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【就活】超優良!化学メーカーへの就職は難しい?63社の業界研究

化学メーカー|業界研究

​ 化学メーカーは、金属以外のさまざまな材料を製造する企業群であり、 プラスチック、フィルム、塗料、合成繊維、洗剤、化粧品、薬品、ゴムなど、多岐にわたる製品を生産しています。

 これらの企業は、BtoBビジネスにおいて替えの利かない存在として高い収益性を誇り、優良企業が多いことが特徴です。

 また、文系でも就職しやすい企業が多く、特に財閥系・大手以外の企業では採用倍率が低めで、学歴フィルターのない場合が多いです。 さらに、化学メーカーは高収益体質であり、年収が高く、残業の少ないホワイト企業が多いことも魅力の一つです。

 将来性の高い業界であり、志望動機を明確に持つことで、就職活動において有利に進めることができます。



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就職は難しい?

難易度文系でも簡単

 化学メーカーで就職が難しいのは財閥系・大手に限られ、文系でも比較的簡単に勝ち組企業に就職できる業界です。 「大手でなくても高待遇」なのが特徴で、年収が高く残業の少ないホワイト企業の宝庫です。

 大手でも採用倍率が100倍を下回る企業が多く、他の業界が100~300倍にのぼることに比べると就職難易度が低いです。 特に40倍を下回る企業は学歴フィルターもなく、穴場だと言えます。

化学メーカー有名企業
競争倍率20~80倍100~300倍

 また、MY就活ネットでは「財閥系・大手の総合化学メーカーは負け組」と考えており、難易度が高い割に「待遇」も「将来性」もよくないお買い損企業群としています。 詳しくは次の関連記事をご覧ください。

【関連記事】 【総合化学10社の比較】社風と将来性ランキングを解説!  

穴場の勝ち組企業

 穴場の勝ち組企業をランキング形式で紹介します。文系採用倍率の低さでランク付けしています。

  • 1位 日本パーカライジング
    就職難易度
    0.5
    採用倍率は文系約3倍・理系約3倍、学歴フィルターなし
    売上高1250億円・平均年収749万円
    日本パーカライジングの企業研究記事
  • 2位 日亜化学工業
    就職難易度
    0.5
    採用倍率は文系約5倍・理系約3倍、学歴フィルターなし
    売上高5021億円・平均年収757万円
    日亜化学工業の企業研究記事
  • 3位 エフピコ
    就職難易度
    1.0
    採用倍率は文系約16倍・理系約20倍、学歴フィルターなし
    売上高2221億円・平均年収802万円
    エフピコの企業研究記事
  • 4位 エア・ウォーター
    就職難易度
    1.0
    採用倍率は文系約21倍・理系約4倍、学歴フィルターなし
    売上高1兆245億円・平均年収877万円
    エア・ウォーターの企業研究記事
  • 5位 東京応化工業
    就職難易度
    1.0
    採用倍率は文系約25倍・理系約24倍、学歴フィルターなし
    売上高1622億円・平均年収994万円
    東京応化工業の企業研究記事
  • 6位 アイカ工業
    就職難易度
    1.5
    採用倍率は文系約30倍・理系約10倍、学歴フィルターなし
    売上高2366億円・平均年収785万円
    アイカ工業の企業研究記事
  • 7位 日本化薬
    就職難易度
    2.3
    採用倍率は文系約38倍・理系約22倍、学歴フィルターなし
    売上高2017億円・平均年収749万円
    日本化薬の企業研究記事

 化学メーカーの勝ち組基準は、儲かる高機能品をどれだけ持っているかです。 学生の多くは「売上高」で会社を選んでしまうため、これらの優良企業が見逃されています。 このように「学生人気の低い優良企業」を「隠れ優良企業」と呼びますが、次の関連記事でも多数紹介しています。

【関連記事】 就活おすすめ【隠れ優良企業】66社|無名の大手BtoB企業  

難しめの勝ち組企業

 難易度は高めですが、就職できれば勝ち組の企業をランキング形式で紹介します。

  • 1位 信越化学工業
    就職難易度
    4.7
    採用倍率は文系約55倍・理系約14倍、学歴フィルター「MARCH・関関同立以上
    売上高2兆4149億円・平均年収886万円
    利益率が高く、年収は公表されているより高い。化学No.1の勝ち組企業。
    信越化学工業の企業研究記事
  • 2位 富士フイルム
    就職難易度
    4.9
    採用倍率は文系約120倍・理系約25倍、学歴フィルター「MARCH・関関同立以上
    売上高2兆9609億円・平均年収974万円
    「第二の創業」が成功。半導体材料・医療機器に強み。
    富士フイルムの企業研究記事
  • 3位 クラレ
    就職難易度
    4.7
    採用倍率は文系約64倍・理系約9倍、学歴フィルター「MARCH・関関同立以上
    売上高7809億円・平均年収1048万円
    ニッチ戦略で高収益体質。
    クラレの企業研究記事
  • 4位 東ソー
    就職難易度
    4.5
    採用倍率は文系約100倍・理系約20倍、学歴フィルター「地方国公立以上
    売上高1兆56億円・平均年収925万円
    ハイブリッド戦略の成功で高収益体質。
    東ソーの企業研究記事
  • 5位 積水化学工業
    就職難易度
    4.0
    採用倍率は文系約60倍・理系約31倍、学歴フィルター「地方国公立以上
    売上高1兆2565億円・平均年収912万円
    住宅・高機能品が好調。
    積水化学工業の企業研究記事
  • 6位 日東電工
    就職難易度
    3.8
    採用倍率は文系約69倍・理系約4倍、学歴フィルターなし
    売上高9151億円・平均年収944万円
    ニッチ戦略で高機能品特化。
    日東電工の企業研究記事
  • 7位 日産化学
    就職難易度
    3.5
    採用倍率は文系約110倍・理系約41倍、学歴フィルターなし
    売上高2267億円・平均年収1010万円
    利益率が高い。儲かる高機能品多数。
    日産化学の企業研究記事
 

化学メーカーとは?

金属以外の何かの材料

 化学メーカーとは、商品の製造過程で「化学反応」を利用する会社を意味し、「金属以外の何かの材料」を製造しています。 商品の例としては、プラスチック・フィルム・塗料・合成繊維・洗剤・化粧品・薬品・ゴムなど多岐にわたり、自動車や電子機器の部品や材料、建設資材などに使用されます。

 大きく分けて「総合化学メーカー」「誘導品メーカー」「電子材料メーカー」と分類されます。 注意してほしいのは、この業界は「総合だから良い」「売上高が大きいほうがいい」というわけではないところです。 これについて詳しくは、具体的に何をつくっているの?の項目で解説します。

総合化学メーカー基礎原料・中間材料・最終製品までつくる
例:石油→エチレン→ポリプロピレン→フィルム・文具など
一言で言い換えると「化学ならなんでもやる会社
総合化学メーカーの一覧を見る
誘導品メーカー中間材料をつくる
例:シリコンウエハー、ポリプロピレンなど
一言で言い換えると「儲かる材料に特化した会社
誘導品メーカーの一覧を見る
電子材料メーカー中間材料のうち「電子機器専用」のものをつくる
例:フォトレジスト、偏光板フィルムなど
一言で言い換えると「電子機器専用に特化した会社
電子材料メーカーの一覧を見る

 「化学」「鉄鋼」「非鉄金属」の3業界を合わせて「素材メーカー」と呼びますが、 これらはつくっているものが金属か、それ以外かの違いしかありません。 化学メーカーを志望する際は、他の素材メーカーも併せてみるのが良いでしょう。

【関連記事】 【就活向け】素材メーカーの勝ち組ランキング|難易度や志望動機  

優良企業の宝庫な理由

生産の上流工程だから

 化学メーカーが優良企業の宝庫な理由は、生産の上流工程を担っているからです。

 消費者に直接届く「最終製品」に対して、「材料」や「部品」を「上流工程」と表現します。 「材料」や「部品」というと「買い叩かれる下請け」をイメージしてしまいますよね。 しかし実は、化学メーカーを含むBtoB業界は、替えの利かない会社が強いという特徴があります。

【関連記事】 【BtoCはやめとけ】就活は【BtoB】を狙うべき理由

 なぜなら顧客は会社であり、会社は合理的に買い物をするからです。 「気まぐれな消費者」と違い、「合理的な会社」はほしがるものがハッキリしています。 例えば「不良品率を下げる」「ほしいときに、必要な数だけすぐ手に入る」などです。

 日本の化学メーカーは「答えのハッキリしているBtoBビジネス」が非常に得意で、 「日本企業以外に乗り換えると不良品率が爆上がりして倒産する」というレベルにまで登ってしまいました。 ときどき中国や韓国が「半導体材料」の禁輸を恐れて大騒ぎしていますが、文明が滅ぶレベルで依存性が高いのが、化学メーカーです。

 これが、「過剰に働く必要がない」「お客さんが向こうから買いに来る」ことにつながり、 儲かっていて待遇も良い優良企業だらけになっているというわけです。

 

ホワイト企業の宝庫!

ホワイト企業が多い

 化学メーカーは「ホワイト企業しかない」と言われるほど、業界全体がホワイト気質です。

 その理由は、「残業時間の少なさ」と「高い有給取得率」そして「休日の多さ」にあります。 平均残業時間はすべての会社で月20時間を切っており、10時間も切っている会社も多く存在します。 有給取得率も50%を超える会社が多数あり、年間休日は軒並み120日を超えます。

化学メーカーのホワイト企業リスト
会社名有給取得率残業時間(月)年間休日
富士フイルム71.5%19.6時間125日
東レ88.5%20.5時間123日
旭化成83.5%18.7時間120日
住友化学64.5%20.0時間124日
信越化学工業66.5%14.0時間120日以上
三井化学69.5%21.4時間
積水化学工業43.5%19.2時間125日
東ソー71.5%15.3時間122日
帝人69.5%13.3時間
レゾナック68.5%18.2時間122日
三菱ガス化学81.5%14.2時間122日
カネカ56.0%17.5時間124日
クラレ77.5%11.2時間120日
ダイセル64.5%17.5時間124日
東洋紡62.0%10.4時間
トクヤマ76.0%7.7時間125日
セントラル硝子41.5%6.9時間124日
高砂香料工業72.0%14.2時間124日
日本パーカライジング47.5%12.0時間125日
日本ペイント45.0%7.0時間128日
関西ペイント54.5%8.4時間125日
コーセー49.0%5.5時間125日
ユニ・チャーム51.5%22.0時間120日
ライオン52.0%12.4時間124日
アース製薬49.0%5.5時間120日以上
小林製薬51.5%13.3時間127日
※データは「就職四季報」参照

 また、MY就活ネットではこの他にも、厚生労働省の資料などを元に「国家認定のホワイト企業」を次の記事で紹介しています。

【関連記事】 【優良】ホワイト企業リスト60社|国家認定の特徴を詳しく解説!  

具体的に何をつくっているの?

汎用品と高機能品

 化学メーカーは主に「プラスチック類」「ガラスの材料」「産業ガス」「電子材料」などが代表的ですが、 繊維・農薬・医薬品・ゴムなども含まれるため、まさに金属以外はだいたい化学メーカーと思ってくれてOKです。

 あまりにも幅広い商品群ですが、これらを「汎用品」と「高機能品」に分けることができます。

汎用品高機能品
ビジネスモデル大量生産少量多品種
商品の例プラスチック・酸素・窒素・水素・ソーダ灰・炭酸ガス電池の溶解液・LED樹脂・光ファイバー・シリコンウエハー・フォトレジスト
技術力不要必要
売上高い低い
利益低い高い
景気の影響大きい小さい
営業の難易度難しい楽勝

 「汎用品」に属する「石油化学(プラスチック)」「産業ガス(酸素や窒素など)」は大量生産によって利益を出すビジネスなため、 売上高が高くなる一方でそれほど利益はありません。技術力も不要で、後発の海外企業に市場を持っていかれるリスクは常にあります。

 一方の「高機能品」は「自動車」「IT機器」などに使われる材料で、売上高はそれほど高くなりませんが、利益は大きいです。 「非常に高度な技術」と「偶然の積み重ね」を要するため、後発の企業が追いつくのはほぼ不可能です。 1社で世界を独占することも珍しくありません。

 中でも半導体関連は「分子レベルの不純物」が不良品の原因になってしまうほど精密ですので、 顧客の立場に立ってみると「高くても買うしかない」という商品が非常に多いです。 ゆえに、利益率が高い会社(=儲かっている会社)は、「総合化学」より「誘導品」や「電子材料」に特化した会社のほうが多いです。

【関連記事】 半導体業界はやめとけ?オワコンどころか今すぐ就職すべき理由  

将来性は高い

IT化で需要が伸び続ける

 化学メーカーの将来性は高いです。なぜなら高機能品に強く、 どのスマホが流行ろうが、電気自動車が流行ろうが、日本の化学メーカーの材料を使うしかないからです。

 確かに「脱プラ」が叫ばれてはいます。ですが本当に脱プラをしたら「全裸で暮らす」ハメになりますし、 プラスチックの代わりに木材を使えば、それはそれで環境破壊なので現実的ではありません。 それ以前に、日本の化学メーカーの強みはそこではないのです。

 例えば富士フイルムの「偏光板フィルム」、JSRや東京応化工業の「フォトレジスト」、信越化学工業の「シリコンウエハー」、 旭化成の「LSI」や「センサー」など、「IoT」が進む現代社会で需要が伸びる商品がたくさんあります。 先述の通り「他社への乗り換えが実質不可能」なので、儲かることが確定しています

 そして何より、「材料」「部品」は「アップルが売れなくなったらサムスンに売ればいい」「スマホが売れなくなったらクルマ用を売ればいい」という風に、 顧客を乗り換えることが可能です。景気の変動や流行の波に対応がしやすく、将来性が高いと言う他ありません。

【関連記事】 【将来性のある業界8選】これから伸びる有望な就職先はどこ?  

文系でも就職できる?

文系の役割がある

 化学メーカーには、文系でも就職できます

 この業界はバリバリの理系の職業のように思われがちです。確かに「製造」の面では理系の技術的な知識や能力が活かされ、 商品開発のためにたくさんの理系の学生を採用します。採用人数も文系は20~30人と、理系の半分以下の人数しか採用されません。

【関連記事】 【文系就活は厳しい?】役割も就職先もある!やり方の理系との違い

 ですが、それ以上に知名度が低くライバルが少ないために、 文系の競争倍率は40~80倍と、他の業界(100~300倍)に比べて就職しやすいと言えます。

 文系には「マーケティング」という役割があり、市場調査や商品開発を通じて「売れる仕組みづくり」を期待されています。 もちろん「営業」は文系の独壇場ですし、「社会が必要としているものを読み取る」という読解力、 まさに文系の能力が必要とされている業界です。

文系はオワコンじゃない!|文系の時代が来ている!

 

志望動機

ポイント社風への共感

 「化学メーカーを選ぶ理由」については、次のような回答が考えられます。

多様な産業分野への貢献化学メーカーは、自動車、医薬品、農業、食品、電子機器など、多岐にわたる産業分野に素材や製品を提供しており、幅広い分野で社会に貢献できる点に魅力を感じました。
イノベーションの源泉となる技術力化学メーカーは、基礎研究から応用開発まで、革新的な技術を生み出す力があります。この技術革新に携わり、未来の社会を支える製品を開発したいと考えています。
環境問題への積極的な取り組み化学メーカーは、環境負荷の低い製品や持続可能な素材の開発に力を入れており、環境問題の解決に貢献できる点に共感しています。
幅広い応用性を持つ製品群化学製品は、日常生活のさまざまな場面で使用されており、消費者の生活を豊かにする多様な製品を開発・提供できる点に魅力を感じました。
新素材の開発と新市場の創出化学メーカーは、新しい素材の開発を通じて、新市場の創出や既存市場の革新を図っています。この挑戦的な姿勢に魅力を感じ、自分も新しい価値を創造したいと考えました。

 同業界の特徴は、「汎用品」で社会基盤を支え、「高機能品」で大きな価値を生み出すところにあります。 特に後者は最終製品の性能・不良品率に直結し、実質的に高度な文明社会を支えているのはこの業界です。

 その点に注目し、「応用による新素材の開発」「多様な分野への応用」「消費者の生活をより豊かにする」など、 「新たな価値を生み出す」ことを「業界を選ぶ理由」にするとよいでしょう。

 次の関連記事では「就職活動の軸」「化学メーカーの『業界の』志望動機」「当社の志望動機」を一貫して解説しています。

【関連記事】 【文系】化学メーカーの志望動機|例文5つと書き方を解説

 「ワンキャリア」という就活サイトでは、実際に内定したエントリーシートを見ることができます。 本来こういった資料は、その企業に内定した先輩が身近にいないと見れなかったものです。 これが1社あたり何通・何十通も収録されていて、会員登録するだけで完全無料です。

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一覧と売上高・平均年収

 化学メーカーには複数の種類があります。まずは、総合化学メーカーから紹介します。 また、会社名のリンク先ではMY就活ネットが独自に作成した企業研究を公開しています。 選考情報や志望動機など、ぜひ参考にしてください。

 

総合化学メーカー

総合化学メーカーのランキング
会社名売上高平均年収年間休日
三菱ケミカル4.4兆円851万円123日
住友化学2.4兆円982万円124日
旭化成2.7兆円904万円120日
三井化学1.7兆円1068万円言及なし
レゾナック1.3兆円959万円122日
東ソー1.0兆円925万円122日
カネカ7623億円855万円124日
UBE(旧:宇部興産)4682億円952万円124日
デンカ3892億円935万円124日
トクヤマ3517億円704万円125日
チッソ1442億円486万円124日
化学はなんでもやる会社

 総合化学メーカーとは、基礎原料から何かの材料、それを使って電子部品最終製品(ラップやUSBメモリ、CD・DVDなど)まで、 一貫して製造する化学メーカーのことを指します。総合とは言っても単に原料から材料、最終製品を一貫してつくるというだけで、 総合化学メーカーだから他のメーカーより規模が大きいとか、優良企業であるとか、そういうわけではありません。

 総合化学メーカーについては、次の専用記事で詳しく掘り下げていますので参照してください。

【関連記事】 【総合化学10社の比較】社風と将来性ランキングを解説!  

誘導品メーカー

誘導品メーカーのランキング
会社名売上高平均年収年間休日
信越化学工業2.4兆円886万円120日以上
三菱ガス化学8134億円881万円122日
ダイセル5580億円814万円122日
日本触媒3920億円783万円123日
JSR4088億円817万円127日
日本ゼオン3886億円732万円123日
日産化学2267億円1010万円122日
日本曹達1728億円754万円124日
セントラル硝子1693億円645万円124日
高機能品に特化した会社

 誘導品メーカーは、誘導品と呼ばれる、「何かの材料」を製造する化学メーカーで、最終製品はつくりません。 例えばカセイソーダはつくりますが、その先のせっけんはつくりません。 要は「材料屋さん」です。(ただし殺虫剤など一部には最終製品として販売しているものもあります)

 顧客は幅広く、電機メーカーや機械メーカーだったり、生活用品メーカーだったり、 ホームセンターだったりします。ですが、「何かを作るための材料」であることには変わりません。

 特に信越化学工業はすべての電子機器を支えるシリコンウエハーで世界1位の会社であり、 隠れ優良企業として非常におすすめです。

 

電子材料メーカー

電子材料メーカーのランキング
会社名売上高平均年収年間休日
富士フイルム2.9兆円874万円125日
東レ2.4兆円975万円123日
日東電工9151億円944万円123日
日亜化学工業5021億円757万円125日
ADEKA4033億円722万円124日
住友ベークライト2849億円801万円122日
東京応化工業1622億円994万円122日
半導体用に特化した会社

 電子材料メーカーは、総合化学メーカーや誘導品メーカーから材料を購入し、電子部品用の特別な材料に加工する会社です。 例えば富士フイルムは液晶パネルに使う偏光板フィルムをつくりますが、 そのフィルムをつくるための材料は総合化学・誘導品メーカーから仕入れます。

 大量生産の誘導品と異なり、電子材料は電子機器の不良品率に直結するシビアな製品であり、 それゆえ「替えが効かない」「高い利益を乗せても売れる」という特徴があります。

 簡単に言えば、高くても売れるので、売上高が低くても高待遇というわけです。

 

生活消費財メーカー

生活消費財メーカーのランキング
会社名売上高平均年収年間休日
花王1.5兆円802万円122日
資生堂9730億円741万円129日
ユニ・チャーム9417億円843万円120日
ライオン4027億円666万円124日
コーセー3004億円788万円125日
ポーラ・オルビス1733億円746万円125日
ファンケル1035億円619万円120日以上
P&G820億ドル非公開120日
ユニリーバ644億ドル非公開123日
ロレアル411億ユーロ非公開125日
マーケティング業界

 生活消費財メーカーも化学メーカーに含まれます。

 化学メーカーは業界全体がホワイトと言いましたが、生活消費財メーカーに限ってはそうとも言い切れない部分があります。 確かに花王や資生堂なども残業時間は短く、有給取得率も高いです。 ですが、生活消費財メーカーはBtoC企業であり、消費者が喜ぶ「使いやすさ」や「雰囲気」という難しい課題に挑戦しなければなりません。

 生活消費財メーカーの製品は洗剤・化粧品・紙パルプ等ですが、技術的にはそう難しい分野ではありません。 そのためマーケティングが重要になってきます。

 特にアメリカに本拠を置くP&G、イギリスに本拠を置くユニリーバは非常にマーケティングが強く、 P&G出身の森岡毅氏はUSJに、音部大輔氏は資生堂へマーケティング担当としてそれぞれ招かれています。

 P&Gでは20代でブランド責任者になり、年収1000万円を超えるとの話です。 日本企業もうかうかしていると人材を取られ、マーケティングで押し負けてしまうかもしれません。

 逆に言えば、生活消費財メーカーでマーケティングを学べば転職は引く手あまたで、 キャリアアップとなる転職も可能です。

 また、日本の化粧品や紙おむつ、トイレットペーパーといった消費財が中国で大人気を博していて、 品質の高さが非常にウケているようです。 わざわざ日本から輸入するほどの人気で、特にパッケージに日本語が書いてあるほうが売れるそうです。

 中国版アマゾンともいえる「アリババ」がこれらを「東南アジアでも売りたい」 と生活消費財メーカーに積極的にアプローチをしかけています。 アリババと組むのか、別の方法で海外進出を強めるのか、注目が集まりますね。

マーケティングって何?将来性のすごい文系最高峰スキル

 

その他の化学メーカー

名前を知らない会社ほど穴場

 上記に当てはまらない化学メーカーの一覧です。

化学メーカーのランキング
会社名売上高平均年収年間休日/主要製品
日本ペイント1.4兆円977万円128日
塗料世界4位
積水化学工業1.2兆円912万円125日
建材・住宅
日本酸素1.1兆円977万円126日
産業ガス世界4位
DIC1.0兆円754万円124日
印刷用インキ
エア・ウォーター1.0兆円877万円126日
隠れ優良企業
クラレ7809億円1048万円120日
隠れ優良企業
関西ペイント5090億円759万円125日
塗料世界8位
ニフコ3716億円664万円120日
工業用ファスナー
artience3221億円749万円123日
印刷用インキ
アイカ工業2366億円785万円124日
隠れ優良企業
サカタインクス2283億円705万円126日
印刷用インキ
日油2177億円796万円121日
プラスチックリサイクル
エフピコ2221億円802万円126日
隠れ優良企業
日本化薬2017億円749万円128日
隠れ優良企業
高砂香料工業1959億円824万円123日
隠れ優良企業
クレハ1912億円749万円120日
樹脂製品
三洋化成工業1749億円762万円126日
樹脂製品
小林製薬1734億円725万円127日
日用品
東亜合成1593億円810万円123日
半導体材料・アロンアルフア等
アース製薬1583億円662万円120日以上
日用品
ダイキョーニシカワ1457億円523万円121日
自動車・住宅部品
森六1420億円723万円120日
商社部門も持つメーカー
JSP1317億円719万円120日以上
発泡製品
石原産業1312億円698万円121日
二酸化チタン
日本パーカライジング1250億円749万円125日
隠れ優良企業
積水化成品工業1246億円709万円123日
発泡スチロール最大手
大日精化工業1220億円736万円125日
印刷用インキ
 

化学メーカーの年収は低い?

平均年収は当てにならない

 化学メーカーの平均年収は600~700万円台の企業が多く、「化学メーカーは年収が低いのでは?」と気になる方も多いでしょう。 確かに三菱ケミカル(1045万円)、三井化学(1022万円)、レゾナック(1026万円)、富士フイルム(1070万円)以外では、 目だった企業がありません。

 ですが、これで化学メーカーの年収が安いと決まったわけではありません。その理由は次の3点です。

化学メーカーの年収が低いとは言えない理由

 ですので「平均年収の高低」で給料の高い・安いを判断することには、あまり意味がありません。 これについて詳しくは、次の関連記事で解説しています。平均年収が気になる方はぜひご覧ください。

【関連記事】 「平均年収」は当てにならない|メーカーや総合職は特に!

 MY就活ネットでは、この他にも多数の業界研究記事を用意しています。 優良企業の見落としを防ぐため、さまざまな業界を調べてみましょう。

【関連記事】 【一覧】業界研究がわからない?代わりにやりました!

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 総合商社やインフラ企業、メーカー企業、外資系企業をはじめ、超一流企業からベンチャー企業まで年間3万件を超えるエントリーシートや面接体験談が収録されています。 あなたの志望企業の合格エントリーシートもほぼ見つかるサイトと言っていいでしょう。

 また、合格ESだけでなく「締切間近のインターンシップ」「内定直結型のイベント」「一流企業の集まる合同説明会」など、 会員限定で参加できるイベントもすべて無料で利用できます。

 ぜひ自分のエントリーシートの見直しのために、作成の参考のために手に入れておきたいですね。

ワンキャリアで内定ES・選考情報を読む

 

内定の前提条件をまだ満たしていない!?就活泥沼化の原因

 「自己分析」をよくわからないまま、放置していませんか?

 自己分析とは「ビジョンを決めてその実現ストーリーをつくること」ですが、 大卒総合職としての就活では「私は貴社とビジョンが一致しています」という特有の志望動機を要求されます。 ゆえに内定を得るためには自己分析をすることが前提条件です

 ですが、多くの就活生がよくわからないまま放置して内定がもらえず、就活が長引いて泥沼化します。 「学歴」や「経験」がどれだけよくても、自己分析をしないだけで地獄を見るのです。

 そこで【キャリアチケットスカウト】 という就活アプリを利用しましょう。

 このアプリでは5つの質問に答えるだけで自己分析が完了し、それを元にエントリーシートを作成するサポートもしてくれます。 「最初に何を」「次に何を」すべきかを順番に示してくれるので、「前提条件を満たしていなかった」という事故が防げます。

 また、このアプリで作成した「就活の軸」や「自己PR」などを元に企業から特別選考に招待される機能もあります。 もちろん辞退してもいいのですが、その会社は「あなたとビジョンの一致した会社」ですから、内定確度は高いです。 オファーをもらってから検索してみたら、実はそれがあなたの天職かもしれません。

 まずはアプリをインストールして、自己分析から始めてみましょう。もちろん完全無料です。

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著者:村田 泰基(むらた やすき)
 合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。 その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。 →Xのアカウントページ




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