【就活】コネ入社は嫌われる?
就活に疲れてくるとうらやましくなってくる「コネ入社」ですが、 コネ入社が良いものとは限りません。コネ入社の実態はどうなのか、そして誰でもできるコネ入社の方法などを解説します。
この記事の要点
- コネ入社とは、親戚・友人関係を利用して採用されること!
- 職場でコネ認定を受けると嫌われるし、出世ができない!
- コネの人物に迷惑がかかるので、退職ができない!
- 実力が前提のヘッドハンティングは、コネ入社が基本!
- 就活では説明会・インターン・面接でコネをつくってしまおう!
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コネ入社とは?
社員との親戚関係・友人関係などを利用して採用されること!
コネ入社とはいったいどのようなものでしょうか。 コネ入社の意味は、文字通り会社の社員とのコネを使って入社させてもらうというものです。 コネクション、つまり社員とのつながりですね。
大学の先輩や、両親、親戚といったコネを活用し、入社させてもらえるようにお願いします。 人によってはコネのある社員から誘われるということもあるでしょう。 コネのある社員が人事権を持っていると、選考なし、あるいは出来レースの面接だけで内定がもらえます。
コネ入社はなかなか合理性のある採用方法です。 というのも、就活ではエントリーシートを提出し、面接を受けて、 選考が進んでいきます。せいぜいエントリーシートや面接でしか人を判断できないわけです。
一方でコネ入社の場合、すでにその人の人となりがわかっています。 たった数回の面接だけでなく、日常から接しているわけですので人柄、人物についてはすでに把握できているのです。 正規の採用選考をするよりコネで入社してもらったほうが、 「こんな人だとは思わなかった」と思う必要もなければ、心配もありません。
就活生は、就活が辛いので「コネがあればよかったのに」とよく口にします。 たしかにコネ入社は就活が楽です。コネがある人は「就活がうまくいくだろうか」「もう後がない」などといったストレスと無縁なわけです。 コネ入社ができればどんなに楽なことだろうかと考える就活生は少なくありません。
しかしながら、コネ入社は本当に楽なのでしょうか。 そしてそれで本当に良い会社に入社できるのでしょうか。
コネ入社は嫌われる?
「努力なしで出世できる」という思い込みで嫌われる!
コネ入社は嫌われるとよく言われます。 考えてみれば当然です。厳しい就活をしていません。入社にあたってだいぶ楽をしているわけです。
「コネで入社したって言わなきゃいいんじゃないの?」 と思うかもしれませんが、残念ながらコネはなぜかバレます。
私はコネなどないと思っていました。 コネのない就活をし、厳しい就活戦線を戦い抜き、晴れて内々定をもらったのです。 しかし、後に驚くべき事実が発覚します。
なんと私の会社の役員に、親戚がいたのです。 最終面接でも顔を合わせているはずです。なんと面接官の中に私の親戚がいたのです。 しかしわりと遠い親戚だったのでお互い顔も名前も知りませんでした。
よってコネのパワーなど一切なかったわけですが、 「あいつコネ入社らしいぞ」などと噂されても困りますので、 誰にも会社に親戚がいることは言わずにいました。
しかしある日、旅費精算の関係で総務部の女性に呼び出され、旅費精算の話を始めます。 その処理が終わり、そろそろ仕事に戻るかと思うと呼び止められ、 「あなた○○社長と親戚らしいわね!」「ファッ!?!?!?!」
秘密にしていようが、秘密にしていまいが、結局は誰かになぜかバレて流出するのです。 幸い、お互いに入社するまで知らなかったので、 コネ入社で有名になることはありませんでしたが・・・
コネ入社が嫌われるかというと、確かに嫌われます。 他の人が努力して上司に気に入られるようにバリバリ仕事をするなか、 「コネ入社だと努力しなくても勝手に出世していくんだろ」と思われ、勝手に嫌われます。
コネ入社は出世できない
「実力で入社したのではない」という認定を食らい、嫌われると出世できない!
コネ入社は出世が期待できません。 というのも、コネ入社であることがばれると、他の社員に嫌われるからです。 他の社員に嫌われている人は、なかなか部署を取りまとめる役職につけません。
管理職になるには、マネジメント力がいるわけですが、「コネ入社だから嫌われている」なんて状況では、 誰も従いたがらないわけです。実力も伴っていなければなおさらですね。 誰かの力で入社できたとしても、その人を評価するのはその人の直属の上司です。
その上司の目に、コネ入社の人が輝いて見えなければ当然、出世はできないのです。
「実力で入社したのではない」というバイアスがどうしてもかかってしまいますし、 「コネ入社だから出世している」と他の社員に思わせてもいけないのです。 よって、コネ入社ならよっぽどみんなが納得するようなエリートサラリーマンでなければなりません。
しかし、コネ入社でも出世できる人たちがいます。 彼らは特に実力があるわけでもありません。それでも出世できる場合があるのです。 コネ入社で出世するのはどんな場合でしょうか。
それは、経営者の親族です。経営者、特に会社の大半の株を持っている経営者や、 創業者の親族はかなり出世します。特に大した実力がなくても課長、部長と出世していき、 いずれは役員になります。
所有物としての会社を相続していく途中段階であって、別に会社の中で実権を握っていくわけではありません。 当然、よっぽど実力があるのでなければ誰もついてきませんし、コネ入社、コネ出世となると反感を買いまくりです。
このような特殊な人物でないと、コネ入社をしても苦労することになります。 コネ入社をうらやましがる前に、少し考え直してみましょう。
転職はコネ入社
実力が前提のヘッドハンティングは、コネ採用が基本!
転職はコネ入社で行われるのが通常です。 取引先や同業者など、他社とのつながり=コネがある人はコネで転職します。
社会は転職に対して冷たく、転職するなら即戦力となることを求められます。 コネなしに転職することは至難の業で、運よく転職が決まっても、 元いた会社よりも待遇が悪化するなんてことはザラです。
しかしコネによる転職は異なります。取引先、同業者などとのつながりがあれば、 相手の会社の部長や役員クラスにお誘いを受けることがあります。 ヘッドハンティングというほどではありませんが、コネ転職は良い待遇を受けられることが多いです。
転職でコネ入社できる人は、凄腕営業マンの他、設計や現場で働く技術系職員です。 営業だと数字を厳しく見られますが、技術系だとそうでもありません。 一方で総務や経理などの管理部門で働いている事務系では、コネによる転職は難しいでしょう。
転職のコネは作ろうと思って作れるものではありません。たまたま会社の指示で働いていたら、 たまたま取引先や同業者と知り合いになって、相手の会社に気に入られて転職をもちかけられるのです。
新卒就活では「大学の先輩」や「親戚」というコネが有利に働く場合がありますが、 転職のコネ入社ではそのようなコネが働くわけではありません。 仕事ができて、他社の人とつながりがある部署で働いていることが前提です。
コネ入社は退職が難しい
辞めるとコネ人物が責任を問われる!
コネ入社には、自分の実力以上に高い評価をもらえるメリットや、 既に知っている人物なので会社も安心して採用できるというメリットがあります。 何もなしで面接を受けるより、コネがあったほうが圧倒的に楽です。
一方でコネ入社した場合、退職が難しくなるというデメリットがあります。 コネ入社をすると「辞める」という手段が取りづらくなります。
コネ入社して実際に働いてみて、「思っていた会社と違う!」となっても、 すぐに「辞める!」とは言えません。これはコネ入社独特の問題です。 コネの相手に迷惑がかかるからです。
会社は社員を一人採用するのにかなりお金がかかるのです。会社の説明に要した人件費、 面接に要した人件費、面接を行う場所代、諸雑費と、いろんなお金がかかります。
そうやって採用した社員が会社を退職してしまうと、怒られるのはコネとなった人です。 「あいつは良い奴だって言ったじゃないか!うそつき!」というわけです。 退職させてしまう社内環境を疑うべきところを、なぜかコネとなった人に責任を押し付けるのが不思議なところではありますが。
せっかく会社に誘ってくれた人の出世を妨害してしまうのです。 コネ入社をすると簡単には辞められません。 それだけ「絶対に辞めない」くらいの意気込みがなければ、コネ入社などしないほうがいいでしょう。
コネ入社の方法
説明会・インターン・面接でコネをつくればいい!
よく考えれば、みんながみんなコネ入社なのです。 説明会・インターン・面接でコネをつくって採用されるわけです。こう考えると、面接はコネを作る機会ではないでしょうか。
コネ入社では、コネとなる社員が、就活生を採用する方向で人事部に紹介します。 面接では、面接官である社員が、就活生を採用する方向で人事部長に決裁をとります。
ここには何の違いもありません。コネがなければ、面接官をコネにして入社すればいいのです。 リクルーター面接も同様ですね。リクルーターをコネにして、 自分を採用する方向で会社内部で話をしてもらえばいいのです。
コネがないから就活がうまくいかないのではありません。 コネをつくろうという意思があれば十分なのです。 面接官やリクルーターが自分を推してくれるくらい、魅力的な自己PRができればいいのです。
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著者:村田 泰基(むらた やすき)
合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。
その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。
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