では世界シェア50%、「アルミボトル缶材」では国内シェア70%を誇ります。 鋼材でもやはり、自動車向け・建設向けの「高張力鋼板」で世界最高強度を誇るなど、後述の「汎用品」より「高機能品」で勝負している姿が見られます。

 日本製鉄の「総合力」、JFEスチールの「グローバルな鉄鋼サプライヤー」とは一線を画し、 「鉄やアルミを使って何をするか」が重視される社風があるといえます。

 このように、「三大高炉メーカーの一角」という認識だけでは他社との比較がしにくいのですが、 採用サイトやインターンシップを通じて「ビジョン・社風」で比較すると、どの企業が自分に合っているのかわかりやすくなります。

 

ビジネスモデル

 儲かる高機能品に注目!

 神戸製鋼所を始めとした素材メーカーには、「汎用品」と「高機能品」の2つのビジネスがあります。

 前者は大量生産で利益を出すビジネスであり、悪く言えば薄利多売です。 コロナ禍においては資源価格の高騰などもあり、各社とも利益が吹き飛んだ時期がありました。 基本的に汎用品は「1位以外は負け」という世界で、儲からない事業と言ってよいでしょう。

 後者は替えが利かないことが強みとなり、高い利益をとることが可能です。 同社の場合、自動車部品がそれに当たります。「強くて軽い」などの特徴を持たせた鋼材は他社が真似しづらく、 その性能を欲している企業は高くてもそれを買うしかないというわけです。

 一般に就活では、企業規模の大きな会社に人気が集中します。 ですが、素材メーカーの企業規模は「汎用品への取り組み度合い」で決まりますから、 「売上高で比較する=儲からない事業で比較する」ことに他なりません。

 よって、この業界は「知名度」や「売上規模」ではなく「儲かる高機能品をどれだけ持っているか」という視点で比較しましょう。

素材メーカーとは?おすすめの最強の就職先

 

将来性

 神戸製鋼所の将来性は高いと言えるでしょう。

 その理由は、鉄鋼アルミの素材事業のみならず、機械・エンジニアリング・ソリューションビジネスといった成長事業を持っていることです。 半導体検査装置や廃棄物処理施設・水処理施設など鋼材を活かしたビジネスに加え、溶接システムのようにBtoB分野に力を入れています。

 日本製鉄・JFEスチールが「鋼材」に力を入れている一方で、 同社は「高機能品」や「関連ビジネス」を主力にすることで高い利益を確保しようと動いているところに特徴があります。

 ただし、祖業の鉄鋼アルミでは、業界再編で事業買収の可能性もないわけではありません。

 

弱み

 神戸製鋼所の弱みは、鉄鋼アルミ事業であまり利益が出せないことです。 特に「汎用品」は企業規模がモノを言い、「1位以外は負け」の分野です。 日本製鉄すら苦戦している中、同社はさらに不利です。

 鉄鉱石・石炭などの資源価格の高騰では赤字に転落することも多く、 円安や市場の需給変動の影響も受けやすく、業績悪化の原因はほぼ鉄鋼アルミ事業です。

 ですが、この事業に関しては日本製鉄と協業関係にあり、 また自動車部品や機械・エンジニアリングなど関連ビジネスを伸長させることで、 「汎用品」事業の「波」を吸収できる企業体を目指しているところです。

鉄鋼メーカーの業界研究

→MY企業研究に戻る

 

同業他社の企業研究を見る

 

神戸製鋼所のような優良企業に内定をもらうには?

 

大企業を狙うならスカウト型!

 大企業の半分以上がスカウト型を利用!

 実は、大企業への就職を狙うならスカウト型を使うべき時代が来ています。 意外かもしれませんが、大企業ほどスカウト型での採用が増えており、 特に従業員5,000人以上の規模では、51.2%がその採用方法をとると回答しています(※データは[PDF]就職白書2024|就職みらい研究所)。

 MY就活ネットのおすすめは「OfferBox」です。 なぜなら、就活生24万人(OfferBox 2024年卒利用実績データ)、企業17,000社以上と盛り上がりを見せており、大手は実績あるスカウトサイトを選ぶからです。

 実際に私も体験してみましたが、適性検査入力するプロフィールが書類選考以上の内容になっており、 企業が採用で重視する「人柄」「熱意」「将来性」をアピールできる仕組みになっています。 さらに企業が冷やかしの宣伝メールを送れない仕様で、本気のスカウトしか来ません

 もちろん学生は完全無料ですべての機能を使えます。 今すぐプロフィールを設定して、人事に見つけてもらう準備を始めましょう。

→「OfferBox」の公式サイト

 

早期選考にまだ間に合う!

 就活まだ何もしていない人が勝ち組になる方法!

 「就活、まだ何もしていない」というその不安、実は正解です。 そして何より「選考がどんなものかわからない」のが最大の不安ではないでしょうか。

 それを解決するには早期選考に行くのが一番です。「選考に慣れる」ことができる上に、 通常選考よりライバルが少なく受かりやすいため、「実はもう内定がある」という余裕を持つことすら可能なのです。

 そんな早期選考に招待されるために「インターンシップに行く」のが通常なのですが、 まだ何もしていない人でも「インターンなし」で、今から同じ条件に立てる方法があります。 それが「「ジョブトラ」に参加する」という方法です。

 ジョブトラは「合同説明会」に加えて「グループワーク」が実施されるのが特徴の就活イベントで、 事前準備なし最大6社の早期選考が一度に受けられるというものです。 「エントリーシート・自己分析」は不要で、「学部3年生(修士1年生)」なら就活完全初心者でOKです。

 もちろん学生は完全無料ですから、早期選考を受けて「まだ何もしていない」状態を解消し、 「選考には慣れている」あわよくば「実はもう内定がある」という状態に持って行ってしまいましょう。 イベントは「たった半日」です。通常選考で泥沼に浸かるくらいなら、ジョブトラへ行きましょう。

「ジョブトラ」に参加する

 

内定の前提条件をまだ満たしていない!?就活泥沼化の原因

 「自己分析」をよくわからないまま、放置していませんか?

 自己分析とは「ビジョンを決めてその実現ストーリーをつくること」ですが、 大卒総合職としての就活では「私は貴社とビジョンが一致しています」という特有の志望動機を要求されます。 ゆえに内定を得るためには自己分析をすることが前提条件です

 ですが、多くの就活生がよくわからないまま放置して内定がもらえず、就活が長引いて泥沼化します。 「学歴」や「経験」がどれだけよくても、自己分析をしないだけで地獄を見るのです。

 そこで【キャリアチケットスカウト】 という就活アプリを利用しましょう。

 このアプリでは5つの質問に答えるだけで自己分析が完了し、それを元にエントリーシートを作成するサポートもしてくれます。 「最初に何を」「次に何を」すべきかを順番に示してくれるので、「前提条件を満たしていなかった」という事故が防げます。

 また、このアプリで作成した「就活の軸」や「自己PR」などを元に企業から特別選考に招待される機能もあります。 もちろん辞退してもいいのですが、その会社は「あなたとビジョンの一致した会社」ですから、内定確度は高いです。 オファーをもらってから検索してみたら、実はそれがあなたの天職かもしれません。

 まずはアプリをインストールして、自己分析から始めてみましょう。もちろん完全無料です。

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著者:村田 泰基(むらた やすき)
 合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。 その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。 →Xのアカウントページ




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