他社の選考状況はなぜ聞かれる?高評価な答え方と例文
ESや面接で「他社の選考状況をなぜ聞くのか」「企業名を言わないのは許されるのか」などの疑問、また全落ちしている場合の答え方などを例文つきで解説します。
この記事の要点
- 内定の条件を確認して、どういう方向性で答えるべきか解説!
- 他社の選考状況を聞く理由は「ビジョン」と「志望度」!
- 5~6社答えればいい!
- 選考中の会社がない場合の裏技!
- 嘘をついてもばれないけど、おすすめはしない!
目次
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まず内定の条件を確認しよう!
内定は、ビジョンの一致で決まる!
選考を受ける際に最も重要なことは、あなたと会社でビジョンが一致することです。 人事はすべての質問で、「ビジョンを実現するためです!」という答えを期待しています。 もちろん「他社の選考状況」を聞かれた場合も、人事が知りたいのは、あなたが「ビジョンを実現するために生きているかどうか」です。
「ビジョン」のことを就活用語で「就活の軸」といい、簡単な言葉に言い換えると「将来の夢」のことです。 「就活の軸」がない場合は、大卒総合職としての内定はもらえませんので、必ず用意しておきましょう。
就活の軸・ES作成の支援アプリを使おう!
就活の軸・ES作成には、「【キャリアチケットスカウト】 」という就活アプリ(完全無料)を使うのがおすすめです。
このアプリでは5つの質問に、回答を選択するだけで自己分析が完了し、アプリ起動から「3分」で就活の軸を持つことができます。 またESの定番である「自己PR」「他己分析」「自分史」などもテンプレートに穴埋めするだけで作成でき、 説得力あるESがスマホ1つでできるようになっています。
加えて、作成した「就活の軸」「自己PR」を企業の人事が見て、特別選考にスカウトされる機能もあります。 もちろん辞退してもいいのですが、スカウトが来れば説得力あるESができた証拠になりますよね。 すでに書類選考突破の状態ですから、そのまま選考を受ければ早期内定を確保することも可能でしょう。
「他社の選考状況」を聞く理由
他社の選考状況を聞くのはなぜかと言うと、理由は次の2つがあります。
- 「ビジョン基準で会社選びをしている」ことを確認したいから
- 自社の志望度を知りたいから
1.「ビジョン基準で会社選びをしている」ことを確認したいから
「ビジョンを実現できる会社という基準で志望先を選んでいます!」
人事が知りたいのは、あなたが「ビジョン実現人間」であるかどうかです。 もし本当にビジョン実現人間なら、志望企業にも何らかの共通性が出るはずです。
例えば就活の軸が「安全・安心」に関するものだった場合、 志望企業は「自動車業界」「防災・防犯業界」「保険業界」のように、 「ビジョンから連想できる会社を答えてほしい」と人事は思っています。
一通り選考状況を伝え終えたら、人事はこう聞いてきますので、こう答えるのが理想です。
人事「どういう基準で志望企業を選んだのですか?」
あなた「『〇〇というビジョンを実現できる会社』という基準で選びました!」
2.自社の志望度を知りたいから
「よりビジョンを実現できるのは、御社だと思っています!」
内定を出すに当たって、人事がもう1つ気にしているのが「内定を出したら、うちに来てくれるかどうか」です。 学生が「不採用」を恐れるのと同様に、人事も「内定辞退」を恐れています。 ですから、自社の志望度を知りたいのです。
例えば滑り止めのMY自動車(架空の中堅企業)の面接で、トヨタ自動車(業界最大手)の名前が出た場合、 人事としては「どうせトヨタさんに行くんでしょ」という気持ちが湧き上がってきます。
いくらMY自動車が滑り止めだとしても、ここで落とされては困りますよね。 しかし業界大手の名前が出ないのは不自然ですし、嘘をついていると思われたらそれこそ終わりです。
そこで役立つのが就活の軸です。それを利用して以下のように答えるのが理想です。
人事「もしトヨタさんの内定が出たら、どうしますか?」
あなた「御社の内定が出たら、トヨタさんは辞退します。よりビジョンを実現できるのは、御社だと思っているからです。」
嘘っぽいと思いましたか?普通に考えたらトヨタ自動車に行きたいに決まっていますよね。 詳しくはガクチカの記事で解説しますが、ガクチカでビジョンへの本気度をアピールしていれば、 業界下位企業を志望する説得力を出すことができます。
「他社の選考状況」の答え方
他社の選考状況を聞かれたら、どう答えたらいいかを状況別で具体的に解説していきます。
基本的に「落ちた会社」のことを「落ちた」と言う必要はなく選考中の会社のみ答えればOKです。 また、「何社答えるべきか」は5~6社でいいでしょう。
選考中の会社が何社もある場合
ビジョンに関係する会社以外は省略してしまおう!
選考中の会社が何社もある場合は、ビジョンに関係する会社だけ5~6社選んで答えましょう。 聞かれたからといって、10社も20社も具体的に企業名を言う必要はありません。
例えば就活の軸が「安全・安心」に関するものだった場合、 「自動車業界」「防災・防犯業界」「保険業界」などはビジョンから連想できますので、答えてOKです。 一方で「総合商社」「コンサル業界」「石油元売り」など、ビジョンから連想できない会社は答えないでおきましょう。
具体的な会社名を言いたくないという方もいるかと思いますが、 はぐらかしたところでどうせ改めて会社名を聞かれるのと、「他社」と言っている以上は会社名は言わざるを得ません。
あなた「トヨタさん・ホンダさん・能美防災さん・東京海上日動さんに、次の面接に呼ばれています。またスバルさんと日産さんが書類選考の結果待ちの状況です。」
人事「能美防災さんと東京海上日動さんは、そのラインナップでは異色ですね。どういう基準で志望企業を選んだのですか?」
あなた「『安全と安心を実現できる会社』という基準で選びました!」
選考中の会社がない場合
サイレントお祈りの会社を「選考中」ということにしよう!
選考中の会社が1社のみで、他は全落ちしている場合はどう答えたらいいでしょうか。
正直に「すべて落ちています」と言うと、「何か問題があるのでは」と思われてしまいそうですよね。 実際そのような色眼鏡で見られて、粗探しが始まってしまう可能性は否定できません。
しかし、よく思い出してみてください。不採用通知をもらいましたか? ほとんどの会社が無連絡の「サイレントお祈り」だと思います。そう、不採用とは言われていないのです。
そこで、明らかに落ちていると思われる会社でも、「不採用通知」が来ていないところから5~6社選んで、 「選考中」ということで答えてしまいましょう。
あなた「〇〇さん・〇〇さんが面接の結果待ち、また〇〇さん・〇〇さん・〇〇さんが書類選考の結果待ちの状況です。」
嘘をついたらばれる?
選考状況を、会社間で共有なんてしていない!
他社の選考状況で嘘をついてもばれません。 会社間で個人情報を共有なんてしたら間違いなく問題になりますし、 仮に人事同士が友達だったとしても、何百人といる就活生の情報を交換するなど時間の無駄過ぎます。
「サイレントお祈り企業の再利用」ならギリギリ嘘ではありませんが、 まったく受けてもいない会社を「選考中」とするのは嘘です。 確かにばれはしないのですが、嘘をついたという罪悪感はけっこう引きずりますので、おすすめしません。
→【警告】就活は嘘だらけ!~人事の常とう手段・学生のバレる嘘~
→面接に受かるために必要なことの記事に戻る
11月の今から最短で内定をもらうには?
志望企業の内定者はどう書いた?内定エントリーシートを見よう!(その1)
模範解答があれば憂いなし!
あなたのエントリーシートは100点満点ですか? …と言われても、わかりませんよね。自己採点するにしても、その基準となる模範解答がなければどうしようもありません。
もしこのまま提出して、果たして大丈夫でしょうか。
そこで先輩が実際に内定をとったエントリーシートを使いましょう。 それと比較して何が足りないのか、どう書けばいいのかがわかれば、自ずと完成度が高まっていきます。
「Unistyle」では、歴代就活生の合格エントリーシートを無料閲覧できます。
総合商社やインフラ企業、メーカー企業、外資系企業をはじめ、超一流企業からベンチャー企業まで71,000通を超えるエントリーシートが収録されています(2023年5月時点)。 あなたの志望企業の合格エントリーシートもほぼ見つかるサイトと言っていいでしょう。
また、合格ESだけでなく「企業研究」「同業他社比較」「就職活動の軸別のおすすめ業界」 「志望動機の書き方」など就活に役立つ限定記事もすべて無料で読むことができます。
ぜひ自分のエントリーシートの見直しのために、作成の参考のために手に入れておきたいですね。
自分にぴったりのインターンシップを見つけよう
インターンから内定まで口コミが満載!
「どこのインターンに行けばいいかわからない」と悩んでいませんか? 就活の主戦場はインターンであり、大学3年生の6月には就活が始まります。 ですが、こんな早期に志望先を決められている人なんて、あまりいないと思います。
そこで、ワンキャリアのサマーインターン特集を見てみましょう。 締め切り前のインターンが一覧で表示されていて、詳細ページに進むとそのインターンの口コミを読むことができます。 また、会員登録すると「自分の大学での人気企業」が見れたり、「内定・選考直結型インターン」への参加申し込みもできます。
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著者:村田 泰基(むらた やすき)
合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。
その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。
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