【就活】面接のマナー|くだらないことで落とされない!
新卒の就活では、面接の細かいマナーを気にする必要はありません。 ですが、コミュニケーション能力や礼儀の面で「勘違いされてしまう」のは避けたいところです。 そこで、面接で気を付けたいことを解説します。
この記事の要点
- 会場へは、15分前までに到着しよう
- 大きな声と敬意を払いたい気持ち以外はどうでもいい!
- 指示されていないことはやらない!答えない!
- 礼は深すぎるくらいがちょうどいい!
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面接会場には何分前に到着するべきか
面接会場には、15分前には到着しよう!
面接の会場には何分前に到着するべきかというと、15分前までです。 面接への遅刻だけは絶対にあってはなりません。かといって早く行き過ぎても面接官の都合もありますし、 迷惑をかけるのではないかと不安になります。
結論から言うと、面接会場には15分前には到着しているように行きましょう。 電車の遅延やバスの遅延は意外とよくあることで、面接会場までで道に迷うことだってあります。 地図の通りに行こうにも、地図と実際の道が異なることはよくある話です。
私は面接のときに入るビルを間違えたり、道に迷ったり、電車やバスを間違えることもありました。 しかし一度も遅刻はしていません。「Yahoo!路線」で調べ、面接会場へ60分前に到着できるように出発していたからです。
もちろん60分も面接会場で待つ気はありませんでした。面接会場の近くの喫茶店で休憩し、 15分前に面接会場に入っていました。
約束の時間より早く行き過ぎても、面接官の準備ができていなかったらプレッシャーを与えることになります。 かといってギリギリを狙っていくと何かあるとすぐに遅刻になってしまいます。 迷子になる可能性まで想定の上、早めに出発し、15分前になるまで面接会場近くで待つのがよいでしょう。
面接の入室のマナー
大きな声を心がけよう!
入室のマナーで特に気を付けたいのは、次の2つです。
- 大きな声で「失礼します」と言って入室する
- ドアは両手で開けて、両手で閉める
「ノックの回数」や「どちらの足から入るか」などを気にする人も多いですが、はっきり言ってどうでもいいです。 もし指摘された場合、それは面接官が場を和ませようとしていますので、「すみません、知りませんでした」とでも言っておきましょう。 ただし、元気さと敬意を払いたい気持ちだけは忘れないようにしましょう。
そして面接全体を通じて言えることですが、入室後は指示されたことだけをするようにしましょう。 例えば、イスに座るのは「おかけください」と言われてからです。 また「自己紹介のときに自己PRをしない」など、聞かれていないことには勝手に答えないのも重要です。
面接では「自分をよく見せたい」と思ってしまうものです。 ですが、それをやってしまうと「ミスを隠す新人」「欠点を素直に認めない新人」を彷彿とさせて、むしろ逆効果です。 細かいマナーや振る舞いを気にするより、指摘されたときに素直に謝るほうがよっぽど好印象だと覚えておきましょう。
身だしなみのマナーの一覧
身だしなみのマナーは、次の7項目をチェックしましょう。
- 靴はきれいか
- 腕時計のベルトはシルバー、黒、茶色のどれかか
- スーツをクリーニングに出したか
- スーツのボタンは上だけ留める
- ネクタイの結び目はきれいになっているか
- シャツがズボンからはみ出していないか
- 寝ぐせは直したか
面接のマナーで身だしなみはとても重要です。面接は入室して3秒で決まるとよく言われます。 第一印象で「合格ありきの面接」か「不合格ありきの面接」に分かれてしまうのです。 特にスーツや靴がきれいかどうかは社会人の最低限のマナーです。
腕時計のベルトの色がシルバー、黒、茶色以外だと不必要に目立ってしまいます。 寝ぐせは髪型として認識してもらえる可能性もありますが、極力寝ぐせは直しましょう。
入室のマナーの一覧
入室のマナーは、次の7項目をチェックしましょう。
- 大きな声で「失礼します」と言う
- 返事や指示があるまで待つ
- 勝手にイスに座らない
- 鞄は指示がなければイスの横に置く
- 座る前に「よろしくお願いします」
- (男性)足は肩幅に開いて手を軽く握り膝の上に置いて座る
- (女性)足は閉じ、手は交差させて股の上に置いて座る
面接のマナーで最も重要なのは「大きな声」です。いくら完成度の高いエントリーシートを提出していても、 いくら身だしなみを整えていても、「元気がない」と思われたらおしまいです。 人事は「元気で明るい新卒」を求めています。
面接では指示されていないことはしないようにしましょう。勝手にイスに座ったり、勝手に鞄を台の上に置いたりするのはご法度です。 足を開きすぎたり、面接中に足を頻繁に動かしたりするのは、面接官も気になってしまいます。面接の内容以外で突っ込まれる要素を作ってはいけません。 これはビジネスマナーでも同じです。
面接中のマナー
とりあえず答えて、理由は後から考えよう!
では実際に面接を受ける際のマナーに入っていきます。
面接時は、自分から話し始めてはいけません。すべて面接官の指示に従います。 集団面接などで他の就活生が質問されているときに、横から口出しするなどはマナー違反です。 同様に、物音を立てたり、あたりを見回したりなど目立つ行為はマナー違反です。
他の就活生が質問をされている間は、面接官の目と、発言する就活生を黙ってみていましょう。 その間はあなたはいないフリをしなくてはなりません。 そのとき面接の主役は他の就活生なのです。
自分の番が回ってきたら、次は目立たなくてはなりません。 声は入室の時ほどではありませんが大きめで、面接官の目を見まくりましょう。 恥ずかしく思うことはありません。面接官は見られることが仕事なのです。
質問をされたら「はい」と返事をしてから話を始めるのがマナーです。 「えーと」や「うーん」の代わりに「はい」と言い、考える時間をつくるのです。
答えに詰まってしまっても沈黙は絶対に避けなければなりません。 面接ではレスポンスを見られています。レスポンスが早いに越したことはありません。 多少適当な答えになってしまっても、沈黙よりはマシです。何か答えましょう。
面接官に良いところを見せようとするのはやめましょう。 良いところを見せようと、聞かれていないことを答えてしまうことがあります。 しかし、聞かれていないことを答えると、コミュニケーション能力がないことの証明になってしまいます。
面接は会話のキャッチボールです。投げられたボールを受け取り、相手がかまえた位置に投げ返します。 聞かれたことにのみ答え、言いたいことがあれば「最後に言っておきたいことはありますか?」と聞かれた時に言いましょう。 面接官の指示に従うだけです。
面接中のマナーの一覧
- 大きめの声で話す
- ですます調で話す
- 「貴社(書き言葉)」ではなく「御社(話し言葉)」
- 男女ともに一人称は「私」
- 質問に対し、まずは「はい」と返事する
- 面接官の目か、ネクタイの結び目を見続ける
面接は緊張するでしょうし、言葉遣いはそこまでシビアに考えなくても構いません。 ある程度言葉遣いのミスは大目に見てもらえますが、「大きい声」だけは意識しましょう。 「元気がない学生」は問答無用で不合格です。
「目を見て話すのが恥ずかしい」という就活生にアドバイスです。 面接では面接官の目を見て話す必要がありますが、どうしても目を見るのが恥ずかしければ、 ネクタイの結び目を見ましょう。
面接官とはある程度距離が離れていますので、ネクタイの結び目を見ておけば、 面接官は「目を見られている」と思うものです。あまり下を向くと「暗い」「元気がない」 という印象を与えますので注意しましょう。
面接の退室のマナー
礼は深すぎるくらいがちょうどいい!
面接の退室も気が抜けません。退室のときもまだ面接は終わっていないのです。 面接が終わり、「ありがとうございました」といって立ち上がり、そのまま外に出てはいけません。
まず、「ありがとうございました」は立ち上がって言い、一礼しましょう。 座ったままより、立ち上がった方が印象が良いです。立ち上がりながらの一礼ではいけません。 やはり立ち上がっていったん止まってから一礼です。
かばんを持ち、面接官の指示に従ってドアの前まで行きます。 ドアノブに手をかける前に、やはり一礼です。「失礼しました」と言います。 これで声を出すのは終わりです。
「失礼しました」と言い終わったらドアのほうを向いて、ドアを開けます。 あまり音をたてないように注意してください。
退室のマナーの一覧
- 面接が終わったら立ち上がって「ありがとうございました」
- お礼を述べたら鞄を持ち、ドアへ向かう
- ドアを開く前に一礼し「ありがとうございました。失礼します。」
- 話しかけられたら動作をやめ、目を見て会話する
退室時はとにかく大きな声で「ありがとうございました」と述べましょう。 席を立つ際にお礼を述べるのは社会人のマナーであり、お礼を述べないことは許されません。 「お礼は1回だけ」というルールはありません。立ち上がってお礼、ドアの前でお礼の最低2回はこなしましょう。
入室の時とは異なり、特に指示がなければ自発的に退出しましょう。 面接官にとって「就活生の入室」は「招き入れる」ということですが、 「就活生の退室」は「おかえりいただく」ということです。
面接官も「帰れ帰れ!」とは言いにくいものです。 自ら鞄を持ち、ドアに向かって進み、ドアの前で礼をして退出しましょう。 退出も慌てる必要はありません。「もしかしたら呼び止められるかも」くらいに思って、 慌てずに退出しましょう。
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著者:村田 泰基(むらた やすき)
合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。
その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。
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