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【就活】電機メーカー76社!将来性あるおすすめ企業!

電機メーカー|業界研究

 電機メーカーへの就職に役立つ就職難易度や選考・面接対策、エントリーシート・志望動機の書き方の他、強みや年収・ランキングなどを解説しています。 業界の特徴や比較、将来性を検討し、就活のやり方を解説しています。

 電機メーカーは特にBtoBビジネスに強く、 知名度が低い一方で非常に高い技術力を持ち、企業規模の大小に関わらず実は世界で必要とされている企業群で、 「隠れ優良企業」や「ホワイト企業」が多いのが特徴です。

電機メーカーはこんな業界!

  1. 自動化と半導体で将来性が高い
  2. 法人向け(BtoB)と消費者向け(BtoC)の2つのビジネス
  3. BtoBがもうかる!
  4. BtoBメーカーは就職難易度が低い!
  5. 文系が必要とされる役割がある


おすすめ・人気記事


 

将来性が高いおすすめはどこ?

 BtoBメーカーがアツい!

 電機メーカーで将来性が高くおすすめできるのはBtoBメーカーです。 その中でも特にメカトロニクス半導体製造装置が非常におすすめです。

 メカトロニクスならオムロン・ファナック・安川電機・キーエンス、半導体製造装置なら東京エレクトロンやディスコなどがおすすめです。

 おすすめなポイントを簡単にまとめると「儲かる」「安定している」「知名度が低くライバルの就活生が少ない」ために、 隠れ優良企業が多いことです。

就活おすすめ「隠れ優良企業」|厳選の一流BtoB企業

 「解説はいいから企業一覧が早く見たい」という方は、BtoBメーカーの一覧と売上高・平均年収をご覧ください。

 

BtoBがなぜ儲かる?

 技術と納期がモノを言う世界だから!

 BtoBの電機メーカーが儲かる理由は、技術力納期という日本企業が大得意とする分野で勝負できるからです。

 日本人は伝統的に職人気質で、世界最高のものを次々につくり、 お客さんの「いつまでにほしい」という要望に徹底的に応えようとします。 そのおかげで「材料」「部品」「製造設備」は世界を独占するに至りました。

 アップルやサムスンなどの最終製品メーカーは「不良品率」を下げないと利益が出ません。 その不良品率を下げるためには、日本企業から仕入れるしかないのです。 つまり、日本のBtoBメーカーは替えが利かない会社となるわけです。

 替えが利かないということは、安売り競争をしなくていいということです。 高い給料を払うのに十分な利益をとることができ、それゆえ「平均年収が1000万円を超える会社」も珍しくないのです。

 ちなみに「材料」を担当する企業をまとめて「素材メーカー」と呼びますが、こちらも同様に高待遇で経営が安定しているという特徴があります。 BtoB企業を志望する場合はぜひ、応募するべき業界ですから併せてチェックしてください。

【関連記事】 素材メーカーとは?属する3業界の違い・年収・ランキング  

BtoBがなぜ安定する?

 消費者の気分に左右されないから!

 BtoBの電機メーカーが安定する理由は、消費者の気分に左右されないからです。

 スマホを買うとき、リンゴのマークがついているかは気にしますが、 「基盤を緑色に塗っている会社はどこか」なんて気にする人はいませんよね。 (ちなみに太陽ホールディングスという会社が独占しています)

 日本企業は「消費者の心をつかむ」ことが、残念ながら苦手です。 最終製品の市場は、これを得意とするアップルやサムスン電子に奪われてしまいました。 ですが、ソニーやNECがマーケティングを身につければ奪い返せる可能性もあります。

 「なぜiPhoneが売れているのか」と聞かれて、ハッキリ答えられる人は少ないと思います。 答えは「売れているから」です。意味がわかりませんよね。ですが、それが消費者というものです

なぜiPhoneが人気なのか

 このように消費者の気分次第で安定しない最終製品に対して、BtoBは「技術力と納期」だけが正義です。 極端な話、アップルが売れなくなってもソニーに売ればいいのであって、 消費者の心が変わっても、「材料」「部品」「製造装置」は売れ続けるのです。

 

家電メーカーは将来性が低い

 家電はオワコン!

 一方でBtoCの代表格である「家電」は将来性が低いです。 この理由は、「日本企業のマーケティングの軽視」と「大企業の体質を変えるのは極めて困難」であるからです。

 残念ながら日本企業はBtoBが得意すぎて、家電でもBtoBの売り方をしてしまいました。 「技術力と納期」です。ですが、消費者にとっていらない機能を乗せすぎて値段が高くなり、 世界から見放されるに至りました。

日本製白物家電はなぜ売れないのか?

 本来はマーケティングによって「消費者の求めているもの」を作らなければならないのですが、 消費者を無視した「高機能」は自己満足に過ぎず、代わりに余計な機能を省いたサムスン電子やLG、ハイアールなどが売れたわけです。 韓国や台湾企業のマーケティングに負け、海外市場も奪われてしまいました。

 また、アップルがiPodを発売するずっと前から、ソニーには同様の企画も技術力もあったことは有名です。 しかし、ソニーではCDも主要な事業でしたから、「CDが売れなくなったら困る」と社内政治が働き、 「ソニー版のiPod」は企画自体がナシになってしまいました。

 これは大企業の痛いところで、既存事業への忖度から、今までの市場を破壊するようなイノベーションが起きにくいのです。 アップル社には見事に痛いところを突かれてしまいました。

 このような状況下、家電メーカーは「日本よりは新しい物好きの中国市場」 で高機能製品を販売して大いに儲かっていますが、マーケティングの苦手な大企業であるゆえに、 あまり明るい未来は見えてきません。

 ですが、あなたがマーケティングを志せば、復活の可能性はあります。 消費者は「気分」で動きますから、その「気分」をつかめたら、いくらでも売れるからです。

マーケティングとは?将来性の高い文系最高スキル

 

BtoBメーカーのランキング

 まずは電機メーカーでもおすすめのBtoBメーカーから紹介していきます。 特におすすめなのがメカトロニクス半導体製造装置です。

 

メカトロニクス

メカトロニクスのランキング
会社名売上高平均年収年間休日/備考
キーエンス9224億円2279万円128日
FA
オムロン8760億円899万円125日
FA
ファナック8519億円1284万円125日
NC工作機械
安川電機5559億円863万円125日
産業ロボット世界4強

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 世界中の工場を進化させる業界!

 最もアツイのがメカトロニクス(FA/工作機械)です。

 今どき工場ではパソコンで数値を入力して、その通りに部材を切ったり削ったりするのは当たり前ですが、 それを当たり前にしたのが日本企業です。工場の自動化という世界の流れに乗りに乗っていて、 爆益をたたきだし、年収も高いです。

 将来性バツグンである一方、BtoB企業なため知名度が低く、就活では知る人ぞ知る優良企業です。

 特にオムロンのことを体温計や体重計の会社だと思っていた人は多いのではないでしょうか。 実はオムロンの売上高のうちヘルスケア部門は12%に過ぎず、その真の姿は工場の自動化の会社です。 「オートメーションセンタ」を開設して無人製造ラインのデモを顧客に見せ、「工場の自動化」で大盛況を見せています。

 この分野では機械メーカーも世界的に大きな存在感を誇っています。 併せて知っておいてほしい業界です。

【関連記事】 機械メーカーがすごすぎる!49社の業界研究・志望動機・平均年収
 

半導体製造装置

半導体製造装置のランキング
会社名売上高平均年収年間休日/備考
東京エレクトロン2.2兆円1399万円126日
半導体製造装置
アドバンテスト5601億円1020万円129日
半導体検査装置
SCREEN4608億円924万円124日
半導体洗浄装置
ディスコ2841億円1330万円126日
半導体製造装置
アルバック2275億円813万円125日
半導体製造装置
東京精密1468億円798万円125日
半導体製造装置

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 日本企業のシェアが世界の半分

 同じくアツイのが半導体製造装置です。

 詳細は専用の記事で解説しますが、歴史的にこれらの企業がいち早く技術力を確立したため、 外国企業がいまさら参入しても太刀打ちできないほど高みに上ってしまった業界です。 おかげで儲かっていて、年収もやたら高いですね。

 これらの企業がなければiPhoneもギャラクシーも不良品率が爆上がりして、 とても商品と呼べるシロモノにはならなかったでしょう。

 最近、東京エレクトロンではコロナ禍にあってもボーナス平均300万円など景気のいいニュースもありました。

【関連記事】 半導体業界はやめとけ?オワコンどころか超勝ち組な理由
 

重電

重電メーカーのランキング
会社名売上高平均年収年間休日/備考
富士電機1.0兆円776万円128日
明電舎2725億円743万円128日
ダイヘン1852億円858万円124日
隠れ優良企業
日東工業1466億円600万円123日
日新電機1321億円715万円127日
住友電工子会社

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 主に電力会社向けの業界!

 重電とは、発電や変電、分電盤など大出力の電力を扱う電気機械のことです。 主に顧客は発電所、つまりは東京電力や関西電力などの電力会社がメインになります。 なかなか一般消費者と接する機会はありませんが、実は生活と深くかかわっている会社です。

 特にダイヘンは重電から発展して「溶接ロボット」や「搬送ロボット」といった産業電機で世界展開しており、 利益率が高い・自己資本比率が高いことから「隠れ優良企業」だと言えます。

 

精密機器

精密機器メーカーのランキング
会社名売上高平均年収年間休日/備考
テルモ8202億円743万円125日
医療機器・医薬品
HOYA7235億円741万円125日
医療機器・半導体部品
ニプロ5451億円574万円120日以上
医療機器・医薬品
島津製作所4822億円859万円125日
分析計測機器
シチズン時計3013億円714万円126日
時計
セイコー2605億円804万円127日
時計・印刷機
トプコン2156億円829万円128日
医療機器
日機装1926億円616万円123日
ポンプ
東京計器442億円619万円128日
計測・認識・制御

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 医療機器がアツい!

 精密機器メーカーは病院で使う人工透析や人工臓器などの医療機器、 内視鏡やコンタクトレンズ等のレンズから派生して映像機器部品や、 情報機器部品も取り扱っています。

 またシチズン時計やセイコーホールディングスは腕時計の精密さから派生して、 電子部品も手掛けています。

 

電子部品

電子部品メーカーのランキング
会社名売上高平均年収年間休日/備考
ニデック2.2兆円687万円124日
産業モーター世界首位
TDK2.1兆円790万円125日
リチウムイオン電池
京セラ2.0兆円723万円125日
半導体部品
村田製作所1.6兆円803万円123日
コンデンサ世界首位
ルネサスエレクトロニクス1.4兆円890万円125日
車載マイコン世界首位
ミネベアミツミ1.2兆円729万円121日
ベアリング
アルプスアルパイン9331億円624万円122日
車載モジュール
GSユアサ5177億円948万円126日
車載電池世界2位
ローム5078億円856万円126日
パワー半導体
横河電機4564億円886万円124日
制御・計測
スタンレー電気4377億円598万円121日
車載ランプ
イビデン4175億円733万円123日
半導体パッケージ世界首位
ミツバ3195億円530万円121日
モーター・ワイパー
太陽誘電3195億円734万円126日
コンデンサ世界3位
新光電気工業2863億円742万円126日
隠れ優良企業
ホシデン2772億円685万円129日
電子部品OEM
サンケン電気2253億円704万円124日
パワー半導体
浜松ホトニクス2214億円772万円121日
隠れ優良企業
ニチコン1847億円635万円122日
コンデンサ
ヒロセ電機1832億円896万円124日
隠れ優良企業
マブチモーター1786億円695万円127日
車載モーター世界首位
ウシオ電機1750億円762万円125日
隠れ優良企業
メイコー1672億円625万円121日
プリント基板
日本ケミコン1618億円632万円122日
アルミ電解コンデンサ世界首位
市光工業1458億円628万円121日
自動車部品
新電元工業1010億円744万円129日
電源

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 高くても売れる高機能品!

 電子部品メーカーは、トランジスタやLSIなどの半導体、能動素子、コンデンサーや抵抗器などの受動素子、モーターなどを手掛ける電機メーカーです。 とはいっても文系のみなさんにはなかなかわかりにくいかと思います。 簡単に言えば、電気機械用の部品です。

 部品メーカーというとなんだか立場が弱そうなイメージがありますが、そうではありません。 電子部品は非常に高度な技術なため、なかなか代わりをできる会社がありません。

 それゆえ隠れ優良企業が多く、そんなおすすめ企業を紹介します。 BtoB企業のため一般消費者に対しては知名度がありませんが、名前を知らなくても超大手だったりします。 日本の技術力がフルに現れている業界です。

 例えばミネベアミツミはベアリングの会社ですが、30ミリ以下のミニチュアベアリングでは世界シェア60%を誇り、 パソコンのHDDの部品である「ピボットアッセンブリー」では世界シェア65%を誇ります。 iPhone用のバックライトも手掛けるなど、知らず知らずのうちに誰でもお世話になっている会社です。

 GSユアサコーポレーションは自動車・バイク用のバッテリーで国内トップ、世界で2位のメーカーです。 バイク乗りの方はバッテリーの交換でユアサ製を積んだ方も多いと思います。 実はバックアップ電源や無停電電源装置(UPS)でも国内トップを走っている企業です。

 ミツバは自動車部品メーカーの1つですが、オートバイ用のスターターモーターで世界トップシェア、 自動車のワイパーシステムでも世界で4本の指に入る企業です。 今後もソーラーカーやEV用のモーターで大活躍が見込まれます。

 ウシオ電機は産業用ランプで世界首位の企業です。プロジェクタの投影やUV照射、 ハロゲンヒーターや空間認識のためのシートビームレーザー光源など、 液晶・自動車・映画・医療・印刷などで欠かせない企業です。

 浜松ホトニクスの「光電子増倍管」は高感度の光センサーですが、 血液検査やCTスキャンなどの医療用、人工衛星や物理学実験の研究用、 果ては郵便物や農作物も自動選別に使われていて世界シェア90%を誇ります。

 また、電機メーカーを志望する場合は、電気機器を専門に取り扱う「電機専門商社」も見ておきましょう。

【関連記事】 穴場!専門商社への就職|100社の業界研究・志望動機・平均年収
 

BtoCメーカーのランキング

 BtoCメーカーは、BtoBメーカーに比べておすすめできませんが、 あなたがマーケティングがやりたいのであれば大活躍できる可能性を秘めている企業群です。

 会社名のリンク先ではMY就活ネットが独自に作成した企業研究を公開しています。 選考情報や志望動機など、ぜひ参考にしてください。

 

総合電機

総合電機メーカーのランキング
会社名売上高平均年収年間休日/備考
ソニー11.5兆円1102万円126日
総合電機
日立製作所10.8兆円916万円124日
総合電機
パナソニック8.3兆円909万円126日
総合電機
三菱電機5.0兆円827万円122日
総合電機
富士通3.7兆円879万円127日
総合電機
NEC3.3兆円843万円127日
総合電機
東芝3.3兆円926万円124日
総合電機
シャープ2.5兆円709万円127日
総合電機

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 総合電機メーカーは、電気機械ならたいていなんでもやるメーカーです。 例えば家電から、重電(発電機など)、コンピュータ、医療機器、電子部品、ロボット、電車、エレベーター、 自動車部品、ロケット用部品、兵器用部品など、さまざまな電気機械を製造します。

 パナソニック以外の3社は特に政府系、すなわち重電や兵器用電子機器などに注力し、 競争入札を経て多く仕事を受注しています。 また、パナソニックは電気自動車のバッテリーでシェア2位なのをご存知でしょうか。

 三菱電機や日立製作所のエレベーターはよくありますし、三菱電機のエアコン:霧ヶ峰も有名です。 発電機も三菱電機や日立製作所のものが多く、自動車関係ではパナソニックが活躍しています。 このように、電機ならなんでもやります。

 多くの事業を手掛ける分、ある事業が立ち行かなくなっても他の事業がカバーしてくれるので、 経営が安定するというメリットがあります。

 

情報・通信機器

情報・通信機器メーカーのランキング
会社名売上高平均年収年間休日/備考
日清紡5412億円643万円120日以上
無線通信
沖電気工業3690億円729万円125日
レジ・ATM

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 主にパソコンやスパコン、ITサービスや通信機器を得意としているメーカーです。 かつてNTTの民営化前は栄華を誇った業界ですが、現在は富士通日清紡による買収で業界再編が進み、 企業の数を減らしています。

 ちなみに「半導体はオワコン」という文脈で言われているのはこの業界のことです。

 

音響・映像機器

音響・映像機器メーカーのランキング
会社名売上高平均年収年間休日/備考
JVCケンウッド3369億円697万円126日
車載機器
ジャパンディスプレイ2707億円725万円124日
液晶
カシオ計算機2638億円816万円125日
時計・電卓
パイオニア1927億円非公開125日
車載機器
フォスター電機1213億円667万円125日
車載機器

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 音響・映像機器は有名企業が多い一方で、かつてのテレビ事業の失敗等で会社数を減らし、 またカーナビ企業は買収により外資系企業傘下に収まるなどして業界が縮小しています。 このように、メディアに特化した電機メーカーということができます。

 

光学機器

光学機器メーカーのランキング
会社名売上高平均年収年間休日/備考
キヤノン4.1兆円832万円125日
プリンター
リコー2.1兆円839万円125日
プリンター
コニカミノルタ1.1兆円744万円125日
プリンター
オリンパス8819億円862万円129日
医療機器
ニコン6281億円862万円128日
カメラ
東芝テック5107億円750万円128日
プリンター

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 これらの企業はデジカメプリンタオフィスやコンビニ用の複合機を主力としている電機メーカーです。 もともとカメラ屋さんだった会社が多く、カメラの技術やプリンタの技術を駆使して成長してきた産業です。 これらは画像や印刷に特化した電機メーカーということができます。

 また、化学メーカーの富士フイルムも、子会社を通じてプリンター、デジカメ事業を行っていますので併せて見ておきましょう。

富士フイルムの就職難易度|企業研究と選考情報!

 

電機メーカーへの就職

 電機メーカーへの就職について、難易度や選考、エントリーシートの書き方などを解説します。 インターンシップや選考に乗り遅れないよう注意しましょう。

【関連記事】 【新卒】就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!  

就職難易度

 就職難易度は非常に高い

 電機メーカー就職難易度非常に高いです。 BtoC企業の就活は大変人気があり、ライバルとなる就活生が非常に多いです。 その分、いわゆる高学歴でハイスペックな就活生でないと受からないと言われます。

 就職には高い学歴が求められ、総合職では東京大学や京都大学などの旧帝大卒の学生が多く、 こういった大学群の学生ですらインターンシップで活躍しなければ、なかなか選考本番にも進むことができません。

内定直結インターン!|優遇選考で早期内定

 一方でBtoB企業、重電メーカー、メカトロニクス、電子部品メーカーは、 知名度の低さゆえに文系の場合はライバルが少なく有利に就活を進めることができます。

 

選考

 インターン参加で優遇選考を目指そう!

 電機メーカーの選考は、不透明です。 特に家電などBtoC企業ではリクルーター面接を実施する会社が多く、自分やライバルがどの段階にいるのかわかりません。 リク面で落ちると本選考にのれない場合もあれば、普通に一次面接に呼ばれたりもします。

 ですがBtoB企業は比較的透明で、リクルーター面接はなく、純粋に書類選考と面接で合否が決まります。

 インターンシップ参加者限定の早期選考を実施する企業が多く、 またそうでない場合も選考で有利に働き、また志望動機の作成もしやすくなります。 志望度が高い企業の場合は、なるべく参加するようにしましょう。

【関連記事】 26卒の早期選考はいつから、いつまで?企業一覧86社  

エントリーシート

 「将来の夢」実現ストーリーをつくろう!

 電機メーカーへのエントリーシートの書き方は、就職活動の軸を前提に「『将来の夢』実現ストーリー」をつくり、 同社の「経営理念・ビジョン・社風」と一致した志をアピールすることです。 最終的には「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」と結論付けます。

 実はESは、「『将来の夢』実現ストーリー」を書くものなのをご存知でしょうか。 ESはどの会社も以下の三部作構成になっています。

 ストーリーの作り方は【例文】エントリーシートの書き方|「おっ」と思わせる!で解説していますが、 ES本番を待つのではなく、インターンの段階でこれができていれば、かなり有利です。

 同社の選考においても「就職活動の軸」を前提として、「過去編」「現在編」「未来編」の三部作構成でESを書き、 最終的には実現するには貴社のビジネスに携わるしかないという結論に持っていくのです。

 ですから、採用ページのプロジェクト社員紹介などを熟読し、 会社には何を目指す社風があるのかをじっくり研究し、志望動機に絡めていきましょう。

 

選考プロセス・採用情報一覧

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 電機メーカーのエントリーシート提出時期、インターンシップ、リクルーター面接、 グループディスカッション、面接回数、採用人数等の選考プロセス・採用情報を一覧にしました。

会社名ES時期インターンリク面GD面接回数採用人数
文系
採用人数
理系
日立製作所 3月夏・秋2回3回100名500名
ソニー 3月夏・冬3回80名320名
パナソニック 3月夏・冬1回3回--------
富士通 3月夏・冬3回--------
三菱電機 3月夏・冬技術系のみ3回220名650名
キヤノン 3月夏・冬1回3回60名380名
日本電気(NEC) 3月夏・冬1回2回--------
リコー 3月技術系のみ3回25名120名
京セラ 3月技術系のみ3回70名160名
TDK 3月技術系のみ2回15名85名
村田製作所 3月技術系のみ2回90名200名
日本電産 3月技術系のみ3回55名230名
セイコーエプソン3月夏・冬4回30名230名
コニカミノルタ 3月夏・冬3回20名60名
ジャパンディスプレイ3月技術系のみ2回--------
小糸製作所 3月2回--------
富士電機 3月技術系のみ2回35名150名
東京エレクトロン2月技術系のみ3回30名120名
オムロン 3月技術系のみ2回25名65名
アルプス電気 3月技術系のみ2回12名65名
ニコン 3月技術系のみ3回5名45名
オリンパス 3月3回55名180名
ブラザー工業 3月夏・冬3回15名50名
ミネベアミツミ 3月夏・冬2回25名80名
ファナック 3月2回10名125名
日清紡ホールディングス3月夏・冬3回10名20名
東芝テック 3月夏・冬3回50名50名
ルネサスエレクトロニクス3月技術系のみ3回10名110名
OKI(沖電気工業)4月4回25名55名
安川電機 3月夏・秋・冬3回20名45名
横河電機 4月技術系のみ2回15名50名
スタンレー電気 3月夏・冬3回25名55名
パイオニア 3月技術系のみ3回15名65名
GSユアサコーポレーション3月夏・冬3回35名35名
ローム 3月夏・冬3回45名90名
ミツバ 3月技術系のみ2回10名40名
カシオ計算機 3月3回30名30名
キーエンス 1月夏・冬4回非公開非公開
SCREENホールディングス2月3回15名50名

 東京エレクトロン、キーエンス、SCREENホールディングスは早期選考があり、説明会解禁前の2月中に一次募集が締め切られますので注意が必要です。 特にキーエンスはインターンシップ参加者を対象に1月から選考を行っているので、 インターンシップ参加は必須と言えるでしょう。

 

必要な英語力

 TOEICスコアの高低よりも、やる気を見せよう!

 電機メーカーへの就職には英語が必須です。 海外展開をしている企業が多く、また今後内需が見込めないことから海外志向も求められます。 TOEICなら700~750点程度あるとよいでしょう。

 ですが、就活の時点でTOEICでスコアがとれている必要はありません。 私が説明会に参加したときも「TOEIC600点しかないけど入社していきなり海外赴任した」という方もいました。

 これはどういうことかというと、英語力は入社後に強化することもできるからです。 会社として英語の研修制度をもうけていたり、海外赴任が決まった時点で英語教室に通えば間に合う面もあり、 「今」高得点がとれている必要はないのです。

 とはいえ、英語を勉強する意欲があるかどうかは問われます。 たいしたスコアが取れなくてもTOEICを受験しておいて、 「海外赴任を目指して勉強中です!」と言えたら合格です。

海外経験がない!|帰国子女が有利なの?

 

電機メーカーへの就職は難しい?

 BtoBメーカーがねらい目!

 「電機メーカーへの就職は難しい」と言われがちですが、実はそうではありません。 就職が難しいのは知名度が高い大手BtoCメーカーです。 例えば三菱電機・日立製作所・ソニー・パナソニックなどです。

 テレビCMや広告を通じて知名度の高いBtoCメーカーはどの就活生でも知っている企業群であり、 それゆえ選考への応募が殺到しがちです。 このため旧帝大や早慶といった高学歴な学生が集まり、就活は激戦となります。

 ですが、一般消費者を相手にしていないBtoBメーカーは難しくありません。 就活生への知名度が低いためライバルが少なく、学歴フィルターにひっかかりにくいのです。

学歴フィルターはどこから?|ある企業とない企業

 知名度が低いのは一般消費者を相手にしていないからというだけで、 上記で紹介した電機メーカーはどれもビジネスの世界では超有名で、欠かすことができない企業群です。 世界トップシェアを取る会社も多く、決して劣っているわけではありません。

 特にインターンシップを通じて会社と早期に接触すれば、裏ルートで有利に内定をもらえる可能性が高く、 知っている人ほどトクをするのが電機メーカーへの就活の特徴です。

 また、「就職難易度の低い業界」については次の関連記事でも多数紹介しています。

【関連記事】 内定がもらいやすい企業ランキング88社!就活を早く終わらせる方法  

文系でも就職できる?

 文系にも重要な役割がある!

 電機メーカーは文系でも就職できます。文系ならではのスキルが今後必要になるためです。 電機メーカーというとバリバリの理系の職業のように思われがちです。確かに「製造」の面では理系の技術的な知識や能力が活かされ、 商品開発のためにたくさんの理系の学生を採用します。

【関連記事】 【文系就活は厳しい?】役割も就職先もある!やり方の理系との違い

 採用人数も文系は20~30人と、理系の半分以下の人数しか採用されません。 だからといって文系が電機メーカーに就職ができないわけではありません。 先ほども述べた通り、BtoBメーカーは知名度が低く、ライバルが少ないからです。

 確かに文系だと「設計」や「研究開発」といった仕事には就きませんが、 法人営業の他、生産管理や調達、また経理や法務、人事といった間接部門もあります。

 特に営業は文系の独壇場で、ほぼ文系の就職先といってよいでしょう。 今後は「良いものをつくる」だけでなく、「マーケティング」で商品開発や市場調査をし、 「売れるモノ」を生み出す役割が期待されます。

 電機メーカーへの就職で文系が不利ということは決してないと言えます。

マーケティングって何?将来性のすごい文系最高峰スキル

 

年収は低い?

 平均年収は当てにならない!

 電機メーカーの平均年収は600~700万円台の企業が多く、「年収が低いのでは?」と気になる方も多いでしょう。 確かにキーエンス(1861万円)やファナック(1318万円)、富士フイルム(1070万円)、横河電機(976万円)、東京エレクトロン(949万円)以外では、 目だった企業がありません。

 ですが、これで年収が安いと決まったわけではありません。 「平均年収」は当てにならないでも解説していますが、特に現業職を多く抱えるメーカー企業は、 平均年収はかなり低く算出されるからです。

 平均年収は、上場企業が毎年公開する有価証券報告書に記載があります。 ですがこれは、提出企業の全従業員の年収を割ったものにすぎません。 メーカーでは現業職や一般職を多く抱えるため、その分「平均年収」を押し下げているというわけです。

 そのため総合職として就職する限り、メーカーは「平均年収」より高い給料がもらえると思ってよいでしょう。

 一方で富士フイルムホールディングスやSCREENホールディングスなど「持株会社」体制をとっている企業では、 「持株会社」に在籍している従業員だけですから、総合職の給料しか入っていません。 それどころか経理や法務などの一部の従業員しか含まれていませんので、正確性に欠けます。

 正確な「総合職平均年収」は就職四季報の取材に対して公表する会社もありますが、 ほとんどの企業は公開していません。ですので「平均年収」の数十万円の差で給料が高い、安いを判断してはいけません。

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電機メーカーの志望動機

 ビジョンの一致をアピールしよう!

 電機メーカーの志望動機の書き方は、会社の「経営理念・ビジョン・社風」と自分の「就職活動の軸」の一致をアピールし、 「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」と結論付けることです。

 なぜなら、「ものづくり」は理系の仕事であり、文系の役割は「企業のブランドの育成」にあるからです。 BtoCはもちろん、BtoBでも例外ではなく、「企業の社風」に一致した学生が内定をもらいます。 そこで、志望動機は「ものづくり」「技術力」などではなく、「就職活動の軸と社風の一致」にするべきなのです。

 書き方の詳細については、次の関連記事で解説しています。メーカー志望の方なら誰でも使える内容ですので、ぜひご覧ください。

【関連記事】 【文系専用】メーカーの志望動機|必要な人材認定をもらうコツ

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Unistyleで合格エントリーシートを読む

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【関連記事】 【一覧】業界研究がわからない?代わりにやりました!

11月の今から最短で内定をもらうには?

 

志望企業の内定者はどう書いた?内定エントリーシートを見よう!(その1)

 模範解答があれば憂いなし!

 あなたのエントリーシートは100点満点ですか? …と言われても、わかりませんよね。自己採点するにしても、その基準となる模範解答がなければどうしようもありません。

 もしこのまま提出して、果たして大丈夫でしょうか。

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内定エントリーシートを読む

 

自分にぴったりのインターンシップを見つけよう

 インターンから内定まで口コミが満載!

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著者:村田 泰基(むらた やすき)
 合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。 その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。 →Xのアカウントページ




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