【勝ち組】高速道路の就職難易度|ランキング・志望動機・選考フローを解説!

高速道路業界への就職に役立つ就職難易度や選考・面接対策、エントリーシート・志望動機の書き方の他、強みや年収・ランキングなどを解説しています。
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就職難易度
高速道路の就職難易度は、NEXCO3社は低く、首都高・阪高は高いです。 それぞれの採用倍率・学歴フィルターを次の通り、一覧にしました。
- 1 首都高速道路
-
2
阪神高速道路
就職難易度: 4.5
平均年収780万円。採用倍率:文系約60倍・理系約40倍
学歴フィルター:MARCH・関関同立以上 - 3 NEXCO中日本
- 4 NEXCO東日本
- 5 NEXCO西日本
転勤のない首都高・阪高は就職人気が高い一方で採用人数が少ないです。 採用大学は文系でMARCH・関関同立以上、理系で地方国公立以上の実績しか見られず、 ESの段階でかなり落とされていると考えられます。
一方の、3年ごとにどこへ行くかわからない転勤地獄のNEXCO3社は志望者が少なく、採用人数は多めです。 採用大学は旧帝大から地方の私立大学まで幅広く、学歴フィルターはないと考えられます。
高速道路業界への就活
高速道路業界への就職について、難易度や選考、エントリーシートの書き方などを解説します。 インターンシップや選考に乗り遅れないよう注意しましょう。
また、この業界は「インフラ業界」に含まれます。就活のやり方は基本的に同じですので、 「インフラ業界の業界研究」の記事も併せて参照してください。
選考フロー・早期選考
インターン参加で評価を高めよう!
首都高速道路・NEXCO西日本の2社のみインターン優遇の早期選考があります。
首都高速道路 | 通常選考は、面接4回 早期選考は12月開始。面接が2回に減少 |
---|---|
阪神高速道路 | 通常選考は、面接4回 早期選考はなし |
NEXCO中日本 | 通常選考は、面接3回 早期選考はなし |
NEXCO東日本 | 通常選考は、面接3回 早期選考はなし |
NEXCO西日本 | 通常選考は、グループディスカッション1回・面接2回 早期選考は12月開始。選考フローは変わらず |
優遇制度の存在が確定している2社のみならず、インターン参加は志望動機作成に役立ちます。 同業界では必ず「なぜ他社でなく当社なのか」が聞かれるため、「会社が何を目指しているのか」という社風での比較が欠かせません。 ゆえに、社員と接触して「社風」について質問する機会を1回でも多く持ちたいところです。
また、インターンをタダで開催する会社はありません。 受け入れた現場の社員から、必ず「あの子よかったね」というフィードバックが人事部へ行きます。 人事部としては、これを無視した採用活動ができませんので、本選考は加点された状態で始まります。
加えて、選考フローが去年と同じとは限りません。今年から唐突にインターン優遇が始まる可能性もあります。 ゆえに、志望度が高ければ、ぜひ参加しましょう。
面接
高速道路業界の面接では、次のような質問がされます。
- 就職活動の軸
- どんな人と働きたいか
- 学生時代頑張ったこと
- 強みと弱み
- 高速道路が果たす役割とは
- 事務系・技術系がそれぞれ果たす役割とは
- 転勤や非常時の出勤について理解しているか
- 鉄道・航空ではなく高速道路を選ぶ理由
- その中でも当社を選ぶ理由
「就職活動の軸」をはじめ、ガクチカ・長所と短所・志望動機は深掘りがあります。 それぞれについて「エントリーシート」の項目で解説しますが、「軸と社風の一致」を結論にすることを意識して、 それにつながるよう「軸の実現に役立つ長所・困る短所」「軸の実現のために頑張ったこと」をそれぞれ書きます。
特に仕事理解や他の業界・他社でない理由が何度も質問されます。 「ホワイト企業」のイメージで応募する学生が後を絶たないため、「激務の部類」であることを確認されます。 加えて「鉄道業界・航空業界」「首都高・阪高・NEXCO3社」同士の比較も問われ、この会社でなければならない理由が要求されます。
この意味でも前述の通り、インターンに参加しておくことは会社理解の上で役立ちます。
面接の雰囲気は厳かですが、怒っているわけでも圧迫しているわけでもありません。 かつて「日本道路公団」だったことから、社内の雰囲気が公務員的なためです。
エントリーシート
就職活動の軸で内容を統一しよう!
高速道路業界のエントリーシートは、次のような設問が課されます。
これらに「就職活動の軸」と「各社の社風」を関連付けて、1つのストーリーになるよう仕上げます。 詳しい書き方は「【例文】エントリーシートの書き方|「おっ」と思わせる!」の記事で解説していますが、 どのようにストーリー化すればよいのか、例を挙げます。
就職活動の軸 | 将来の夢 例:価値創造で社会貢献がしたい。 |
---|---|
ガクチカ | 夢のために取り組んだこと 例:ゲーム制作によって価値創造を目指した。 |
志望動機 | 軸と社風が一致しているから 例:貴社の「新たな価値を創造する」という中期経営計画に共感した。インターンシップで社員と接触し、そのような社風があることも確認できた。 |
挑戦したいこと | 軸の実現 例:サービスエリアを「家族の思い出になる場所」として「休憩所」ではなく「目的地」にする仕事がしたい。 |
あくまで一例ですが、各社とも中期経営計画を公開していますので、採用サイトとともに読んでおきましょう。 これらから引用する形で「社風」を独自に解釈し、それに一致した「就職活動の軸」で内容を統一します。 特に社員と直接コミュニケーションを取ったことを組み込むと、より説得力が高まります。
まだこれらエピソードの準備が済んでいない場合、まずは自己分析から始めましょう。
志望動機
貴社の社風に共感しました!
高速道路業界の志望動機は、次のようなものが考えられます。
社会インフラへの貢献 | 高速道路は社会の基盤であり、人々の生活や経済活動を支える重要な役割を果たしているため、その運営に携わることで社会貢献ができると感じた。 |
---|---|
地域経済の活性化に寄与 | 高速道路の整備や運営を通じて、物流の効率化や地域経済の活性化に貢献できることに魅力を感じた。 |
交通安全の向上 | 交通事故の減少や災害時の迅速な対応など、交通安全に寄与する施策に関わることで、人々の安心・安全な移動を支えたいと思った。 |
技術革新とデジタル化の推進 | スマートインフラやITS(高度道路交通システム)の導入など、最新技術の活用による社会課題の解決に貢献できる点に興味を持った。 |
大規模プロジェクトのマネジメント | 大規模なインフラプロジェクトにおける計画・管理業務を通じて、プロジェクトマネジメントスキルを活かし、社会に貢献したいと感じた。 |
同業界では「鉄道業界・航空業界ではなく高速道路を選ぶ理由」が問われます。 上記の他に、「目的地にそのままたどり着ける点」や「沿線開発が進んでいない高速道路こそ活躍の場があること」なども考えられます。
特にNEXCOを志望する場合は「なぜ首都高・阪高でないのか」も併せて問われます。 この場合は「地方との接続を担っている点」「支配エリアが広い点」「サービスエリアがある点」などが考えられます。
一方で、個社の志望動機の書き方については、各社の企業研究記事で例文付きで解説しています。
「ワンキャリア」という就活サイトでは、実際に内定したエントリーシートを見ることができます。 本来こういった資料は、その企業に内定した先輩が身近にいないと見れなかったものです。 これが1社あたり何通・何十通も収録されていて、会員登録するだけで完全無料です。
仕事はきつい?
激務の部類!
結論から言うと、高速道路の仕事はきついです。 基本的には5社とも勝ち組なのですが、それは仕事の特殊性によります。 仕事がきついという理由は次の3点です。
- 常にプロジェクトの管理者であり、責任が重いこと
- 緊急出動がたびたびあり、休日出勤や深夜残業が多いこと
- 3年単位で異動があり、転勤地獄であること(NEXCO3社)
仕事内容は「プロジェクトの管理」であり、文系なら「用地取得」「料金収受」・理系なら「道路工事」の責任者になります。 実際に「住民に対して説明会を開く」「料金を受け取る」「現場で工事をする」のは外注業者です。 視察に行くことはあっても、基本的にはオフィスで報告書を受け取って進捗管理するのが仕事です。
これだけなら「イメージ通りのホワイト企業」なのですが、これだけで済むのはすべてがうまくいっている時だけです。
プロジェクトにトラブル発生はつきものです。住民と紛争が発生したり、工事で事故が起きたりすると、 責任者なので家に帰れません。平日深夜はもちろん、休日深夜でも当たり前にオフィスにいます。
私が働いていた会社では高速5社相手のビジネスも手掛けていましたが、 高速道路の社員は休日でも深夜でも当たり前に電話をかけてきていました。 近くにオフィスがあったのですが、いつでも電気がついています。
トラブルさえなければ「まったり」ですが、基本的にいつでもトラブルが起きています。 仕事がきついことは覚悟しておきましょう。決して「ホワイト」目的で行く業界ではありませんので、もしイメージと異なれば別のホワイトな業界を探しましょう。
それでも勝ち組な理由
就職できれば勝ち組!
高速道路への就職が勝ち組である理由は、次の3点です。
- 産業構造の頂点であること
- 倒産の可能性がないこと
- 将来性が高いこと
まず1つ目が、「産業構造の頂点であること」が挙げられます。 基本的に社員の仕事は「プロジェクトの管理」であり、実際の作業は下請け企業が行います。つまり、常に「発注者」の立場です。 電話一本でスーパーゼネコンの社員を呼びつけられるほどで、しかも国交省や都道府県庁と対等な立場です。
2つ目が、「倒産の可能性がないこと」です。 道路を建設すると、「かかった費用の借金」「建てた道路」の両方を「日本高速道路保有・債務返済機構」という行政法人のものにします。 高速道路会社は道路賃借料を機構に支払い、機構が代わりに借金を返済するという仕組みになっています。
つまり、高速道路会社は借金がなく、機構にレンタル料を払っているだけなので倒産しないのです。
3つ目が、「将来性が高いこと」です。 沿線開発・高架下活用・サービスエリアの拡充など成功確実の新規事業が山のようにあります。 現状は道路建設で忙しく手を付けられていないのですが、各社とも今後の取り組みに意欲を見せています。
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著者:村田 泰基(むらた やすき)
合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。
その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。
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