伊藤忠丸紅鉄鋼の就職|難易度・強み・志望動機を解説!
伊藤忠丸紅鉄鋼の就職難易度やエントリーシート・志望動機の書き方・面接などの選考情報に加え、同社の強みや特徴など企業研究に役立つ情報を解説しています。新卒採用に応募する際、ぜひ参考にしてください。まず、基本情報は以下の通りです。
会社名 | 就職難易度 |
---|---|
伊藤忠丸紅鉄鋼 | 非常に高い 4.7 / 5.0 |
売上高 | |
3兆7423億円 | |
平均年収 | 年間休日 |
1808万円 | 123日 |
採用人数 | 初任給 |
総合職:50名 | 学部:305,000円 修士:340,000円 |
参照:伊藤忠丸紅鉄鋼|募集要項(初任給・年間休日)
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選考フロー
選考開始 | 2月 |
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伊藤忠丸紅鉄鋼の選考フローは以下の通りで、2月開始です。
- ES提出・WEBテスト
- 面接3回
- 内々定
インターン優遇の早期選考があります。その場合は選考開始が2月に前倒しになります。 また、開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →伊藤忠丸紅鉄鋼の採用ページ
一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
就職難易度
就職難易度 | 非常に高い |
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伊藤忠丸紅鉄鋼の就職難易度は、非常に高いです。 採用倍率は約62倍で、学歴フィルターはMARCH・関関同立以上と考えられます。 採用大学は旧帝大・早慶がほとんどで、年によってはMARCH・関関同立クラスの内定者がいないこともあります。
鉄鋼専門商社で国内首位の売上・営業利益を誇り、総合職平均年収が1808万円と、 親会社である伊藤忠商事・丸紅と同等の待遇があります。 これらの理由から応募者数が3000人を超える人気企業であり、採用人数が少な目なことから就職はかなり難しいです。
インターン優遇 | あり |
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インターン優遇の早期選考があります。 選考開始が2月に前倒しになり、一次面接が免除になる特典がつきます。 通常選考では内々定が4~5月ですが、早期選考では3月中と早めです。
同社は就職人気の高い企業ですから、優遇選考をぜひ受けたいところです。 ESに「実際に肌で感じた社風」を盛り込むこともできますから、志望度が高ければぜひインターンに参加しましょう。
TOEIC | 足切りなし |
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伊藤忠丸紅鉄鋼はTOEICスコアによる足切りはありません。 ですが、同社は海外売上比率が約6割と、かなりグローバル企業です。 そこでスコアが取れなくても受験しておいて「英語力の低さを痛感したので現在勉強中です」と言えるようにしておきましょう。
面接
面接回数 | 3回 |
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伊藤忠丸紅鉄鋼の面接は、3回実施されます。質問内容は次の通りです。
- 自己紹介
- OB訪問をしたかどうか
- 弱みについて
- 周囲からどのような人だと言われるか
- 将来なりたい自分像
- 学生時代力を入れたこと(→学生時代頑張ったこと)
- 総合商社でなく専門商社を選ぶ理由
- その中でも伊藤忠丸紅鉄鋼を選ぶ理由(→なぜこの会社を選んだのか)
- 入社後に挑戦したい仕事(→会社に入って挑戦したいこと)
- 他社の選考状況
質問内容はESに沿った内容で、奇抜な質問はありません。 自己分析や他己分析に関わる質問が多いため、何をアピールポイントにするか予め、決めておきましょう。
特に「総合商社でない理由」は頻出の質問です。 総合商社は「事業投資・事業経営」へ軸足を移している中、同社は「トレード業務」を主力にしています。 そこで、「トレード業務による価値創造」「鉄という用途の幅広い素材」などを理由にするとよいでしょう。
同時に「メーカーではない理由」として、「高級鋼を世に広める役割」「需要に合った最適な鋼材を流通させること」なども考えられます。
→総合商社とは?|8社の比較・就職難易度・志望動機・年収などを解説!
また、親会社の総合商社では自ら電話をかけて行うOB訪問が当たり前です。 同社の社員も元はOB訪問を通じて総合商社に就職した人たちですから、同様に人事部に電話をかけ、社員を紹介してもらいましょう。
エントリーシート
ES設問 | 3本 |
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伊藤忠丸紅鉄鋼のエントリーシートは、次の3本の設問が課されます。
- MISI FRONTIER SPIRITSのうち、あなたが大切にしている価値観と近いものを一つ選択
- その理由と具体的なエピソード
- 他人と信頼関係を築く上で心がけていることと、体現したエピソード
「MISI FRONTIER SPIRITS」とは、企業理念のページに記載のある7つの精神です。 「探求」「当事者として」「挑む」「先手」「自由闊達」「個の尊重」「やり抜く」のうちから1つ、就職活動の軸やガクチカと関連するものを選びます。
私の場合は軸を「価値創造による社会貢献」と設定し、「挑む」を選択します。エピソードの例文は次の通りです。
私は、サークルでのゲーム制作を通じて「挑む」姿勢を大切にしてきました。 特に、リーダーとして新しいゲームシステムの導入に挑戦した経験が印象に残っています。
当初、斬新なシステムを実装することに対し、チーム内で不安の声が上がりました。 しかし、私は「失敗を恐れず挑戦することが成長につながる」と考え、試作とフィードバックを繰り返しながら改良を重ねました。 その結果、ユーザーの評価も高く、サークル内でも「新しい発想を形にできた」との声が上がりました。
この経験を通じて、未知の挑戦を楽しみながら継続する力を身につけました。 今後も、この姿勢を活かして、新たな価値創造に挑み続けたいと考えています。
「他人と信頼関係を築くために心がけていること」も上記ガクチカから関連エピソードを抜き出すと、話に一貫性が生まれます。 私の場合、「共感を示すこと」とし、エピソードは「サークル内での意見対立の解消」を使用します。
このように、回答すべてを「軸の実現」という観点で統一することで全体的に説得力が生まれます。 MY就活ネットではこれを「ESのストーリー化」と呼んでいますが、詳しいやり方は次の関連記事で解説しています。
→【完全版】エントリーシートの書き方|165社の深掘り対策搭載!
志望動機
ポイント | 社風への共感 |
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伊藤忠丸紅鉄鋼の志望動機の例文と書き方を解説します。まず、例文は次の通りです。
例文
私が貴社を志望する理由は、貴社が掲げる「お客様の未来に貢献する価値の創造」というビジョンに共感したからです。 鉄鋼流通業界において、単なる供給者ではなく、顧客の課題解決や成長を支えるパートナーとしての価値提供を重視する姿勢に魅力を感じました。
私は学生時代にゲーム制作に取り組み、プレイヤーのニーズを分析し、それに応える工夫を重ねる経験をしました。 ただ作るだけでなく、「どのようにすればより多くの人に楽しんでもらえるか」「どのような仕組みが長期的な満足につながるか」を考え抜き、試行錯誤を繰り返しました。 この経験から、相手の視点に立ち、本質的な価値を提供することの重要性を学びました。
貴社は、世界的な鉄鋼流通ネットワークを活かし、顧客ごとに最適なソリューションを提供することで、産業や社会の発展に貢献されています。 私も創造力と柔軟な思考を活かし、鉄鋼流通を通じてお客様の未来を支える価値を創造したいと考えています。
解説
この例文では「企業理念への共感」を結論とし、自身の「ゲーム制作の経験」を元に説得力を高めています。 同社の特徴である「世界的な鉄鋼流通ネットワーク」をキーワードとして使用し、価値創造に役立つ「創造力」「柔軟な思考」をアピールしています。
しかし、鉄鋼専門商社は競合が多く、「同業他社でなく当社を選ぶ理由」が作りにくいです。 そこでインターンに参加して「実際に肌で感じた社風」を取り入れることで、同社専用の志望動機を作り上げましょう。
このように志望動機は「就職活動の軸」「ガクチカ」と不可分一体です。 もしまだエピソードの準備が済んでいない場合、まずは自己分析から始めましょう。
「ワンキャリア」という就活サイトでは、伊藤忠丸紅鉄鋼に実際に内定したエントリーシートを見ることができます。 本来こういった資料は、その企業に内定した先輩が身近にいないと見れなかったものです。 これが1社あたり何通・何十通も収録されていて、会員登録するだけで完全無料です。
伊藤忠丸紅鉄鋼の強み
強み | 世界的な顧客基盤 |
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伊藤忠丸紅鉄鋼の強みは、世界的な顧客基盤です。
同社は伊藤忠商事と丸紅の鉄鋼部門が合併してできた会社ですが、 両社の持っていた顧客が合わさることで世界的な顧客基盤ができています。 同じく総合商社系のメタルワンと同様、海外売上比率が約6割あるのが特徴的です。
トレード業務は「同じ商品をほしがる顧客をどれだけ抱えているか」が勝負のカギです。 顧客基盤が大きくなったことでスケールメリットが出せて、より割引された価格で鋼材を調達できるというわけです。
これにより同社の営業利益率は3.6%と、阪和興業1.9%、岡谷鋼機3.2%、佐藤商事2.6%に対して高めで、鉄鋼専門の中では儲かっている会社だと言えます。
トレード業務について詳しく知りたい方は、次の関連記事も併せてご覧ください。
競合他社
伊藤忠丸紅鉄鋼の競合他社は主に鉄鋼専門商社です。
総合商社系・独立系の他に鉄鋼メーカー系もありますので注意してください。 ちなみに、独立系に対する強みは「盤石な顧客基盤」、鉄鋼メーカー系に対する強みは「最適な鋼材を最適なメーカーから選べること」です。
弱み
弱み | 総合商社の子会社 |
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伊藤忠丸紅鉄鋼の弱みは、総合商社の子会社であることです。
独立系の3社は「機械」「工具」「生活産業(BtoC)」など多角化によって利益を高めています。 しかし、伊藤忠商事と丸紅が50%ずつ株式を持つ同社では、多角化ができません。 簡単に言えば、新規事業や新分野の開拓ができないということです。
同社の利益率3.6%も、鉄鋼専門商社の中では高いほうですが、上場企業平均の7%を下回る水準です。 ゆえに、いつまで今の高待遇を維持できるかわかりません。他社のような「利益率を高める取り組み」でできることが限られているため、 将来性には疑問符がつきます。
筆者の私が考え付く限り、「M&Aによって顧客基盤ごと他社を吸収する」「鋼材の加工生産を強化する」以外に方法がないと思います。
→穴場!専門商社への就職|100社の業界研究・志望動機・平均年収
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同業他社の企業研究を見る
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- 住友商事の企業研究(売上高:6兆9103億円、平均年収:1809万円、年間休日:120日以上)
- 伊藤忠丸紅鉄鋼の企業研究(売上高:3兆7423億円、平均年収:1808万円、年間休日:123日)
- 阪和興業の企業研究(売上高:2兆4319億円、平均年収:1034万円、年間休日:125日)
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伊藤忠丸紅鉄鋼のような優良企業に内定をもらうには?
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著者:村田 泰基(むらた やすき)
合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。
その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。
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